遊戯王~伝説を受け継いだ兄妹~   作:龍南

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駆「お待たせしました第3話です。」

遥「遅くなってごめんね。」

駆「先週は地震によって延期になってた新入生歓迎会があったり宿題で出されたレポートが大変だったので投稿できませんでした。」

遥「ということで1週遅れの第3話は私の初デュエルです!」

駆「そのほかにも新たな精霊も登場するよ!」

遥「それじゃあ、私の初デュエルをどうぞ!」


第3話 遥の初デュエル

駆side

 

「遥ちゃん、そろそろ実戦やるか。」

 

「はい!」

 

この世界にきて2日目の午後。

 

ここまで講習ばっかりしてきたが、やはり実践を通してじゃないと楽しさは伝わらない。

 

ということで遥ちゃんがデュエルすることに。

 

その遥ちゃんの記念すべき初デュエルの相手は、

 

「じゃあ十代君、相手をお願いできるか?」

 

「もちろんです!」

 

そう、昨日デュエルしていない十代。

 

遥ちゃんにとっては厳しい相手だが、楽しさを伝えるにはもってこいの相手ということだ。

 

「遥ちゃん」

 

「何?」

 

「初めてなんだから、自分のやりたいようにやって思いっきり楽しんできな。」

 

「わかった。」

 

最初はこれが一番。後は徐々に慣れていけばいいんだから。

 

「準備はできたか遥ちゃん?」

 

「はい!」

 

「それじゃあ行くぜ!」

 

「「デュエル!」」

 

遥 LP4000

十代 LP4000

 

先攻のランプがともったのは・・・遥ちゃんか。

 

「私のターン、ドロー!私は見習い魔術師を守備表示で召喚!」

 

DEF/800

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

「俺のターンだ!ドロー!俺はスパークマンを召喚!」

 

ATK/1600

 

「いけ!スパークマン!スパークフラッシュ!」

 

「きゃっ!でも見習い魔術師の効果発動!このカードが戦闘で破壊された時、デッキからレベル2以下の魔法使い族モンスターをセットすることができる。見習い魔術師を裏側守備表示でセット!」

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンドだぜ。」

 

「私のターン、ドロー!私は裏側表示の見習い魔術師をリリースして、ブラック・マジシャン・ガールを召喚!」

 

ATK/2000

 

まさかのマナを通常召喚か。

 

『さぁ遥!派手な初陣と行こうよ!』

 

「うん!さらに私は魔法カード、賢者の宝石を発動!自分の場にブラック・マジシャン・ガールがいるとき、手札、デッキからブラック・マジシャンを特殊召喚する!きて!ブラック・マジシャン!」

 

ATK/2500

 

『さぁ遥殿、共にまいりましょう。』

 

「うん!って言葉遣いそんなんじゃなくていいのにー!」

 

「遥ちゃん、マハードはそういう性格なんだ。あきらめたほうがいい。」

 

「うぅー。」

 

あはは・・・しかし一気に師弟コンビ召喚・・・やるじゃん遥ちゃん。

 

「バトル!ブラック・マジシャンでスパークマンに攻撃!」

 

『ブラック・マジック!』

 

「うわっ!」

 

十代 LP4000→3100

 

「罠発動!N・シグナル!モンスターが破壊された時、デッキからネオスペーシアンを特殊召喚する!N・アクア・ドルフィンを特殊召喚!」

 

DEF/800

 

「ブラック・マジシャン・ガールでアクア・ドルフィンに攻撃!」

 

『ブラック・バーニング!』

 

「くっ・・・やるな遥ちゃん。」

 

「これでターンエンド!」

 

「初めてにしてはやるな遥ちゃん。」

 

「そうですね。」

 

けど今ので与えたダメージは900。これぐらいの差、十代ならすぐ逆転してくる。

 

「わくわくしてきたぜ!俺のターン、ドロー!手札から魔法カード、天の落とし物を発動!互いのプレイヤーは3枚ドローし、2枚捨てる。」

 

ここでドローカード・・・間違いなく何か仕掛けてくるね。

 

「俺は魔法カード、コクーン・パーティを発動!自分の墓地に存在するN(ネオスペーシアン)と名の付いたモンスター1種類につき、C(コクーン)と名の付いたモンスター1体を自分のデッキから特殊召喚する!俺の墓地にはアクア・ドルフィンと天の落とし物で墓地に送ったグロー・モスの2種類!よって2体特殊召喚するぜ!こい!C・ラーバ、C・モーグ!」

 

C・ラーバ DEF/300

C・モーグ DEF/100

 

「さらにフィールド魔法、ネオスペース発動!」

 

ネオスペースが発動し、周りの背景が変わる。

 

あたりが虹みたいな空間に覆われる・・・やっぱすげぇなソリットビジョンって。こういうのも見られるんだぜ。

 

「C・ラーバとC・モーグの効果発動!2体をリリースることにより、N・フレア・スカラベ、N・グラン・モールの2体を特殊召喚するぜ!」

 

N・フレア・スカラベ ATK/500

N・グラン・モール ATK/900

 

「フレア・スカラベは相手の場の魔法・罠カードの数×400ポイント攻撃力をアップするぜ!」

 

ATK/500→900

 

「さらに魔法カード、O-オーバーソウルを発動!天の落とし物で墓地に送ったネオスを特殊召喚!」

 

ATK/2500

 

『さぁ行こう十代!』

 

「あぁ、行くぞネオス!」

 

ネオスの精霊か・・・やっぱあれは十代が持っとくべきカードだよな。

 

「レア・スカラベ、グラン・モール、ネオスの3体でコンタクト融合!現れろ!E・HEROマグマ・ネオス!」

 

ATK/3000

 

「こ、コンタクト融合?」

 

「あぁ。この融合に融合のカードは必要ない。対象のモンスターをデッキに戻すことで融合モンスターを融合召喚できるんだ。」

 

「そんな融合があるんだ!」

 

「ネオス限定だけどね。」

 

にしてもここでマグマ・ネオスか・・・随分と強力だぞこいつは。

 

「カードを1枚伏せる!マグマ・ネオスの攻撃力はフィールドのカードの数×400ポイントアップするぜ。今の場のカードの枚数は6枚だ!よって2400ポイントアップ。さらにネオスペースの効果で攻撃力さらに500ポイントアップだ!」

 

ATK/3000→5900

 

「攻撃力5900!?」

 

「バトルだ!マグマ・ネオスでブラック・マジシャンに攻撃!スーパーヒートメテオ!」

 

『ぐっ!』

 

「マハード!」

 

遥 LP4000→600

マグマ・ネオス ATK/5900→5500

ブラック・マジシャン・ガール ATK/2000→2300

 

「ターンエンドだ。」

 

これは・・・遥ちゃんにはきつい試練だな。

 

「わ、私のターン!ドロー!」

 

さて、どうする遥ちゃん?

 

「・・これでいけるかな?魔法カードティマイオスの眼を発動!ブラック・マジシャン・ガールを墓地に送って、竜騎士ブラック・マジシャン・ガールを特殊召喚!」

 

ATK/2600

 

『マナ進化!』

 

ここでそのモンスター・・・遥ちゃんも一歩も引いてない。

 

「竜騎士ブラック・マジシャン・ガールの効果発動!1ターンに1度、手札を1枚墓地に送り、場の表側表示のカードを1枚破壊する!私はE・HEROマグマ・ネオスを破壊!」

 

「速攻魔法、コンタクト・アウト!マグマ・ネオスの融合を解除する!」

 

N・フレア・スカラベ DEF/500

N・グランモール DEF/300

E・HEROネオス ATK/2500→3000

 

上手くよけたな十代。しかもネオスはネオスペースの効果でパワーアップして竜騎士ブラック・マジシャン・ガールの攻撃力を上回ってる。

 

「バトル!竜騎士ブラック・マジシャン・ガールでフレア・スカラベに攻撃!ブラック・ドラゴン・バースト!」

 

「くっ!」

 

「罠発動!正統なる血統!墓地のブラック・マジシャンを特殊召喚!」

 

ATK/2500

 

「ブラック・マジシャンでグランモールに攻撃!」

 

『ブラック・マジック!』

 

あっ、その攻撃は・・・

 

「グランモールの効果発動!グランモールが相手モンスターと戦闘を行うとき、グランモールとその相手モンスターを持ち主の手札に戻す!」

 

「えぇ!?」

 

そう、グランモールはバウンス効果がある。迂闊にこいつに攻撃はできない。

 

「た、ターンエンド。」

 

「俺のターン、ドロー!」

 

「竜騎士ブラック・マジシャン・ガールをの効果発動!手札を1枚捨ててネオスを破壊!」

 

「くっ!気づいてたか、相手ターンにも発動できることに。」

 

「うん!」

 

相手ターンにも発動できるのは強いよな。

 

「でもこのカードで俺の勝ちだぜ。」

 

「え?」

 

「魔法カード、ミラクル・コンタクト!自分の手札・フィールド上・墓地から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを持ち主のデッキに戻し、ネオスを融合素材とするE・HEROと名のついた融合モンスター1体を召喚条件を無視してエクストラデッキから特殊召喚する。俺は墓地のネオス、グラン・モール、フレア・スカラベをデッキに戻し、マグマ・ネオスを特殊召喚!」

 

ATK/3000→4700

 

なんつうドローを・・・それが十代だけども・・・

 

「バトル!マグマ・ネオスで竜騎士ブラック・マジシャン・ガールに攻撃!スーパーヒートメテオ!」

 

「きゃあああああ!」

 

遥 LP600→0

 

負けちゃったか遥ちゃん・・・でもまぁ十代相手に上出来じゃないかな?しかも初めてのデュエルだったんだし。

 

「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

 

「うん!私も楽しかった!」

 

十代得意の決め台詞も炸裂。

 

でも遥ちゃんが楽しかったって言ってくれてよかった。

 

『さすが十代殿、お強い。』

 

『さすがに遥じゃ勝てないよねー。私たちの力を持っても。』

 

『だが、これから強くなっていけばよいのだ遥殿は。』

 

「お兄ちゃん!」

 

「うん?何?」

 

「デュエルって、楽しいね!」

 

「そりゃよかった。」

 

遥ちゃんのデュエルはまだ始まったばかり。これから、自分なりのデュエルを見つけていけばいいんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、また遥ちゃんへの講習会をやったり、息抜きに精霊世界を探検したりもした。

 

ヒーローシティの夜バージョンがスカイスクレイパーになるのだけど、まぁこれが絶景だったほんとに。ソリットビジョンでもすごいと思ったのに、実際の街に来るともっとすごかった。

 

そんな感じが続いてついに精霊世界に来て7日目を迎える。

 

そう、この7日目に俺と遥ちゃんは5D’sの世界に行くことになっているのだ。

 

「よし、もう俺達から教えることは何もないな。」

 

「後は実戦で経験値を積むだけだぜ。」

 

「はい!」

 

遥ちゃんへの講習会も終わり、いよいよ旅立ちの時・・と思われたその時、

 

『ねぇねぇ、私達も連れて行ってよー。』

 

『こらサキ!』

 

なんか2体の精霊の声が・・・

 

その声を聞いて頭を抱えているのは十代のネオス

 

「どうしたネオス?」

 

『いや・・・俺の子供たちの声がしたので。』

 

「子供いたのかよ・・・。」

 

全くだ・・・で、姿を現したのはまさしくネオスが2体・・・うん?1体は頭に花びらがある?

 

『お前ら・・・何しに来た。』

 

『いや、こいつが・・・。』

 

『だって私も現実世界に行きたいんだもん!』

 

『はぁ・・・。』

 

「じゃあ駆と一緒に行けばいいんじゃねぇか?」

 

『マスター、それは・・・。』

 

「いいじゃねぇか。駆なら面倒見よさそうだし。HEROデッキ使うし。」

 

『・・・はぁ、まぁそろそろ行かせようとは思ってましたし、ちょうどいいかもしれないな・・・駆殿。』

 

「は、はい?」

 

『ブラスターとサキを頼んでもよろしいか?』

 

「えっと・・・サキは花びらがついてる子で、ブラスターはもう1体のほうだよね?」

 

『そうです。』

 

「ま、まぁいいけど。」

 

『すまない・・ブラスター、サキ、駆殿とともに行け。現実世界でいろんなことをまな・・』

 

『やったー!駆だね!よろしくね!』

 

「お、おう。」

 

『人の話は最後まで聞けー!!』

 

サキはマナとおなじにおいがするな。

 

『駆殿、これから世話になる。』

 

「おう、よろしくね。」

 

ブラスターは逆にマハードと同じ性格かな?

 

『はぁ・・・駆殿、ブラスターは今持っているネオスを召喚すればデュエルでも出てくる。で、サキはこのカードで出てこれる。』

 

「え?」

 

そういって渡されたカードは・・・

 

「E・HEROネオス・ガール・・・」

 

俺が全く持って知らないカードだった。

 

『ブラスターとサキをよろしく頼む。』

 

「わ、わかった。」

 

なんか面倒事を頼まれた気がする。

 

「じゃあいよいよだな。」

 

「これから私たちの新しい人生が始まるんだね!」

 

いよいよ旅立ちの時。

 

「それじゃあ頑張って来いよ!」

 

「マハードとマナに頼めばいつでもこっちに来れる。いつでも遊びに来ていいぞ。」

 

「はい!」

 

「それじゃあ1週間、お世話になりました。」

 

「あぁ、第2の人生、楽しんで来い。」

 

「「はい!」」

 

『それじゃあいっくよー!』

 

「・・・ちょっと待て、マナがやるのか?」

 

『うん!』

 

「マナは確か2人同時のワープは成功したことないだろ?」

 

『ですが実戦を積まなければ上達しませんから。』

 

「まぁそうだが・・・。」

 

何それ、超不安なんだけど・・・。

 

『それじゃあ行くよ!そーれ!』

 

マナが作り出したワープゾーンに包み込まれた俺と遥ちゃん。

 

そしてその先は

 

「・・・えっと・・・上空?」

 

「これって・・・。」

 

『あ、失敗しちゃった。』

 

「「やっぱり!?」」

 

やはり失敗・・・なんてのんきなこと言ってる場合じゃねぇ!

 

「遥ちゃん!」

 

俺は遥ちゃんを抱きかかえる。落ちた時に俺が下になるようにする。

 

その間にも落ちてるけどな。

 

と思ったが、地上と俺たちがワープした場所の差はそんなになかったらしくすぐ落ちた。

 

『はぁ・・・まぁまだましにはなったというべきか・・・。』

 

がしかし、俺は頭を打ってしまい、しばらく気を失うのであった。




駆「皆さん、第3話どうでしたか?」

遥「今回もオリカ紹介は出てないからなしです。」

駆「ところで、今回みたいな僕と遊戯、遥ちゃんと十代のデュエルはリメイク前でも実はやっているんです。」

遥「結果は今回と同じだけどね。」

駆「でも今回よりはリメイク前のやつのほうが戦えてるんだよなぁ。」

遥「私はマグマ・ネオスの攻撃を耐えきった後連続融合でやられて、」

駆「俺は、接戦だったけど最後カオス・ソルジャーにやられました。」

遥「あの時も楽しいデュエルだったね。」

駆「そうだね。さて、今日のデュエルだけど。」

遥「今日も楽しかった!」

駆「よかった。結果は残念だったけど、これから経験を積めばいいからね。」

遥「うん!」

駆「さて次回ですが、」

遥「デュエルするのはまたしても私!」

駆「対戦相手はあの双子キャラの1人。もうわかるよね?」

遥「さぁ、楽しいデュエルをしよう!」

駆「テーマは楽しいデュエル。次話のタイトルも『デュエルの楽しさ』です。」

遥「お楽しみに!」

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