遊戯王~伝説を受け継いだ兄妹~   作:龍南

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駆「お待たせしました、第41話です!」

遥「ついにアカデミア杯が開幕するよ!」

駆「まずは個人戦の予備戦。小等部の上位8人と中等部の予選ベスト16止まりの8人が対戦するラウンド。」

遥「いきなりの好カードが実現するよ!」

駆「それじゃあ行くよ!」

駆・遥「「第41話、スタート!」」


第41話 アカデミア杯開幕!ジェムナイトvs宝玉獣

駆side

 

『只今より、アカデミア杯の開会式を始めます。』

 

予選から2日後、いよいよアカデミア杯の幕が上がる。

 

まずは個人戦、そのあとに団体戦という日程。

 

団体戦の敗者復活戦以外は全てアカデミアの中心にあるセンターデュエル場で1試合ずつ行われる。

 

大観衆の中デュエルするから緊張で普段の実力が発揮できない人も多いと聞く。

 

「・・・いよいよ始まるわね。」

 

「だね。」

 

もう、めっちゃ楽しみなんだよね。どんな人と当たるか楽しみ。

 

『それでは、個人戦の予備戦を行います。』

 

予備戦は小等部の代表8人と、中等部のベスト16止まりの8人が戦う。

 

必ず小等部vs中等部になるようにされている。

 

『予備戦の組み合わせはこちらです!』

 

予備戦の組み合わせが発表された。

 

遥ちゃん、龍可、龍亞、トビー君の対戦相手は・・・まぁ、あの4人のレベルなら勝てるかな。トビー君はこの大観衆の中デュエルするのは初めてだろうから緊張で押しつぶされないように注意かな。

 

で、香澄の対戦相手・・・わぉ、これが予備戦の1番の注目カードかな。

 

香澄の対戦相手はマーク・フリーダム君。

 

遥ちゃんが中間テストで対戦したらしく、そこで仲良くなって何回はうちに遊びに来てる宝玉獣使い。

 

なかなかに強かった記憶がある。

 

「緊張します私。」

 

そっか、香澄もこういうの初めてか。

 

「リラックスリラックス。」

 

「は、はい。」

 

「相手、結構強いからね。」

 

「そうなんですか?」

 

「うん、遥ちゃんが苦戦を強いられてるからね。」

 

「それは心していかないとですね。」

 

「頑張ってね香澄。」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

予備戦の第1試合、すなわち今年のアカデミア杯の開幕戦。

 

またまぁド派手に遥ちゃんがやってくれました(汗)

 

「ブラック・マジシャンとブラック・マジシャン・ガールでダイレクトアタック!」

 

「うわぁぁぁぁ!」

 

「勝者、川上遥!」

 

とまぁ・・・いきなりの伝説のモンスター登場に会場ヒートアップ。そして一撃で決めるおまけつき。

 

その後もトビー君、龍可、龍亞も勝ち上がった。

 

そして第8試合。

 

『これより予備戦第8試合、大久保香澄(中等部1-3)vsマーク・フリーダム(小等部5-3)の試合を始めます。』

 

予備戦最大の好カード。香澄とマーク君の試合が始まる。

 

「デュエル開始!」

 

「「デュエル!」」

 

香澄 LP4000

マーク LP4000

 

「私の先攻、私はモンスターを1体裏側守備表示で場に出し、ターンエンドです。」

 

裏側守備表示・・・まぁ普通に考えればジェムタートルだが。

 

「僕のターン、僕は宝玉獣サファイア・ペガサスを召喚!」

 

ATK/1800

 

「サファイア・ペガサスの効果発動!召喚成功時、手札・デッキ・墓地から宝玉獣と名のついたモンスター1体を永続魔法扱いとして自分の魔法&罠ゾーンに置くことができる。僕は宝玉獣ルビー・カーバンクルを魔法&罠ゾーンに置きます。さらに装備魔法、宝玉の解放をサファイア・ペガサスに装備。攻撃力を800ポイント上げます。」

 

ATK/1800→2600

 

「バトルです、サファイア・ペガサスで裏側表示のモンスターに攻撃!サファイア・トルネード!」

 

「裏側表示のモンスターはジェムタートル!このカードのリバース効果でデッキからジェムナイト・フュージョンを手札に加えます。」

 

だがジェムタートルは守備力2000。強化されたサファイア・ペガサスの前に破壊される。

 

「僕はカードを1枚伏せてターンエンドです。」

 

1ターン目は互いに様子見ってところか・・・けどジェムナイト・フュージョンが香澄の手札に来たから香澄の猛攻が始まるかな。

 

「私のターン!手札より、ジェムナイト・フュージョン発動!手札のジェムナイト・アンバー、ジェムナイト・サニクス、ジェムナイト・ルマリンの3体を融合!融合召喚!いでよ!孤高の黒斧の輝石騎士!ジェムナイト・ダークパール!」

 

ATK/3300

 

ダークパールが来たか。このターンで決着つけに行くつもりかな?

 

「ダークパールの効果!このカードの融合召喚に成功した時、私の場にダークパール以外のモンスターが存在しないとき、相手の場のカードを2枚まで選び破壊することができる!私は宝玉獣サファイア・ペガサスと伏せカードを破壊します!ハルバード・スラッシュ!」

 

「と、罠発動!宝玉の祈り!魔法・罠ゾーンにある宝玉獣ルビー・カーバンクルを墓地に送り、ダークパールを破壊します!」

 

「でも効果は止められません!」

 

「くっ!サファイア・ペガサスは墓地にはいかず、魔法・罠ゾーンに置かれます!さらにサファイア・ペガサスに装備されていた宝玉の解放の効果、場から墓地に送られた時、デッキから宝玉獣1体を自分の魔法・罠ゾーンに置きます。僕は宝玉獣コバルト・イーグルを置きます。」

 

かろうじてダークパールは破壊したか。

 

「なら私はジェムナイト・アレキサンドを召喚!」

 

ATK/1800

 

「アレキサンドの効果!アレキサンドをリリースし、デッキからジェムナイト・クリスタを特殊召喚!」

 

ATK/2450

 

「バトル!ジェムナイト・クリスタでダイレクトアタック!クリスタル・バレッジ!」

 

「うわぁ!」

 

マーク LP4000→1550

 

「墓地のジェムナイト・アレキサンドを除外して墓地のジェムナイト・フュージョンを手札に加え、カードを1枚伏せてターンエンドです。」

 

これで香澄が大きくリードした。

 

「僕のターン、ドロー!僕は魔法カード、宝玉の恵みを発動。墓地の宝玉獣ルビー・カーバンクルを魔法・罠ゾーンに置きます。さらに魔法カード、宝玉の導き!自分の魔法&罠ゾーンに宝玉獣と名のついたカードが2枚以上あるとき、デッキから宝玉獣と名のついたモンスター1体を特殊召喚します!宝玉獣トパーズ・タイガーを特殊召喚!」

 

ATK/1600

 

「さらに魔法カード、宝玉の契約を発動!魔法・罠ゾーンにある宝玉獣を1体特殊召喚します!宝玉獣ルビー・カーバンクルを特殊召喚!」

 

DEF/300

 

「ルビー・カーバンクルの効果!特殊召喚成功時、自分の魔法・罠ゾーンの宝玉獣を可能な限り特殊召喚できます!宝玉獣サファイア・ペガサス、宝玉獣コバルト・イーグルを特殊召喚!」

 

サファイア・ペガサス ATK/1800

コバルト・イーグル ATK/1400

 

「サファイア・ペガサスの効果で宝玉獣アンバー・マンモスを魔法・罠ゾーンに置きます。さらに速攻魔法、禁じられた聖槍!ジェムナイト・クリスタの攻撃力を800ポイント下げます!」

 

ジェムナイト・クリスタ ATK/2450→1650

 

クリスタの攻撃力を下げた上、宝玉獣を4体並べるか・・・まぁ、これこそ宝玉獣の真骨頂だよな。

 

「バトルです!宝玉獣トパーズ・タイガーでジェムナイト・クリスタに攻撃!トパーズ・タイガーは相手モンスターに攻撃する場合、攻撃力が400ポイントアップします!トパーズ・バイト!」

 

トパーズ・タイガー ATK/1600→2000

 

香澄 LP4000→3650

 

トパーズ・タイガー ATK/2000→1600

 

「サファイア・ペガサスとコバルト・イーグルでダイレクトアタック!」

 

「きゃあああ!」

 

香澄 LP3650→450

 

「ターンエンドです。」

 

やるぅマーク君。一気に香澄を追い詰めた。でも伏せカードがないのが不安かな。

 

さぁ、追い詰められた香澄。どう出る?

 

「私のターン、ドロー!(ジェムナイト・サフィア・・・けど残りの手札はジェムナイト・フュージョンと馬の骨の対価。どうしようもできない・・・ここは!)罠発動!凡人の施し!2枚ドローし、その後手札の通常モンスター1体をゲームから除外する!」

 

ドローソースを伏せてたか・・・さて何を引いたか。

 

「(これならいけます!)私は手札の通常モンスター、ジェムナイト・サフィアを除外します。そして私は永続魔法、ブリリアント・フュージョンを発動!デッキからジェムナイト融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を、攻撃力・守備力を0にしてエクストラデッキから融合召喚します!」

 

「デッキから融合ですか!?」

 

なるほど、それを引いたか。

 

「私はデッキからジェムナイト・ガネット、ジェムナイト・ラズリー2体を墓地に送り、融合!融合召喚!輝きの淑女!ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ!」

 

ATK/3400→0

 

「ブリリアント・フュージョンの効果!1ターンに1度、手札の魔法カード1枚を捨てることで、ブリリアント・フュージョンの効果で融合召喚したモンスターの攻撃力・守備力は相手ターン終了時まで元々の数値分アップする!私は手札のジェムナイト・フュージョンを捨てて効果発動!」

 

ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ ATK/0→3400

 

「攻撃力3400!?」

 

「これで最後です!ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤで宝玉獣トパーズ・タイガーに攻撃!」

 

「うわぁぁぁぁぁ!」

 

マーク LP1550→0

 

「勝者、大久保香澄!」

 

香澄が勝ったか。今回ちょっと2人とも防御カードを引けなかったな。

 

にしても、ナイスデュエルだったよ2人とも。

 

「・・・香澄はさすがだけど・・・香澄の対戦相手も強かったわね。」

 

「あぁ、中間テストで遥ちゃんが苦戦したみたいだし、遥ちゃんや龍可、龍亞が復学する前は学年1位だったらしいよ。」

 

「なるほどね・・・強いはずね。」

 

『これで予備戦の対戦がすべて終了しました。これより1回戦の抽選を行います。』

 

1回戦・・・いよいよ俺達も登場する。さぁて、初戦の相手は誰かな?

 

『1回戦の組み合わせは・・・これだー!』

 

出た組合せは・・・お、俺の対戦相手・・・結構面白くなるかもねこれは。めっちゃ楽しみ!

 

『1時間の昼休み終了後、このセンターコートにて1回戦は行います。』

 

俺は・・・第16試合・・・1回戦の最後じゃねぇか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして始まった1回戦・・・その第1試合はというと・・・

 

「真青眼の究極竜でダイレクトアタック!」

 

「うわぁぁぁぁぁ!」

 

「勝者、荒川涼太!」

 

今度は青眼で幕開け・・・伝説のモンスターで幕が開けることが多いな(汗)

 

その後も優勝候補筆頭のアキさん、そして美菜や予備戦を勝ち抜いた香澄も1回戦を突破。

 

そして小等部で勝ち残ってる4人のうち、龍可と龍亞が高等部の生徒を倒す波乱(相手のレベル的には龍可と龍亞が勝って普通だけど)を起こす。

 

そして、

 

『これより1回戦第10試合、神田沙紀(中等部1-3)vs川上遥(小等部5-3)の試合を始めます。』

 

遥ちゃんの1回戦。相手は俺が中間試験で対戦した神田沙紀さん。

 

一応俺が倒しはしたが、沙紀さんの実力は本物。実技授業のデュエルでも美菜や涼太、隆、留姫の中等部四天王を何度か倒しているのを目にしている。

 

そんな人を相手にアカデミア内でのデュエルはいまだ無敗の遥ちゃんがどう立ち向かうか。

 

アカデミア外だったら俺や龍可、龍亞と結構やってるし、負けもしている。が、不思議とアカデミア内だと龍可や龍亞にもいまだ全勝らしい。

 

今回はそう簡単にはいかないだろうけど・・・さぁ、勝てるかどうか。

 

「遥ちゃんにとってはきついデュエルになるかもね。」

 

「かもね・・・でも勝てない相手じゃない。」

 

「・・確かにね。」

 

「そういえばこの対戦の後は留姫の出番でしょ。準備しなくていいの?」

 

「えぇ、もう準備は終わったわ。」

 

「対戦相手誰だっけ?」

 

「ツァンよ。香澄と沙紀のクラスの3番手。おそらく団体戦でもあのクラスと当たったら出てくると思うわ。」

 

「あぁね。」

 

個人戦の後にある団体戦。香澄は沙紀と同じ1-3。そのクラスの3番手が留姫の1回戦の対戦相手、ツァン・ディレ。中等部の個人戦予選でもトップシードに入っていた。

 

確か六武衆デッキだったかな。

 

「あ、始まるわね。」

 

「だね。」

 

「「デュエル!」」

 

頑張って遥ちゃん。




駆「以上、第41話でした。」

遥「今回のゲストは今回デュエルしたこの2人!」

香澄「前回に引き続いての登場の大久保香澄です。」

マーク「マーク・フリーダムです。よろしくお願いします。」

駆「いやぁ2人ともいいデュエルだったよ。」

香澄「ありがとうございます。」

マーク「楽しかったです。」

香澄「私も楽しかったです。」

遥「マーク君は前作でも個人戦の初戦、強敵と当たってたよね?」

マーク「相手駆さんでした・・・」

駆「そうなんだよね。マーク君はくじ運が悪いね。実力的にはもっと上の方にいてもおかしくないもん。」

香澄「そうですね。」

マーク「あ、ありがとうございます。」

遥「団体戦で一緒に頑張ろ!」

マーク「はい!」

駆「対する香澄は前作ではベスト4まで勝ち進んでる。今回は何処まで行くかな。」

香澄「行けるところまで突っ走ります私は。」

遥「さぁ、次回は私のターン!」

マーク「上級生相手にどこまで戦えるかですね。」

駆「沙紀は強い。心してかかれよ。」

遥「うん!」

香澄「次話の題名は『ブラック・マジシャンvsリチュア』です。」

マーク「題名そのまんまですね・・・」

駆「思いつかなかったんだな作者・・・」

遥「ということで、次話もお楽しみに!」

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