インフィニットストラトス 急な転生に驚いた少年の奮闘記 作:無双竜鬼
もうひとつ、すいません!!!前回の後書きであの人が登場するような話をしましたが、様々な都合により今回は登場しません!
もっと、投稿ペースをあげられるよう、頑張りたいとは思っております!
では、第四話どうぞ!
というわけで、昼飯の準備を終えた俺はリビングで飯を食べながらさっきからデュオに気になっていたことを話していた。
「なあ、デュオ。さっきの話の続きだけどさ、お前のコアって一体どんな扱いなんだ?まだこの世界ではISが作られてはいないんだろ?それに、なんでお前は常に俺と会話できるんだよ?」
(まあ、それを言ったら俺がいる理由がお前の転生だからな~、それなりにオーバースペックでも納得だろ。それに、会話ができるのは俺自身がコアだからな、コア側から常に会話をしようと思えばこんな風に会話できるのさ。あっ、あと今すぐにとは言わないが頭の中で俺に話しかければ別に声に出さなくとも俺と会話できるからな、他人がいるときとかはそうしたほうがいいと思うぜ。)
・・・無茶を言いやがる。そう思いながらも俺は頭でデュオに話しかけようと1分ほど試行錯誤してみる。
『こ、こうか・・・?おい、デュオ聞こえてるか?』
(ん?おう!聞こえてるぞ。まあ、今後はそれで俺と話すことをお勧めするぜ。)
と、まあこんな話をしながら飯は食べ終わり、食器の片付けもほぼ済んだので、デュオに訓練やら、これからのことを聞かなきゃな。
「デュオ、この後訓練やらの話はしてくれるんだろ?」
(ん?ああ、そうだなとりあえず訓練の話からするか。てか、結局口に出して会話すんだなお前)
「まだ、慣れてないからな、結構疲れるんだよ。」
(ははっ、そうかい。ま、少しずつでも慣れといてくれ。で、訓練の話だが詳しいことはその場所で話すが、ひとまずやることを説明しとくか。「場所?」ああ、俺がいたとこの隣にもう一つ部屋があったろ?あれがトレーニングルームだ。とりあえず続きはそこで話すから、行くぞ)
そんな訳でトレーニングルームに入ったんだが・・・何コレ・・・?(ん?どうした?)
「いやいや、そりゃ俺の家にこんなにジムみたいに筋トレグッズが大量にあるのはおかしいだろ」
(まあ、それもそうだけどな。もっと注目してみたいものがあるんだなぁ~。ほーら、あれ見てみろよ)
デュオが意識で指示した方向を見ると酸素カプセルのようなものが2つ並んでいた。
「なんだよ、あれ?」
(右は体力回復用の酸素カプセル、左はバーチャル技術を応用した訓練機器。あれだけは使ってみないと分からねぇからな。)
「ちょっと待ってくれ、なんで訓練やらトレーニングをしなきゃないんだ?」
(ん?おいおい、、当たり前だろISを使う上で生身を鍛えておいて損はないだろ。それに、お前はこの世界ではすげー特殊なやつなんだぜ?おまけに超オーバースペックなISを持ってる。自分で自分を守らなきゃない場面が絶対に来る。その時のために備えておくんだ。)
「ああ、なるほどね。それに・・・」
(ん?)
「格闘が強いのは恰好いいし楽しそう!」
(ははっ、お前結構度胸あるな。それに、面白い。そういうの嫌いじゃないぜ。)
「じゃあ、さっそくトレーニング始めますか!」そう言ってどれから始めようか考え始めた俺をデュオが止めた。
(いや、筋トレは教えなくてもできるだろうから今はいい。それよりもまず、左のカプセルに俺をセットして中に入ってくれや。)
そう言われて、俺は左のカプセルに向かう。(そのくぼみに俺をセットしてくれ。)ペンダントとなっている
(そこに入れ。そう寝るようにな。)デュオの指示に従い俺はカプセルの中に入る。と、同時にカプセルが閉まる。「お、おいデュオ!大丈夫なんだよな!?」
(大丈夫だって、今から初期設定をやるからしばらくそのままでいてくれ。)
5分くらいしてると、目の前に<初期設定及び、使用者個人認証終了>の文字が。
(よっし、初期設定が終わったな。んじゃ、さっそく訓練と行きますか。)
「何するんだ?」
(外じゃISを起動できないからな、こいつを使ってISの戦闘訓練をやる。)
そう言われた瞬間、視界が暗くなり、体の感覚が変わった。目を開けてみると、闘技場のような場所に立っていた。そして自分の体を見ると、どっかで見たような鎧のようなものを纏っていた。
「これは・・・トールギス?」
(そうだ、お前はトールギスを装着してるんだ。原理は説明するとめんどくさいんだが、まあ某ナー〇ギアみたいなもんだと思えばいい。)
「マジか、そんなのも作れんのかよ・・・」
(じゃあ、しばらく歩いたり飛んだりして見てくれ。)
ということで、しばらく歩いたり飛んだりと基本動作をひたすら練習した。1時間もやってるとだいぶ慣れてきてトールギスを手足のように扱えるようになっていた。そのほかにも急加速や急停止、急降下なども練習したところでデュオから声がかかる。
(だいぶ良くなってきたじゃねーか。かなり飲み込み早いぞお前。んじゃ、次は武器を取り出して同じことをしてみろ、少し感覚が変わるかもしれないがすぐに慣れるだろ。)
デュオに言われて武器を取り出す。元々ガンダムWの機体や武装は全部頭に入ってるから呼び出すのに、何も苦労しない。だが、ドーバーガンとシールドが出現した瞬間、若干重く感じた。実際はPICのおかげで重量はほとんど感じないんだが、見た目の先入観とか色々あって、変わったように感じるのだろう。実際5分ほど飛んでいると何も違和感を感じなくなった。
(よし、だいぶ慣れたな。じゃあ、今日はもう終わりにしよう。)
その瞬間、またもや視界が暗くなり、体の感覚が変わる。そして、カプセルの開く音が聞こえて目の前が明るくなる。
(こいつを使ったトレーニングはどんなに長くても毎日2時間が限界だ。ま、焦らなくても時間はあるからなゆっくりやろうぜ。)
デュオの言葉を聞きながら、時計を見ると午後4時だった。体感より長く練習していたらしい。
(お疲れさん、これから毎日筋トレとISについての勉強、それにこいつを使った訓練をしっかりやること。そうすれば、お前はIS学園に入学するころには操縦技術、身体能力共に代表候補以上になれる。まあ、それ以上の実力は本人の才能と努力次第だけどな。)
「おお、それはスゲーな。じゃ、毎日頑張りますか。」そんなわけでこれからの目標を新たに、気合を入れたところで、俺は日常生活に思考を切り替え、風呂場に向かいながら今日の晩飯を考える。とりあえず、これからここで過ごす以上ある程度調味料とかも買っておきたいし、明日はちょっと多めに金持って色んな所に買い物に行くかな、この辺のこと知りたいし。そんなことを考えながら、風呂を沸かして冷蔵庫の中身を確認する。
「よし、今日は何とかなりそうだな。」
(飯にするのか?ちゃんと食えよ。それに体を鍛えるならある程度バランスを考えとけ。まあ、そんな気にしなくてもあそこで訓練すれば大丈夫だとは思うがな。)
「ああ、そうする。それと、明日はちょっと遠出して買い物するぞ。」
(あいよー、確かにこの辺のこと俺もよく知らないし、散歩がてらいいかもな。でも訓練は忘れるなよー)
「分かってるって、じゃあ今日は飯食って寝るぞ」
ー翌朝ー
不意に目が覚めた。時計を見るとまだ3時だった。まあ、昨日は疲れてさっさと寝ちゃったからな、6時に起きて軽くジョギングをするつもりだから、俺はもう一度寝ることにした.
・・・きっちり6時に起きて顔を洗うと、俺はジャージに着替えて外に出る。ちょっと冷えるぐらいが気持ちいい風を浴びながら30分程ジョギングとウォーキングを繰り返して家に戻った。
軽く汗を流して帰ってきた俺は朝飯を食べ1時間ほど筋トレ、その後風呂に入り、出かける準備を済ませる。
とりあえず駅前までバスで移動し、すぐに見える大型デパートで色々な買い物をした。中には持ち帰り切れないものもあったのでそれは家に送ってもらうことにした。
「ふ~、とりあえずこれで今後の生活には基本的に困らないな。」
(んじゃ、午後の訓練始めるぞ~)
そう言われ、俺はまた機械の中でトールギスを装着する。
(今後1週間くらいはそいつで自由に飛んだりして、動きに慣れな。)
・・・言われた通り、1週間ほど体を鍛えながら、ひたすらトールギスに慣れた。
ー1週間後ー
(よっし!じゃあ、もうトールギスの動きには慣れたみてぇだな!んじゃ、次はリミッターを解除して、動いてもらうぜ。)
「リミッター?」
(ああ、今のトールギスはバーニア出力を中心にリミッターを掛けてある。リミッターを解除したら、相当な暴れ馬だからな。ま、とりあえずやってみろ。バーニア出力以外は全リミッターを解除、バーニアの方は半分ほど解除した状態でまた、飛行訓練等をしてもらうぞ)
確かにトールギスは並みのパイロットには扱えないほどの機体性能で、あのゼクスですら最初は機体にリミッターを掛けていても吐血したほどの暴れ馬だってことは知っていたが、ISとして使うことで、操縦者保護機能やらでなんとかなってるもんだと思っていたが・・・
〈システム正常起動、機体データ再構築終了〉
そんなことを考えていたら、機械音と共にリミッターの解除が終わった事が知らされる。
(飛んでみろ~)
いつものように飛び、加速する。いつものトップスピード余裕で超え、更に加速する。
(よし、トップスピードに達したな。いつもとの感覚の違いはあるか?)
「まだ、大丈夫だ。呼吸が苦しくなってきたけどな・・・」
(ラスト行くぜ!バーニア出力のリミッターを解除する。)
デュオが言った瞬間、全身を激しいGが襲い今までとは比べ物にならない速度になる。しかし、トップスピードに達した瞬間、全身を襲うGと痛みに耐えきれず、数秒間意識が飛びかける。その数秒の間にコントロールを失ったトールギスは急に減速し、真っ逆さまに墜
落し始めた。
いくら現実ではないとは言え感じる痛みや落下による不快感は現実と同じように感じる。仮想の地面に激突する前に、デュオがトールギスの操作権を奪い激突する寸前でバーニアを吹かし、着地させる。
(おい!おい!起きろってんだバカヤロー!!)
「ん?んん、な、何が・・・?」
(お前はトールギスのリミッター全解除の加速に耐えきれなかったんだよ・・・今のが、現実で起こったと考えてみろ、訓練とトレーニングは確実に必要なんだよ。)
いつもより大分声を落としていることから、かなり真剣なことが分かる。
それから、約1ヶ月間、苦しみながらも地獄のトレーニングと仮想現実での訓練を繰り返し、少しづつリミッター無しのトールギスに慣れていった。それと、平行しながら武装を用いての射撃、格闘訓練。ISを使えない状況を想定しての生身での戦闘訓練、ハンドガンからロケットランチャー、ナイフや刀での武器を用いた戦闘の訓練も、すべて仮想現実の中で行った。
肉体的なトレーニングも少しづつ厳しくしていたので、それらの訓練にも慣れていた頃だった。リミッター無しのトールギスの起動にも耐えられるようになっていた。
(よっしゃ!やっとトールギスを扱えるようになったな!これなら、他の機体でもそれなりには使いこなせるだろ!・・・んじゃ次はISを使った本格的な戦闘訓練行くぜ・・・)
そんなデュオの声を聞き、身構えたところで(って言っても、もう今日は終わりにしようぜ!時間はまだたっぷりあるんだからよ~)
そんな明るいデュオの声を聞いたところで1ヶ月の訓練が終わった。
いかがでしたでしょうか?
疑問や間違いを見つけて場合はどんどんご意見ください!
それと、機体デザインですが前に書いたときとは違いすべて敗栄のデザインで考えてください。
それでは、次回をお楽しみに!(次はいつになることやら・・・)