遊戯王~伝説を受け継いだ兄妹~   作:龍南

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駆「お待たせしました。第2話のお時間です。」

遥「普通だったら最初のほうは早めに投稿するのにね。」

駆「まぁ学業優先だからね。と言っても、本文自体は木曜にほぼ書き終わってたらしいが。」

遥「えぇ!?」

駆「なぜ木曜かって言われると木曜が5月中は午前しか講義がないから。その代わり今日(土曜)午前中講義があったっみたいだけど。」

遥「あ、そうなんだ・・・。」

駆「だからもしかしたら土日だけじゃなく、木曜に投稿することがあるかも。」

遥「とりあえず週に1回は投稿しないとね。」

駆「それじゃあ俺の遊戯王の世界での初デュエルをどうぞ。」


第2話 駆のこだわり

駆side

 

「準備はいいかな駆君?」

 

「いつでもいいですよ。」

 

この世界での最初のデュエル。まさか相手が遊戯とはね。遊戯のデッキはこれから遥ちゃんが使うデッキだけど、それでもあの師弟コンビを遊戯は扱うのが上手い。右に出る人はいないはず。

 

「じゃあいくぞ!」

 

「「デュエル!」」

 

駆 LP4000

遊戯 LP4000

 

さぁ、このデュエル、精一杯楽しみますか。

 

先攻、後攻の決め方はデュエルディスクが勝手に決めるらしい。先攻になった人のデュエルディスクのランプが光るみたい。

 

そして今回ランプが光ったのは俺・・・つまり俺が先攻だね。

 

「いきます!俺のターン!」

 

さて、楽しむといっても、あくまでこのデュエルは遥ちゃんにデッキの回し方を実戦で教えるためのデュエル。俺は俺でこのデッキを回りを確かめる。

 

「俺はE・HEROエアーマンを召喚!」

 

ATK/1800

 

「エアーマンの効果発動!このカードが召喚・特殊召喚に成功したとき、デッキからHEROと名のついたモンスターを1体手札に加えることができる。俺はE・HEROバーストレディを手札に加える。」

 

エアーマン、HEROデッキを使う人ならほとんどの人が使っているであろうカード。

 

「カードを2枚伏せてターンエンドです。」

 

まぁこんなものかな。さて遊戯はどう来るかな?

 

「俺のターン!ドロー!俺は魔法カード、古のルールを発動!手札からレベル5以上の通常モンスターを1体特殊召喚する!」

 

早速来るか!

 

「いでよ!我が最強のしもべ!ブラック・マジシャン!」

 

ATK/2500

 

ブラック・マジシャン・・・そりゃ出るよね。そのデッキの象徴なんだから。

 

そして、

 

『マスターと一緒にデュエルするのはこれが最後になるのですね。』

 

勿論ブラック・マジシャンは精霊である。

 

「そうとは限らないが、しばらくはあの女の子のもとに行ってもらうことになる。」

 

『そうですか。』

 

「え、えっと・・・。」

 

遥ちゃんが戸惑っている。そりゃそうか。モンスターが喋るんだもんね。

 

『あなたが川上遥様ですね。』

 

「そ、そうだけど・・・って様!?」

 

『あなたがこれから私のマスターとなるので。マハードと申します。以後お見知りおきを。』

 

「よ、よろしく・・・って様つけなくていいよ!?・・・ってマハード?ブラック・マジシャンなのに?」

 

「モンスターの中にはマハードのように別の名前がついてる精霊がいるんだよ。」

 

「へぇ~。」

 

マハードとそしてもう1体・・・

 

「じゃあもう1体も今から紹介しようか。」

 

・・・え?それってまさか・・・

 

「手札から魔法カード、師弟の絆を発動!自分の場にブラック・マジシャンが存在するとき、手札またはデッキからブラック・マジシャン・ガールを1体守備表示で特殊召喚できる!こい!ブラック・マジシャン・ガール!」

 

DEF/1700

 

ははは・・・いきなり師弟コンビ出ちゃったよ・・・

 

『お師匠様!これがマスターとの最後のデュエルって本当ですか!?』

 

『そうだ・・・って前にも言っただろう。』

 

『言いましたっけ?』

 

『・・・人の話はちゃんと聞いておけマナ。』

 

あ、やっぱ名前マナなんだ。

 

「えっと・・・その人がもう1体・・・えっと・・・。」

 

『お師匠様。あの子は?』

 

『これから私たちのマスターになる川上遥様だ。』

 

「だから様はつけなくていいって!」

 

『遥だね!よろしく!』

 

『お前、そう馴れ馴れしく・・・』

 

「うん!よろしく!」

 

『・・・・・』

 

「苦労してるみたいだねマハード。」

 

『駆殿だったな・・・すまないな。』

 

「いいよ。お互い苦労してるね。」

 

『そのようだな。』

 

まぁ、マナはこんな性格だと思った。

 

『で、対戦相手は遥のお兄さん?』

 

『そうだ。』

 

「山岸駆、よろしくね。」

 

『よろしく!今は敵だから全力でいくよ!』

 

「望むところ!」

 

「じゃあそろそろ再開しようか。」

 

「そうですね。」

 

さて展開としては・・・ちょっとまずいかもね。ここから何をしてくるかにもよるけど。

 

「さて、バトルだ。」

 

え?そのまま攻撃?

 

「ブラック・マジシャンでエアーマンに攻撃!ブラック・マジック!」

 

『駆殿、覚悟!』

 

「ぐっ!」

 

駆 LP4000→3300

 

「けど罠発動!ヒーロー・シグナル!自分の場のモンスターが戦闘で破壊され墓地に送られたとき、手札またはデッキからレベル4以下のE・HEROと名の付くモンスターを1体特殊召喚できる!俺はデッキからE・HEROバブルマンを守備表示で特殊召喚!」

 

DEF/1200

 

「モンスターを残したか・・・さすがだな。俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ。」

 

もっと来るかと思ったけど・・・まぁ遥ちゃんのためのデュエルだからあんまり派手にやらなかったのかな?

 

「俺のターン、ドロー!」

 

じゃあこっちは・・・このカードで攻める!

 

「バブルマンを守備表示から攻撃表示に変更!」

 

DEF/1200→ATK/800

 

「そして手札から速攻魔法、バブル・シャッフルを発動!攻撃表示のバブルマンと相手の場の攻撃表示モンスター1体を守備表示にする!俺はブラック・マジシャンを守備表示にする!」

 

バブルマン ATK/800→DEF/1200

ブラック・マジシャン ATK/2500→DEF/2100

 

「さらに、守備表示にしたバブルマンをリリースすることで手札からE・HEROと名の付くモンスターを1体特殊召喚できる!バブルマンをリリースし、E・HEROエッジマンを特殊召喚!」

 

ATK/2600

 

「こんな方法で上級モンスターを召喚するとはな・・・面白いな駆君は。」

 

「ありがとうございます。」

 

まぁバブル・シャッフルはあんまり使う人いないだろうからね・・・十代ぐらいじゃないかな?

 

「バトル!エッジマンでブラック・マジシャンに攻撃!」

 

「迂闊だぜ駆君!罠発動!聖なるバリア-ミラーフォース!」

 

「何!?」

 

ここで聖バリ!?

 

「このカードは相手が攻撃してきたときに発動し、相手の場の攻撃表示モンスターをすべて破壊する!」

 

遥ちゃんのためのデュエルのため、カードの説明をしっかりする遊戯さん。

 

しかしここで聖バリか・・・エッジマンが破壊されちった。

 

でも!

 

「罠発動!エレメンタル・ミラージュ!自分の場のE・HEROと名の付いたモンスターが相手のカード効果で破壊されたときに発動でき、破壊されたE・HEROと名の付くモンスターを同じ表示形式で場に戻す!戻ってこい!エッジマン!」

 

ATK/2600

 

「保険も用意してたか。」

 

「聖バリは予想外でしたけどね。これでエッジマンはまだ攻撃できる!エッジマンでブラック・マジシャンに攻撃!パワー・エッジ・アタック!」

 

『ぐっ・・・マナ・・・後は任せたぞ。』

 

『お師匠様!』

 

遊戯 LP4000→3500

 

「あれ?なんで遊戯お兄さんのライフが減ったの?ブラック・マジシャンは守備表示だったでしょ?」

 

「確かに。普通では守備モンスターが戦闘で破壊されてもダメージはない。だが、」

 

「エッジマンは守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与えることができるんだよ。」

 

「そのモンスターの効果だったんだ。」

 

「そういうこと。俺はカードを1枚伏せてターンエンドです。」

 

さて、場の状況は逆転した・・・かな?微妙だけど。

 

「俺のターン、ドロー!俺はブラック・マジシャン・ガールを攻撃表示に変更する。」

 

DEF/1700→ATK/2300

 

「あれ?2300?マナの攻撃力が上がってる?」

 

「ブラック・マジシャン・ガールの効果だよ。」

 

「・・・あ、そっか!墓地のブラック・マジシャンの数だけ攻撃力が300ポイント上がるんだっけ?」

 

「正確にはブラック・マジシャンだけじゃなく、マジシャン・オブ・ブラックカオスもだけどね。」

 

まっ、遥ちゃんはまださっき始めたばかり。しょうがないか。

 

「装備魔法、魔術の呪文書をブラック・マジシャン・ガールに装備!攻撃力が700ポイントアップする!」

 

ATK/2300→3000

 

エッジマンの攻撃力をあっさり上回られた・・・

 

「バトル!ブラック・マジシャン・ガールでエッジマンを攻撃!ブラック・バーニング!」

 

『いっけぇ!』

 

マナの攻撃が来る・・・けどそうはさせない!

 

「罠発動!くず鉄のかかし!相手モンスター1体の攻撃を無効にする!」

 

『え!?防がれちゃった!』

 

「そして発動後、くず鉄のかかしは場に再セットされる!」

 

「え!?ってことは全部の攻撃を防げるってこと!?」

 

「いや・・・全部は無理だよ。」

 

「え?」

 

「場にセットされた速攻魔法、罠カードはセットしたターンには使用することはできないんだよ。」

 

「・・・あっ、そっか。再セットだからセットされるんだ。」

 

「そう。つまりくず鉄のかかしで防げる攻撃は1ターンに1度までなんだよ。」

 

「そうなんだ。」

 

かかし先生はルール確認の勉強にもなります。

 

「カードを1枚伏せてターンエンドだ。」

 

「俺のターン、ドロー!」

 

ここでこれか。使うべきだな。

 

「俺はフィールド魔法、摩天楼-スカイスクレイパー-を発動!」

 

フィールドがビルに囲まれた・・・こりゃ実際で見るとすげぇな・・・これは1度生で見ることをお勧めする。

 

「スカイスクレイパーはE・HEROと名のつくモンスターが攻撃する時、攻撃モンスターの攻撃力が攻撃対象モンスターの攻撃力よりも低い場合、攻撃モンスターの攻撃力はダメージ計算時のみ1000ポイントアップする。」

 

遥ちゃんのために効果をちゃんと説明しておく。

 

「バトル!エッジマンでブラック・マジシャン・ガールに攻撃!パワー・エッジ・アタック!」

 

ATK/2600→3600

 

「リバースカードオープン!ブラック・イリュージョン!自分の場の攻撃力2000以上の魔法使い族闇属性モンスターは、このターン終了時まで戦闘では破壊されず、効果は無効化され、相手の効果を受けない!」

 

「でも効果が無効化されるからマナの攻撃力が下がる!」

 

ATK/3000→2700

 

「さらに戦闘ダメージを受けてもらいます!」

 

「くっ!」

 

遊戯 LP3500→2600

 

「ターンエンドです。」

 

E・HEROエッジマン ATK/3600→2600

ブラック・マジシャン・ガール ATK/2700→3000

 

しかし融合引かないな・・・まぁ今引いても融合素材がバーストレディしかいないけどね。

 

「俺のターン、ドロー!・・・ふっ。」

 

笑った・・・ってことはつまりこの状況を打開するカードを引いたってこと・・・やばいかも。

 

「永続罠発動!正統なる血統!自分の墓地の通常モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する!甦れ!ブラック・マジシャン!」

 

ブラック・マジシャン ATK/2500

ブラック・マジシャン・ガール ATK/3000→2700

 

『お師匠様!』

 

『待たせたな。さぁ、反撃と行こう。』

 

『はい!』

 

ここでブラック・マジシャンを復活させるか・・・正統なる血統は最初のターンに伏せてたカード・・・それを今発動したってことは・・・さっきのドローカードはあれか!

 

「手札から魔法カード黒・魔・導を発動!」

 

やっぱり!それか千本ナイフだよな。

 

「自分の場にブラック・マジシャンが存在するとき、相手の場の魔法・罠カードをすべて破壊する!」

 

『はあぁぁぁぁ!』

 

「くっ・・」

 

くず鉄とスカイスクレイパーが破壊された・・・俺の場はエッジマンのみ!

 

「バトル!ブラック・マジシャン・ガールでエッジマンに攻撃!ブラック・バーニング!」

 

『えぇい!』

 

駆 LP3300→3200

 

くっ・・・エッジマンがやられた・・・

 

「ブラック・マジシャンでダイレクトアタック!ブラック・マジック!」

 

『駆殿、覚悟願います!』

 

ブラック・マジシャンが俺に向かって魔法攻撃を放つ・・・けど!

 

「その大ダメージはお断り!手札からクリボーの効果発動!」

 

『クリクリー!』

 

クリボーが飛び出てくる。

 

「相手モンスターが攻撃したとき、そのダメージ計算時にこのカードを手札から捨てることでその先頭で発生する自分の戦闘ダメージを0にする!」

 

『クリクリーーーーー!!!』

 

クリボーが必至でブラック・マジシャンの攻撃を受け止める。

 

そう、俺の精霊のカードがハネクリボーと思ってた人が多いかもしれないけど、クリボーです。ハネクリボーは遥ちゃんのデッキ・・・つまり今は遊戯さんのデュエルディスクのデッキにある。

 

まぁ本来はどっちも入れないんだけど・・・これも神様からの通告らしく・・・クリボーかハネクリボーのどっちかは入れないとだめらしい・・・全くめんどくさい規約作んなよと思うが・・・じゃあどっちがいいか、HEROデッキは手札消費が激しいからハネクリボーをうまく使えない。ブラック・マジシャンデッキのほうはHEROデッキほど手札消費は激しくない・・・と俺は思ってる。しかもブラック・マジシャンデッキは手札で腐ってしまうカードも多い・・・そういうカードを進化する翼で消費する狙いも込めてこうした・・・神様からの通告がなかったら絶対に入れてないがな。

 

まぁ今回はクリボーのおかげで助かったわけだが。

 

「ここでクリボーとはな・・・俺はこれでターンエンドだ。」

 

さて・・・防いだとはいえ、状況は絶望的・・・俺の場には何もなく、手札はバーストレディの1枚のみ・・・遊戯の場には伏せカードはないとはいえ、攻撃力2500のブラック・マジシャンと攻撃力2700のブラック・マジシャン・ガール・・・手札はなし。

 

このドローにかかってるね。

 

「俺のターン・・・ドロー!」

 

引いたカードは・・・あ、このカードならいける!

 

「俺はE・HEROバーストレディを攻撃表示で召喚!」

 

ATK/1200

 

「そして手札から魔法カード、バースト・インパクトを発動!自分の場にバーストレディが存在するとき、バーストレディ以外の場のモンスターをすべて破壊する!」

 

「何!?」

 

「いけ!バーストレディ!バースト・インパクト!」

 

『ふぇええ!?』

 

『くっ・・・またしても・・・。』

 

「ぐっ・・マハード、マナ!」

 

「そして破壊されたモンスターのコントローラーに破壊したモンスターの数×300ポイントのダメージを与える!破壊したモンスターの数は2体!よって600ポイントのダメージを与える!」

 

「ぐっ!」

 

遊戯 LP2600→2000

 

「だが魔術の呪文書が場から墓地に送られたとき、1000ポイントライフを回復する!」

 

遊戯 LP2000→3000

 

「けどバトルフェイズ!バーストレディでダイレクトアタック!バースト・ファイヤー!」

 

「ぐわぁぁ!」

 

遊戯 LP3000→1800

 

「これでターンエンドです。」

 

「お兄ちゃんすごい!」

 

「デッキが遥ちゃん用とはいえ、遊戯さんをここまで追い詰めるなんて・・・すげぇぜ駆!」

 

十代に褒められるのはありがたいけど、融合が出てない以上まだ本調子じゃないんだよね・・・そして・・・この大ピンチの時こそ真価を発揮するのが遊戯さん。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

このまま終わるはずが・・・ないよね?

 

「俺は手札から魔法カード、死者蘇生を発動!墓地のモンスターを特殊召喚する!再び甦れ!ブラック・マジシャン!」

 

ATK/2500

 

『はぁ・・はぁ・・・』

 

三度召喚されるマハード・・・お疲れさまです。

 

っていうかやっぱ死者蘇生引くんだね・・・予想通りだよ!

 

「バトル!ブラック・マジシャンでバーストレディに攻撃!ブラック・マジック!」

 

『はぁぁぁぁ!』

 

駆 LP3200→1900

 

「ターンエンドだ。」

 

・・・再び大ピンチ。俺の場には何もなく、今度は手札すらない。

 

「すごい・・・」

 

「さすが遊戯さん・・・ライフをほぼ互角の状況に戻し、場は優位になった。」

 

それが遊戯である・・・十代もそうだけどピンチになればなるほどその実力を発揮する・・・さて、俺はどうか・・・もうデッキを信じるだけ。

 

「俺の・・・ターン!」

 

・・・このカードか・・・ならあいつの効果を使う!

 

「俺は魔法カード、英雄の帰還を発動!墓地のレベル4以下の戦士族モンスター1体を特殊召喚する!こい!バブルマン!」

 

DEF/1200

 

「バブルマンの効果発動!このカードが召喚に成功したとき、自分の手札、場にバブルマン以外のカードがないとき、カードを2枚ドローする!」

 

・・・この2枚か・・・このカードに託しますか。

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンド。」

 

ちなみに英雄の帰還で特殊召喚されたバブルマンは次の俺のターンのエンドフェイズに破壊される。

 

「俺のターン、ドロー!俺は魔法カード、復活の祭壇を発動!自分のデッキの上からカード2枚ゲームから除外することで、自分の墓地に存在するカード1枚を選択して手札に加える。」

 

 

墓地のカードを手札に加える・・・だと!?復活の祭壇・・・アニメでどっかで出てたっけ?

 

「俺は2枚カードを除外し、俺は死者蘇生を手札に加える。」

 

除外されたカード

・ディメンション・マジック

・黒魔族復活の棺

 

死者蘇生を加えた・・・ってことは!

 

「死者蘇生発動!墓地からブラック・マジシャン・ガールを特殊召喚!」

 

『私、復活!』

 

ATK/2000

 

あ、これって一気に仕留めに来るパターン?

 

「バトル!ブラック・マジシャン・ガールでバブルマンに攻撃!ブラック・バーニング!」

 

『えーい!』

 

バブルマンが破壊されるの自体は問題じゃない。問題は次。

 

「ブラック・マジシャンでダイレクトアタック!ブラック・マジック!」

 

『これで終わりです駆殿!』

 

「それはどうかな?」

 

「何?」

 

「リバースカードオープン!速攻魔法、暗黒の魔再生!」

 

「暗黒の魔再生だと!?」

 

「遊戯さんは知ってますよね。」

 

「あぁ・・・マリクが俺との対戦で使ったカードだからな。」

 

そう、これはマリクが使ったカード。

 

「相手が攻撃してきたとき発動可能で、相手の墓地の魔法カードを発動することができる!俺は死者蘇生を選択!」

 

「やはり!」

 

「俺が死者蘇生で墓地から特殊召喚するのは・・・E・HEROエッジマン!」

 

ATK/2600

 

「ここでエッジマン・・・くっ、攻撃は中断する。ターンエンドだ。」

 

ふぅ、しのいだ!

 

「俺のターン、ドロー!」

 

ようやくきた!

 

「このデッキの真骨頂を見せるよ!魔法カード、融合を発動!場のエッジマンと、手札のワイルドマンを融合!現れろ!E・HEROワイルドジャギーマン!」

 

ATK/2600

 

「ようやく来たか・・・HEROデッキの真骨頂が。」

 

HEROと言えばやっぱ融合だよね。

 

「バトル!ワイルドジャギーマンでブラック・マジシャンに攻撃!インフィニティ・エッジ・スライサー!」

 

『ぐっ!』

 

『お師匠様!』

 

遊戯 LP1800→1700

 

「ワイルドジャギーマンは相手の場のすべてのモンスターに1回ずつ攻撃ができる!いけ!ワイルドジャギーマン!ブラック・マジシャン・ガールにも攻撃!インフィニティ・エッジ・スライサー!」

 

『きゃああ!』

 

遊戯 LP1700→1100

 

「ターンエンド!」

 

よし!これで再びリード!なんかもう遥ちゃんの講習のためのデュエルだってことを忘れかけてる気がするが・・・(汗)

 

「俺のターン、ドロー!手札から魔法カード、埋葬呪文の宝札を発動!墓地の魔法カードを3枚除外して2枚ドローする。墓地の古のルール、師弟の絆、魔術の呪文書の3枚を除外し、2枚ドロー!」

 

ここでドローカード・・・さすが。

 

「このデュエル・・・俺の勝ちだ!」

 

「え!?」

 

まじかよ。

 

「魔法カード、黒魔術のカーテンを発動!ライフを半分支払い、デッキからブラック・マジシャンを特殊召喚する!」

 

遊戯 LP1100→550

 

またしてもブラック・マジシャン・・・まぁブラック・マジシャンデッキゆえ、ブラック・マジシャンは3枚入っている。が、精霊は1体だけなので。

 

『はぁ・・・はぁ・・・。』

 

マハードは4回目の登場・・・本当にお疲れさまです。

 

「そして魔法カード、千本ナイフを発動!自分の場にブラック・マジシャンが存在するとき、相手の場のモンスター1体を破壊する!」

 

げ!そのカード引いてたか・・・確かに俺の負けだ・・。

 

「バトル!ブラック・マジシャンで駆君にダイレクトアタック!ブラック・マジック!」

 

『はぁぁぁぁぁぁ!』

 

これが遊戯と組んでの最後の攻撃だからなのか、最大限の魔力を使って攻撃してきたマハード。

 

俺はそれに対抗するすべがなく。

 

駆 LP1900→0

 

俺のライフはあえなく0となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー負けたー!」

 

やっぱり遊戯には勝てない・・・まぁ今回は全然融合が引けなかったのも敗因の1つだが・・・ゆえに俺のこだわりを全然見せれなかった。

 

俺のこだわり・・・それは属性融合を使わないこと。

 

属性融合モンスターはアブソルートZeroやシャイニングなど強いやつばっかり。でもそうじゃなくてちゃんと正規融合されたやつ・・・今日出したワイルドジャギーマンとかの融合モンスターを俺はなるべく使いたいんだよね。

 

ただ、命がかかったりとかこの世界を賭けてデュエルとかそういう場合になるとそんなこと言ってられないので、そういうときのために属性融合を入れたガチデッキも作っている。

 

できればガチデッキを使うことがない世界に行きたいが・・・まぁそうもいかないだろう。

 

「すごい・・・」

 

俺と遊戯のデュエルを見て遥ちゃんが感嘆している。

 

「遥ちゃん、これが君のデッキだ。」

 

「1枚のカードで逆転するなんて・・・。」

 

「それがデュエルの面白さだぜ!」

 

その通りである。だから遊戯王はやめられない。

 

「私、デュエルするのが楽しみになってきた!」

 

「それはよかった・・・が、まだちょっと今日はやめといたほうがいいですかね?」

 

「そうだな・・・遥ちゃんが実際にデュエルするのは明日にしようか。」

 

「はーい。」

 

その後、休憩を挟みながら遥ちゃんへのデュエル講義をやって今日1日が終わった。あ、飯は当然食べたよ。精霊世界の食べ物もあんまり変わらないんだな。

 

なんかあと1週間はここに滞在して遥ちゃんを鍛えてから5D’sの世界に送るらしい。

 

俺もせっかくだし、ここで鍛えますか。もしかしたらドロー力上がったりして?それはないか。




駆「皆さん、第2話どうでしたか?」

遥「すごかった・・・あれがデュエル・・・。」

駆「普段ならオリカ紹介とかあるんだけど・・・今回はオリカはありません。あれ?って思ったカードがある方は検索してみて。アニメや漫画限定で登場してるカードも使ってるから。」

遥「遊戯お兄さんが使ったデッキをこれから私が使うんだ・・・。」

駆「そうだよ。マハードとマナもフォローしてくれるだろうし、頑張って。」

遥「うん!頑張る!」

駆「さてリメイク前の話は・・・俺のこだわりについて。リメイク前ではこんなこだわりありませんでした。」

遥「第3期に入ってからだっけ?」

駆「多分そんな感じ。そのこだわりを今回は最初からやってやろうと。もちろん時にはこのこだわりは捨てるよ。命がかかってるときにそんなこと言ってらんないし。」

遥「だよね。そういえばあれ宣伝しなくていいの?」

駆「あれ?」

遥「前にコラボしてこのハーメルンにも乗ってるあの小説。」

駆「あー、ここにリメイク前の俺が乗ってる小説があるから宣伝しとけばってこと?」

遥「うん!」

駆「・・やっとこうか。ということで、ここで遊戯王小説を読んでる方はこちらの小説も読んでるのではないしょうか。」

遥「DICHIさんの小説、『遊戯王5D's 転生者と未来のカードたち』!」

駆「番外編のところで僕たちのリメイク前の小説『遊戯王~CROSS HERO~』とコラボした話があるので、ぜひ見てください。」

遥「まだこのリメイク版で出てない人も出てるよ!ちょっとした予習かな?」

駆「そうなるかな?ただ、あくまでリメイク前の俺です。そこは注意してくださいね。」

遥「さて、次話は私がいよいよ初デュエル!」

駆「遥ちゃんのデビュー戦。相手は・・・まぁわかるかな。今回デュエルしてないあの人。」

遥「私、精いっぱい頑張ります!」

駆「タイトルは『遥の初デュエル』です。」

遥「お楽しみに!」

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