遥「今回はちゃんと1週間ぶりの投稿だよ!」
駆「まぁそれをそのはず、今回の話・・・前半部分はリメイク前とほぼ同じだから・・・。」
遥「あっ、そうなんだ(汗)」
駆「ってことで、今回は1回戦、前半の4試合、一気に行くよ。」
遥「龍可は初戦を突破できるのか。」
駆「そして最後にまさかのモンスターが登場!」
遥「激動の第7話、スタートだよ!」
駆side
ついに始まったフォーチュンカップ
その開幕戦はライディングデュエルで遊星とボマーの対戦。
「パワーギア・フィスト!」
「ぐぉぉぉぉ!」
ボマー LP0
「遂に決着!1回戦第1試合、この激戦を勝ち抜いたのはサテライトの流れ星、不動遊星だー!」
この開幕戦、勝ったのは遊星。
最後は本当にチートドローだったな。遊星の最後のターンを簡単に説明すると手札0、場がジャンク・シンクロンだけのときにチューニング・サポーターを引き召喚してシンクロ、アームズ・エイドを出す。チューニング・サポーターの効果でドロー、その引いたカードを使用してジャンク・ウォリアーを召喚。アームズエイドをジャンク・ウォリアーに装備して相手モンスターに攻撃。
流れはこんな感じだ。本当にチートドローですね。さすが主人公。
「すごいね遊星お兄さん。」
「遊星さすが。」
「遊星・・・、見事だった。私の完敗だ。」
「え?ボマーさんの声?」
始まったな。ボマーの復讐が。
「私は負けた。だが、私の使命は終わってはいない!」
「え!?」
みんな驚いてるね。
「私はこの大会に優勝し、式典でゴドウィンが行った事実を公にするつもりだった。だが、今になってはそれは叶わぬ夢・・・ならば、この場で復讐を果たすまで!」
「復讐?」
「これを見よ!無に帰した我が村を!」
モニターにとある村が写し出された。これがボマーの故郷・・。
「これが私の村だ!故郷だ!ゴドウィンは赤き龍を復活させようと我が村を実験材料にした・・・。そして私の村は・・・。」
そこまで言った瞬間村が大爆発を起こし、村が一瞬にして焼け野原となった。ひどいな・・・。
「ひどい・・・。」
「村人全員が行方不明。その中に私の姉弟もいた。」
「それじゃあ、お前の姉弟は・・・。」
「遊星、ジャック!奴を信じるな!ゴドウィンに赤き龍を渡してはならない!」
そう言ってボマーはDホイールに乗り、アクセルを回した。
「ボマー!?」
「奴とはこの俺が決着をつける!この悲しみを2度と繰り返さないために!」
ボマーはコースの傾斜を利用してゴドウィンのいるところへ飛んだ。このままいくとおもいきや、遊星が同じように飛びボマーと衝突した。
そしてあとには、
「あああああー!」
ボマーの叫び声が木霊するだけだった・・・。
「・・・なんなのこれ・・・。」
「ひどい・・・・こんなことがほんとに・・・。」
龍可や遥ちゃんは驚きのあまり唖然としていた。
その後、ボマーはセキュリティによって連行され、スタジアムでは第2試合アキさんvs虎堂のデュエルが始まっていた。
しかしその第2試合は・・・
「罠カードカース・オブ・ローズを発動。相手フィールド上に存在するモンスターの攻撃力が変化したとき、変化した数値分のダメージを相手に与える。・・・やれ。」
「ぐわぁぁぁぁ!」
虎堂 LP0
「決着!早く救護班を!」
アキさんがサイコパワーを見せつける形で勝利。
観客席からブーイングが巻き起こっているがそんなのお構いなしとアキさんは退場していく。
「何今の・・・。」
「あの人が・・・黒薔薇の魔女・・・。」
龍可はまたしても唖然、龍亞も唖然としている。
けど今回は遥ちゃんはあまり驚いていない。まぁそりゃそっか。
「遊星。」
「何だ?」
「彼女のカードをどう見た?」
「拒絶と怒りと・・・、だがまだ何かが潜んでいる。」
「そっか。」
アキとはあたりたくないなぁ・・・。それはそうと次は龍可の番。原作とは大きくデッキが異なる龍可だけど、フランク相手にどう戦うかな?それとも原作通りになってしまうのかな。
「次は龍可だね。頑張れ!」
「自分のデッキを信じろ。そうすればデッキはおのずと応えてくれる。」
「龍可、頑張って!」
「う、うん。頑張る。」
そう言って龍可は控室を出た。
「龍可大丈夫かな。」
「まだ小学生だからな。緊張するのは当然だろう。それより龍可のデッキはどういうデッキなんだ?」
「多分遊星は見たことないカデコリーのデッキだと思うよ。すごく強いよ。」
「そうか楽しみだな。」
さぁ、天才少女出陣!てか?
龍可side
いよいよ私の番。遊星も勝ったんだし、私も勝たなきゃ。・・・緊張するなぁ。
「さぁ1回戦の次の試合だー!第3試合、まず1人目は参加最年少、舞い降りたデュエルの天才少女、龍ー可ー!」
何か勝ってに名前がのばされてる・・・、しかも天才少女って・・・。私そんなんじゃないのに。
と思いつつも私はデュエル場に上がる。
「対するは、デュエルカウンセラーの異名を持つプロフェッサーフランク!」
反対側から私の対戦相手フランクさんが出てきた。
「初めまして龍可さん。」
「は・・・はぁ。」
「さぁ、このデュエルであなたの深層意識に隠された本当のあなたを見つけましょう。」
な、なんなのこの人?なんか嫌な感じ。そんな気持ちの中、
「クリリン・・・。」
クリボン・・・あなたも嫌な感じがするのね。
私はデュエルディスクを起動させた。
「「デュエル!」」
龍可 LP4000
フランク LP4000
「私のターン、ドロー、」
でも手札が悪い。ここは様子見しかない。
「私は幻奏の音女スコアを守備表示で召喚。」
DEF/200
「ターンエンドよ。」
「私のターンです。ドロー、私はシンメトリー・ロールシャッハをを攻撃表示で召喚。」
蝶々のような像が現れる。
ATK/1200
「あなたはロールシャッハテストというのはご存じですよね。」
何それ・・・。
「このモンスターをどのように感じるかによってあなたの抱える心配、不安、問題を解き明かすための手掛かりを得るための心理テストです。さぁ、龍可さん、あなたにはこのモンスターは何に見えますか?」
何なのこの人?そんなこといきなり言われても・・・。
「あなたは何に見えます?さぁ答えてください。」
「何って・・・。」
「さぁさぁ、何に見えます?」
ていうかデュエル中にこんなことしてていいの?と思った瞬間シンメトリー・ロールシャッハが形を変え、なんかの妖精のような姿になった。ってことは・・・
「よ、妖精?」
すると突然シンメトリー・ロールシャッハの顔が怖い顔になった。
「スパイラル・マインド」
オーラのような物が流れてきたと思えば、スコアが破壊されていた。
「え?」
「フフフ・・・、これはあなたが心の奥底で恐れていたものを露わにするものだったのです。あなたは妖精や精霊を恐れている。違いますか?」
「そんなことは・・・。」
いったい何なの?
「大丈夫ですよ、このデュエルであなたが抱えていた悩みを解き明かし、解放してあげましょう。」
だから何なの!?私に悩みなんて・・・。
そのためにも勇気を持ってあなたの深層意識に住むもう1つの世界・・・デュエルモンスターズの精霊世界へと旅立っていくのです。」
「デュエルモンスターズの精霊世界?」
精霊世界・・・その存在は駆と遥から聞いたことあるわ。
「知っていますよ、あなたは精霊の言葉を感じることができる。」
な!ど、どうしてそのことを。このことは龍亞と駆と遥しか知らないはずなのに。
「だったら、デュエルモンスターズの精霊世界があったって不思議じゃないでしょう。」
・・・確かに正論ね。
「シンメトリー・ロールシャッハの効果発動。相手モンスターを破壊した時、相手のデッキの1番上のカードを表向きにすることができる。ピーピング・マインド。」
デッキの1番上のカードを表向きにする。でてきたのは、
「クリリン。」
クリボン・・・。あなただったのね。
「可愛い精霊のカードですね。もしや、その子の声も聞こえてるんじゃないですか?」
確かに私は精霊の声を聞くことができる。でもそれがどうかしたのかしら?
「カードを2枚伏せてターンエンドです。あなたのターンですよ。」
何?なにかぼんやりとしてきた・・・。
「クリボンを攻撃表示で召喚・・・。クリボン・・来て・・・。」
ATK/300
「この瞬間、リバースカードをオープン、深層へと導く光。相手はデッキから5枚カードを墓地に送り、6枚目のカードをお互いに確認しあい、手札に加えます。このターン、そのカードをプレイしなかった場合、相手プレイヤーは2000ポイントのダメージを受けます。さぁ、デッキからカードをめくって下さい。」
光・・・、私はぼんやりとしながらカードを引いていく。そして6枚目は・・・
『マスター、しっかりしてください!』
「・・・モーツァルト!」
「ほぉ、それも精霊のカードですか・・・・ではそのモンスターと共に・・・・さぁ、デュエルモンスターズの精霊世界へ。」
『精霊世界へ行って何をさせようというのですか?』
「・・・何?精霊世界へ行かない・・・だと!?」
『マスターに何かやろうとしてましたが、私が目を覚まさせましたよ。』
「ありがとう、モーツァルト。」
『気にしないでください。さぁ、一気に決めましょう。』
「えぇ!」
「ぐっ、精霊ごときに邪魔を・・・。」
「モーツァルトは私の大切な仲間よ!それを愚弄するのは許さないわ!」
それに・・・もうこれで勝負は決まりよ・・・モーツァルトが手札に加わったのと、墓地にモンスターを送ってくれたおかげでね!
「速攻魔法、光神化を発動!手札の天使族モンスターを1体特殊召喚する!天上に響く妙なる調べよ。眠れる天才を呼び覚ませ。いでよ!幻奏の音姫プロディジー・モーツァルト!」
『参ります!』
ATK/2600
「光神化の効果で特殊召喚したモンスターは攻撃力が半分になり、このターンのエンドフェイズに破壊される!」
ATK/2600→1300
「さらに魔法カード、死者蘇生!墓地のモンスターを特殊召喚するわ!甦って!幻奏の音姫ローリイット・フランソワ!」
ATK/2300
「フランソワの効果発動!1ターンに1度、自分の墓地の天使族光属性モンスターを1体手札に加えることができる!私は幻奏の音女エレジーを手札に加える!さらにモーツァルトの効果発動!1ターンに1度、手札から天使族光属性モンスターを1体特殊召喚することができる!エレジーを特殊召喚!」
ATK/2000
「エレジーがいる限り、自分の場に特殊召喚された幻奏は効果では破壊されないわ!さらに特殊召喚したエレジーが場にいる限り、自分の場の天使族モンスターの攻撃力は300ポイントアップするわ!」
クリボン ATK/300→600
モーツァルト ATK/1300→1600
フランソワ ATK/2300→2600
エレジー ATK/2000→2300
「な、た、たった1ターンで4体のモンスターだと!?」
「私の精霊を愚弄した罪を受けてもらうわよ!バトル!モーツァルトでシンメトリー・ロールシャッハを攻撃!グレイスフル・ウェーブ!」
『喰らいなさい!』
「ぐっ!」
フランク LP4000→3600
「クリボン、フランソワ、エレジーでダイレクトアタック!これで終わりよ!」
「ぐわぁぁぁぁ!」
フランク LP3600→0
「き、決まったーー!今大会初のワンターンキル!勝者!龍可ー!」
ふぅ、勝ったわ。でもなんか今回は疲れたわ。
『お疲れさまですマスター。』
「モーツァルト・・・ありがとう。あなたがいなかったらどうなったことか・・・。」
『マスターを守るのが私の役目ですので。』
「ふふ、そうね。」
これで準々決勝進出。
次の対戦相手は第4試合の勝者と。できれば今日みたいなデュエルじゃなく、互いに心から楽しめるようなデュエルをしたいなぁ。
駆side
こりゃまぁ予想外の展開だな。
龍可がフランクとのデュエルで精霊世界に行く前に決着つけちゃった・・・これどうするよ・・・エンシェント・フェアリーのこと・・・。
ガチャッ
「あっ、龍可、おかえりー。」
「ただいま。勝ってきたわ。」
「いいデュエルだったな。」
「ありがとう遊星。」
「だいぶ使いこなせるようになったね。」
「うん!でも今回はちょっと疲れたわ。相手が最初変なこと言ってきたから。」
「あ~(汗)」
最初のあれはやってたのね。でもモーツァルトを引いた瞬間流れが変わったな。まぁ今の龍可のデッキに本来あそこで引くはずの古の森は入ってないからな。その辺が影響したか?
「お、おい、お前ら、テレビ見てみろ。」
と話してると氷室さんが驚いた表情で言ってきたのでテレビのほうを向く。
「速攻魔法、融合解除発動!青眼の究極竜の融合を解除!青眼3体を墓地から特殊召喚!」
「「「「青眼!?」」」」
「ん?皆なんで驚いてるの?」
「青眼3体でダイレクトアタック!滅びのトリプルバーストストリーム!」
「ぐわぁぁぁぁ!」
死羅 LP0
「け、決着!第4試合もワンターンキル!勝者!荒川涼太ー!」
「す、すごい・・・。」
「ねぇねぇ、あの青眼ってそんなに凄いカードなの?」
「そりゃそうだよ!青眼はブラック・マジシャンと並んで伝説のカードなんだよ!」
「え!?マハードと同じ!?」
まぁ伝説という点では同じか・・・にしても、青眼を使うやつがいるとは・・・荒川涼太・・・一体何者だ?
どうやらこの世界は様々なサプライズが用意されてるみたいだね。
「あの人と準々決勝を戦うんだ・・・。」
あっそっか、龍可の次の対戦相手があの青眼使いになるのか。
「青眼と戦えるなんて・・・相手にとって不足はないわ!」
龍可がすごくワクワクしてるな・・・当然か。伝説のモンスターと明日戦うことになるんだからな。
「よっしゃー!次は俺だー!絶対勝つぞー!」
次は龍亞の試合か・・・で、そのあとが俺と。
「龍亞君頑張って!」
「勝って来いよ!」
「任せといて!」
そう言って龍亞はデュエル場へと向かう。
だが俺は知らなかった。
1回戦の龍亞の対戦相手が・・・とんでもないデッキの使い手だということに。
駆「以上、第7話でした。」
遥「龍可は無事に初戦突破!」
駆「その龍可の1回戦、リメイク前も相手はフランク・・・だったんですが、リメイク前はちゃんと精霊世界に行ったんだよね。」
遥「それが今回は行かずに終わっちゃった・・・。」
駆「その精霊世界の部分はどうなるか、それはこれからのお楽しみです。」
遥「で、前回の後書きで紹介したと思うけど、DICHIさんの小説、『遊戯王5D's 転生者と未来のカードたち』での混沌文化祭に出てるって言ったと思うんだけど。」
駆「その混沌文化祭の最新話が投稿されてるからぜひ見てください。」
遥「で、その混沌文化祭の招待編1で私があっちのキャラの奏お姉さんに抱き着いてたけど・・・疑問に感じなかった?」
駆「一体どこでそこまで仲良くなったのかとでも思ったんじゃないでしょうか。」
遥「DICHIさんが書いてる番外編での私達とのコラボでは私はいなかったし、逃走中は私出演してたけど、そこまで仲良くなる?と思ったかも。」
駆「理由はまぁね・・・逃走中だけでも遥ちゃんならあそこまで仲良くなれる気がしなくもないが・・・えっとね、実はリメイク前の小説と、DICHIさんの小説でコラボしてるんです。」
遥「あ、DICHIさんが書いてるほうじゃなくて、もう1つ、別の時期に私たちの作者が書いたコラボがあるの。」
駆「それには遥ちゃんも出てるからそれで少しは関係がわかるかなと思って、こことは別に『遊戯王~CROSS HERO~番外編』の小説を作ってそこにそのコラボを投稿したいと思います。」
遥「でもそのコラボ、私達からは私とお兄ちゃんのほかにまだこっちでは出てない重要人物が出てるんだよね。」
駆「またしてもネタバレになるからそれが嫌な人は見ないほうがいいかも。」
遥「前書きと後書きは保存してないから書かなきゃいけないけど、本文自体は保存してるからそのまま投稿するつもりだよ。」
駆「で、そうなるとDICHIさんと以外にももう1人の人とコラボしてるからそれも投稿するね。お二方に許可はもらいましたので。」
遥「けどね・・・ちょっと本編のほうはしばらく投稿できなさそう・・・。」
駆「作者のほうが学校のテストが近づいてきてね・・・次に本編投稿するのはお盆になるかも。もしかしたらそれ以上に遅れるかも。ごめんね。」
遥「コラボのほうは前書きと後書き書くだけだからテスト勉強の合間に気分転換として書いて投稿するからお楽しみにね。」
駆「お知らせは以上です。」
遥「次話は龍亞君のデュエル!」
駆「相手のデッキは・・・うん・・・題名見たらわかると思う。」
遥「次話の題名は『ディフォーマーに襲い掛かるワルキューレ』です。お楽しみにね。」