Fate/Last Master   作:三代目盲打ちテイク

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神聖円卓領域 キャメロット 21

「うむ、お見事! 実に見ごたえのある仕合だった」

 

 スプリガンを倒すとトータという人物からの拍手喝采。自分から簡単に牢を抜けながら、いやー、良かった良かったと言っている。

 いや、待て――。

 

「いま普通に牢屋から出てきましたか!?」

 

 ――そうだ、マシュ、良いツッコミだ!

 

「そりゃあ、いつでも出られたからな」

 

 いつでも出られたのであれば、もっと早く出てきてほしいと思った。後ろからスプリガンに攻撃してくれればいい感じに挟撃になったというのに。

 

「…………」

「式?」

「なーんか妙に気になるな、あいつ」

「気になる?」

「いや、なんでもない。なんでもないって。いいから、時間ないだろ」

「?」

 

 まあ、ともかくこれでトータなる人物は助け出せた。あと一人だ。

 

「で、お主らはこの砦を襲いに来た者たちだな? ははは、言うな言うな、みなまで言うな! なにしろ三蔵を仲間にするほどのお人よし! 誰もかれもとびっきりの善人だろう!」

「トータ! みんなにいきなり失礼でしょう! まずは挨拶なさい! 猿ですかアナタは!」

「む? 確かに互いに名前も知らんな。拙者も舞い上がっていた。すまぬ。サーヴァント、アーチャー。真名を俵藤太と申す。縁あってそこの坊主のお守りをしていた者だ」

「お守りじゃなくて護衛! もう何度も言ったでしょー!? アナタはあたしの弟子なんだから! いいこと。弟子ってのはね。お師匠の言葉も守らなきゃいけないし、お師匠の安全も守らなきゃいけないのっ」

 

 三蔵ちゃんは、どこか泣きそうな声。

 

「だ・か・ら! ……あんまり、心配させないでよね。約束しなさいよね。破ったら仏さまの掌底でドーンだからね」

「お、おう。すまん。まさかお主がそこまでしおらしくなるとは……」

「お師さんは、寂しがり屋だからね」

「……はは。それは同感だ。お主が三蔵が言っていた一番弟子という奴だな?」

「たぶんね」

「孫悟空のあとに弟子入りした一番弟子とか。まあ、しょっちゅう三蔵が自慢してたぞ。いつか来るんだーって、言っていてな、これがまたうるさいのなんの胸やけがしそうなくらい甘かったわ。はっはっは」

「むぅうう!!! なによなによー! もうトータなんか助けてあげないんだから!」

「いや、待て待て。そもそも、お主が、あの砦は絶対に面白い! などと抜かして騎士どもにケンカを売るからこの始末だ!」

 

 ああ、なんだろう克明に、克明に想像できてしまう……。天竺までの旅もよくそんな感じにいろんなことに巻き込まれていたなぁ。

 いっつも書文先生に首根っこひっつかまれて帰ってきてたっけ、涙目で。

 

「気が付けばひとりでいなくなりおって……お主を探している間に腹が減ってな。弱っていたところを紫の鎧の騎士に遭遇し、打ち負かされてこの始末よ」

「紫の鎧の騎士……それは円卓の騎士、でしたか?」

「うむ、ランスロットと名乗っていた」

「ランスロット……」

 

 ダ・ヴィンチちゃんを殺した円卓の騎士。

 いや、落ち着け。怒りにのまれるな。怒って戦ってもろくなことにならない。

 

「……」

「弟子。血、出てる。大丈夫よ。深呼吸よ。すーはーってほら」

「――」

 

 ――お師さんの胸に目が行きました。

 

 怒りもふっとぶ大きさ。それが深呼吸によって強調されるとすさまじい。

 

「まあ、ともかく早々と降伏してな。眠くなったからここで眠っていたわけだ」

「うわあ……戦いの最中で眠くなったからいったん負けて寝床にありついたのか……。これはまた豪快な英霊が出て来たな……うん? 俵……俵……待てよ、このお侍さんは……!」

 

 ドクターが何かに気が付いたようだった。おそらくはこの英霊の正体。俵藤太という英霊が何をしたのか気が付いたのだろう。

 本当頭が下がる。オレは日本まではまだ網羅できていないというのに、ドクターはそんなことなく知っている。おそらくは、持っている俵が何かしら関係あるのだろう。

 

 米俵。もしかして無限に米でも出てきたりして。

 

「さて。弟子も落ち着いたし、トーター。もうひとり囚人見てない? ガイコツさんと同じ感じだと思うんだけど」

「およびかね?」

「ぬわっ!?」

 

 ぬぅうっと闇の中から現れるガイコツ。呪腕のハサン。思わず叫びそうになったのは秘密だ。こんな暗い場所でいきなり出てこられると怖い。

 

「サレコウベとはまた奇怪な! 痛くないのか、それ!?」

「無論、多少はな。私の面はほかの翁たちのものより、強固に張り付いている故」

「……ふむ。事情があるようだ。無粋な問いをしたな、許されよ。……うむ、お主と同じ顔かはわからぬが、ここより左手奥に行ったところにもうひとり囚人がいるはずだ」

「ありがたい。急ぎましょう。何やらきな臭い匂いがしてきましたゆえ」

「ええ、急ぎましょう! そしてトータ! 歩くの疲れたから、ちょっと背中に乗っけなさい!」

「またそれか……」

「三蔵ちゃん、怠けると太るよ?」

「ふーとーりーまーせーん!」

 

 耳を塞いで否定する。そうはいうけど、天竺のでの旅の途中、書文先生に言われて毎晩、結構気にしていたんだよなぁ。

 そもそも拝師した覚えはないんだがなぁという藤太を言い含めてその背に乗る三蔵ちゃん。相変わらずの自由さ。

 

「先輩、なんだか楽しそうです」

「ん? 笑ってた? 駄目だな。そんな時じゃないのに」

「まあまあ、いいじゃないか。なにせ吉報ばかりなんだから。俵藤太といえば極東の竜殺し(ドラゴンスレイヤー)にして不思議な逸話を持つ武士だ。早くハサンを助けて村に戻ろう。彼の宝具はきっと、マシュにとっても新しい発見になる」

「ドクター? それはどういう?」

 

 それは見てからのお楽しみとドクターは頑なに話そうとしない。まあ、楽しみはあとにとっておくのが良い。まずはハサンを助け出すのが先だ。

 なにせ、悪い知らせも来たのだ。地上で大規模な動体反応。百貌のハサンが敵と交戦しているのだろう。つまりそれはアグラヴェインがこの砦に到着したということ。

 

 急ぎハサンを助けるべく生体反応のする部屋へと急ぐ。ほとんど扉を蹴破るように入ったその先は、凄惨な牢屋であった。

 凄惨、悲惨、あらゆる阿鼻叫喚を詰め込まれた血塗れの部屋。あらゆる生者の尊厳を冒涜し、死者の嘆きすら唾棄して捨てる。

 

 どのように口の堅いものであろうとも、ここに入れられ壁にかけられた器具を使われたのならば、途端に口を割ってしまうだろう。

 ここはそういう場所だ。床にこびりついたどす黒く変色した血。水で洗い流そうともとれることのない堆積した秘密の鍵の残滓。

 

 ここはただの牢屋ではない。拷問部屋だ。いつかオガワハイムで見た、エリちゃんのそれとは異なる。ここは、ただ相手を痛めつけ、屈服させ、すべての秘密を吐き出させるためだけの部屋。

 遊びなどなく、ただ求められた合理性の中で、より効率的に相手に痛みを与えるためだけの部屋。もはやこの部屋にいるだけで、拷問の痛みを感じるほどに拷問という行為に特化した部屋は、ガリガリと精神の内壁を削って正気の壁を破壊せんとしてくるほど。

 

 なまじ観察眼に優れるがゆえに、見えてしまうこの部屋の主の思考。そこに存在するのは、ただの合理性。何ら良心の呵責すらも感じられない。

 信じられないほどの合理性とそれに支えられた理性的な、忠義。アグラヴェインという存在の片鱗をオレは確かに掴んだ。

 

「――ぐ、ぁ」

 

 だが、それは同時に、ここで散っていった者どもの思念すらも捉えるということ。この部屋にこびりついた阿鼻叫喚がオレの脳を攪拌する。

 こんなところに入れられて拷問される。それはどんな苦しみなのかを理解できてしまう。こんなところにいて無事なのか。

 

 そう思わずにはいられない。だから、奥の壁で、鎖に繋がれた少女を見た時安堵した。少なくとも未だ正気のくびきの中にいたから。

 

「…………だれ? …………まだあきらめていないの…………? 何をされようと、私は何も話さない。だから……早く、首を落として」

 

 その声色に感じられるのは覚悟と諦観。もはや逃げられないと悟っているがゆえに、何も話さないためにさっさと殺せという諦観だった。

 サーヴァントをここまで追い詰められるアグラヴェインという騎士にただただ戦慄する。

 

「互いに……時間の無駄、でしょう……? 毒も痛みも、私を殺せないのだから……」

 

 誰一人としてその様を見て動けない。ここで声をかけるべきは、ただひとりしかいない。

 

「……いや、その必要はない。よくここまで耐えた、静謐の」

 

 呪腕のハサン。彼女の知り合いたるこの男でなければ、彼女に敵でないと証明する手立てがないのだから。

 

「……あなたは……東の村、の?」

 

 でも、黙ってもいられなかった。

 

「助けに来たぞ!」

 

 すぐに解放してあげたくて、オレは彼女の鎖を外そうと近づく。

 

「……助け……私、に? ……待って。待ちなさい。私に近寄らないで。貴方たちは、本当に山の民、なのですか……?」

「いえ、わたしたちは異邦人です。ですが貴女を助けに来たのは真実です」

 

 マシュがなだめるように事情を説明する。呪腕、百貌とともに助けに来たのだと静謐のハサンに説明する。それを証明するように呪腕が頷く。

 

「事実だ静謐のハサンよ。故に警戒するな。吐息を漏らしてはいかんぞ。すまぬがマスター殿、枷を外してやってくれ。あの鎖はどうもサーヴァントに対してよくない」

「うん。もちろん。よく頑張ったね」

 

 そう言いながら彼女の枷を外す。これで彼女は自由だ。

 

「良かった。外れました。これで彼女は自由ですね」

「…………は、い」

 

 安心したのだろう。足がもつれる。

 

「危ない!」

 

 倒れようとする彼女をとっさに庇う。

 

「……っ!?」

 

 背中に感じる衝撃。だが、それ以上に強い衝撃がオレを襲っていた。

 

 思わず抱き留めて、絡み合うように床に倒れる。オレの脳は、そこまで認識して、真っ白になった。脳髄にハンマーをたたきつけられたかのような衝撃だった――。

 

「ん? 何の音だい?」

「静謐のハサンさんがふらついてしまって」

 

 マシュの言葉に少々棘が見え隠れする。

 

「そこを先輩が間一髪で抱き留める形になりました」

 

 妬むというか拗ねた感じの表情のマシュ。頬が赤いのは、熱いからか。

 

「絡み合いながら倒れています。先輩が丁度、クッションとなっている状態です。ハサンさんの仮面は、弾みで外れてしまったようです。床に落ちています。そして、何故か起きません。両名とも硬直しています」

「むっ! 新たなロマンスの予感……! む、いや、いけないいけない。早く起き上がりなさい。ここは敵地なのだから」

「……駄目。もう、この人は立ち上がれません」

 

 しかし、その言葉を遮ったのは静謐のハサン。誰もがその言葉に首をかしげる。どうして、と無言の問い。それに静謐のハサンは答えた。

 全ては彼女の体質。彼女の宝具、妄想毒身(ザバーニーヤ)ゆえに。

 

 彼女の習得したそれは、彼女の身に触れた者の命を奪い取るというもの。つまりは、毒――。

 

「……私の体は毒の体。肌も、粘膜も、体液の一滴に至るまで、猛毒そのもの」

 

 それは、遥か東の伝説にある毒の娘を模して造られたもの。生きた毒の塊。

 

 その伝説とはインドに伝わるという毒娘というもの。

 

 生まれた時から毒を少しずつ与えて娘を育てる。すると娘は、毒に耐性を持ち、且つ体液に毒を含む毒の娘となるという。

 これを長じて敵対する王や諸侯に献上し、夜の褥において交わることによって毒殺するという暗殺術だ。静謐のハサンの暗殺術はまさにこの伝説の通り。

 

「普通の接触であれば、即死せずとも、今のは、その………………唇が…………」

「…………はい?」

「ちょっと聞こえなかったナー。何?」

「……ごめんなさい。もう、この人は、死にます。立ち上がることはできません。ごめん、なさい……助けに来てくれたのに、私、また、殺してしまった……」

「いや、生きてますけど……」

 

 なのだが、オレは生きている。この身にはマシュの加護がある。マシュに力を託した英霊が持つのかあるいはシールダーとしての特性か、はたまたデミ・サーヴァントゆえのスキルなのかは定かではないものの、確かなことがある。

 それは、オレのこの身に毒は効かないということ。ロンドンにおける魔の霧もオレには効果を及ぼさなかった理由がこれだ。

 

 だから、オレが受けた衝撃というのは、擬音にするならばズキューンとかいう感じのやつで。いや、なんというか、口づけの衝撃だったわけだ。

 不意打ち過ぎて、頭真っ白になった。そのおかげでしばらく思考停止。起き上がれなかったというわけだ。

 

「……!? うそ、起き上がって……。え……何が、……どうして……? あの……本当に、大丈夫……なんですか。貴方は……私に、触れても……?」

 

 恐れて震えながら手を、伸ばす彼女。観察眼が、心眼が捉える彼女の輪郭。彼女の言葉からもはっきりとわかった。

 彼女は人と触れ合いたいのだと。だから――。

 

「もちろん。いっぱい触れてくれて構わないよ? それにマシュもきっと大丈夫だと思う」

「はい。宝具級の神秘なら多少は影響もあるでしょうが」

「そう……ですか……」

 

 ――あれ?

 

「……?」

 

 暗がりだからわかりにくいか、彼女の顔どこか赤く頬を染めて。胸元で手を握っている。

 

「…………」

 

 どうしたのだろうか。何か病気でも、とかまあ思うわけもない。これはアレだ。清姫と同タイプの感情。つまりはまあ、そういう感情なわけで。

 

 

「…………」

 

 生のままに感じるその感情は、多少照れ臭く、頬を掻いて目をそらしてしまう。清姫の好意は正直四六時中向けられるから慣れたけど、彼女のは初々しさがあってこっちも気恥ずかしくなる。

 

「と、とりあえず、急いでここを脱出――」

「――それは性急というものだ」

 

 その時、舞い降りる声がある。

 

「…………!!」

 

 それは鉄のように冷たく硬い声。鋼鐵を思わせる冷ややかなされど、覚悟に熱せられ確かな熱量を持った鋼の声。

 

「こんにちは諸君。そして、ようこそ、私の尋問室へ」

 

 鉄のアグラヴェインが、粛清騎士を伴って、そこに、いた――。

 

「アグラ、ヴェイン!」

 

 こちらが敵意を見せようとも、アグラヴェインは不動。ここまで侵入を赦しておきながらそれに対して何ら感情の動きは見られず、表情を崩すこともなく余裕。

 むしろ、大上位人物として客人をもてなそうという上位者の気風すら感じられる。

 

「盗人だろうと遠方からの客には違いない。歓迎するよ、遥かな天文台(カルデア)からのマスター殿」

 

 優雅さすら感じられるほどにその佇まいは平時のそれ。侵入者という異常事態に対応しようとしている者としては甚だ不適格な覇気はされど、この程度の些事慌てることですらないという余裕の表れにほかならず。

 それはつまり、あちらが有利であると確信していることに他ならない。現にそれは事実だ。彼は部屋のただ一つの入り口を塞ぐように立っている。その向こう側には数多の粛清騎士の姿。

 

 逃げるためには、アグラヴェインを下し、粛清騎士を倒さなければならない。それがどれほど困難なことか、わからないわけがないだろうと彼は言っているのだ。

 

「円卓の騎士、アグラヴェイン……!」

「名を告げる必要もないか。無論、そうであるならば君たちの名乗りも結構。不要だ。マスターが一人。その専属サーヴァントが二騎。山の翁が二人、そして――傲慢にも我らが城をあとにした三蔵法師と、その護衛サーヴァントが一騎」

 

 名も不要。ただ数だけを数えて、事実を宣告するのだ。

 

「みな粛清の対象だ。早々に片付けさせてもらおう」

 

 あくまでも事務的に。問答無用で、アグラヴェインは粛清騎士をこちらに差し向ける。

 

「粛清騎士、来ます……! 問答無用です……!」

「相変わらず遊びがないわねアグラヴェイン! そんなんだからみんなに嫌われてるってわからない!?」

 

 三蔵ちゃんの穿った言葉がアグラヴェインへと投げられるが、少しも彼に届いた風はない。

 

「それでも結構。私は人間嫌いでね。万人に嫌われるのは望むところだ。万人を導きたい夢見る貴女とは正反対の、つまらない男だよ」

「…………また貴方は、そんな……」

「そうか、では間違いなく拙者の敵だな! 南無八幡大菩薩、これなる我が一弓で、貴様の憂鬱を晴らしてしんぜよう。なぜなら――うむ、天下太平、余に面白さなくして美味い飯なし! しかめっ面ではせっかくの料理も台無しよ!」

「知らぬよ。やり給え」

 

 アグラヴェインが号令を下し粛清騎士が――来る。

 




六章のテキスト量に泣きそうな私です。いや、さすが多いなぁ。読み返しながら書いてますが全然話が進まない。
まあ、とりあえず静謐ちゃん登場です。清姫がいればもっとひどいことになっていたことでしょう。
それからアッ君の登場です。文官っぽいですけど、この人騎士としても強そうなんですよね。
少なくとも見せ場での決め台詞もちゃんと決めてあります。ランスロット卿覚悟しろよ。おまえ、Twitterでドスケベマシュの衣装着すぎなんだよ。誰得だよ!
そんなことより私はエレナ女史のドスケベ衣装がみたいです! 松竜さん書いてくれないかなー。

しかし、この小説も結構続いてるなー。どれだけの人に読まれてるのやら。人気って言えるのだろうか。
評価もさほど増えませんし。
でも。いつも感想下さる方は本当にありがたいです。モチベーションアップになってます。

で、ドスケベ公早く礼装ください。メイドさんと戯れに行きたいんです。公、早く礼装を、手遅れになる前に。

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