遊戯王~伝説を受け継いだ兄妹~   作:龍南

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駆「お待たせしました、第57話です」

留姫「今回は開幕戦決着よ」

駆「どんな結末が待っているのか」

留姫「美菜がやらかしてもまだ涼太が控えてるから早々負けることはないとは思うけど・・・」

駆「絶対ないと言い切れないのが遊戯王だからね」

留姫「そうね・・・」

駆「ということで、第57話、スタートです」


第57話 究極のD降臨

アカデミア杯団体戦1回戦 高等部1-1vs中等部1-1 フィールドの状況

 

高等部1-1 3番手 神田朋香

LP4000 手札5枚

伏せカード2枚

 

 

中等部1-1 2番手 鬼頭美菜

LP4000 手札5枚

伏せカード0枚

サイバー・エンド・ドラゴン ATK/8000 DEF/2800(パワー・ボンドの効果で攻撃力倍)

 

 

 

 

 

美菜side

 

「相変わらずだね隆」

 

「悪いか?」

 

「全然」

 

まさかね・・・2人連続1ターンキルするなんて思ってなかったよ・・・1番の予想外はアキさんが出ないことだけど・・・観客席で駆と留姫と一緒に観戦してるし・・・

 

「とりあえず後1人だ」

 

「後ろに僕もいますし、いけるところまでいっていいよ」

 

「うん、できれば私で倒したいけど、後ろに涼太がいることは念頭に置いておくね」

 

これは団体戦・・・相手を先に3人倒したほうの勝ち。相手は後1人でこっちはあと2人。私と涼太の2人で後1人を倒せばいい

 

「じゃあいってくる!」

 

デュエル場ではすでに私たちの同級生、沙紀の姉である朋香さんが待っている

 

「あと2人・・・私が倒して差し上げますわ」

 

「そうはいかない!勝つのは私達よ!」

 

「それではデュエル開始!」

 

「「デュエル!」」

 

朋香 LP4000

美菜 LP4000

 

「私のターン、ドロー!」

 

まずは朋香さんのターン・・・隆と法子さんのデュエルはほぼ同時にライフが0になったけど、先に法子さんのライフが0になったからあっちからのターンってわけ。その代わり、攻撃はできないみたい。今回は私の場にサイバー・エンドがいるけど、同時に0になって場に何もカードがなかったら、先行のプレイヤーはほぼ殴り放題だからね1ターン目は。それを防ぐための裁定みたい

 

「私は魔法カード、ソーラー・エクスチェンジを発動!手札のライトロード・ドラゴン・グラゴニスを捨て、2枚ドロー、その後、デッキの上から2枚墓地に送りますわ」

 

墓地に送られたカード

・ライトロード・ビーストウォルフ

・光の援軍

 

「墓地に送られたビーストウォルフの効果発動!このカードがデッキから墓地に送られたとき、このカードを墓地から特殊召喚しますわ!」

 

ATK/2100

 

ソーラー・エクスチェンジからのビーストウォルフ・・・ってことは・・・何か上級モンスターが来る?

 

「ビーストウォルフをリリースし、ライトロード・エンジェルケルビムをアドバンス召喚ですわ!」

 

ATK/2300

 

エンジェルケルビム・・・あ、サイバー・エンドが終わった

 

「エンジェルケルビムの効果!ライトロードと名のついたモンスターをリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した時、自分のデッキの上からカードを4枚墓地に送ることで、相手フィールド上のカードを2枚まで選択して破壊しますわ!」

 

墓地に送られたカード

・ライトロード・ハンターライコウ

・閃光のイリュージョン

・裁きの龍

・ライトロード・ドルイドオルクス

 

「私はサイバー・エンドを破壊しますわ!」

 

「きゃっ!」

 

まぁそうなるわよね・・・攻撃力8000なんてね・・・私でも効果破壊しかないわよ

 

「カードを1枚伏せてターンエンドですわ」

 

これで私の場にカードはなくなった・・・ある意味リセットされたってことだね

 

「私のターン、ドロー!」

 

伏せカードは3枚・・・そのうち2枚は法子さんが伏せたカード・・・おそらく1ターンで倒されると思ってなかっただろうし、法子さんのデッキは帝。なら法子さんが伏せた2枚は帝王系のカードの可能性が高い

 

帝王系のカードは発動されると厄介だけど・・・エクストラデッキにカードがない場合が発動条件のカードもある。そして今、朋香さんのエクストラデッキにカードは存在する・・・とはいえ・・・今のうちに破壊したほうがよさそうかな・・・あ、ちょうどいいカード引いた!

 

「魔法カード、ハーピィの羽根帚を発動!相手の場の魔法・罠カードをすべて破壊する!」

 

「何ですって!?」

 

伏せてたカードは・・・帝王の凍志に帝王の溶撃、それにライト・リサイレンスね・・・よーし!

 

「魔法カード、D-マインドを発動!自分フィールド上にD-HEROと名のついたモンスターが存在しない時、デッキからレベル3以下のD-HEROと名のついたモンスター1体を特殊召喚する!私はD-HEROダイハードガイを特殊召喚!」

 

ATK/800

 

「D-HEROドリルガイを通常召喚!」

 

ATK/1600

 

「ドリルガイの効果!召喚に成功したとき、ドリルガイの攻撃力以下の攻撃力を持つD-HERO1体を手札から特殊召喚できる!私はD-HEROディバインガイを特殊召喚!」

 

ATK/1600

 

「あっという間に3体並べたですって!?」

 

「まだ終わりませんよ!ダイハードガイ、ドリルガイ、ディバインガイの3体のモンスターをリリース、D-HERO Bloo-Dを特殊召喚!」

 

ATK/1900

 

「Bloo-Dですって!?」

 

「Bloo-Dは自分の場のモンスター3体をリリースした場合のみ特殊召喚できる!そしてこのカードが存在する限り、相手の場の表側表示のモンスターの効果は無効化される!さらにBloo-Dの効果!1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を装備カード扱いでこのカードに装備する!エンジェルケルビムをBloo-Dに装備!クラプティー・ブラッド!」

 

「エンジェルケルビムが・・・」

 

「Bloo-Dの攻撃力は装備したモンスターの元々の攻撃力の半分だけアップする!」

 

ATK/1900→3050

 

「バトル!Bloo-Dでダイレクトアタック!ブラッディ・フィアーズ!」

 

「きゃあ!」

 

朋香 LP4000→950

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

よし!ここまで完璧!ライトロードが相手である以上、オネストを警戒するのは必然。なら相手の場からモンスターを消せばいい!朋香さんのライフはあと950!裁きの龍の効果は1000ポイントのライフコストが必要だから発動することができない!

 

「私のターン、ドロー!私は闇の進軍を発動!」

 

や、闇の進軍?

 

「闇の進軍は自分の墓地のライトロードと名の付いたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加え、その後、手札に加えたそのモンスターの元々のレベルの数だけ、自分のデッキの上からカードを除外しますわ。私はライトロード・ビーストウォルフを選択しますわ!」

 

ビーストウォルフ・・・ってことは除外するカードは4枚・・・

 

「ビーストウォルフのレベルは4、よって私はデッキの上から4枚カードを除外しますわ」

 

除外されたカード

・ライトロード・メイデンミネルバ

・ライトロード・レイピア

・ライトロード・スピリットシャイア

・ライトロード・サモナールミナス

 

「きましたわ!私は戒めの龍を特殊召喚しますわ!」

 

ATK/3000

 

「な、何このモンスター!?」

 

「戒めの龍は除外されてるライトロードモンスターが4種類以上の場合のみ特殊召喚できますわ」

 

な・・・だから・・・ビーストウォルフを選択したんだ・・・ライトロードが4種類墓地に送られることに賭けて・・・

 

「私はライトロード・マジシャンライラを召喚!」

 

ATK/1700

 

「マジシャンライラの効果!このカードを守備表示にすることで、相手の場の魔法・罠カードを1枚破壊しますわ!その伏せカードを選択しますわ!」

 

ビービー

 

「「・・・え?」」

 

ライラの効果が発動されない?

 

「・・・あー!忘れてましたわ!Bloo-Dは相手の場のの表側表示モンスターの効果を無効にする効果があったんでしたわ!」

 

あ~・・・私も忘れてた(汗)

 

「・・・何もできませんわね。ターンエンドですわ」

 

そういえばそんな効果あったね・・・ほとんど魔法・罠で破壊されるからすっかり忘れてた(汗)

 

「わ、私のターン、Bloo-Dの効果発動、戒めの龍を吸収します(汗)」

 

Bloo-D ATK/3050→4550

 

オネストが怖いけど・・・行くしかないよね。保険として手札にダイナマイトガイがあるし

 

「バトル!Bloo-Dでマジシャンライラに攻撃!ブラッディ・フィアーズ!」

 

「きゃあああ!」

 

朋香 LP950→0

 

か、勝った・・・すっきりしないけど(汗)

 

「・・・さすがですわ・・・負けましたわ・・・」

 

「何とかうまくいきました」

 

「でも私たちはまだ敗者復活がありますわ。絶対に勝ちあがってあなた達にリベンジしますわ。次は・・・アキがいますわ」

 

「こっちにも・・・次は駆と留姫がいます」

 

「そうでしたわね・・・決勝で会いましょう」

 

「はい」

 

ふぅ・・・涼太の出番なしに初戦突破ね・・・ベンチを見ると涼太が複雑な表情をしてる・・・勝った反面、自分もデュエルしたかったって顔ね

 

今日はもうデュエルの予定はないから涼太の出番は明日の2回戦以降になるね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駆side

 

「難なくやられてしまったわね」

 

「まぁこうもなりますよ」

 

美菜の奴、高等部No.2をいともたやすく撃破しやがって・・・まぁ今や高等部No.2は森司さんかこよみさんな気がするけど・・・

 

「やっぱり私たちのクラスが選手層が薄い・・・私が出なきゃだめね」

 

「でもそのアキが他を凌駕するほどの実力なのよね・・・」

 

「いくら私でも3人がかりとかはきついわよ。だから朋香とかにも頑張ってもらわないと・・・じゃあ私はクラスに戻るわ。決勝戦で会いましょう」

 

「はい」

 

アキさんのクラス・・・朋香さんも十分強いんだけどね・・・最後の攻撃も美菜がダイナマイトガイ持ってなかったらワンターンキルだったし・・・問題は先鋒かな

 

「ま、これでアキのクラスの実力はよくわかったってところかしら」

 

「だね。朋香さんも十分強い。これで大会中に帝使いの法子さんが化けたらやばいね」

 

「そうね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、団体戦1回戦は特に波乱もなく進んでいった

 

森司さんとこよみさんのクラスも中等部のクラスを相手に難なく勝ち上がってたし

 

「ったく駆も留姫もひどいよ」

 

「まだ言ってるのかよ」

 

「まぁアキが出ないって知ってるなら先に言ってほしかったですよ」

 

涼太、美菜、隆の3人とも合流した

 

「さて・・・これまた注目の対戦ね」

 

「・・・そうだな」

 

そして団体戦1回戦最後の試合

 

遥ちゃん、龍可、龍亞など、小等部の上位5人が揃った小等部5-3が香澄、沙紀がいる中等部1-3とぶつかる

 

遥ちゃん、龍可、それから香澄が個人戦ベスト8と実力者が揃うこの試合が1回戦の目玉といえるカードと個人的には思ってる

 

『それでは1回戦第14試合、中等部1-3vs小等部5-3の試合を始めます』

 

「先鋒は・・・まぁ香澄のクラスはツァンだよな」

 

「おそらく2番手が沙紀で3番手が香澄。あのクラスのオーダーはそれでほぼ固定でしょ」

 

「で、一方・・・おう、マーク君が一番最初に来るか」

 

「遥ちゃんのクラスはオーダーが読みにくそうね。遥ちゃん、龍可ちゃん、龍亞君、トビーにマーク君と選手層は厚いから」

 

「でも遥ちゃんと龍可さんがやっぱり実力は突出してますね」

 

「だね。だからこの2人を軸に相手によって龍亞、トビー、マーク君を入れ替えるんだろうけど・・・負けても敗者復活があるこの1回戦はどうだろう・・・」

 

マーク君とトビーは個人戦は1日目で敗退してるから昨日今日とデュエルしてない、他の3人は昨日はデュエルしてる。だからマーク君とトビーの2人を送り出す可能性は十分あるかな

 

「それではデュエル開始!」

 

「「デュエル!」」

 

始まった・・・さぁ、どんなデュエルになるかな?




駆「以上、第57話でした」

留姫「そして今回のゲストは勿論この人よ」

美菜「鬼頭美菜です!よろしく!」

駆「さて、順調に初戦突破したわけだが」

美菜「アキが出ないなら先言ってよ!」

留姫「まだ言うのね(汗)」

駆「もうええやろ・・・さて・・・Bloo-Dか・・・ようだしたな」

美菜「ライトロード相手だからオネストは入ってるだろうし、オネストの効果を気にせず攻撃するとしたらBloo-D一択だった」

留姫「まぁそうなるわよね」

駆「最後はダイナマイトガイと・・・リードした状態でダイナマイトガイは凄い有効だよなぁ」

美菜「あれがなかったら私やられてたよ」

留姫「これでアキのクラスが敗者復活にいくと・・・敗者復活を狙ってたクラスから見ればたまったもんじゃないでしょうね」

駆「まぁ俺らかアキさんのクラス、どっちかが敗者復活に行くんだし、どっちにしろでしょ」

美菜「で、次の対戦もそうだよね・・・」

留姫「次回は遥ちゃんたち小等部5-3と香澄、沙紀がいる中等部1-3の激突よ」

駆「サブタイトルは『進化した究極宝玉神』です」

美菜「究極宝玉神進化するの!?」

留姫「そんなカードあったかしら?」

駆「まだ俺たちが見たことないカードなんだろうな」

美菜「どんなカードだろう」

留姫「それも含めて、次話もお楽しみに」

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