留姫「今回はタッグデュエルよ。」
駆「タッグデュエルって公式ルールあったんだね。」
留姫「見たいね。作者も気づいたのはこの話が書き終わってからよ。」
駆「なので今回のタッグデュエルは公式ルールとはちょっと違うのでご了承ください。」
留姫「それじゃあ行くわよ。」
駆「第39話、スタートです。」
駆side
「「「「デュエル!」」」」
駆 LP4000
留姫 LP4000
森司 LP4000
こよみ LP4000
超久々のタッグ、すげぇワクワクするなぁ。
久々っていうか、この世界では初めてだな。
「私のターンからですね、ドロー。」
最初はこよみさんのターン。こよみさん→留姫→森司さん→俺の順でターンは進んでいく。
TFルールじゃないから場は共有じゃない。アニメで言う遊戯&海馬vs光の仮面&闇の仮面のようなルールかな。
さぁてこよみさんのデッキはどんなデッキかな?
「私は魔道書士バテルを召喚します。」
ATK/500
魔導・・・か。少々厄介だな・・・
「バテルが召喚された時、デッキから魔導書と名のついた魔法カードを1枚手札に加えます。私はヒュグロの魔導書を手札に加えます。さらにバテルをリリースし、沈黙の魔術師-サイレント・マジシャンを特殊召喚します。」
ATK/1000
サイレント・マジシャン!?でもサイレント・マジシャンはレベルモンスターだったような・・・新しく出たのか?
「サイレント・マジシャンは自分の場の魔法使い族モンスター1体をリリースした場合のみ特殊召喚できます。」
『新しく見る顔ですね。』
「あれ?そのサイレント・マジシャンってもしかして・・・」
「はい、サイレント・マジシャンが私の精霊です。」
『よろしくお願いしますね。』
つまり、サイレント・マジシャンが主軸のデッキってことかな?
うん?こよみさんが森司さんの方をちらっと見た?それを見て森司さんはこくりとうなずいた・・・こよみさんもうなずいて・・・何をするつもりだ?
「私はフィールド魔法、魔法族の里を発動します。」
ま、魔法族の里!?あれは魔法封じ・・・でもあれは俺や留姫だけじゃなく、森司さんにも影響が・・・森司さんはそれを承知で・・・あるいは魔法に頼らなくてもいいデッキなのか・・・
「カードを1枚伏せます。沈黙の魔術師-サイレント・マジシャンは自分の手札の数×500ポイント攻撃力をアップします。私の手札は3枚。よって1500ポイント攻撃力がアップします。
ATK/1000→2500
「ターンエンドです。」
まさか魔法族の里を使ってくるなんて・・・魔法カードを使えなかったら俺のデッキはかなりの制限がかかる・・・まずいな・・・
「私のターン、ドロー!」
次は留姫・・・これは留姫に頼むしかないかな。
「私はワイトプリンセスを守備表示で召喚!」
DEF/0
「ワイトプリンセスの効果!召喚に成功した時、デッキからワイトプリンスを1体墓地に送ることができる。さらに墓地に送られたワイトプリンスの効果、デッキからワイトとワイト夫人を1体ずつ墓地に送る!」
「そんな・・・もうワイトキングの攻撃力が3000のラインまで・・・」
「さすがにフォーチュンカップに出てたから私たちのデッキは知られてるようね。」
「あぁ。駆さんはE・HERO、留姫さんはワイトキングだろ?」
「えぇ。でも、駆のデッキは魔法封じで止められても、私のデッキは魔法を封じられたぐらいで止まらないわよ。私はカードを2枚伏せてターンエンドよ。」
「そのエンドフェイズに永続罠、王宮のお触れを発動します。」
「お、お触れですって!?」
罠まで封じてきた・・・おいおい、魔法封じだけならまだ何とかなるのに、罠まで封じられたら俺のデッキ成す術ほぼないぞ。
「俺のターン、ドロー。」
さて、森司さんのデッキは?
「俺はサイレント・ソードマンLV3を召喚する。」
ATK/1000
サイレント・ソードマンか・・・なるほどね。サイレントタッグってことか。
「さらにサイレント・ソードマンLV3をリリースし、手札から沈黙の剣士-サイレント・ソードマンを特殊召喚!」
ATK/1000
はい?サイレント・ソードマンの方も出てたのかそういうカードが・・・
「このカードは自分の場の戦士族モンスター1体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。」
『ほぉ、見ない顔がいるな。』
『それ、私と同じ反応ですよ。』
『おう、サイレント・マジシャンもいるのか。』
「あー、サイレント・ソードマンが森司さんの精霊ですか。」
「そうです。」
『サイレント・ソードマンと申す。以後よろしく。』
森司さんはサイレント・ソードマンが主軸と・・・なかなか嫌なタッグだな・・・
「カードを1枚伏せてターンエンド。」
サイレント・ソードマンのほうは攻撃力アップなし?いや、別の方法でアップするって考えたほうがいいか。
「俺のターン、ドロー!」
「スタンバイフェイズにサイレント・ソードマンの効果発動。自分・相手のスタンバイフェイズにこのカードの攻撃力は500ポイントアップする。」
ATK/1000→1500
そういう攻撃力アップか・・・ほっとくとやばいが・・・このタッグデュエル、1ターン目は攻撃できない・・・おまけに魔法・罠を封じられては何も・・・いや、今引いたカード・・・これなら!
「俺はE・HEROマジカル・ウィッチを守備表示で召喚!」
DEF/1000
「マジカル・ウィッチの効果は発動できないが、マジカル・ウィッチは魔法使い族!魔法族の里の効果は自分フィールド上にのみ魔法使い族モンスターが存在する場合、相手は魔法カードを発動できない効果。俺の場に魔法使い族モンスターがいる今、魔法封じの制限は解除される!」
「そんな・・・」
「魔法カード、増援を発動!」
「サーチはさせないぜ。沈黙の剣士-サイレント・ソードマンの効果発動!1ターンに1度、魔法カードが発動した時、その発動を無効にする!」
「何!?」
そんな効果もあったのか・・・ならサイレント・マジシャンの方にもあるか?試してみるか。
「なら手札から魔法カード、E-エマージェンシーコールを発動!デッキからE・HEROモンスター1体を手札に加える!」
「させません。沈黙の魔術師-サイレント・マジシャンの効果発動。1ターンに1度、魔法カードが発動した時、その発動を無効にします。」
「やはりそっちもでしたか・・・でもどっちも1ターンに1度、もう魔法無効効果は使えない!」
「まさか・・・」
「いくぜ!手札から融合発動!場のマジカル・ウィッチと手札のE・HEROネクロダークマンを融合!融合召喚!現れろ!E・HEROの王女!E・HEROライトニング・プリンセス!」
『私の出番ですね。』
DEF/2300
「ちなみにライトニング・プリンセスも魔法使い族だよ。」
「見たことないモンスター・・・しかも精霊。」
あぁ、プリンセスを出したの、ダークシグナー戦だもんな。
『プリンセスです。一応E・HEROの王女となっております。』
「お、王女か・・・」
「行くよプリンセス。」
『はい。』
「ライトニング・プリンセスの効果発動!1ターンに1度、手札を1枚捨てることで相手の場の魔法・罠カードを1枚破壊することができる。俺は王宮のお触れを破壊する!お願いプリンセス!ライトニング・クラッシュ!」
『邪魔な罠は消えていただきます。はぁ!』
「きゃっ!」
「さらにプリンセスの効果で墓地に送ったE・HEROシャドー・ミストの効果発動!このカードが墓地に送られた時、デッキからHEROと名のつくモンスター1体を手札に加えることができる。俺はE・HEROエアーマンを手札に加える!ターンエンド!」
これで全員の1ターン目が終了・・・一番不安なのは・・・俺だな(汗)
「私のターン、ドロー。」
沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン ATK/2500→3000
沈黙の剣士-サイレント・ソードマン ATK/1500→2000
サイレント・マジシャンは手札が1枚増えたから、サイレント・ソードマンはスタンバイフェイズに自身の効果で500ポイントアップ・・・きついな。
「魔法カード、ヒュグロの魔導書を発動。サイレント・マジシャンの攻撃力をエンドフェイズまで1000ポイントアップします。」
サイレント・マジシャン ATK/3000→2500→3500
手札が1枚少なくなったから実質500ポイントアップか。
「バトル、サイレント・マジシャンでライトニング・プリンセスに攻撃サイレント・バーニング!」
『王女といえども容赦はしませんよ。はぁっ!』
『さすがですね。でも私は元々戦闘向きではありません。それに、私の主を甘く見てると痛い目を見ますよ。そして私の最後の効果も発動します!』
「ライトニング・プリンセスが破壊された時、デッキからカードを1枚ドローする!ありがとうプリンセス。」
『はい。頑張ってくださいね。』
「これで再び魔法族の里が効力を発揮します。さらにヒュグロの魔導書の効果、ヒュグロの魔導書の効果を受けたモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、デッキから魔導書と名のついた魔法カード1枚を手札に加える事ができます。私はトーラの魔導書を手札に加えます。ターンエンドです。」
サイレント・マジシャン ATK/3500→4000→3000
再び魔法が封じられた・・・まずいな・・・
「私のターン、ドロー!」
サイレント・ソードマン ATK/2000→2500
「罠発動!針虫の巣窟!デッキの上からカードを5枚墓地に送るわ!」
「永続罠、王宮のお触れを発動!」
「またお触れですって!?」
「そうはさせませんよ。」
「くっ・・・」
罠もまた封じられた・・・
「なら、場のワイトプリンセスの効果発動!このカードを墓地に送ることで場のすべてのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時までそのレベル×300ポイントダウンする!」
サイレント・ソードマン ATK/2500→1300 DEF/1000→0
サイレント・マジシャン ATK/3000→1800 DEF/1000→0
「そして私はワイトキングを召喚!このカードの元々の攻撃力は、自分の墓地に存在するワイトキングとワイトの数×1000ポイントの数値になる。私の墓地にはワイトが1体と、墓地でワイト扱いとなるワイトプリンセス、ワイトプリンス、ワイト夫人の計4体がいる!よってワイトキングの攻撃力は4000よ!」
ATK/?→4000
「バトル!ワイトキングで沈黙の剣士-サイレント・ソードマンに攻撃!」
『ぐっ・・・なんというパワーだ・・・ぐぉぉぉぉ!』
「ぐっ!」
森司 LP4000→1300
「だが、沈黙の剣士-サイレント・ソードマンが場で破壊された時、手札・デッキから沈黙の剣士-サイレント・ソードマン以外のサイレント・ソードマンモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する!」
召喚条件を無視して?まさか!
「デッキからサイレント・ソードマンLV7を特殊召喚!」
『ただではやられんぞ。』
ATK/2800
「このカードが存在する限り、フィールドの魔法カードの効果は無効化される!」
更なる魔法封じ・・・こよみさんも魔法カードを使えなくなるが・・・おそらく魔法を使う必要がないのだろう。厄介すぎる・・・
「さらにロックをかけてくるとはね・・・ターンエンドよ。」
サイレント・マジシャン ATK/1800→3000 DEF/0→1000
「俺のターン、ドロー。(ワイトキングがいる以上、他のモンスターは出さないほうがいいか。)バトル、サイレント・ソードマンLV7で駆さんにダイレクトアタック!沈黙の剣LV7!」
『覚悟!』
「ぐわぁぁぁぁぁ!」
「お兄ちゃん!」
駆 LP4000→1200
「ターンエンドです。」
やばーい、俺だけこのデュエルついていけねぇ・・・さすがに魔法・罠の両方が封じられたらね・・・
「俺のターン、ドロー!」
『かなり苦戦してるね。』
「ウィング・・・ごめん、守備頼める?」
『勿論。それが私の仕事よ。』
「助かる。俺はE・HEROエンジェル・ウィングを守備表示で召喚!」
『私は私の仕事を全うする!』
DEF/700
「その子も精霊ですか。」
「そうです。」
『エンジェル・ウィングよ。ウィングでいいわ。』
頼むよ、うちのデッキの守護神。
「カードを1枚伏せてターンエンド。」
今はウィングで耐える。攻撃は留姫に任せるしかない。
「私のターン、ドロー。」
サイレント・マジシャン ATK/3000→3500
攻撃力3500・・・それでもワイトキングの攻撃力には及ばない。
「バトルです。サイレント・マジシャンでエンジェル・ウィングに攻撃!サイレント・バーニング!」
『覚悟してください。』
『それはどうかしら?』
「ウィングの効果!ウィングは1ターンに1度、戦闘によっては破壊されない!耐えてウィング!」
『ぐぅぅぅぅ!駆には、指1本触れさせなーい!』
ガキン!
『私の攻撃を・・・耐えられた・・・』
『ほぉ、根性があるな。』
『それが私よ。』
「戦闘耐性ですか・・・私はこれでターンエンドです。」
「ありがとうウィング。」
『お安い御用よ。』
さぁ、留姫、後は頼んだよ。
「私のターン、ドロー!(これが来た・・・なら!)手札の沼地の魔神王の効果発動!このカードを墓地に送ってデッキから融合のカードを1枚手札に加える!」
「でも魔法カードはサイレント・ソードマンLV7の効果で無効になるぜ。」
「目的は融合を手札に加えることじゃないわ。私の目的は沼地の魔神王を墓地に送ること。私のデッキはワイトキングやジャンク・ウォリアーなどのパワーだけじゃないことを教えてあげるわ!手札からデブリ・ドラゴンを召喚!」
ATK/1000
デブリ・ドラゴン・・・そういうことか!やっぱワイトデッキっていろんなことができるね。
「デブリ・ドラゴンの効果!召喚成功時、墓地の攻撃力500以下のモンスターを攻撃表示で特殊召喚するわ!墓地より沼地の魔神王を特殊召喚!」
ATK/500
「Lv3の沼地の魔神王にLv4のデブリ・ドラゴンをチューニング!氷の結界で封印されし氷の龍よ、今その封印を解き、その一息で大地を凍らせよ!シンクロ召喚!凍てつく氷の龍!氷結界の龍グングニール!」
ATK/2500
「ここでグングニール!?」
グングニール・・・これまでほぼパワーだけだった留姫のデッキにはなかった新しいシンクロモンスター。デブリ・ドラゴンが入ったことで留姫のデッキはさらに多種多様なことができるようになった。
「グングニールの効果発動!1ターンに1度、手札を2枚まで墓地に捨てることで捨てた数だけ相手の場のカードを破壊することができる!私は手札のワイトプリンスと馬頭鬼と墓地に送ってサイレント・ソードマンLV7と沈黙の魔術師-サイレント・マジシャンを破壊する!」
『ぐっ・・・こんな方法で私がやられるとは・・・ぐぉぉぉぉ!』
『私まで・・・でも私はまだ終わりませんわ!』
「沈黙の魔術師-サイレント・マジシャンが破壊された時、デッキからサイレント・マジシャンモンスターを1体を召喚条件を無視して特殊召喚できます。私はサイレント・マジシャンLV8を特殊召喚!」
『これが私の最終進化形です!』
ATK/3500
「こっちも墓地に送られたワイトプリンスの効果でデッキからワイトとワイト夫人を墓地に送るわ。これでワイトキングの攻撃力はさらに3000ポイントアップするわ。」
ワイトキング ATK/4000→7000
「バトルよ!ワイトキングでサイレント・マジシャンLV8を攻撃!」
「ふふ、甘いですよ留姫さん。手札のオネストの効果発動!」
「オネストですって!?」
そうか・・・サイレント・マジシャンは光属性・・・オネストが使える!
「オネストを墓地に送り、サイレント・マジシャンLV8の攻撃力をエンドフェイズまでワイトキングの攻撃力分アップさせます。」
サイレント・マジシャンLV8 ATK/3500→10500
「サイレント・マジシャンLV8の反撃!サイレント・バーニング!」
「きゃああああああ!」
留姫 LP4000→500
「ぐっ・・・ならせめて森司さんのライフは0にする!氷結界の龍グングニールで森司さんにダイレクトアタック!」
「ぐっ!」
森司 LP1300→0
「先輩!」
「やられたぜ・・・後は頼んだこよみちゃん。」
「はい!」
「ターンエンドよ。(伏せカードはリビングデットの呼び声。森司さんのライフが0になったことで森司さんの場で発動していた王宮のお触れは消え、罠は使えるようになった。けど今の状況では使っても意味がないわ。)」
サイレント・マジシャンLV8 ATK/10500→3500
「私のターン、バトル、サイレント・マジシャンLV8で氷結界の龍グングニールに攻撃!サイレント・バーニング!」
『これで終わりです!』
「くっ・・・」
留姫 LP500→0
「ごめん駆。やられたわ。」
「いいや、ありがとう留姫。森司さんを倒してくれて。後は任せて。」
「えぇ。」
「カードを2枚伏せてターンエンドです。」
さて・・・魔法カードは魔法族の里がまだ健在だから使えない。けど罠カードは使える。あの2枚の伏せカードのうち、どちらかは王宮のお触れの可能性はあるけど・・・やるしかないか。
「俺のターン、ドロー!」
このカードか・・・ならば!
「俺はE・HEROエアーマンを召喚!」
DEF/300
「エアーマンの効果!召喚成功時、このカード以外の自分の場のHEROの数だけ場の魔法・罠カードを破壊する!」
「え!?サーチじゃない!?」
「俺の場にはエンジェル・ウィングがいる。よって1枚破壊できる。俺が破壊するのは魔法族の里!」
「そんな!」
「これで魔法カードも使える!魔法カード、HEROの遺産を発動!墓地にLv5以上のHEROが2体以上いるとき、3枚ドローできる。俺の墓地にはネクロダークマンとライトニング・プリンセスの2体の上級HEROがいる。よって3枚ドロー!」
この3枚か・・・なら!
「融合発動!手札のE・HEROプリズマーとスパークマンを融合!現れろ!E・HEROライトニング・プリズマン!」
ATK/2500
「ライトニング・プリズマンの効果発動!1ターンに1度、場の表側表示モンスター1体の表示形式を変更することができる。サイレント・マジシャンLV8の表示形式を守備表示に変更する!」
『ぐっ!体が勝手に・・・』
サイレント・マジシャンLV8 ATK/3500→DEF/1000
「バトル!ライトニング・プリズマンでサイレント・マジシャンLV8に攻撃!フラッシュ・サンダー!」
『こんなところで・・・きゃああ!』
「サイレント・マジシャン!」
「ターンエンドです。」
ふぅ、やっと倒した・・・でも気は抜けない。俺のライフはあと1200しかないんだから。
「私のターン、ドロー!手札から魔法カード、ギャラクシー・サイクロンを発動!場にセットされた魔法・罠カード1枚を破壊します。私は駆さんの場の伏せカードを破壊します!」
かかった!
「伏せてたカードはスイッチ・フュージョン。このカードは相手がコントロールするカード効果によって破壊され墓地に送られたときに発動する罠カード!」
「え!?え、永続罠、王宮のお触れ発動!」
「無駄ですよ。王宮のお触れは場の罠カードしか無効にできない。けどスイッチ・フュージョンは墓地に行ってから発動する。墓地の罠カードの発動は無効にできない!」
「そんな・・・」
「スイッチ・フュージョンの効果で俺はデッキから融合素材モンスターを墓地に送って融合する!」
「で、デッキから!?」
「そんなカードがあるのか!」
「だから相手によって破壊されるという結構難しい条件なんですよ。」
「でも駆はこういうブラフカードは好きでね。」
「お兄ちゃんの得意技だもん。」
こういうのほんと好きだよ俺。
「俺はデッキからE・HEROフェザーマンとE・HEROバーストレディを墓地に送って融合!現れろ!E・HEROフレイム・ウィングマン!」
DEF/1200
「だったら私はサイレント・マジシャンLV4を召喚!」
ATK/1000
『私自身は復活ですね。』
また出てくるのかサイレント・マジシャン。
「魔法カード、レベルアップ!を発動!サイレント・マジシャンLV4を墓地に送り、サイレント・マジシャンLV8をデッキから特殊召喚!」
『再び私の最上級の姿をお見せしましょう。』
ATK/3500
「バトルです!サイレント・マジシャンLV8でライトニング・プリズマンに攻撃!サイレント・バーニング!」
『先ほどのお返しです!』
「ぐっ!」
駆 LP1200→200
「ターンエンドです。」
あっぶなー。フレイム・ウィングマンを攻撃表示で出してれば俺負けてたな・・・嫌な感じがすると思って守備表示にして助かったぜ。
さてどうっすかな。こよみさんの場にある伏せカードは前にヒュグロの魔導書の効果で加えたトーラの魔導書だと思う。トーラの魔導書は魔法か罠の効果を受けなくする速攻魔法。
このままだとまた守備表示で耐えていかなきゃいけない。
「俺のターン、ドロー!」
・・・戦士の生還か・・・あ、あいつを戻して召喚すれば・・・いける!
「魔法カード、戦士の生還を発動!墓地の戦士族モンスター1体を手札に加える。俺はE・HEROバーストレディを手札に加え、バーストレディを召喚!」
ATK/1200
「ウィング、行くよ!」
『私のお役目終わり?』
「うん。ありがとう、凄く助かった。」
『よかった。さぁ、決めるよ。』
「あぁ!俺はLv3のバーストレディとLv4のエアーマンにLv2のエンジェル・ウィングをチューニング!」
「レベルの合計は9・・・あ!」
「まさか、フォーチュンカップ決勝戦で見せたあのカードか!」
「森司さん正解。見せてあげる!俺のエースモンスターを!月より舞い降りる龍がその光で大地を照らす。暗闇を照らす光となれ!シンクロ召喚!輝け!ムーン・ライト・ドラゴン!」
ATK/2700
「綺麗・・・」
「こよみちゃんの言う通りだ。これが駆さんのエースモンスター・・・」
「凄い・・・」
『お呼びですか?』
「うん。締め、頼んだよ。」
『了解です。』
「ムーン・ライト・ドラゴンがシンクロ召喚に成功したとき、墓地に存在する「E・HERO」と名のついた融合モンスター1体を装備カードとしてこのカードに装備できる!俺はE・HEROライトニング・プリズマンを選択して装備!テイク・オーバー・シャイン!」
『はぁぁぁぁぁ!』
「モンスターを装備・・・どうするつもりですか?」
「ムーン・ライト・ドラゴンは装備したモンスターの効果を得ることができる!」
「あ!ライトニング・プリズマンの効果は!」
「そう、1ターンに1度、場の表側表示モンスター1体の表示形式を変更する。俺はサイレント・マジシャンLV8を守備表示に変更する!」
『ぐっ、またしても!』
サイレント・マジシャンLV8 ATK/3500→DEF/1000
「そしてフレイム・ウィングマンを攻撃表示に変更!」
フレイム・ウィングマン DEF/1200→ATK/2100
「バトル!フレイム・ウィングマンでサイレント・マジシャンLV8に攻撃!フレイム・シュート!」
『またやられるとは・・・ぐっ!』
「サイレント・マジシャン!」
「フレイム・ウィングマンの効果、このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。」
「え?きゃあ!」
こよみ LP4000→500
「これで最後です!ムーン・ライト・ドラゴンでダイレクトアタック!ムーン・ライト・ウェーブ!」
『私で決めます!』
「きゃあああああ!」
こよみ LP500→0
「凄いお兄ちゃん!」
「ふぅ。」
何とか勝てた。でも2人とも手ごわい。2人に比較的相性がいい留姫とタッグだったから何とか勝てたものの。俺自身はこの2人に相性が悪い。シングルでやったら負けるかもね。
「さすがね駆。」
「留姫のおかげだよ。」
「2人とも凄かったよ!」
あの2人・・・大会で手ごわい敵になるかも。
まっ、相手が強ければ強いほど燃えるんだけどね。
「さすがですね。お2人とも。」
「行けると思ったんだけどな。オネストと沈黙の剣を引けなかったのが敗因だな。」
「私はオネストは来たんですけどエフェクト・ヴェーラーがこなかったですね。」
ヴェーラー入ってたのか・・・どっかでヴェーラー使われてたらその瞬間終わってたな。
「でも皆さん凄かったです。私も早く皆さんの領域に追いつかないと。」
香澄も香澄で凄かったし、期末テスト後のアカデミア杯、楽しみだなぁ。
駆「以上、第39話でした。」
留姫「今回史上最長の長さだったわね。」
駆「タッグデュエルだったからね。さて、今回のゲストはもちろんこの2人!」
森司「八神森司です。」
こよみ「灘こよみです。」
留姫「2人とも強かったわ。私は比較的2人には相性いいけど、駆は2人との相性最悪ね。」
駆「魔法と罠両方封じられたら無理だよ俺のデッキは。」
森司「でも最後勝ったじゃないですか。」
駆「あれはね・・・俺の場にモンスターが残ってたからですね。」
こよみ「ワイトキングの攻撃力の高さを警戒してあんまりモンスター出しませんでしたからねこっちは。」
留姫「さて、今回新しく登場したオリカを紹介するわよ。」
駆「今回は俺が出したこのカード。」
E・HEROライトニング・プリズマン
光属性 戦士族 Lv7
ATK/2500 DEF/1700
融合・効果
「E・HEROプリズマー」+「E・HEROスパークマン」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
1ターンに1度、フィールド上の表側表示モンスター1体の表示形式を変更する。
駆「これが今回出た新しいHEROです。」
森司「サイレント・ソードマンもサイレント・マジシャンも守備力低いからな。」
こよみ「そこをうまくつかれましたね。」
留姫「しかし強敵が現れたものね。」
駆「大会がますます楽しみだね。」
森司「そのためにはまず予選を勝ち抜かなければ。」
留姫「次回はその予選よ。」
駆「前作では6話にわたってお送りした予選ですが、今回は1話で終わらせます。」
こよみ「前回は6話もかかったんですね。」
留姫「今回は出場権取ったらおしまいだけど、前作では決勝までやったものね。」
森司「あぁ、そういう理由ですか。」
こよみ「ということで、次話は駆さんの前に強敵が立ちはだかります。」
駆「見せてあげます、俺のクロスフュージョンを。」
留姫「次話のタイトルは『アカデミア杯予選 最強のエンジェルHERO降臨!』よ。」
森司「クロスフュージョンは留姫さんがフォーチュンカップで見せたあれですよね。」
留姫「そうよ。」
こよみ「どんなモンスターが出てくるのでしょう・・・」
駆「それでは、次話もお楽しみに!」