遥「・・・ねぇ、もう2週間に1度の更新でいいの?」
駆「しばらくはそうなるかもね・・・9月が夏休みだからその間に一杯投稿したいって言ってたけど・・・。」
遥「大丈夫かな・・・。」
駆「ってことで今回はデュエルなし回です。」
遥「なので今回はちょっと短いけど許してね。」
駆「それでは第6話、スタートです。」
駆side
この世界に来てから1カ月がたった。その間、たった2日だけだったけど龍可たちの両親が帰ってきた。両親は龍亞から話は聞いてたとはいえ、最初は驚いてたけど、すぐに認めてもらえた。つまりここに住んでもいいことになった。理由としては2人がなついているからと、龍可たちの話を聞く限り悪そうな人じゃないかららしい。その代わりに2人の世話係を頼まれた。俺とすれば住めるところがあるだけで十分なので快く引き受けた。
そして初対面の時にはいなかったブラスターとサキも次の日には戻ってきたので2人に紹介した。やはり2人ともサキの頭に花びらがあることに驚いていたがまぁ何とかなった。で、未知数であるサキの効果は・・・一応デュエルで出た時に詳しく教えるね・・・簡単に言うとマナと同じ効果だけど・・・どうやって使えと(汗)
そして龍可、新デッキを完璧・・・とはいかないまでも、使いこなせるようになった。デュエルで疲れることもなくなり、前よりも積極的にデュエルし始めた。
遥ちゃんも1か月経ってだいぶ慣れてきたようで、戦績が上がってきている。
龍亞も龍亞で戦績は4人の中では1番下だけど、楽しそうにデュエルしている。今までは龍可しか相手がいなかったから俺や遥ちゃんとデュエルできるのが嬉しいらしい。
そんな楽しい日常をおくっていたのだが、ある日のこと。
「ただいまー!」
「お帰り龍亞。」
この日、龍亞は友達の家に遊びに行っていて、今帰ってきたところだ。
「駆、ポストにこんなのがあった。4つも。」
「うん?」
「あ、龍亞君お帰り!」
「帰ってたのね龍亞。」
遥ちゃんと龍可はベランダでデュエルしていたみたい。
で、郵便物はというと・・・
「・・・治安維持局からフォーチュンカップの招待状だって・・・俺たち4人に。」
「フォーチュンカップ!?やった!キングとデュエルできるチャンスだ!」
「大会なんて初めて・・・・」
まさか4人ともに招待状が来るとはね・・・まっ、ありがたいけどね。
「幻奏でどれだけできるか試せるチャンスね。」
「俺は絶対勝ってキングとデュエルするぞー!」
「私も負けないよ!」
3人とも気合十分。けど俺たち4人を招待して、遊星とアキさんも出るだろうし・・・ってことは後2人誰になるんだ?
そしてその日の夜。
ガッシャーン!
「何か今変な音しなかった?」
「うん。」
「行ってみる?」
「そうだね。」
俺たちは音のした方へ向かった。あれ?これってもしかして・・・。
「あそこに誰か倒れてるよ。」
うん、どう見ても原作主人公の遊星です。ということは原作開始か。
「気絶してるだけかな?」
「だね。とりあえずうちに運ぼうか。」
「そうね。」
それから遊星と遊星が乗っていたDホイールを運んだ。それから遊星は明日には目を覚ますだろうということでそのまま寝た。
そして次の日・・・遊星が起きたのは昼すぎだった。
その後、龍亞が遊星とデュエル。まぁ原作通りコテンパンにやられたわけですが。
この後、遥ちゃんや龍可も遊星とデュエルするかなぁと思ってたけど、さっきまで気絶で倒れてた人ゆえ2人とも自重した。
そのあと遊星もお腹がすいただろうし、一足早く晩飯にした。
で、その日の夜。
「やっぱり出ていくんだ。」
俺は遊星に話しかけてました。
「あぁ、迷惑はかけられないからな。」
「言うと思った・・・止めはしないよ。」
「・・すまない。」
「気を付けてね遊星。」
「あぁ、また会おう。」
そういって遊星は出て行った。
龍可と龍亞のデュエルディスクがテーブルに置いてある・・・遊星が確か重さを軽くしたんだっけ?
やがて下でサイレンが鳴り始めた・・・遊星がセキュリティに囲まれたんだろう。時期にイェーガーが間に入り、遊星にフォーチュンカップの招待状を渡すだろう。
そんなことを気にしながらその日は俺もそのまま眠った。
で、その次の日・・・事件は起こった。
遥side
「魔女ってどんな人なんだろう?」
今日、私たちは4人+龍亞君の友達、天兵君と一緒に魔女が出るという噂の場所に行っています。
「ほんとにいるかわかんないからこれから確かめに行くんだよ!」
「ってことは単なる噂なんだ。」
「そうだよ。」
魔女・・・ほんとにいるのかな?いたとしたらなんか魔法でも使うのかな?
「あ!遊星!」
そんなことを考えていたら、龍亞君が一昨日倒れてて私たちが助けた遊星お兄さんが仲間と一緒にいるところを見つけて声をかけていた。
「どうしてこんなところにいる?」
「魔女の噂を確かめに来たんだ!」
「魔女?」
「あぁ、最近よく耳にする魔女か。」
遊星お兄さんの仲間に間に入った。
で、互いに自己紹介。まずは挨拶からだよね。
でも突然遊星お兄さんと龍可が腕を抑えてうずくまった。
「龍可!どうしたの?」
「腕が・・・ずきずきする・・・。」
よく見たら龍可の腕に赤い痣ができてる・・・なんだろうこれ?それは遊星お兄さんの腕にも。
「あの時と・・・同じだ・・・。」
「あの時?」
「赤い龍が・・・現れた時・・・。」
「魔女だー!」
遊星お兄さんがそういった瞬間、近くで叫び声が聞こえた。
魔女?まさかほんとにいるの!?
大きな地響きがなり、地面から植物の根っこのようなものが出てきた・・・ってなにこれ!?
「なんだなんだ?何が起きてるんだ?」
「あいつが来てるのか!?」
「あいつ?」
「魔女のことだ!巻き込まれるぞ、離れろ!」
根っこのようなものはこの辺りを荒らし始める。そして土埃が舞い上がる。やがて土埃が晴れ始めると1体の龍の姿が見え、その下に2人の人が見えた・・・あの2人が魔女?
「2人・・・だと!?」
「お兄ちゃん?」
お兄ちゃんが驚いてる?2人いるってところにかな?
「黒薔薇の魔女と・・・後1人は何者だ?魔女の仲間か?」
魔女のことを知っている遊星お兄さんの仲間、氷室お兄さんももう1人のことは知らないみたい・・・これはお兄ちゃんにとっても予想外のことみたい。
「お前も・・・。」
「お前も?」
お前も?どういうこと?
「忌むべき印だ!」
魔女はそういってカードをデュエルディスクにセット、その瞬間辺りに激しい閃光が発する。
「うわぁ!」
あれ?でも私にはあんまり影響がない・・・これってまさか?
そして気づいたとき、そこに2人の魔女の姿はなかった。
「皆大丈夫?」
「あ、ああ・・・。」
「本当に・・・本当にいたよ・・・。」
「消されなくてよかった・・・。」
龍亞君と天平君は互いに身を寄せて震えている。
「あれ?あんちゃん、腕の痣は?」
「・・・なくなっている。」
「あ、私も・・・。」
「なんで!?もったいない。」
「たぶん魔女の腕にも同じ痣がある。」
「えっ?」
「お前も、と・・・言っていた。」
確かに言ってた・・・あれってそういう意味なのかな?
「ってあれ?お兄ちゃん!?」
「どうしたの?」
「お兄ちゃんがいない!」
「え!?駆が!?」
お兄ちゃん・・・どこに行ったの!?まさか・・・さらわれた?そんなことないと思うけど・・・。
駆side
「何か用?」
「まさか・・・魔女が2人もいるなんてね。」
あの閃光が発せられた後、密かに先回りしていた俺は2人の魔女と接触。
魔女が2人いることにはびっくりしたよ。1人はアキさんとして、さて・・・もう1人は何者なのか・・・
「それがどうかしたかしら?」
「何でこんなことしてるの?」
「悪いかしら?私たちはただ、この世に必要のない輩を排除してるだけよ。」
「この世に必要じゃないかをあなたたちに決める権利なんてないと思うけど。」
「だとしても、私達はあなたたちを許さない。」
「・・・俺も?」
「そうよ・・・皆そう・・・皆私たちを除け者にする・・・だったら私たちもそうしてやるわ!来なさい!餓者髑髏!」
『ケケケ!我、参上だぜ。』
餓者髑髏!?なんだこのモンスターは!見たことないぞ!しかも精霊のおまけつき!
「あなたも同様よ!消えなさい!ダーク・ソニック・ウェーブ!」
『喰らいな!』
「ぐっ・・・・はぁぁぁぁぁぁぁ!」
そう叫んだ俺は俺の中に眠れる力を覚醒させる。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
そしてその力は相手の攻撃を阻み続けた。
『俺の攻撃を・・・無にしただと!?』
「その力・・・私たちと同じ力ね。」
「そうだよ。」
そう、俺が使ったのはサイコパワー。魔女2人と同様の力。これを俺は小さいころから持っている。
「なんであなたはその力を持ちながら私たち側にいないわけ?」
「サイコパワーは・・・人を傷つけるためにあるんじゃないから。」
「・・なに?」
「お兄ちゃん!」
「駆!」
そこに皆が俺のほうに向かって走ってくる。
「もたもたしてる時間はないようね・・・ブラック・ローズ・ドラゴン!ブラック・ローズ・ガイル!」
「っつ!」
ここまで静観していたもう1人の魔女・・アキさんが動いてブラック・ローズ・ドラゴンを・・・これはやばい!
「はぁぁぁぁ!」
再びサイコパワーを発動!
けど・・・俺の右腕が痛む・・・1回目のアキさんが出た時も思ったけど・・・何で俺にも・・・シグナーの痣が・・・。
ブラック・ローズ・ガイルにより、あたりに砂埃が舞う。
そして晴れた時には・・・2人の姿はなかった。
それと同時に俺の右腕の痛みは収まった。
「お兄ちゃん大丈夫?」
「何とかね。」
「無茶しすぎだ。」
「ははは・・・ところで・・・黒薔薇の魔女以外のもう1人の魔女・・・何者なんですか?」
「分からん。俺も知らなかったからな。」
「そうですか・・・。」
何で魔女が2人も・・・それにさっき俺の右腕に出た痣・・・あれは・・・本来龍亞が持つはずの心臓の痣・・・何でそれが俺にあるわけ?
どうやらこの世界・・・一筋縄ではいかなそうだね。
そして数日後、
フォーチュンカップ開催当日。
「緊張するなー。」
「私もこんな大舞台は久々ね。」
「よーし、頑張るぞー!」
皆気合は十分。
その後の開会式、マーカー付きの遊星がいることに観客がブーイングが起こったが、ボマーが素晴らしい演説でその場を収めてくれた。ボマーがいなかったら多分俺の怒りが爆発してた。
そして開会式も無事終わり、
「さぁ!お待ちかねの1回戦の対戦カードの発表だー!」
第1試合:不動遊星vsボマー
第2試合:十六夜アキvs来宮虎堂
第3試合:龍可vsフランク
第4試合:荒川涼太vs死羅
第5試合:龍亞vsリチャード・フォン・シュレイダー
第6試合:山岸駆vsドラガン
第7試合:川上遥vsミスティ・ローラ
第8試合:加藤留姫vsジル・ド・ランスボウ
はい、見てわかる通り、参加者はなぜか16人・・・8人じゃなかったっけフォーチュンカップは?
参加者もびっくりだよね。まさかミスティがいるとは思わなかったし、そのミスティが遥ちゃんの初戦の相手。そして俺の対戦相手・・・ドラガン・・・WRGP編でチームラグナロクの一員として出るあいつだろ・・・何でフォーチュンカップでてんだよ・・・あっ、そういえばドラガンってその前にジャックと八百長まがいの試合をさせられたんだっけ?その屈辱を晴らしに来たとか?
何はともあれ・・・間違いなく一波乱起こる大会にはなりそうだね。
「1回勝てば駆とだ!よーし!絶対勝つぞー!」
「私は遊星と同じブロックね。」
「私の対戦相手って・・・テレビによく出るモデルの人だ・・・。」
そう、ミスティはテレビにもよく出る大人気モデル・・・しかしなんでミスティがこの大会にいるんだ?
「最初は遊星ね。」
「頑張れ遊星!」
「あぁ。」
開幕戦はいきなり遊星vsボマー・・・あのシーンからスタートですか。
さぁ・・・これからどういう大会になるか・・・何が起ころうと精一杯楽しんでいくぜ!
駆「以上第6話でした。」
遥「オリカ紹介は・・・うーん・・・一応出るには出たけど・・・。」
駆「デュエルでじゃないからね。デュエルが出た時に改めて紹介するね。」
遥「いよいよフォーチュンカップ開幕だね。」
駆「リメイク前の話ではちゃんと8人でやってたフォーチュンカップが今回は16人です。」
遥「ちなみにリメイク前の組み合わせはこれだよ。」
1回戦
第1試合 山岸駆vsエックス
第2試合 不動遊星vsボマー
第3試合 十六夜アキvs来宮虎堂
第4試合 龍可vsフランク
準決勝
第1試合 不動遊星vs十六夜アキ
第2試合 龍可vs山岸駆
決勝
不動遊星vs山岸駆
駆「リメイク前はこんな感じで原作通り遊星が優勝しましたが、今回は果たしてどうなるか。」
遥「私にとっては初めての大会、精一杯頑張ります!」
駆「さてここでお知らせです。」
遥「以前第2話でDICHIさんの小説、『遊戯王5D's 転生者と未来のカードたち』の番外編に出てるって言ったけど・・・私たち、また出ます。」
駆「今回は第111話から始まっている混沌文化祭に出てます。俺と遥ちゃんのほかにもう2人出てます。1人は今回名前が出ましたけど。」
遥「でもあくまでリメイク前の小説『遊戯王~CROSS HERO~』の私たちが招待されてるからそこは注意してね。」
駆「後、ちょっとしたネタバレにもなってるからそういうのが嫌な人は見ないほうがいいかも?」
遥「リメイク前の小説を読んでた人はわかるよね。」
駆「ちなみに今は第111話の招待編1だけ俺たちは出てるけど、ここから混沌文化祭開催中はところどころ出ると思うからぜひ見てくださいね。」
遥「さぁて、次話はフォーチュンカップスタート!」
駆「ここからどんな戦いが繰り広げられるのか。」
遥「次話の題名は、『フォーチュンカップ開幕!天才少女出陣!』です!お楽しみに!」