留姫「今回は私が出る準々決勝第3試合、相手は香澄よ。」
駆「ただいま急成長中の香澄、2回戦で高等部No.2の神田朋香さんを倒しての勝ち上がり。」
留姫「私は中等部四天王・・・駆も入れたら五人衆かしら?」
駆「俺も入るんか・・・」
留姫「ともかく、中等部五人衆として、ここは負けるわけにはいかないわ。」
駆「さぁ、第3試合、勝つのはどっちだ!」
留姫「第51話、スタートよ。」
留姫side
『これより、準々決勝第3試合、加藤留姫(中等部1-1)vs大久保香澄(中等部1-3)の試合を始めます。』
あの2人もラブラブね・・・私も駆とデュエルして負けたらこよみさんみたいなことしようかしら?
それは置いといて・・・いよいよ準々決勝。
正直私は1回戦、2回戦共に運に恵まれていた。1回戦で対戦したツァンはよく知ってる相手だったからやりやすかったし、2回戦ではピンポイントで強制転移を引き当てた。
確かに上に上がるためには運も必要とは言え、正直くじ運もよかった。
けどここから先の相手は手ごわい相手ばかり。
気を引き締めなきゃね。ましてや今回の対戦相手は急成長中の香澄・・・全力で行かなきゃ簡単にのみこまれてしまうわ。
「留姫さん、全力で行きますよ。」
「もちろん。私達はは私達で、私達らしいデュエルをしましょう。」
「はい!互いに悔いのないデュエルを!」
「えぇ。」
さっきの森司さんとこよみさんもそうだけど、皆準々決勝第1試合の駆と遥ちゃんのデュエルを見て刺激を受けてる。私もその1人。
さぁ、楽しいデュエルの始まりよ!
「それでは、デュエル開始!」
「「デュエル!」」
留姫 LP4000
香澄 LP4000
先攻は・・・取られたわね
「私の先攻、ドロー!私は魔法カード、輝石の宝札を発動します。手札のジェムナイト・フュージョンを相手に見せ、手札のジェムナイトモンスター1体をゲームから除外することでカードを3枚ドローします。私は手札のジェムナイト・クリスタを除外して3枚ドローします。ただしこのカードを使ったターン、私はバトルフェイズを行うことができず、特殊召喚もできません。」
ドローカード・・・デメリットが重いけど・・・まぁ先行だからあまり関係ないわね。
「私はクリバンデットを召喚!」
ATK/1000
「カードを2枚伏せます。エンドフェイズにクリバンデットの効果を発動!このカードをリリースし、デッキの上から5枚めくり、その中から魔法・罠カードを1枚選んで
手札に加え、残りは墓地に送ります。(うーん・・・できればブリリアント・フュージョンを加えたかったんですけど・・・そうそう上手くはいきませんね)私は化石岩の解放を手札に加えます。これでターンエンドです。」
伏せカード2枚・・・さて何をしてくるかしらね。
「私のターン、ドロー!」
あ、やっと来たわね・・・この大会からこのカード入れてるけど・・・1,2回戦共に手札に来なかったのよね・・・使う必要もなかったけど。
「行くわよ香澄!私は魔法カード、隣の芝刈りを発動!自分のデッキの枚数が相手よりも多いとき、デッキの枚数が相手と同じになるように自分のデッキの上からカードを墓地へ送るわ。さぁ、香澄、あなたのデッキの枚数を教えてくれるかしら?私のデッキの枚数は54枚よ。」
「54枚!?ってことは60枚デッキですか!?」
「そうよ。そのほうが隣の芝刈りの効果で大量に墓地肥やしできるもの。」
「そのための・・・私のデッキの枚数は現在31枚です。」
「31枚?っていうことは・・・香澄のデッキって45枚デッキなのね。」
「はい。」
ジェムナイトもジェムナイトでやることが多いものね。それ以上にやることが多いのは駆。駆のデッキの枚数は60枚・・・つまり駆相手に隣の芝刈りはあんまり意味がないわね。
っていうか駆は60枚デッキであの引きの強さだから凄いわよね・・・・・さすがぎー君っていったところかしら。
「それじゃあ54-31で23だからデッキの上から23枚のカードを墓地に送るわ。」
「23枚の墓地肥やし・・・」
「あ、落ちた中にワイトプリンスがあったわ。ワイトプリンスの効果でデッキからワイトとワイト夫人を墓地に送るわね。」
「えぇ・・・今墓地のワイトの数は何枚ですか?」
「えっと・・・ワイト3枚、ワイト夫人2枚、ワイトキング1枚、ワイトメア1枚、ワイトプリンス1枚、ワイトプリンセス2枚の合計10枚ね。」
「えぇ・・・もう10枚・・・ワイトキングの攻撃力もう10000ですか・・・」
「そうね。」
ちなみにライトロード・ハンターライコウやネクロガードナー、馬頭鬼も墓地に送られてるから結構いい墓地肥やしだったわね。
さて、こうなると・・・もう全力でこのターンで決める勢いで行くしかないわね・・・まぁ除去カードがないから多分伏せカードで妨害されるでしょうけど。
「魔法カード、ワン・フォー・ワンを発動!手札のワイトメアを墓地に送り、デッキからワイトキングを特殊召喚!さらに墓地の馬頭鬼の効果発動!馬頭鬼を除外し、墓地からワイトキングを特殊召喚!これで墓地のワイトの数は再び10枚。よってワイトキングの攻撃力は10000よ。」
ワイトキング ATK/?→10000×2
「さらにジャンク・シンクロンを召喚!」
『出番っすね!』
ATK/1300
「ジャンク・シンクロンの効果で墓地のライトロード・ハンターライコウを特殊召喚!」
DEF/100
「さぁ行くわよジャンク!」
『了解っす!』
「まさかあれまで出すつもりですか!?」
「もちろんよ。私はLv2のハンターライコウにLv3のジャンク・シンクロンをチューニング!」
『さぁ、行くっすよ!』
「仲間の絆を結集し、最強の戦士よ、今ここに降臨せよ!シンクロ召喚!相手を打ち破って!ジャンク・ウォリアー!」
ATK/2300
「ジャンク・ウォリアーの効果、シンクロ召喚に成功したとき、自分の場の表側表示のレベル2以下のモンスターの攻撃力分、攻撃力がアップする。パワー・オブ・フェローズ!」
ATK/2300→22300
「攻撃力22300!?」
「香澄、これが私の全力よ。」
攻撃力5桁が3体・・・普通の人が相手なら絶望してるかもしれないわね・・・まぁパワーだけだからどうにでもなるけど・・・
「バトル!ジャンク・ウォリアーでダイレクトアタック!スクラップ・フィスト!」
「罠発動!輝石融合!」
「罠融合・・・さて何を出すのかしら?」
「私は手札のジェムナイト・サフィア、ジェムナイト・ルマリン、ジェムナイト・ガネットを融合します!」
3体融合・・・そう、あいつでくるのね。
「融合召喚!来てください!孤高の黒斧の輝石騎士!ジェムナイト・ダークパール!」
DEF/2200
やはりダークパール・・・
『全力で行こう我が主よ。』
「勿論です!ダークパールの効果発動!ダークパールの特殊召喚に成功したとき、自分の場に他のモンスターがいないとき、相手の場のカードを2まいまで破壊することができます!私はジャンク・ウォリアーとワイトキングを選択します!ハルバード・スラッシュ!」
『消えてもらおう』
「ぐっ・・・でもワイトキングが1体墓地に送られたことにより、場にいるもう1体のワイトキングの攻撃力が上がるわ。」
ATK/10000→11000
「ワイトキングでダークパールに攻撃!」
『我の仕事はこれで終わりか。』
「攻撃力5桁のモンスターを破壊してくれましたし、十分な仕事ですよ。」
『そうか・・・勝てよ主よ。』
「はい。」
「ダメージ0で受け切られるなんてね・・・まぁ、そうこなくちゃ面白くないわよね。カードを2枚伏せてターンエンドよ。」
むしろここで終わってたら、私は香澄を買いかぶりすぎてたことになるわ。
「今度はこっちの番です!私のターン、ドロー!罠発動!廃石融合!墓地のジェムナイトを除外することで融合召喚します!」
「・・・駆がよく使うミラクル・フュージョンと同じ効果ね。」
「はい。でもこの効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊されます。私はこの効果で墓地のジェムナイト・サフィア、ジェムナイト・ルマリン、ジェムナイト・ガネットを除外して融合します!」
「また3体融合!?」
今度は何を出すつもり?
「3つの輝石を力を結集し、今、最強のジェムナイトがここに降臨する!クロスフュージョン!きてください!ジェムナイト・カーネリアン!」
ATK/3000
「く、クロスフュージョンですって!?」
私のワイトゴッド、駆のE・HEROエンジェル・ハイロゥに続く3体目のクロスフュージョンモンスター・・・
「サフィア、ルマリン、ガネットを融合素材にしたことにより、クロス成功です。」
「カーネリアンは3つの効果を得る・・・よね?」
「はい。そのうちの1つ目の効果を発動!このカードの融合召喚に成功したとき、自分の除外ゾーンにあるカードをすべて墓地に戻します。除外されてあるサフィア、ルマリン、ガネット、クリスタが墓地に戻ります。」
この効果はジェムナイト・フュージョンの効果でジェムナイトモンスターが除外されるからその対策ってところかしら
「カーネリアン2つ目の効果発動!1ターンに1度、デッキからジェムナイトモンスターを2体まで手札に加えることができます。私はこの効果でジェムナイト・ラズリー2体を手札に加えます。」
また強い効果ね・・・次につながってる・・・
「ジェムナイト・フュージョン発動!手札のジェムナイト・ラズリーとジェムナイト・サフィアを融合!ジェムナイト・アクアマリナを融合召喚!」
ATK/1400
「ラズリーの効果でジェムナイト・ガネットを手札に加えます。そして墓地のジェムナイト・フュージョンの効果で墓地のラズリーを除外してジェムナイト・フュージョンを手札に。ジェムナイト・フュージョンを発動!場のアクアマリナと手札のラズリーを融合!ジェムナイト・アメジスを融合召喚!」
DEF/2450
「アクアマリナの効果発動!アクアマリナが場から墓地に送られたとき、相手の場のカード1枚を手札に戻します。私はワイトキングを手札に戻します!」
「永続罠発動!不知火流 輪廻の陣!輪廻の陣の第2の効果を使い、私は場のワイトキングを除外し、このターン私が受けるすべてのダメージを0にするわ。」
「か、かわされたうえにこのターンダメージを与えることができない・・・」
これでこのターンでの敗北はなくなったわね。
まぁ一応墓地にネクロ・ガードナーがあるからそれでもよかったのだけど・・・現在の防御手段、ネクロ・ガードナーと輪廻の陣しかなかったからね・・・さらに融合するのが見えてたからこのほうがいいと思ったわ。まぁ輪廻の陣発動してなかったらアメジスを融合素材にして私の伏せカードも手札に戻してたんでしょうけど・・・
「ら、ラズリーの効果で墓地のジェムナイト・ルマリンを手札に加えます。そしてラズリーを除外してジェムナイト・フュージョンを手札に。ジェムナイト・フュージョン発動!手札のルマリンとガネットを融合!ジェムナイト・マディラを融合召喚!」
DEF/1950
「カードを1枚伏せます。エンドフェイズ、廃石融合の効果で融合召喚されたカーネリアンは破壊されます。カーネリアンの第3の効果、カーネリアンが場を離れた時、墓地、除外ゾーンからガネット、ルマリン、サフィアの3体を1体ずつ特殊召喚します!」
ジェムナイト・ガネット DEF/0
ジェムナイト・ルマリン DEF/1800
ジェムナイト・サフィア DEF/2100
「これでターンエンドです。」
「・・・アメジスを念のため守備表示にして良かったと思ってる?」
「はい。ワイトキング召喚されたら一気に終わりですから。」
「でしょうね。伏せカードは最初のターンにクリバンデットの効果で手札に加えた化石岩の解放。除外されてる岩石族モンスターを蘇生させるカードだものね。」
「はい。これならまだ耐えれるかなと。」
「そう・・・でもこっちとしてはアメジスの効果使ってくれなくてよかったと思ってるわ。」
「え?」
「アメジスの効果でこの伏せカードを手札に戻されたら次の私のターンで決着はつけれなかったもの。」
「え?それは一体・・・」
「・・・今教えてあげるわ。私のターン、手札のワイトメアの効果発動!このカードを手札から墓地に送ることで除外されてるワイトキングを特殊召喚する!」
ATK/?→13000
「攻撃力13000・・・」
「そして・・・罠発動、メテオ・レイン。このターン私のモンスターは貫通ダメージを与えることができるわ。」
「あ・・・そういうことですか・・・私の負けですね。」
「えぇ、バトル、ワイトキングでジェムナイト・アメジスを攻撃。」
「きゃあああ!」
香澄 LP4000→0
「勝者、加藤留姫!」
ふぅ、勝ったわ。
「負けました留姫さん・・・さすがですね。」
「香澄も強かったわよ。」
「ありがとうございます。」
「それでは準決勝の組み合わせ抽選は・・・必要ありませんね。第3試合の勝者の加藤留姫さんは自動的に3番に入ります。」
でしょうね。もうどっち入っても第2試合で対戦相手は変わらないもの。やるだけ無駄ね。
「留姫さんの準決勝の相手、どっちになるんでしょうね。」
「どっちも手ごわいことは確かよ。アキは言わずと知れたアカデミアNo.1のデュエリスト。でも龍可の強さはアキに引けを取らないわ。」
「どっちが勝っても不思議じゃないですね。」
「えぇ。」
さぁ、どっちが上がってくるかしら・・・どっちが来ても相手にとって不足なしね。
準々決勝残りの対戦カード
第4試合:龍可(小等部5-3)vs十六夜アキ(高等部1-1)
準決勝組み合わせ
第1試合:八神森司(高等部1-2)vs山岸駆(中等部1-1)
第2試合:加藤留姫(中等部1-1)vs ④
駆「以上、第51話でした。」
留姫「さて今回のゲストは当然この子。私と対戦した香澄よ。」
香澄「大久保香澄です。惜しいとこまではいったと思ったんですけどね・・・」
留姫「互いに除去カードがあまりないから辛いとこよね。」
香澄「そうですね。」
駆「さて、まずは今回初登場のオリカを紹介します。今回初登場のオリカは1枚。」
香澄「私が出したクロスフュージョンモンスターです。」
ジェムナイト・カーネリアン
地属性 岩石族 Lv8
ATK/3000 DEF/3000
融合・効果
「ジェムナイト」と名のついたモンスター×3
このカードは融合素材に「ジェムナイト・ガネット」、「ジェムナイト・サフィア」、「ジェムナイト・ルマリン」を使用した時、以下の効果を得る
・このカードが融合召喚に成功した時、自分の除外ゾーンのカードをすべて墓地に戻す
・1ターンに1度、デッキから「ジェムナイト」と名のついたモンスターを2体まで選び、手札に加えることができる
・このカードがフィールドを離れた時、自分の墓地・除外ゾーンから「ジェムナイト・ガネット」、「ジェムナイト・サフィア」、「ジェムナイト・ルマリン」を1体ずつフィールドに特殊召喚できる
香澄「これが私のクロスフュージョンモンスター、ジェムナイト・カーネリアンです。」
留姫「デッキからジェムナイトを2体手札に加えられるのが強いわね。」
駆「フュージョンの効果で除外したモンスターも墓地に戻せるし、まぁ強い。」
香澄「この新たなクロスフュージョンで次の団体戦も頑張ります。」
駆「さて、今回のデュエル、前作では3位決定戦で実現しています。」
留姫「その時も私が勝ったのよね。クロスフュージョンでワイトゴッドを出して。」
香澄「確かその時がワイトゴッド初登場回でしたね。」
留姫「そうね。今作ではフォーチュンカップの駆戦で登場して、それ以来出てないわ。」
駆「だったね・・・で、そういえば第49話で言い忘れてたことがあった。」
留姫「また結構前の話ね・・・」
駆「準々決勝第1試合、俺が遥ちゃんに勝ったけど、遥ちゃんにとってあの試合がアカデミアでは初黒星です。」
香澄「そういえば遥ちゃんはアカデミアでは無敗でしたっけ。」
留姫「アカデミア外では龍亞や龍可にも負けたことはあるけど、アカデミアでやるときはまだ負けたことがないって言ってたから・・・やっぱり遥ちゃんに最初に黒星をつけたのは駆ね。」
駆「兄の意地です。」
香澄「でもあの試合は多くの人が刺激を受けたと思いますよ。」
留姫「むしろあのデュエルで刺激を受けない人はデュエリストじゃないわね。」
駆「そこまで言うか?」
香澄「さて、次は原作キャラ対決ですね。」
駆「だね。サブタイトル先に言ってしまおう。『夢の原作キャラ対決!アキvs龍可』です。」
留姫「前作でアキと龍可がぶつかった時と同じサブタイトルね。」
駆「まぁ原作で実現してない対戦カードだからね。」
香澄「龍可さんのデッキは前作と違いますけどね。」
留姫「そうね。さぁ、私の対戦相手はどっちになるのかしら?」
駆「ということで、次話もお楽しみに!」