遥「今回は私のクラスの開幕戦だよ!」
駆「まずは先鋒戦。この小説では3度目のデュエルとなるマーク君が真骨頂を見せるよ」
遥「進化した究極宝玉神、成長したマーク君のデュエル、とくとご覧あれ!」
駆「それでは第58話、スタートです」
駆side
「「デュエル!」」
ツァン LP4000
マーク LP4000
「僕の先攻、ドロー!」
マーク君が先行になったか。これはラッキーだね。六武衆はいろいろな形で相手の行動を阻害してくるからね
「僕は魔法カード、虹の架け橋を発動します。デッキから宝玉と名の付く魔法・罠カードを1枚手札に加えます」
ほぉ、あんなサーチカードが宝玉獣に出てたのか。あれは超便利だな
「このカードで僕は宝玉の絆を手札に加えます。そして宝玉の絆を発動!デッキから宝玉獣モンスターを1体手札に加え、加えたモンスターとカード名が異なる宝玉獣モンスター1体をデッキから永続魔法扱いとして自分の魔法・罠ゾーンに表側表示で起きます」
強っ!?宝玉獣には必須カードじゃん。宝玉獣も強化されてるなぁ
「僕はこの効果で宝玉獣サファイア・ペガサスを手札に加え、宝玉獣ルビー・カーバンクルを永続魔法扱いとして魔法・罠ゾーンに置きます。そして宝玉獣サファイア・ペガサスを召喚!」
ATK/1800
「サファイア・ペガサスの効果発動!このカードの召喚に成功したとき、自分の手札・デッキ・墓地から宝玉獣モンスターを1体選び、永続魔法扱いとして自分の魔法・罠ゾーンに表側表示で起きます。僕はデッキから宝玉獣トパーズ・タイガーを魔法・罠ゾーンに置きます。カードを2枚伏せてターンエンドです」
「無難な立ち上がりね」
「これに対してツァンがどうするかだな」
「ボクのターン、ドロー!永続魔法、六武衆の結束を発動!六武衆が召喚、特殊召喚されるたびにこのカードに武士道カウンターが1つ置かれる!そしてボクは真六武衆-カゲキを召喚!」
ATK/200
「カゲキの効果発動!このカードの召喚に成功したとき、手札からレベル4以下の六武衆モンスターを1体特殊召喚できる!ボクは六武衆の影武者を特殊召喚!」
ATK/400
六武衆の結束:武士道カウンター0→2
「罠発動!宝玉の祈り!魔法・罠ゾーンのトパーズ・タイガーを墓地に送り、六武衆の影武者を破壊します!」
「くっ!」
シエンのシンクロ召喚を警戒したね。シエンは1ターンに1度、魔法・罠カードの発動を無効にするから厄介だからね
「六武衆の結束の効果発動!このカードを墓地に送り、このカードに置かれている武士道カウンターの数だけカードをドローする!」
「これでツァンの手札は回復・・・さて、ここからどうするかしら」
「大方特殊召喚できる六武衆を特殊召喚して展開だろうな」
「ボクは六武衆の師範を特殊召喚!」
ATK/2100
「このカードは自分の場に六武衆モンスターが存在するとき、手札から特殊召喚できる!さらにこのカードも自分の場に六武衆モンスターが存在するとき、手札から特殊召喚できる!真六武衆-キザンを特殊召喚!」
ATK/1800
「キザンは自分フィールドにこのカード以外の六武衆モンスターが2体以上存在する場合、
攻撃力・守備力が300アップする!」
ATK/1800→2100 DEF/500→800
「さらにカゲキも六武衆モンスターが表側表示で存在する限り、攻撃力は1500ポイントアップする!」
ATK/200→1700
「バトル!六武衆の師範でサファイア・ペガサスを攻撃!」
「くっ!」
マーク LP4000→3700
「サファイア・ペガサスの効果は発動させず、そのまま墓地に送ります」
「え?」
「そして罠発動!宝玉の双璧!自分の場の宝玉獣モンスターが戦闘で破壊され墓地に送られたときに発動!デッキから宝玉獣モンスター1体を永続魔法扱いとして魔法・罠ゾーンに置きます。この効果で僕は宝玉獣アンバー・マンモスを魔法・罠ゾーンに置きます。そしてこのターン、僕が受ける戦闘ダメージは0になります」
「・・・これ以上の攻撃は無意味・・・カードを1枚伏せてターンエンド!」
「上手いなあいつ。ツァンが翻弄されてる」
強くなったねマーク君。でも真骨頂はここからかな?
「僕のターン、ドロー!速攻魔法、サイクロン発動!その伏せカードを破壊します!」
「うっ!」
あ、六尺瓊勾玉が破壊された・・・これはマーク君一気に動けるチャンス
「宝玉の絆を発動!デッキから宝玉獣アメジスト・キャットを手札に加え、魔法・罠ゾーンに宝玉獣コバルト・イーグルを置きます」
2枚目の宝玉の絆・・・まぁ3枚積みだよねそのカードは
「宝玉獣アメジスト・キャットを召喚!」
ATK/1200
「さらに魔法カード、宝玉の導きを発動!自分の魔法&罠カードゾーンに宝玉獣モンスターが2体以上存在する場合、デッキから宝玉獣モンスター1体を特殊召喚します。宝玉獣エメラルド・タートルを特殊召喚!」
DEF/2000
「これでフィールド、墓地に宝玉獣が7種類揃いました」
「・・・まさか・・・」
「行きます!このカードは自分のフィールド・墓地に宝玉獣モンスターが7種類存在する場合のみ特殊召喚できる!きてください!究極宝玉神レインボー・ドラゴン!」
ATK/4000
「わずか2ターンで・・・」
レインボー・ドラゴン。宝玉獣の最強モンスターがここで出ますか
「バトル!レインボー・ドラゴン六武衆の師範を攻撃!オーバー・ザ・レインボー!」
「ぐっ!」
ツァン LP4000→2100
真六武衆-キザン ATK/2100→1800 DEF/800→500
「アメジスト・キャットは相手に直接攻撃ができます。その際、相手に与える戦闘ダメージは半分になりますけど・・・アメジスト・キャットでダイレクトアタック!アメジスト・ネイル!」
ツァン LP2100→1500
「エメラルド・タートルの効果で攻撃を行ったアメジスト・キャットを守備表示にしてターンエンドです」
アメジスト・キャット ATK/1200→DEF/400
「完全にツァンが押されてるな」
「でもツァンの場にモンスターが2体もいる。これならいくらでも逆転可能だと思いますよ」
「ボクのターン、ドロー!六武衆の露払いを召喚!」
ATK/1600
「露払いの効果発動!カゲキをリリースして場のモンスターを1体破壊する!私はレインボー・ドラゴンを選択!」
「あ!レインボー・ドラゴン!」
まぁこうなるよね・・・六武衆だもん
「(手札が特殊召喚できないモンスターばっかりで動けない・・・なんでボクはいつもこうなの!?)バトル!キザンでアメジスト・キャットを攻撃!」
「くっ!」
マーク LP3700→3100
「アメジスト・キャットは自身の効果で魔法・罠ゾーンに置かれます」
「ターンエンド!」
思うように動けないツァン・・・今絶好のチャンスだったのにね
一方マーク君の場にはエメラルド・タートルがモンスターゾーンに、魔法・罠ゾーンにはアメジスト・キャット、コバルト・イーグル、ルビー・カーバンクル、アンバー・マンモスの4体・・・
「僕のターン、ドロー!」
さて・・・何を引いたかな?
「魔法カード、宝玉の氾濫を発動!」
あ、終わった
「自分の魔法&罠カードゾーンの宝玉獣モンスター4体を墓地へ送って発動。フィールド上のカードを全て墓地へ送ります。」
「えぇ!?」
「さらにこの効果によって墓地へ送った相手フィールド上のカードの数まで、自分の墓地の宝玉獣モンスターを可能な限り特殊召喚します。つまり、キザンと露払いの2体が墓地に送られたので、2体まで墓地から宝玉獣のモンスターを特殊召喚します。宝玉獣トパーズ・タイガー、宝玉獣アンバー・マンモスを特殊召喚!」
トパーズ・タイガー ATK/1600
アンバー・マンモス ATK/1700
「バトル!アンバー・マンモスでダイレクトアタック!アンバー・スタンプ!」
「きゃあああ!」
ツァン LP1500→0
一気に押し込んだね。先鋒対決はマーク君の勝利
けどあのクラスはここからが本番だからね
「ツァンを倒すとはやるな」
「でも次はどうかしら・・・沙紀のリチュアはもっと手ごわいわよ」
そう、次は沙紀。個人戦では1回戦で遥ちゃんに負けはしたものの、実力はかなりのもの
しかもリチュアはデッキに戻す効果もあるから宝玉獣はたまったもんじゃない
「「デュエル!」」
沙紀 LP4000
マーク LP3100
「私のターン、ドロー!儀式魔法、リチュアの儀水鏡を発動!レベル6のイビリチュア・ガストクラーケを墓地に送り、レベル6のイビリチュア・テトラオーグルを儀式召喚!」
ATK/2600
いきなりきたか・・・テトラオーグルのほうなのか
「テトラオーグルの効果発動ですわ。1ターンに1度、カードの種類を宣言しますわ。相手は手札を1枚捨ててこの効果を無効にできますわ。捨てなかった場合、お互いのプレイヤーは宣言された種類のカード1枚をデッキから墓地へ送りますわ。あなたに今手札はありませんから無効にはされませんわね。種類は魔法カードを宣言しますわ。さぁ、魔法カードを墓地に送ってくださいませ」
「なら・・・宝玉の解放を墓地に送ります」
「私はリチュアの儀水鏡を墓地に送りますわ。墓地のリチュアの儀水鏡の効果を発動しますわ。墓地のこのカードをデッキに戻すことで墓地のリチュアの儀式モンスター1体を手札に加えますわ。リチュアの儀水鏡をデッキに戻し、墓地からイビリチュア・ガストクラーケを手札に加えますわ。バトル!テトラオーグルでアンバー・マンモスを攻撃ですわ!」
「ぐっ!アンバー・マンモスの効果は発動させずにそのまま墓地に送ります」
マーク LP3100→2200
「カードを1枚伏せてターンエンドですわ」
アンバー・マンモスを魔法・罠ゾーンに置かなかったか・・・確かに次の人に回す時、宝玉獣が魔法・罠ゾーンにあったらちょっと動きにくいからね
「僕のターン、ドロー!・・・きました!魔法カード、龍の鏡を発動!」
「ど、龍の鏡!?」
何で龍の鏡をマーク君が?一体何を召喚するつもり?
「龍の鏡は自分のフィールド・墓地から、ドラゴン族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚するカードです。僕は場のトパーズ・タイガーと、墓地のアンバー・マンモス、サファイア・ペガサス、アメジスト・キャット、コバルト・イーグル、エメラルド・タートル、ルビー・カーバンクルの7体を除外して融合!」
「7体!?」
「融合召喚!現れろ!究極宝玉神レインボー・オーバー・ドラゴン!」
ATK/4000
「な、何ですのこのモンスターは!?」
レインボー・オーバー・ドラゴン・・・レインボー・ドラゴンまで進化してるとは・・・
「バトル!レインボー・オーバー・ドラゴンでテトラオーグルに攻撃!レインボー・レザルト・バースト!」
「きゃあ!」
沙紀 LP4000→2600
「ターンエンドです」
「あんな切り札持ってたのか・・・」
「小等部5-3・・・強いのは分かってたけど・・・選手層も厚いわね」
「エンドフェイズに私は永続罠、神の恵みを発動しますわ。私がドローする度に私は500ポイントのライフを回復しますわ。そして私のターン、ドロー!」
沙紀 LP2600→3100
さて、沙紀は攻撃力4000を相手にどう立ち向かうか
「・・・引きましたわ!手札のシャドウ・リチュアの効果発動!このカードを墓地に捨て、デッキからリチュアの儀水鏡を手札に加えますわ。そしてリチュアの儀水鏡を発動!レベル6のイビリチュア・ガストクラーケとレベル4のリチュア・チェインを墓地に送り、レベル10のイビリチュア・ジールギガスを特殊召喚しますわ!」
ATK/3200
出た。沙紀のエースカード
「ジールギガスの効果発動1000ポイントのライフをコストにカードを1枚ドローし、そのカードがリチュアモンスターだった場合、場のカードの1枚選んで持ち主のデッキに戻しますわ」
沙紀 LP3100→2100
「じゃあチェーンしてレインボー・オーバー・ドラゴンの効果を発動します」
「・・・え?」
「融合召喚したレインボー・オーバー・ドラゴンをリリースすることで、場のカードをすべて持ち主のデッキに戻します」
「な、何ですって!?」
うわ・・・なんという効果。あれが相手ターンでも発動できるのか・・・
「ジールギガスに神の恵みまでデッキに・・・でも効果は無効にされてないからジールギガスの効果は続行ですわ!ドロー!引いたのは3枚目のリチュアの儀水鏡ですわ」
バウンス効果は発動せずか・・・まぁ発動しても場にカードないけど
にしても、沙紀ってジールギガスの効果でリチュア引くところ見たことないんだけど・・・
「墓地の2枚のリチュアの儀水鏡の効果を発動しますわ!リチュアの儀水鏡をデッキに戻し、ガストクラーケとテトラオーグルを手札に加えますわ。リチュアの儀水鏡を発動!ガストックラーケを墓地に送り、テトラオーグルを儀式召喚!」
ATK/2600
「テトラオーグルの効果発動!魔法を宣言してリチュアの儀水鏡を墓地に送りますわ」
「僕は宝玉の恵みを墓地に送ります」
「リチュアの儀水鏡の効果を発動して墓地のリチュアの儀水鏡をデッキに戻し、墓地のガストクラーケを手札に戻しますわ。これで終わりですわ!テトラオーグルでダイレクトアタック!」
マーク LP2200→0
これで勝負は2番手同士の戦いに・・・マーク君は先鋒の役割をきっちり果たした
「沙紀は手札はガストクラーケ1枚のみ、伏せカードなしでテトラオーグル1体だけ場に出てるだけ・・・満身創痍ね」
「あっちの2番手は・・・トビーね」
「M・HEROか」
さぁ、ここからどうなるか・・・団体戦1回戦最後の試合・・・白熱した展開は続きそうです
駆「以上、第58話でした」
遥「今回のゲストはマーク君だよ!」
マーク「マーク・フリーダムです」
駆「いやぁ成長したねマーク君」
マーク「ありがとうございます」
遥「これでこの試合が楽な展開にはなったよ」
駆「でも大逆転があるのが遊戯王だからね。まだわからないよ」
マーク「それにおそらくあっちの3番手は香澄さんでしょうしね」
遥「香澄お姉さん強いからね・・・2人がかりでいかないとまずいかもね」
駆「となると、次のトビー君がキーになるわけだ・・・さて・・・進化した究極宝玉神、強いな」
マーク「実はレインボー・ドラゴンをリリースして特殊召喚もできますけど・・・これをやると融合召喚ではないのでデッキに戻す効果が発動できないんですよね」
遥「そのための龍の鏡でしょ?」
マーク「はい」
駆「いやぁ・・・ただでさえ選手層が厚いのに強力なモンスターまで加えやがった・・・」
遥「そんなマーク君だけど、前作の団体戦の成績はどうだったの?」
駆「前作での団体戦では開幕戦では俺たちと激突、2番手として登場し、うちの1番手の留姫を倒すが2番手の隆にやられるだったかな」
マーク「その団体戦が僕の初登場でしたね」
遥「あの時は私がいなかったから小等部の描写あんまりやってないもんね」
駆「さて、次回は・・・決着編です」
マーク「え、もうですか?」
遥「団体戦は2話進行なのかな?」
駆「サブタイトルは『大将の重圧』です」
マーク「それでは、次話もお楽しみにです」