留姫「だいぶ待たせた割には今回短いわ。」
駆「こういうデュエルなし回、作者苦手だからね。」
留姫「なのに次話もデュエルなし回なのよね・・・」
駆「大丈夫なんだろうか・・・まぁ次話は実はすでに出来上がってるんですがね。」
留姫「この話より先に出来上がってるものね。」
駆「ということで参りましょう。」
留姫「第36話、スタートよ。」
駆side
「へぇ、結構大規模なんだね。」
「えぇ。」
今日はアカデミアの文化祭2日目。
と言っても、昨日の1日目は前夜祭みたいなもの。一般の人は入れなかったし、開始時刻も夕方からだったからね。
本番は一般の人も入れる今日からの2日間。
うちのクラスも出し物は出すことになって、うちのクラスは喫茶店になった。
留姫は普段やってるから慣れてるのでメイン中のメインである3日目の指揮を任されることになってる。当然俺も涼太も美菜も隆も3日目は1日中喫茶店で働くことに。
ということは今日の2日目はフリー。
なので、留姫と約束してたので今日は2人っきりでゆっくり回ることに。
ちなみに互いの呼び方はその時の気分で変わる。「ぎー君」「智子さん」って言うこともあれば、「駆」「留姫」と呼び合うこともある。
でも今日は文化祭で大勢人がいるから普通に「駆」「留姫」って呼び合うかな。
ちなみに留姫が転生者だってことは恋人になった翌日に遊星たちも含めて皆に話した。
当然のことながらみんな驚いてた。特に留姫と付き合いが長かった涼太、美菜、隆はね。でも早々言えることではないのは3人ともわかってくれてた。俺という前例もあったしね。
なので俺と留姫が付き合ってるってこともみんな知ってる。
「なんかこうしてると前世の時に一緒に回った文化祭を思い出すわね。」
「そうだね。」
実は前世の時も1回だけだけど学校の文化祭を一緒に回ったこともある。
ちなみにずっと手つないでます俺達///
「ねぇ駆、あれやってみない?」
「あれって・・・射的か。」
留姫が指さしたのは射的。
「懐かしい。いいよ。やろっか。」
俺たちは店の人にそれぞれ代金を払い、銃に5発のコルクを貰った。
「じゃあ私からやるわね。」
留姫が狙うのは・・・あぁ、あのぬいぐるみか。あれ留姫好みのぬいぐるみだもん。
が、留姫は狙い続けるものの4発続けて外してしまう。
「・・・はぁ、なかなか当たらないわね。」
「留姫、もうちょっと肩の力を抜いてリラックスして。」
「え?あ、う、うん。」
「あと、もうちょっと脇をしめたほうがいいよ。」
「分かったわ。」
留姫が狙いを定めて打つと・・・見事ぬいぐるみにヒットし、落ちた。
「おぉ、おめでとう、はい、景品だよ。」
「ありがとう駆。」
「いえいえ、俺普段慣れてるからこういうの。」
「・・・そっか。そうだったわね。」
「じゃあ次は俺のターン。」
「・・・5発すべて命中させるなんてね。」
「あれが俺の射撃の腕前だよ。」
俺の射的の結果は5発すべて命中。種類は駄菓子にキーホルダー2つ、カード1枚に遥ちゃんが欲しがりそうなぬいぐるみ。帰ったら遥ちゃんにあげよっかな。
「あ、はい、キーホルダー。」
「ありがとう、お揃いなのね。」
「うん。」
そう、キーホルダーはお揃い。だから狙ったんだ。
ちなみになぜ射的が得意かって?もちろん前世でテロリストと戦ったときに銃撃ったことあるからね。普通は犯罪だろうけどテロリスト相手にそんなものは通用しない。殺らなきゃ殺られるから。
『責任は俺がとる』って言って許可もしてくれたしね。
あ、
「留姫、このカードあげる。」
「え?いいの?」
「うん。このカード、留姫が1番使えそうだし。」
「ありがとう・・・あ、確かに私のデッキだと使えそうね。」
何のカードかは留姫が出すまでのお楽しみ。
「・・・仕掛けを全部看破されて泣きそうだったわね。」
「アハハ(汗)」
この後、輪投げやお化け屋敷を楽しんだ。
お化け屋敷は俺と留姫が仕掛けを看破しながら進んでいきました(笑)
「そろそろ昼飯食べよっか。」
「そうね。」
こうして中央ステージに移動する。そこに屋台が一杯あるからね。
そして昼飯食べながら中央ステージでやっているイベントを観戦。
すると、
「ぶふっ!」
「あれって・・・まさか・・・」
「そのまさかだね・・・龍亞と遥ちゃんだ。」
ステージでやっていたのは男装・女装大会。そこで龍亞と遥ちゃんがそれぞれ女装、男装をしてステージに立っていたのだ。
龍亞はめっちゃ恥ずかしそうにしてたけど、遥ちゃんはこういうのが大好きなので堂々としている。
そしてその恰好が・・・遥ちゃんは執事の格好、龍亞はメイドの格好をしている。
「遥ちゃんほんとにうまいわね。けどそれ以上に龍亞・・・」
「完全にあれは女の子だな。」
「・・・そうね。」
昼飯食べた後もいろいろ回ってみた。すると、
「脱出ゲーム?」
「こんなの去年あったかしら?」
「どうやら今年からの新企画みたいだよ。」
見つけたのは今年からの新企画の脱出ゲーム。40分以内に脱出しなければならないらしい。
「駆好みのゲームじゃない?」
「よくぞお分かりで。」
「分かるわよこれぐらい。私もこれ面白そうと思ってるし。」
「じゃあ・・・行く?」
「もちろん。」
「みんな悩んでたけど・・・駆には簡単だったみたいね。」
「うん、留姫も分かってたじゃん3つの謎。」
「駆からヒント貰ったからね。」
結果からいえば無事脱出成功。内容な3つの謎を解き、1つしか出口を目指せ見たいなもの。
後日情報が入ったが、参加者合計は約400名で脱出成功率はわずか3%。つまり約12名しか脱出に成功していない。その12人のうちの2人となったわけらしい。
「今日の文化祭もそろそろ終わりね。」
「そうだね。今日は色々楽しかったよ。」
「私も、ありがとう駆。」
「こっちこそありがとう留姫。」
「今度は遠出でのデートに行きたいわね。」
「そうだね。それは・・・冬休みか春休みかな?」
「そうね。」
こうして文化祭2日目は終わりを告げたのであった。
そして文化祭3日目。
「サンドイッチと紅茶オーダー入りました!」
「チーズケーキにココアオーダーです!」
「チーズケーキは私に任せて!駆はサンドイッチ!美菜は紅茶とココアお願い!」
「「了解!」」
うちのクラスの喫茶店は結構繁盛している。
留姫の指示のもとてきぱきと動くのは俺と美菜。この3人で・・・まぁ美菜は主に飲み物担当、留姫がケーキなどの菓子類、俺がサンドイッチなどの軽食を主に担当している。
そう、あの人が来るまではこの3人で問題なく回せた。
だが、
「おい!トップモデルのミスティが来たぞ!」
「「「え!?」」」
今や世界で知らない人はいないとまでされるトップモデルミスティ。
ミスティは今日の文化祭でトークショーを行うために来ている。今日がメイン中のメインとなってるのはそのためである。
そのミスティがうちのクラスの喫茶店に・・・
それ知った皆は大騒ぎ。続々とこの喫茶店に集まるように。
よって客殺到のこの自体はさすがに予想外。急遽人員を増やして対応することに。
「まさかこんな大変なことになるとはね・・・」
「予想してないよこんなの・・・」
よって俺たちは休憩時間がほとんどなく、疲れ果てることに・・・
が、大きなトラブルはなく、喫茶店は大繁盛で、売り上げ1位の成績を収めた。
その後、最後に綺麗なレーザーショーがあり、最後に花火が打ちあがって文化祭は終わりを告げる。
その花火はもちろん留姫と2人っきりで見ることに。
「相変わらずき綺麗な花火ね。」
「俺は初めてだけどほんと綺麗だね。」
しかし今日は疲れた・・・ミスティ目当てなだけであんなに客は来るのか・・・
「そういえば2人で花火見たことありませんでしたね。」
「そういえばそうね。前世の時も一緒に見たことはなかったわね。」
近くでめぼしい花火大会がなかったしね。
「ねぇ駆。」
「どうしたの留姫?」
「これからも・・・よろしくね。」
「うん!こちらこそ!」
こうして文化祭は終了した。
この文化祭で作った留姫との思い出は、俺と留姫の心の中に永遠に刻み込まれるだろう。
駆「以上、第36話でした。」
留姫「そして今日のゲストは・・・文化祭で女装されられたこの子よ。」
龍亞「る、龍亞です・・・うぅ、何であんな目に・・・」
駆「遥ちゃんに捕まったんだね。」
龍亞「うん・・・なんで遥ちゃんあんなにノリノリなんだろう・・・」
駆「遥ちゃん、あぁいうの好きだから。」
留姫「それが遥ちゃんよ。」
龍亞「うぅ・・・」
駆「ってことで今回初めてやった文化祭だけど、今回うちのクラスは喫茶店ってことでいつも留姫は自分の店の手伝いしてるからって3日目責任者になったけど、いつもあんなことやってるの?」
留姫「あんなにはやってないわよ。でも私と母さんですべてやってるから大変よ。客は少ないとはいえ。」
駆「たまに俺たちも手伝ってるけどほんと大変そうだよね。」
龍亞「遥ちゃんあぁいうの好きそう・・・」
駆「ってか好きだよ。」
留姫「ってことで次回は新キャラが3人も登場よ。」
駆「1人は前作でも出てたけど、もう2人は全くの初登場。」
龍亞「でも知ってる人は知ってるキャラです。」
留姫「タイトルは『心を閉ざした少女と新たな転生者』です。」
駆「それでは次話もお楽しみに!」