ガールズ&ボトムズ   作:せるじお

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TVシリーズ
第1話 『転校』


 

 

 

 ――装甲騎兵道。

 『乙女の嗜み』として百年以上も続いているこの武道は、かつては華道、茶道に並ぶ伝統文化のひとつでしたが、私が志願するころにはマイナー化が進み、今では文部科学省に属する大小20余りの学園艦が戦いに参加するばかりでした。

 

 私は戦いました。

 始めは西住流のためと信じて戦いました。

 でも、戦いは非情なばかりで……装甲騎兵道ってなんなのか、分からなくなってしまいました。

 ――私は疲れました。

 とてもとても疲れていました。

 

 

 

 

 ――◆Girls und Armored trooper◆

 

 

 

 

 ――考えた上での行動ではなかった。

 

『きゃあああああああああ』

 

 悲鳴を通信機越しに聞いた時、谷底を洗う濁流へと落ちていく騎影をスコープ越しに覗いた時、みほの体は反射的に動いていた。

 ローラーダッシュで雨でぬかるんだ斜面を駆け下りる。

 その間にも、赤星小梅のスコープドッグは頭から真っ逆さまに、水しぶきを挙げて川面へ飛び込んでいた。

 

『――副隊長、なにを!?』

 

 誰かが無線の向こうで叫んだが、みほの耳にその声は届かない。

 みほは滑り降りる――というより殆ど滑り落ちるに等しい速度で落ちた僚機を目指した。

 泥に汚れて茶色の波打つ水面は、瞬く前に視界を一杯に覆う。

 一瞬、自分自身が河に落ちる恐怖が背骨を走るが、みほはそれを強い意志で即座に追いやった。

 

「はっ!」

 

 ギリギリのタイミングでターンピックを斜面に打ち込み、みほのスコープドッグは急速に減速する。

 それでも相手はぬかるんだ地面。ターンピックは泥濘を引き裂くばかりで、完全に突き刺さってはくれない。

 

「ふっ!」

 

 息を強く吐くと同時に、左右のグライディングホイールの回転の向きを変える。

 機体は真横を向いて、地面への抵抗は大きくなった。同時に膝を曲げて重心を下げ、背中を地面につけて機体全体で地面に重みを掛ける。足先が水面に触れる――ギリギリの所でみほのスコープドッグは止まる。

 背負っていたミサイルポッドが、うまい具合に地面に引っかかってくれたのだ。

 

「――いた!」

 

 頭を回し、落ちた赤星機を探せば、すぐにそれは見つかった。

 彼我の距離、おおよそ十メートル。みほのスコープドッグはステレオスコープ搭載型で、立体視が可能だ。赤星までの距離はすぐに割り出すことができた。

 

『助けて! 誰か助けて!』

 

 赤星小梅は完全にパニックに陥っている。無線から聞こえる彼女の悲鳴は悲痛そのものであった。

 無理もない。カーボン加工を施されているとはいえ、ドッグタイプの気密性の低さはカーボン加工だけで補えるものではないのだ。恐らくはコックピットも水浸しになって、彼女は溺れる恐怖に取り憑かれているのだろう。

 今回の試合はその立地上の問題から、カーボンコーティング済みの耐圧服着用が義務付けられている。つまり理論上、溺れ死ぬことはない。

 だからといって、迫り来る水の恐怖に抗えるものではないのだ。

 

「落ち着いて! 今助けに行くから!」

 

 アームパンチで右腕を地面に打ち込み、楔とする。

 コックピットハッチを開き、みほは濁流へと迷わず飛び込んだ。

 耐圧服のヘルメットのお陰で、泥水のなかでも赤星のスコープドッグを見つけることができた。

 両手を無意味に動かす様は、溺れる人間の姿となんら変わりない。 

 唯一違う所は、その鋼鉄の両手に触れてしまえば、カーボン加工済みの耐圧服でも怪我は免れないという点。

 

(今!)

 

 タイミングを見計らい、ぎりぎりの所をくぐり抜けみほはスコープドッグに取り付いた。

 コックピットハッチを開こうとするが、反応しない。

 泥水に濁る視界のなか、必死に原因を探せば、何とかそれを見つけることができた。

 なぜ赤星がすぐに機体から脱出しなかったのか。それはコックピットハッチそのものが衝撃で歪んでしまっていたからだ。

 

(なら!)

 

 みほはホルスターからアーマーマグナムを引き抜くと、ハッチの歪みに銃口をかざした。

 

(――お願い動いて!)

 

 みほの願いは通じた。バハウザーM571は汚泥の中でも問題なく機能した。

 歪んだ鉄を撃ち抜き、手を突っ込んでこじ開ける。マッスルシリンダーはようやく機能し、ハッチが水を押しのけて開いた。

 水の中で藻掻く赤星はみほに抱きついて来ようとするが、耐圧服を掴んで押しとどめ、彼女の背中へと回った。

 そのまま羽交い締めの要領で赤星の体を捉えると、みほは沈みゆくスコープドッグを蹴って、水面を目指した。

 

 茶色い水の帳をくぐり抜け、黒雲に覆われた雨空が見えたのと、真っ赤な紅蓮の炎が見えたのはほぼ同時だった。

 

「あっ……」

 

 乗り捨ててきた愛機に、ミサイルが突き刺さる。

 爆音、爆炎、そして黒煙。

 呆然とするみほの見る前で、無情なる白旗がスコープドッグの頭部から揚がった。

 

 この瞬間、第62回装甲騎兵道全国高校生大会決勝戦における、黒森峰女学園の敗北が決定した。

 炎の熱にあてられ、蜃気楼のようにゆらめく白い旗の影。

 それは、蘇るみほの悪夢。

 遠く弾ける鉄のドラムの音を聞きながら、みほの視界もまた、炎の影のようにゆらめき、たわみ、そして白い闇に包まれていく。

 目覚めの時が来ているのだ。

 夢の地獄はもろくも崩れ、目覚めた先にあるのは――……。

 

 

 

第1話『転校』

 

 

 

 目覚まし時計の音に眼を覚ませば、一転、何の変哲もない白い天井がみほの視界に広がった。

 暫く、言葉もなく天井をじっと見つめる。思い出したくもない過去の余韻が、まだみほの心をベッドに縛り付けていた。

 

「……そうか。もう家じゃないんだ」

 

 そう呟けば、心が恐ろしく軽くなる。釘でも打たれたようだった背中が、難無くベッドから起こすことができた。

 まだ生活感に欠ける部屋をぐるっと見渡し、愛しのボコの姿を探す。

 寝る前に傍らにあった筈のボコは、ベッドの下に落ちて転がっていた。

 慌てて拾い上げて、ぎゅっと抱きしめる。

 

「……はぁ」

 

 新しい生活が始まった筈なのに、過去はまとわりついて決して離れてはくれない。

 ようやく忘れたと思った頃に、思い出させてやるぜと悪夢はやってくる。

 これでは、何のために転校までしたのか判らない。

 

(切り替えなきゃ、いけないのに……)

 

 どれだけ傷ついても立ち上がって戦う。そんなボコのようには、なかなかなれない。

 

「起きよ」

 

 しかし人の気持ちなんかは無視して今日はやってくる。

 歯を磨き、朝食を食べ、着替えて学校へと行かねばならない。

 みほはテキパキと歯を磨き、朝食を食べ、真新しい制服に身を通す。

 

「……」

 

 ふと、棚の上に眼をやった。

 そこにはホルスターに入ったままのアーマーマグナムがぽつんと置かれている。

 色んなものを捨ててこの大洗の学園艦にやって来たけれども、これだけは捨てることができなかった。

 みほは努めてアーマーマグナムから視線を外し、努力してそれを無視して朝食をぱくついた。

 

「……おいしい」

 

 人間現金なもので、空きっ腹が満たされれば気持ちにも余裕が出てきた。

 なんとなく、今日はいいことがありそうな気がしてくる。

 

「元気出さなくちゃ」

 

 頑張って笑顔を作り、朝食の残りをお腹に詰め込む。

 せっかく、『装甲騎兵道』から距離を置くことができたのだ。

 脳天気に楽しまないと損だと、みほは自分へと言い聞かせるのだった。

 ――そう、誰も知らない。訳も知らない。

 昨日までの私がどこへ行くべきなのかなど、誰も知らない。

 風の向くまま気の向くまま、風と共に歩いて行けば良い。

 そう、みほは思うのだった。

 

 

 

 ――◆Girls und Armored trooper◆

 

 

 

 出会いというやつは、得てして唐突にやってくる。

 

「へい彼女!」

 

 町並みをぼんやりと眺めながら歩いてたみほは、唐突にかけられた声に思わずビクッと肩を震わせた。

 

「え、えと……」

 

 声のほうを向けば、その主の姿は一台のダング――車輪の大きな三輪バイク――の上にあった。

 色の明るい茶色のロングの髪に、女の子らしい凹凸の大きめな体つきをした女の子がそこにいる。大洗の制服を纏った彼女がバイカー用の風防ゴーグルを外せば、果たしてみほにはその顔に見覚えがあった。

 

「武部、沙織さん」

「あれ? 覚えていてくれたんだ」

「うん。誕生日は6月22日」

「そこまで!?」

「うん……名簿見て、クラスの全員いつ友達になっても良いようにって」

 

 武部沙織。

 まだちゃんと話したことはなかったが、彼女についてみほはちゃんと記憶していた。

 普通一課2年A組のクラスメートで、普段は黒髪ロングの美人さん、五十鈴華とよく一緒にいる生徒だ。

 

「……ねぇ、せっかくだから乗ってかない」

 

 沙織は言いながら、ダングの後部座席をポンポンと叩いた。

 三輪バイクのダングはかなり大柄な車体をしており、運転席の真後ろにもう一人乗せられるように助手席を設けたタイプがある。沙織が乗っているピンクのダングはそれだった。

 

「え、でも……」

「良いの良いの遠慮しないで。今日はたまたま後ろの席が空いてるし、折角だから乗って行ってよ」

「じゃ、じゃあ……」

 

 天真爛漫といった調子の明るい笑顔を向けられて、みほは誘いにすぐに乗ることに決めた。

 しかしそれにしても、クラスメートと早く仲良くなりたいとは思っていたとはいえ、こんな形で声をかけられたのは流石に彼女にも予想外だった。

 

「じゃあさ、後ろの席に座ってシートベルトしめて」

「よいしょっと……」

「準備は良い?」

「は、はい」

「それじゃしゅっぱつしんこー」

「う、うわ!?」

 

 思いのほか速いスピードに、みほは思わず軽い悲鳴をあげた。

 ローラーダッシュでこの程度の加速には慣れている筈なのに、やはりATと違って席がむき出しだからだろうか。

 強い風に、短めの髪がはらはらと揺れる。

 

「えへへ、ナンパしちゃった!」

 

 後部座席のみほを流し見ながら、沙織はいたずらっぽく笑っていた。

 

「あ、あの。わざわざ乗せてもらって、ありがとう」

「良いの良いの。実は前から声をかける機会を狙ってたんだ。西住さん、何かあわあわしてて面白いし」

「あはは」

 

 我ながらどんくさいことは自覚しているが、こうも真っ向から言われると気恥ずかしくなってしまう。

 しかしそれ以上に、まだクラスに馴染めていないみほにとって、こうして声をかけてもらえたことが何よりも嬉しくあった。

 

「武部さん、ダングの免許持ってるんだね」

「うん。最近だと運転はモテる女の条件だっていうからねー。去年頑張って免許取ったの」

「そ、そうなんだ」

「前に雑誌でもやってたよ。今流行のドライバー系女子って!」

「あー、それテレビでもやってたかも。ダングを自分流に改造するのが流行ってるって」

「そうそう! 後部座席にイケメンのせて首都高を飛ばしたり! いいよねー!」

 

 とりとめもない話題をきゃっきゃっと話している内に、学び舎の姿が見えてくる。

 今のみほの眼には、その姿がちょっとばかり輝いて見えた。

 友達の予感に、みほの心は久々に高鳴り始めていた。

 

 

 

 

 大洗女子学園。

 今現在、みほがその身を置く学校の校門は、転校当初より相も変わらず賑やかな様子だった。

 

「見てよ、西住さん。あれ!」

 

 沙織が不意にどこかを指差したので、みほが慌ててその指す先に眼を向けると、少し予想外の光景がそこにはあった。

 

「AT……」

「凄い。あんなので通学してる人初めて見たよ」

 

 今しがた校門を潜って中に入ろうとしている鉄の大きな背中は、確かにATだった。

 みほには後ろ姿で機種を判別するには充分だったが、詳細に見てみてちょっと驚いた顔へと変わる。

 

「へぇ~珍しい」

「何が?」

「うん。あのAT、胴体と頭はドッグ系のパーツ使ってるんだけど、両手両足はトータス系のパーツ使ってる。ちょっとめずらしい組み合わせかなって」

「……みぽりん、AT詳しいの?」

「え!? いや全然! まったく詳しくないよ! ATなんて全く知らないよ! ……ってみぽりん?」

 

 つい昔の癖で変わったニコイチATについて解説してしまい、焦るみほだったが、沙織が不意に呼んだ自分の呼び名のほうがむしろ気になった。

 

「あ、ゴメンゴメン。思わず呼んじゃった。でも西住さんって可愛いし、みほとかみぽりんって呼んでいい? あたしのことも沙織って呼んで良いから」

「……」

「あ、嫌だった? もし嫌だったら――」

「すごーい!」

 

 みほがいきなり大きな声で嬉しそうに言うものだから、今度はむしろ沙織のほうが驚いた。

 お陰で慌ててハンドルを切り間違えそうになったぐらいだ。(堪えたが)

 

「アダ名で、名前で呼び合うなんて女子高生みたーい!」

 

 こうまで嬉しそうに、明るく笑うみほの姿に、沙織はちょっと照れくさくなる。

 そして、やはり声をかけて良かった、と、自身の英断にうんうんと頷いた。

 

 かくして、どうやらうまい具合に友達になれそうなみほと沙織は、走ってきた特徴的な声の風紀委員に止められるATの背中を抜けて、新しい期待を胸に学び舎へと入っていくのだった。

 

「ちょっとそこのAT止まりなさい!」

「え? どうしてでありますか! 本校はAT通学を認められてるはずじゃー……」

「どう見てもそのAT、ガラクタの寄せ集めじゃない! 正規品のATじゃないと通学は認められません」

「そんな~。せっかく頑張って組み立てたのに……」

「駄目なものは駄目です! ちょっとそこの真っ赤なダング! どさくさに紛れて通ろうとするんじゃない! その変な旗は高さ制限違反じゃない!」

 

 

 

 

 ――◆Girls und Armored trooper◆

 

 

 

『今日さぁ! 一緒にお昼食べない! ぜひともみぽりんと話したいって人がいてさぁ――』

 

 ……と、昼食に沙織に誘われたみほだったが、そんな彼女を食堂で待ち構えていたのは、やはりというかクラスメイトの美人さん、五十鈴華であった。

 

「五十鈴華さん」

「西住さんとこうしてお話するのは初めてでしたね。あらためまして、五十鈴華です。どうかよろしく」

「よ、よろしくおねがいします」

「お見合いか!」

 

 しゃなりと自然体でキレイにお辞儀する華に比べると、対するみほはぎこちない感じだった。

 聞けば華は華道の家元の娘だと言い、さすがはお嬢様とみほは素直に感心した。……みほ自身も、結構な家元の生まれの筈だが、華のおしとやかさの前に、彼女自身がそれを一瞬忘れるほどだった。

 彼女の食べる量に若干面食らいつつも、沙織を交えて和気藹々とみほは会話に興ずることができた。

 沙織の友達だけあって華も話していて楽しい相手であり、彼女とも仲良くなれて、みほは心底喜ばしい気持ちだった。

 

 久々に、彼女は過去を忘れた。

 今、ここにある生活を、新たな生活を、心から楽しめそうだと思えた。

 

 だが新たな友人によって得られた喜びへ、冷水をぶっかけられたのは同じ日の午後のことだった。

 

「西住ちゃん、必修科目なんだけどさ、装甲騎兵道取ってね」

 

 大洗女子学園生徒会長、角谷杏のそんな言葉によって。

 

 

 






 眠りは、質量のない砂糖菓子
 脆くも崩れて再びの装甲騎兵道
 炎に焼かれ、煙にむせて、鉄の軋みに身を任す
 誰が仕組みむか誰が望むか
 見飽きた筈の錆びた眼差しに、みほは再び向き合った

 次回『帰還』 懐かしき臭いに、我が身を任す
 









おまけ:簡易版AT用語辞典



【アーマードトルーパー】
:二足歩行のロボット兵器。略称はAT
:全高4メートル前後と、ロボットもののメカにしてはかなり小さい
:作中でもパワードスーツ的な立ち位置。簡単なオプションで宇宙も水中も行ける
:汎用性と攻撃能力は高い。装甲は押し並べて薄い

【スコープドッグ】
:たぶん最も有名なアーマードトルーパー。作品の顔役。
:主人公キリコ・キュービィーの愛機、というか一番使い慣れた機種
:戦車で例えるならM4シャーマンか。汎用性の高さと装甲の薄さが売り
:顕微鏡のような三連ターレットレンズが特徴。ついたアダ名は『スコタコ』

【ローラーダッシュ】
:ATの足裏、あるいは踵の部分には車輪がついている
:これをグランディングホイールというが、これによりATは地面を滑走できる
:機種ごとにグランディングホイールの数や位置は異なる
:キュィィィンと特徴的な駆動音が耳に気持ちの良い

【ターンピック】
:スコープドッグの系列機に備わった走行補助装置
:早い話が地面に杭を打ち込む装置。人間言う所の踝の辺りに装備されている
:ローラーダッシュ中につかえば機敏な方向転換が可能
:冴えたり冴えなかったりする

【耐圧服】
:アーマードトルーパー用のパイロットスーツ
:これ一枚で極寒の冷獄も灼熱の地獄もお茶の子さいさい
:ATには生命維持装置はほぼ無搭載に近いので、文字通りパイロットの命綱
:ゴーグルと一体化したヘルメットが特徴的な見た目をしている

【アームパンチ】
:多くのアーマードトルーパーに搭載された格闘戦用の装備
:火薬の勢いで拳を撃ち出すという恐ろしく豪快な武器。飛び出す薬莢がイカす
:使い過ぎるとマニピュレータが壊れるのが困り者
:だからか知らないが一部の機体はメリケンサックを併用している

【アーマーマグナム】
:正式名称はバハウザーM571。20mm口径の徹甲弾を撃ち出す化物拳銃。見た目もデカイ
:対AT用を謳ってはいるが、当然の如く正面装甲は撃ち抜けない
:フルアーマーの騎士の、鎧の隙間を尖ったナイフで刺すみたいな使い方をする
:地味にキリコはこいつを使っての撃墜スコアが多い

【マッスルシリンダー】
:人工筋肉の一種。ATの駆動系はほぼこれに依る
:ATが人間のような細やかな動きが出来るのはマッスルシリンダーのお陰
:その動作にはポリマーリンゲル液と呼ばれる薬液が必要だが、これが曲者
:引火性、揮発性ともに高い。そのせいでATは一層鉄の棺桶と化す


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