遥「4カ月ぶりだね。」
駆「学校が忙しくてね・・・作者はようやく夏休みに入りました。」
遥「このブランクがどう影響するか・・・そんな第49話だけど・・・作者にしては長いほうです。」
駆「この第49話は俺と遥ちゃんのデュエルです。」
遥「皆を楽しませてあげる!」
駆「それじゃあ行くよ!」
駆・遥「「第49話、スタート!」」
遥side
『これより、準々決勝第1試合、山岸駆(中等部1-1)vs川上遥(小等部5-3)の試合を始めます。』
いよいよ準々決勝!
1番手は私。相手はまさかのお兄ちゃん!
もうワクワクが止まらないよ!
「遥ちゃん、もう言葉はいらないよね?」
「うん、わかってるよ。」
お兄ちゃんも私もわかってる。
このデュエルでお兄ちゃんに成長した私を見せる。
そして私たちにしかできない、楽しいエキサイディングなデュエルをする!
さぁ、観客の皆を楽しませる、楽しいデュエルショーの始まりだよ!
「それでは、デュエル開始!」
「「デュエル!」」
駆 LP4000
遥 LP4000
先行のランプは・・・あ、私についた!
「私のターン、ドロー!」
よーし、一気に出しちゃうよ!
「魔法カード、古のルールを発動!手札のレベル5以上の通常モンスター1体を特殊召喚する!きて!ブラック・マジシャン!」
『駆殿とのデュエルですか・・・これは燃えますね。』
ATK/2500
「さらに魔法カード、師弟の絆を発動!私の場にブラック・マジシャンが存在するとき、手札またはデッキからブラック・マジシャン・ガールを1体守備表示で特殊召喚できる!きて!ブラック・マジシャン・ガール!」
『さぁ、思いっきり楽しむよ!』
DEF/1700
(いきなりきたか・・・)
「さぁ2人とも、最高に楽しいデュエルをするよ!」
『御意』
『任せて!』
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
さぁ、お兄ちゃんはどう来るかな?
「(いきなり飛ばしちゃって遥ちゃん・・・しかしこの手札・・・面白いことになりそうだね)俺のターン、ドロー!魔法カード、発掘作業を発動。手札のカード1枚を墓地に送り、カードを1枚ドローする。さらに魔法カード、O-オーバーソウルを発動!墓地のE・HERO通常モンスター1体を特殊召喚する!」
まさか・・・発掘作業で墓地に送ったのは・・・
「こい!E・HEROネオス!」
『さぁ、参りましょう!』
ATK/2500
ネオス・・・やっぱり。
「さらに魔法カード、兄妹の絆を発動!俺の場にネオスがいるとき、手札またはデッキからE・HEROネオス・ガールを1体守備表示で特殊召喚できる!こい!ネオス・ガール!」
『やっほー!ひっさしぶりぃ!』
DEF/1700
兄妹の絆・・・師弟の絆のネオス版・・・ここまでほぼ同じ動き・・・でもお兄ちゃんは後攻。攻撃ができる。
「さぁ、ブラスター、サキ、待ちに待った遥ちゃんとのデュエル、楽しんでいくよ!」
『はい!』
『私自身も久々の登場だし、思いっきりいくよ!』
「バトル!ネオスでブラック・マジシャン・ガールに攻撃!ラス・オブ・ネオス!」
『さぁ、いきますよ!』
『うわわ!やめて!』
「罠発動!ブラック・イリュージョン!このターンブラック・マジシャンとブラック・マジシャン・ガールは戦闘では破壊されない!」
『助かった・・・』
『さすがにそううまくはいきませんか』
「まぁそうこなくちゃ楽しくないけどね。カードを2枚伏せてターンエンド。」
ほんとにほぼ同じ動き・・・でもお兄ちゃんは伏せカードが2枚・・・何か仕掛けてくるかな?
「私のターン!ブラック・マジシャン・ガールを攻撃表示に変更!」
DEF/1700→ATK/2000
「装備魔法、魔術の呪文書をブラック・マジシャン・ガールに装備!攻撃力700ポイントアップ!」
ATK/2000→2700
これでネオスは倒せる!
「バトル!ブラック・マジシャン・ガールでネオスに攻撃!お願いマナ!」
『いっくよ!ブラック・バーニング!』
「罠発動!重力解除!場のすべてのモンスターの表示形式を変更させる!」
「えぇ!?」
ブラック・マジシャン ATK/2500→DEF/2100
ブラック・マジシャン・ガール ATK/2700→DEF/1700
E・HEROネオス ATK/2500→DEF/2100
E・HEROネオス・ガール DEF/1700→ATK/2000
表示形式を変更されたら何もできない・・・さすがお兄ちゃん、こんな方法で防ぐんだ・・・
「メインフェイズ2に入ってブラック・マジシャンを攻撃表示に変更!」
DEF/2100→ATK/2500
ブラック・マジシャンはこのターン表示形式を変更してないし、攻撃宣言もしてないから変更はできる。あとはこのカードで防ぐしかないかな。
「カードを2枚伏せてターンエンド!」
「(ふぅ、重力解除便利だな・・・いくら攻撃力が高くても守備表示にしてしまえば怖くはない。さぁ、反撃行きますか!)俺のターン!ネオスを攻撃表示に変更!」
DEF/2100→ATK/2500
「魔法カード、H-ヒートハートをネオス・ガールを対象に発動!攻撃力を500ポイント上げる!」
ATK/2000→2500
マナを倒す気だね・・・でも!
「バトル!ネオス・ガールでブラック・マジシャン・ガールに攻撃!フラワー・スクリュー!」
『いっけぇ!』
そうはさせない!
「罠発動!聖なるバリア-ミラーフォース-!相手の場の攻撃表示モンスターをすべて破壊する!」
『なんだと!?』
『わわわ、きゃあ!』
よし!これでネオス兄妹全滅!
「・・・よんでたよそれは」
「・・え?」
よ、よまれてた?でもなんでわざわざミラーフォースの効果を受けたの?
「罠発動!デス・アンド・リバース!自分のターンのバトルフェイズ中に自分の場の通常モンスターが破壊されたとき発動可能!相手の場のモンスター1体を破壊し、破壊された通常モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する!」
な!このカードの効果を発動させるためにわざと攻撃を・・・さすがお兄ちゃん。お兄ちゃんの戦略はよめないや。だからこそ次に何を仕掛けてくれるか怖いし、わくわくもする。
「この効果で俺はブラック・マジシャンを破壊する!」
やっぱりそうだね。攻撃力は今はマナのほうが上だけど、マナは守備表示。ネオスで倒せるもんね。
でもそうはさせない!
「罠発動!シフト・チェンジ!自分フィールド上のモンスター1体が相手の魔法・罠カードの効果の対象になった時、または相手モンスターの攻撃対象になった時に発動できる。その対象を、自分フィールド上の正しい対象となる他のモンスター1体に移し替える。私はデス・アンド・リバースの破壊対象をブラック・マジシャンからブラック・マジシャン・ガールに変更する!」
『わ、私!?』
「ごめんねマナ。それしかないんだ。」
『うぅ・・・お師匠様あとは任せましたよ。』
『あぁ。』
「(これはまた・・・この展開・・・GXの遊戯vs十代と同じ展開じゃん)そうかわしますか。」
「これで攻撃はできないでしょ?」
「残念ながらデス・アンド・リバースの効果で特殊召喚したモンスターは必ず攻撃しなければならない。」
「あぁそんな効果が・・・ってことはまさか!」
「そういうこと。蘇れ!ネオス!」
『ブラスター、見参!』
ATK/2500
「ブラック・マジシャン・ガールに装備された魔術の呪文書が墓地に送られたことにより、私は1000ポイントのライフを回復する。」
遥 LP4000→5000
「ネオスでブラック・マジシャンに攻撃!いけブラスター!」
『御意』
「お願いマハード!」
『承知した』
「ラス・オブ・ネオス!」
「ブラック・マジック!」
『『はぁぁぁぁぁぁ!』』
ブラック・マジシャンとネオスの攻撃が激突する。双方の攻撃が激突した瞬間爆発が起き、ブラック・マジシャンとネオスは相討ちになっていた。
「やるね遥ちゃん。」
「でしょ!私だって成長してるんだから!」
「成長してるのはわかってたけどここまで成長するなんてね・・・カードを1枚伏せてターンエンド!さぁ遥ちゃん、勝負はここからだよ!」
「うん!いくよお兄ちゃん!」
やっぱりお兄ちゃんとのデュエルが一番楽しい!次に何を繰り出してくるか、どうやって突破するかとか、お兄ちゃんは私には考えられない方法で突破してくる・・・だから楽しいし、ワクワクする。
さぁ、勝負はここから!
目一杯楽しむよ!
留姫side
「な、何だこのデュエル・・・」
「さすがはあの2人ってところかしら。」
「凄い・・・」
こちら観客席。あまりの凄いデュエルに皆驚いてるわね。
ブラック・マジシャンとネオス。伝説のモンスター同士のぶつかり合い。
結果は相討ち。双方ともに手札はなくなり、場には駆の場の伏せカード1枚のみ。そしてあんなに激しい展開にも関わらず、ライフは減ってない。遥ちゃんにいたっては回復して5000にまでなってる。
にもかかわらず、2人は笑っていた。よっぽどこのデュエルが楽しいんでしょうね。
「これがこの2人のデュエル・・・」
観客はいつの間にか大歓声を上げている。観客をも楽しませる・・・さすがね。
「やっぱりあの2人のデュエルを見ていると、分かってはいるのに改めて思い知らされるわね・・・デュエルは楽しむべきものだと。」
「そうだな・・・」
「頭の中では分かってはいるのにね・・・」
遊戯王に触れた時、最初は皆楽しみながらデュエルする・・・時間がたつのも忘れて夢中になる・・・それほど楽しいものだから。
今の遥ちゃんがそうね。あの子は遊戯王に触れてまだ何か月かしか経ってない。
でもいつしか勝つために安全な方法や戦略を考える。負けたら全然楽しめない。そういう人が大半。
大事なのは最初に遊戯王に触れた時の心。あの時は誰しもがワクワクしている。楽しんでデュエルしてた。その時の心を、駆は忘れていない。だからこそ強い。
駆と遥ちゃん、この2人とのデュエルは、大事なことを思い出させてくれる。そして成長させてくれる。
代表的な例が香澄ね。香澄は遥ちゃんとのデュエル、予選での駆とのデュエル、あの2つのデュエルを経て覚醒した。高等部No.2の神田朋香を倒すまでに成長した。
その香澄が準々決勝の対戦相手・・・苦戦は必至。
私もデュエルを楽しまなきゃね。そのために、いろいろな召喚方法ができる今のデッキに変えたんだから。
さて、駆と遥ちゃんのデュエルはここからが本当の勝負。
妹が兄を超えるか、それとも兄が貫録を見せつけるか・・・どちらとも悔いのないデュエルを・・・そして、互いに楽しめるデュエルを・・・この2人のデュエルは、多分皆を成長させてくれる。それほどの刺激のあるデュエルね。
駆side
ふぅ、ここまで互いにライフが減ってないとはね・・・しかも遥ちゃんのライフは5000・・・さぁて、ここからが本当の勝負だな。
「私のターン、ドロー!」
さぁ、何を引いた?
「魔法カード、黒魔術のヴェールを発動!ライフを1000ポイント払うことで手札・墓地から魔法使い族・闇属性モンスター1体を選んで特殊召喚する!」
それを引いたか・・・いい引きだ。しかも回復した1000ポイントのライフをうまく利用している。
遥 LP5000→4000
「蘇れ!ブラック・マジシャン!」
『さぁ、参りましょう!』
ATK/2500
「バトル!ブラック・マジシャンでダイレクトアタック!ブラック・マジック!」
『駆殿、覚悟願います!』
「ぐっ!」
駆 LP4000→1500
先手を取られたか・・・でもこれは必要経費!
「これでターンエンド!」
「エンドフェイズに罠発動!ショック・ドロー!発動ターンに受けたダメージ1000ポイントにつき1枚ドローする!俺がこのターン受けたダメージは2500!よって2枚ドロー!」
(さすがお兄ちゃん・・・ダメージを受けてまで手札を回復してきた・・・)
「そして俺のターン、ドロー!」
おう、この3枚か・・・また面白いことができそう。このモンスターはめったに出てこないよ。
「俺はE・HEROクノスペを召喚!」
ATK/600
「さらに魔法カード、ブルーメンブラットを発動!場のクノスペをリリースし、手札またはデッキからE・HEROブルーメを1体特殊召喚する!こい!E・HEROブルーメ!」
ATK/1900
「見たことないHERO・・・でもその攻撃力だとマハードは倒せないよ?」
「だったらこうするまで。手札のE・HEROキャプテン・ゴールドの効果発動!このカードを手札から墓地に送ることで、デッキからフィールド魔法、摩天楼-スカイスクレイパー-を1枚手札に加えることができる。」
「こ、ここでスカイスクレイパー!?」
「そうだよ!フィールド魔法、摩天楼-スカイスクレイパー-を発動!」
フィールドが夜の高層ビルが立ち並ぶ摩天楼に変化する
「バトル!ブルーメでブラック・マジシャンに攻撃!スカイスクレイパーの効果でブルーメがブルーメより攻撃力の高いブラック・マジシャンに攻撃するため、攻撃力が1000ポイントアップする!」
ATK/1900→2900
「ヴィルベンヴィント!」
『ぐっ、またしても!』
「マハード!」
遥 LP4000→3600
「ブルーメは相手に戦闘ダメージを与えるたびに攻撃力が200ポイントアップし、守備力は200ポイントダウンするよ。ターンエンド」
E・HEROブルーメ ATK/2900→1900→2100 DEF/2000→1800
まさかブルーメが出るなんて誰も予想してなかったでしょ?これが俺のデュエル。誰もが出さないだろうというモンスター、魔法、罠で打開していく。それが俺のデュエルの1つだよ。
「私のターン!ドロー!私はベリー・マジシャン・ガールを攻撃表示で召喚!」
ATK/400
「ベリー・マジシャン・ガールの召喚に成功したとき、デッキからマジシャン・ガールと名の付くモンスター1体を手札に加える!私はチョコ・マジシャン・ガールを手札に加える!ターンエンド!」
マジシャン・ガールモンスターか・・・厄介だね。
「俺のターン、ドロー!」
このカードを引いたか・・・うーん・・・どうしようかな・・・ここは無難にあれかな。
「魔法カード、E-エマージェンシーコールを発動!デッキからE・HERO1体を手札に加える。俺はE・HEROエアーマンを手札に加える!エアーマンを召喚!」
ATK/1800
「エアーマンの効果でデッキからHEROモンスター1体を手札に加える。俺はE・HEROブレイズマンを手札に加える。」
ベリー・マジシャン・ガールは攻撃されたとき自分の表示形式を変更してデッキからマジシャン・ガールを特殊召喚する効果だったはず・・・ここは放置かな。
「ターンエンド!」
「攻撃してこないんだ。」
「さらに展開されるからね。」
「(まぁそうだよね)じゃあ私のターン!ドロー!よし!チョコ・マジシャン・ガールを召喚!」
ATK/1600
また厄介なモンスターが出てきたね。
「バトル!チョコ・マジシャン・ガールでE・HEROブルーメに攻撃!」
効果を使わず攻撃?何を引いた?
「この瞬間手札のキウイ・マジシャン・ガールの効果発動!このカードを手札から捨てることで、私の場のマジシャン・ガールモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで互いの場、墓地のマジシャン・ガールモンスターの種類×300ポイントアップ!私の場に2種類、墓地に2種類いるから1200ポイントアップだよ!」
チョコ・マジシャン・ガール ATK/1600→2800 DEF/1000→2200
ベリー・マジシャン・ガール ATK/400→1600 DEF/400→1600
その手で来たか。場にベリー・マジシャン・ガールとチョコ・マジシャン・ガール、墓地にブラック・マジシャン・ガールと今墓地に送ったキウイ・マジシャン・ガール・・・これで4種類だな。
「お願い!チョコ・マジシャン・ガール!」
「ぐっ!」
駆 LP1500→800
「これでターンエンドだよ。」
チョコ・マジシャン・ガール ATK/2800→1600 DEF/2200→1000
ベリー・マジシャン・ガール ATK/1600→400 DEF/1600→400
ライフが1000をきったか・・・うーん、どうしよっかな・・・ドローしてから考えるしかないか。
「俺のターン、ドロー!」
あ、いいカード引いた。
「俺はE・HEROブレイズマンを召喚!」
ATK/1200
「ブレイズマンの効果発動!召喚に成功したとき、デッキから融合の魔法カードを1枚手札に加える。そして融合発動!場のブレイズマンと手札のバーストレディを融合!現れろ!E・HEROクリムゾン・ナイト!」
DEF/1800
「クリムゾン・ナイトの効果発動!1ターンに1度、相手の場の表側表示モンスターを1体選び、そのモンスターを破壊し、300ポイントのダメージを与える!」
「ちょっ、ここでそれ!?」
「俺はチョコ・マジシャン・ガールを選択!地獄の業火!」
「きゃあ!」
遥 LP3600→3300
「ただし、この効果を使用したクリムゾン・ナイトはこのターン攻撃ができず、攻撃力は次の俺のスタンバイフェイズまで半分になる。」
ATK/2400→1200
「ターンエンド!」
「(効果破壊かぁ・・・やっぱりお兄ちゃんは凄いや。あらゆる方法で突破してくるし)私のターン、ドロー!」
後は天に祈れだね。ここで高攻撃力モンスター出されたら俺は終わりだね。
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
伏せたか・・・ふむ、まだツキはあるみたいだね。
「俺のターン、ドロー!」
E・HEROクリムゾン・ナイト ATK/1200→2400
おい・・・これって・・・あのパターンが見えたけど・・・出来たらできたで面白くなるね
「魔法カード、R-ライトジャスティスを発動!場のE・HEROの数だけ場の魔法・罠カードを破壊する!俺の場にE・HEROは2体!は遥ちゃんの場の伏せカードと、このライトジャスティスを破壊する!」
「きゃあ!(ガガガシールドが!)」
「そしてクリムゾン・ナイトの効果発動!ベリー・マジシャン・ガールを破壊せよ!地獄の業火!」
「ベリー・マジシャン・ガールまで・・・(ガガガシールドで防ぐつもりだったのに・・・ふふ、まっ、こんなのお兄ちゃんには通用しないよね)」
遥 LP3300→3000
E・HEROクリムゾン・ナイト ATK/2400→1200
「これで遥ちゃんの場はがら空き!バトル!エアーマンでダイレクトアタック!エアー・シュート!」
「きゃああ!」
遥 LP3000→1200
「ターンエンドだよ。」
ふぅ、ここまで戦況は戻せた・・・まぁドロー次第でなんとでも挽回される場だけどね(汗)
「私のターン、ドロー!魔法カード、オーロラ・ドローを発動!手札がこのカードしかないとき発動でき、カードを2枚ドローする!(このドローにこのデュエルの勝ち負けがかかってる・・・お願い!)」
ここでオーロラ・ドローか・・・さて・・・なにがくるか・・・
「(きたぁ!)魔法カード、死者蘇生発動!墓地のブラック・マジシャンを特殊召喚!」
『再度復活です』
ATK/2500
ここにきてマハード復活ですか・・・
「さらに魔法カード、拡散する波動!1000ポイントライフを払い、このターンブラック・マジシャンはすべての相手モンスター1体に1回ずつ攻撃することができる!」
遥 LP1200→200
まじか・・・ブラック・マジシャンだけならまだやりようがあるけど拡散する波動も組み合されたら・・・次のターンはぎりぎり来るけど・・・ドローにかけるしかない展開か。
「バトル!ブラック・マジシャンでエアーマン、クリムゾン・ナイトに攻撃!ブラック・マジック2連打!」
「ぐっ!」
駆 LP800→100
クリムゾン・ナイトが攻撃表示ならやられてたな・・・まぁ、あいつは効果の都合上守備表示だったんだけど・・・
「ターンエンド!」
さぁいよいよ追い詰められたぞ・・・
「ここまで追いつめられるとはね。」
「できればターンを回さずこのターンで勝ちたかったんだけどね。お兄ちゃんのドローって大抵奇跡が起こるもん。」
「だからデュエルは楽しいんだよ。それは十分わかってるでしょ?」
「うん!今の私のターンもそうだしね。」
「だね。さぁ、泣いても笑っても恨みっこなし。これが最後のターンだよ。」
「うん!」
このドローにすべてがかかってる・・・応えて!俺のデッキ!
「ファイナルターン・・・ドロー!」
・・・・・・・・・・・・・ふっ、まじできたか
「遥ちゃん!このデュエル、俺の勝ちだよ!」
「・・何を引いたの?」
「このカードだよ。手札より魔法カード、ヒーローフラッシュ!!を発動!自分の墓地のH-ヒートハート、E-エマージェンシーコール、R-ライトジャスティス、O-オーバーソウルをゲームから除外して発動でき、自分のデッキからE・HEROと名のついた通常モンスター1体を特殊召喚する!甦れ!E・HEROネオス!」
『私も再度復活だ』
ATK/2500
「でも攻撃力は互角だよ?」
「残念ながらヒーローフラッシュ!!の効果はまだあるよ。このターン、俺の場のE・HEROと名の付いた通常モンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できる!」
「!?」
「これで決まりだよ!バトル!ネオスでダイレクトアタック!ラス・オブ・ネオス!」
『遥殿、これで終わりです!』
「きゃあああ!」
遥 LP200→0
「勝者!山岸駆!」
勝ったぁ!綱渡りの勝利だな
「あー負けちゃったぁ、さすがお兄ちゃんだね。」
「遥ちゃんも強かったよ。格段に成長してるね。」
「ありがとう!このデュエル、最高に楽しかったよ!」
「あぁ、俺も。」
やっぱり楽しむことって大事だよ何事も。
「それではこれより準決勝の組み合わせ抽選を行います。勝者はこちらへ。」
「え?今やるの?」
「順々とやるみたいだね。」
「まじか・・・ちょっと行ってくる。」
「うん!」
デュエル場のすぐ横にある抽選場へと赴く・・・今引いたところで対戦相手はわからないけどね
「それでは引いてください」
「はーい・・・これにしよっと・・・これで」
「では書いてある番号を名前と共にこのマイクで言ってください」
「あ、はい」
甲子園の抽選じゃあるまいし・・・
「山岸駆、2番」
俺が引いたのは2番・・・準決勝も第1試合かぁ。
「では席にお戻りください」
「はーい」
準決勝は誰と当たるんだろうね・・・誰と当たっても強敵なのは間違いないけど
「お帰りお兄ちゃん」
「ただいま。皆のところ行こっか」
「うん!」
次はロック対決・・・どちらが勝っても俺としては一番苦手な相手なんだよねぇ・・・できれば当たりたくはないけど・・・さてさてどうなるか・・・
今日はもう俺はデュエルないし、楽に戦況を見つめるとしますかね
準々決勝残りの対戦カード
第2試合:灘こよみ(高等部1-2)vs八神森司(高等部1-2)
第3試合:加藤留姫(中等部1-1)vs大久保香澄(中等部1-3)
第4試合:龍可(小等部5-3)vs十六夜アキ(高等部1-1)
準決勝組み合わせ
第1試合: ① vs山岸駆(中等部1-1)
第2試合: ③ vs ④
駆「以上、第49話でした。」
遥「負けちゃったぁ。」
駆「いやーひやひやしたぁ。本当に強くなったよ遥ちゃんは。」
遥「ありがとう!」
駆「ということで、今回はゲストなしです。この2人で最後まで行きます。」
遥「それじゃあオリカ紹介!」
駆「今回新しく出たオリカはこの1枚!」
兄妹の絆
通常魔法
自分フィールド上に「E・HEROネオス」が存在する場合、自分の手札またはデッキから「E・HEROネオス・ガール」1体を自分フィールド上に守備表示で特殊召喚することができる。
駆「師弟の絆のネオス版です。」
遥「これでちょっとサキが出しやすくなったかな?」
駆「いまだ活躍できてないけどね。」
遥「それは言っちゃだめだと思う・・・」
駆「ってことで兄妹対決だったけど・・・リメイク前の小説では2回やったんだよね。」
遥「そうそう!1回目は私が初登場した回で操られた私を救おうとお兄ちゃんが私とデュエルして救ってくれたんだよね。」
駆「だったね。2回目はその日の夕方。龍可・龍亞の家のベランダでやったね。」
遥「どっちともお兄ちゃんが勝ったよ。当たり前だけど。」
駆「さて、次回はこれも注目のロック対決!」
遥「そして恋人対決でもあるよ!」
駆「こよみさんと森司さん、ホーンテッドキャンパス組の2人が激突します。」
遥「タイトルは『ロック対決 こよみvs森司』です・・・そのままじゃん・・・」
駆「それは言っちゃだめだよ。」
遥「だね。ということで、次話もお楽しみに!」