俺の青春ラブコメはこの世界で変わりはじめる。   作:clp

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ご挨拶が遅くなりましたが、今年も宜しくお願いします。
以下、ここまでのあらすじ。

 月曜日の職場見学を終えて以来お互いに顔を合わせていない奉仕部の3人は、各々が受けた衝撃をそれぞれの中で解消しつつあった。

 雪ノ下雪乃は自らの努力で立ち直るきっかけを作り、生徒会からの依頼を受けて主導した部長会議を無事に終わらせたことで自信を深めた。

 由比ヶ浜結衣は頼って貰えない寂しい気持ちを抱えながら、いつでも2人の為に動けるように備えていたが、意外な展開から後輩との仲を深めるなど対人経験を重ねていた。

 そして比企谷八幡は自らの行動に加え妹や教師や同級生からの何気ない気遣いのお陰で、気持ちが少し前向きになった状態で週末を迎えたのであった。



14.きのもちようだと天使は語る。

 週末の金曜日は久方ぶりにお日様が顔を覗かせて、長雨続きの日々に束の間の休息をもたらしていた。

 

 夕方まで天気が持つという予報を受けて、比企谷八幡は久しぶりに妹と一緒に自転車で通学する。家を出るまでの会話も道中のやり取りも以前と同じように楽しく親しげなものだったので、この日の八幡は面倒な思考の罠に陥ることもなく、独りで教室で過ごしていても陰りのようなものは窺えない。

 

「(ヒッキー、面倒臭そうなのは相変わらずだけど、痛々しい感じは減ったかも)」

 

「(昨日の夜から更に回復できたみたいだね。妹の存在が強すぎる気もするけど、だからって大志を悪く言うのは控えて欲しいよね)」

 

「(前と変わらない感じになって来たし。あーし的にはもっとビシッとしたらって思うけど、結衣はあれが良いみたいだし……)」

 

「(ヒキタニくん復調の裏には陰に日向に隼人くんの的確な攻めが……そして2人にはこの程度の逆境など愛のスパイスにしかならず……愚腐)」

 

 そんな彼の様子を見て安心した表情を浮かべる、お団子ヘアやポニーテールの女子生徒がいた。金髪縦ロールと鼻から赤い液体を垂らす黒髪眼鏡の女子生徒も見るからにほっとした表情である。しかし八幡はそれほど自分が注目を集めているなど思いもせず、この日も同じような行動パターンを踏襲するのであった。

 

 

 休み時間のたびに平塚静教諭から使用許可を得た空き教室に避難していた八幡は、前日までとは違ってゆっくりと読書の時間を堪能していた。教室に戻りたくないと思うのは今まで通りだが、逃げ出したいという理由と本の続きが読みたいという理由とでは気分がまるで違う。

 

 そんなわけでお昼休みにも早々にクラスを抜け出した八幡は、彼と面識のある少数の生徒達がこの日は揃ってどこか別の場所へ移動したことなど知るよしも無かったのである。

 

 

「……もうちょっと読んでから帰るか」

 

 そのまま何事もなく放課後を迎えて、八幡はすぐに帰宅するのではなく空き教室で読書して帰ろうと思い立った。前夜のメッセージで、部長会議の後始末があるので奉仕部は今日も休部だと連絡を受けている。どうせ家に帰っても特にやることは無いのだし、校内で長居をするのもたまには良いだろう。

 

 八幡はF組の教室を出て、あてがわれた教室へと向かう。彼が去った教室では少し慌てた様子で廊下に出て彼の行く先を窺う生徒が居たのだが、八幡は全く気付かない。空き教室に入る姿をばっちり見られていたなど思いもよらず、彼はゆっくりと読書の続きを楽しむのであった。

 

 

***

 

 

 標的が動いたという連絡を受けて、戸塚彩加は既に整えていた帰り支度のまま急いで校舎を出る。相手は自転車で移動する以上、遅れてしまえば追いつくことはできない。今のところは予定通りなので充分に間に合うとは思うのだが、万が一を考えてしまい焦りながら戸塚は目的地へと急ぐ。

 

「あ……やっぱり八幡だ」

 

 目当ての人物が自転車置き場で悩ましげな表情を浮かべているのを見て、戸塚は一息入れてからゆっくりと話しかけた。八幡はメッセージを表示させている様子で、そして戸塚はその内容に心当たりがある。おそらく雪ノ下雪乃からの「月曜日は時間厳守で部室に」という内容だろう。八幡はきっとあの2人と、月曜日にどんな風に接したら良いのかと悩んでいるのだろう。

 

「よっ」

 

 校庭に差す夕日はまるで戸塚だけの為に存在しているかのようで、少しはにかむ彼の姿を照らして周囲の視線を根こそぎ奪う。八幡も天使と見まごうまでの戸塚の様子に心を奪われかけていたのだが、何とか短く反応を返すのであった。

 

「うん。よっ」

 

 そんな八幡の挨拶を受けて心底から嬉しそうな戸塚は、片手を上げながら口調を真似て返事をする。少し恥ずかしそうに照れ笑いをしている戸塚を見て、再び心を奪われかける八幡であった。

 

「八幡は今から帰り?」

 

「お、おう。戸塚はテニス部は?」

 

「今日は部長会議の続きがあったから、自主トレって形にしたんだ。それと、ぼく……駅前のテニススクールで体験募集しててね。ちょっと行ってみようかなって」

 

 テニス勝負のイベントが終わってからも、戸塚は上手くなりたいという思いを抱えて努力を続けている。そう感じ取った八幡は思ったままの感想を述べる。

 

「すげぇな。ちゃんと本格的にやってんだな」

 

「そ、そんな本格的とかじゃなくて、でも……好きだから」

 

 戸塚が口にした「好き」という言葉のお陰で、本格的に昇天しそうになる八幡であった。きっと暗黒属性であろう腐った目だけでなく、このままでは存在自体を浄化されかねない。そう考える八幡は、戸塚が相手ならそれでも良いかと流されそうになるのを必死で堪えて、クールに去ろうと試みる。

 

「じゃ、じゃあ、スクールだっけ。頑張ってな」

 

 必死に意識を保ったまま自転車に跨がった八幡だが、戸塚に向けた背中にかすかな抵抗を感じた。振り返ってみると、可愛らしい天使が恥ずかしそうにシャツをつまんでいる。

 

「あの、あのね……。スクールの募集って、夜なんだ。だから始まるまでちょっと時間があって……。その、もし暇なら……じゃなくて。一緒に、遊びに行かない?」

 

 男友達を遊びに誘った経験がほとんどない戸塚だったが、遠慮がちなことを言い出しそうになる口を何とか退けて、堂々と目の前の相手に向かって提案を述べる。誘いの言葉を言い終えた時から変わらぬ決意を秘めた目はそのままに。断られる不安などを思ってか、びくびくと頼りなげな仕草の体幹は見るもの全てに庇護欲を催させる。彼のお願いを断ることができる者など皆無であろう。

 

「んじゃ、行くきゃ」

 

「良かった。……あ、でも、どこ行こっか?」

 

 醜態を晒さぬようにと可能な限り短く答えたつもりが、最後で噛んでしまった八幡であった。だが相手は天使である。特に何を言われることもなく、次なる問題に突き当たって悩んでいる戸塚のために八幡は頭をフル回転させる。

 

「あー、そうだな……。電車に乗って千葉縦断とか、今の世界の果てまで行ってみるとか?」

 

「えっと……なんだか大袈裟なことになってない?」

 

「そか?俺は戸塚と一緒ならどこまでだって……」

 

「もう。八幡って時々、大真面目な顔して冗談を言うんだから……」

 

 少し顔を赤らめて拗ねたようなことを言い出す戸塚を眺めながら、どこに行くでもなくこうして話をしているだけで充分だと考えてしまう八幡であった。そんな自分が急に恥ずかしくなって、八幡は自転車から降りると、戸塚を促して並んで校門に向けて歩き始めた。

 

「ま、とりあえず駅の方にでも向いて移動するか」

 

「うん。……別に、特別なこととかしなくて良いんだ。八幡と気兼ねなく話せたら、ぼくはそれで満足なんだけどな……」

 

 言いながら恥ずかしくなったのか後半部分はすっかり小声になってしまったが、戸塚は自分の希望をそのまま伝える。万人に向けられる天使のような側面とはまた少し違った、戸塚ならではの自己主張を耳にして、八幡は自然と真顔になる。

 

「……そだな。気軽に、気の向くままに出掛けるとか、そんな時があってもいいよな」

 

 数日前のちょっとした冒険を思い出しながら、八幡はそう答えた。対する戸塚は思いが通じたことを心から喜んでいる様子で、可憐に微笑みながら話を継ぐ。

 

「例えばね。夜でも気にせず友達を呼び出したりとか。呼ばれた側も、今は焼きそば食べてて硬くなるのが嫌だから8時に出るよ、とか言ってさっさと電話を切っちゃったりとか。そういう関係って、なんだか良いと思わない?」

 

「あー、誰とでもは無理だろうけど、そういう仲の友達ってのも良いかもな。焼きそば食べたのに、ラーメン屋を見付けたら一緒に食べに入ったりとかな」

 

「そうそう!」

 

 深く考えずに言い出した変な話を汲み取って貰えて、戸塚は花がほころぶような笑顔を見せる。

 

 戸塚としては並んで歩く同級生とそうした仲になりたいと思って言っているのだが、相手は鈍感なのか一般論でしか捉えていない様子であり、そこに不満が無いわけではない。だが2人だけで遊びに行くのも初めてだし、そもそも今日のお出掛けも始まったばかりである。

 

 

 会話が途切れてしまったがお互いに気まずいとは思っておらず、しかし相手の様子は気になるのか無言でちらちらと同行者の様子を確認し合う2人。まるで付き合い始めた初々しいカップルのような2人に、行き交う人々は温かな視線を送ってくる。それが急にいたたまれなくなって、八幡は照れ臭そうに口を開いた。

 

「その、なんだ……。後ろ、乗るか?」

 

「ぼ、ぼく重いし……。八幡が散歩とか嫌いじゃなかったら、一緒に歩きたいな、って」

 

「そ、そっか。べ、別に散歩は嫌いじゃないし、良いぞ。最近はあんまりだけど、昔は妹ともよく行ってたしな」

 

「八幡と小町ちゃん、仲良いもんね。八幡の手って大きいし、手を繋いで楽しそうに散歩してる姿が目に浮かぶよ」

 

 これはもしや手を繋ぐことを誘われているのかと、全力で適切な反応を考察し始める八幡であった。黙って片手を差し出すべきか、それとも「繋ぐ?」とか言いながらが良いのか。名前を呼びながらさっと繋いでしまうべきだろうか。あるいは目を見て真剣にお願いすべきか。先程の「好き」に加えて「八幡、大きい」もしっかり覚えておこうと固く誓いながら、彼の悩みは尽きない。

 

 そんな八幡の懊悩など予想だにしていない戸塚は、公園の角を曲がって歩道橋へと進んで行く。国道をまたぐ歩道橋を涼しい風を身に受けて歩きながら、戸塚は思わず口を開く。

 

「気持ちいい」

 

 爽やかな笑顔で健康的な口調で述べるその発言から邪な想像をしてしまった八幡だったが、逆にそのお陰で妄想から脱出することができた。どうやら彼はどのようにして戸塚と手を繋ぐべきかのシミュレーションが過ぎて、意識を別の世界に飛ばしてしまっていたらしい。

 

「そだな。……昼寝とかしたくなるな」

 

「八幡はいつも教室で寝てるのに、まだ寝るの?」

 

「成長期なんだよ。あと、昼間のはシエスタな」

 

 くすくすと微笑みながら、戸塚は冗談っぽく問いかける。それに答える八幡にも普段の捻くれた発想は無い。適当に思い付いたことを適当に言い合える気楽で親密な関係が、そこにはあった。

 

「シエスタ?」

 

「スペインとかだと、昼飯の後で少し寝る習慣があるんだわ。その方が効率が上がるらしいぞ」

 

「あー、確かにご飯を食べた後って眠たいし、効率悪そうだもんね」

 

「そうそう。だから俺の昼寝も許された!」

 

「八幡ってば、別に昼寝に許可は要らないよ」

 

 

 だが、戸塚は本題に入る為に、敢えてこの理想的な関係にひびを入れることを口にする。

 

「……それに、今週は教室でも全然寝てないよね」

 

 

***

 

 

 歩道橋の上で立ち止まって少し距離を置いて、戸塚は八幡と向き合った。目の前の男子生徒は少し困ったような顔になって、視線を逸らしながら頭を掻いている。先程までの温かな雰囲気を一変させてしまったことを申し訳なく思いながら、それでも戸塚は話すのを止めない。

 

「今週の八幡は、先週までとは違ってて。でも、ぼくには何があったのかも、何を悩んでいるのかも、話してくれない、よね?」

 

「あー、えっと……」

 

 何か誤魔化すようなことを言おうとした八幡だったが、真剣な表情の戸塚を見ると何も言えなくなってしまう。真剣に自分のことを案じてくれて、そして悔しそうな顔をしている目の前の存在に何と声をかければ良いのか、八幡には分からなかった。

 

 八幡にとって戸塚とは、言うまでもなく天使である。しかし今この場で彼の目の前に居るのは、確固とした意思を持って彼と向かい合ってくれている、彼と同じ高校生だった。

 

「八幡はね。ぼくとかが何かをしなくても、独りでも、色んな事を解決できると思うんだ。独りで解決したいって思ってるのかもしれないし、それだとぼくが関わろうとするのは余計なお節介かもしれないんだけど。……でもね、八幡の希望とは違うかもしれないけど、ぼくの希望はね。八幡の、力になりたいんだ」

 

 八幡が返事を口にできない様子なのを見て取って、戸塚はそのまま話を続ける。相手の目を見据えて、気持ちのこもった口調で。

 

「去年、八幡と一緒のクラスだったって、たぶん言ってなかったよね?……ぼく、八幡がクラスで、その、誰とも話してなかったのを、何とかしたいって思ってたんだけど、何もできなくて」

 

「あー……それはまあ、仕方ないわ。もう終わったことだし、俺も別に同じクラスの連中と話すこととか無かったしな。……戸塚が気に病むことじゃない」

 

 意外な告白が始まったことに驚いた八幡だったが、話の筋が読めたおかげでようやく反応することができた。彼の知らない間に戸塚に罪悪感を与えていたみたいだが、去年のあれは自業自得の結果だし戸塚に責任などあろうはずがないのである。

 

「うん。八幡ならそう言うと思ってたけど、予想通りだ。さっき、八幡とぼくの希望が違うって言ったけど、これも同じかな?……八幡はそう思っても、ぼくはそう思わないんだ」

 

「いや、でもな。当事者の俺が別に良いって言ってんだから、戸塚がそんな悩みを抱え込まなくても……」

 

「ぼくが、八幡の悩みを分かち合いたいって言ってるの!」

 

 拗ねたような表情の戸塚は相変わらずキュートだったが、その眼差しは常になく鋭い。戸塚としてもどのように話を進めたものかと幾つかのパターンを用意していたのだが、事前の準備は既に破綻して見る影もない。だが戸塚にはむしろ定められたルートで話を展開させるよりも、感情に訴える方が性に合っているのだろう。

 

「戸塚は……なんで俺なんだ?」

 

「なんでって……八幡だからだよ。それ以外の理由って、何かある?」

 

 友人関係の経験値が乏しい上に、そもそもなぜ他人から忌避されるのか解らない八幡からすれば、戸塚がなぜ自分に踏み込んできてくれるのかも解らない。戸塚の感情的な発言を受けて、反射的に浮かんだ疑問をそのまま口にしてしまった八幡は、不満げな様子で可愛らしくこちらを睨んでくる戸塚の返答を聞いた。

 

「なんてか、戸塚だったら友達とか選び放題だろうし、別に俺とかじゃなくても……」

 

「だから、ぼくは八幡が良いの!」

 

 

 幸いなことに通行人はいなかったが、もし2人の会話を聞く者がいたとしたら、あまりの初々しい告白ぶりに居たたまれなくなっていただろう。だが残念なことに、2人はカップルではなく友人なのだが。

 

 お互いに無言で見つめ合っているうちに少しずつ冷静な部分が戻って来て、2人は先程の戸塚の発言が色んな意味で危険な要素を孕んでいることを徐々に理解し始める。八幡はまだ照れ臭そうな顔で済んでいるが、既に戸塚の顔は真っ赤に染まってしまっていた。

 

「戸塚。……心配かけて、済まねーな」

 

 戸塚がしばらくは動けそうにもないのを見て取って、八幡はゆっくりと噛んで聞かせるように、思っている事を口に出して説明を始める。

 

「……月曜日の職場見学で、ゲームマスターのおっさんに厳しい事を言われてな。これも自業自得と言えばその通りなんだが、俺って必要のない存在だなーとか思って、色々投げ出して逃げたいなーとか思って、ここ何日かを過ごしてたんだわ」

 

 何かを口にしようとする戸塚を、おそらく彼の発言を否定するようなことを言ってくれようとしている戸塚を優しく制して、八幡は言葉を続ける。

 

「ホントは、奉仕部とかも辞めようと思ってたんだけどな。でも、このまま逃げたら単なる負け犬だし。お前とか小町とか、俺なんかを応援してくれる奴もいるみたいだし。……もう1つだけ、次の依頼を頑張ってみて、それから考えるわ」

 

「うん。八幡がそう言ってくれるなら、ぼくは次の依頼で八幡が活躍できるように応援してるね。でも、前と同じようにやったら、八幡なら大丈夫だよ」

 

 自分が八幡と向き合ったことによって、彼に少しだけ気持ちの変化をもたらせたことを肌で感じ取って、戸塚はすっかり笑顔になっている。そんな満面の笑みで保証されたからには頑張らないとなと、密かに決意を新たにする八幡であった。

 

「あ、でもね。たしか川崎さんの時にも言ったけど、『俺なんか』とか言わないで欲しいな。八幡はぼくの大事な友達なんだから、そんな風に卑下されるのは……」

 

「そか。俺の性格がこんな感じだから、すぐには治らんかもしれんが。……まあ善処するわ」

 

「うん。ぼくの依頼の時とか、川崎さんの時もだし、八幡はすっごく頼りになるんだから。もうちょっと自信を持って欲しいな。……ぼくが偉そうなことを言うのって、変かもしれないけど」

 

「……そうだな。友達に卑下されたら、確かに嫌な気分になるもんだな」

 

「あ……。もう、八幡がちょっと意地悪だ」

 

「ま、これぐらいはな。やり返させてくれないと、恥ずかしくて後で死ねるぞ」

 

「それは八幡が言ってたように自業自得だから。恥ずかしくてもちゃんと反省して、あんまりみんなに心配かけないようにね。……じゃあ、まだ時間はあるけど、駅に向けて行こっか」

 

 

 2人のデートは、まだ終わらない。

 




長くなったので一旦ここで切ります。
次回は週の半ばの更新になります。
ご意見、ご感想、ご指摘などをお待ちしています。

追記。
細かな表現を修正しました。(1/12,2/20)

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