駆「作者の学校のテストがようやく終わったので、ここから春休み。どんどん投稿したいと思います。」
遥「さて今回は中間試験。まずは私のターンだよ。」
駆「リメイク前の小説でも出てきたあのキャラが初登場です。」
遥「それじゃあ、第34話、スタート!」
駆side
「あー終わった!」
「これで筆記は終了ね。」
今日は中間試験の3日目。中間試験は4日間にわたって行われ、最初の3日間は筆記試験。最後の1日が実技試験。
出来?まぁデュエル学でちょいちょいミスがあるかもしれないぐらいかな。相変わらずデュエル学はあいまいなところが多くてね・・・それ以外の教科・・・数学、国語、英語、理科、社会は完璧かな。仮にも高3の勉強を前世ではやってたんだからね。中1のテストはしっかり満点取らないとね。
「これまでは僕と留姫がトップを争ってましたけど、駆が入ってきてどうなるかですね・・・」
俺が入るまでこの学年のトップ争いは留姫と涼太の2人みたい。美菜は2人には及ばないけどトップ5には入るぐらい頭がいい。隆はこの3人に比べると学力は落ちるが、それでも平均は取るらしい。
要するにクラスに2,3人はいるどうにもならないバカはこのグループにはいないのだ。むしろハイレベルな争いをこのグループは続ける。
なお、これは筆記だけの話で合って、実技はこの4人は圧倒的にトップクラスなので、総合順位となると留姫、涼太、美菜がトップ3。隆は筆記の影響で順位は少し落ちるものの、トップ8には入るらしい。
「明日は実技か・・・暴れてやるか・・・」
「ほどほどにね隆。」
「美菜、人のこと言えないわよ。」
「僕たち全員人のこと言えませんけどね。」
「あはは・・・」
さて明日はどうなるのやら。
遥side
「モーツァルトでダイレクトアタック!グレイスフル・ウェーブ!」
「うわぁぁぁぁ!」
あーあ、龍可、1ターンキルで終わらせちゃった。
今は実技試験の真っ最中。
龍亞君とトビー君はもう勝って実技試験を終了してる。
特に龍亞君は昨日までの筆記試験が散々だったみたいだから張り切ってたよ。
そして今、龍可が1ターンキルで実技試験を終了させた。相手の子が可哀そうかなさすがに・・・
「龍可、さすがにやり過ぎじゃない?」
「手札がよかったからつい・・・(汗)」
「次、川上さんにマーク君よ!」
「あ、私だ!」
「マーク君?聞いたことあるわね。」
「え?」
「あ、俺たちが編入する前の学年トップ!」
「えぇ!?」
私の相手、学年トップの人なの!?
「まぁ遥ならいけるんじゃない。」
「決めつけないでよ。まぁ、精一杯楽しんでくるけど。」
強い人とやれるなんてワクワクするよね!
「よ、よろしくお願いします。」
「よろしく!楽しいデュエルをしようね!」
「は、はい。」
相手の人が挨拶してきたから返す。礼儀はちゃんとしないとね。
「それじゃあ実技試験デュエル、開始!」
「「デュエル!」」
遥 LP4000
マーク LP4000
「僕の先攻、ドロー!」
さぁ、どんなモンスターを出すんだろう?
「僕は永続魔法、宝玉の樹を発動。そして宝玉獣サファイア・ペガサスを召喚!」
ATK/1800
宝玉獣!十代お兄さんから聞いたことあるカデコリーだ!
「サファイア・ペガサスの効果発動!召喚成功時、手札・デッキ・墓地から宝玉獣と名のついたモンスター1体を永続魔法扱いとして自分の魔法&罠ゾーンに置くことができる。僕は宝玉獣ルビー・カーバンクルを魔法&罠ゾーンに置きます。」
モンスターを魔法&罠ゾーンに・・・これが宝玉獣の戦法なのかな?
「この瞬間、宝玉の樹の効果発動!宝玉獣が魔法&罠ゾーンに置かれるたびにこのカードにジェムカウンターを1つ置きます。」
宝玉の樹 ジェムカウンター:0→1
「カードを1枚伏せてターンエンドです。」
先攻だからあまり多くは動かないよね。これからどんな展開になるのか楽しみだなぁ。
まずは自分らしいデュエルを!
「私のターン、ドロー!私は魔道化リジョンを召喚!」
ATK/1300
「魔道化リジョンが場に存在する限り、通常召喚に加えて1度だけ魔法使い族モンスター1体を攻撃表示でアドバンス召喚できる!魔道化リジョンをリリースし、ブラック・マジシャン・ガールをアドバンス召喚!」
『マナちゃん参上!』
ATK/2000
「魔道化リジョンの効果!魔道化リジョンが場から墓地に送られた時、デッキ・墓地から魔法使い族の通常もんすた1体を手札に加えることができる。私はデッキからブラック・マジシャンを手札に加える!バトル!ブラック・マジシャン・ガールでサファイア・ペガサスを攻撃!ブラック・バーニング!」
「永続罠、宝玉の集結発動!」
『はぁぁぁぁぁぁい!』
マーク LP4000→3800
「ぐっ!サファイア・ペガサスは自身の効果により、墓地にはいかず魔法&罠ゾーンに置かれます。そして宝玉の樹にジェムカウンターが1つ置かれます。」
宝玉の樹 ジェムカウンター:1→2
「さらに宝玉の集結の効果!1ターンに1度、場の宝玉獣が破壊された時、デッキから宝玉獣を1体特殊召喚することができる!僕は宝玉獣エメラルド・タートルを守備表示で特殊召喚!」
DEF/2000
モンスターが途切れない・・・さすがだね。
「私はカードを2枚伏せてターンエンド!」
さぁ、次はどう来る?
「僕のターン、僕は宝玉の集結の効果を発動します。このカードを墓地に送ることで、自分の場の宝玉獣のカード1枚と場のカード1枚を持ち主の手札に戻します。僕は宝玉獣サファイア・ペガサスとブラック・マジシャン・ガールを選択!」
『え!?私の出番終わり!?』
「マナ!」
マナを手札に戻された・・・
「さらに宝玉の樹の効果発動!このカードを墓地に送ることで、乗っていたジェムカウンターの数だけデッキから宝玉獣を魔法&罠ゾーンに置きます。ジェムカウンターは2つ!僕は宝玉獣アメジスト・キャットと宝玉獣コバルト・イーグルを魔法&罠ゾーンに置きます。」
宝玉獣をどんどん魔法&罠ゾーンに・・・何をするつもりなんだろ?
「僕は宝玉獣サファイア・ペガサスを召喚!」
ATK/1800
「サファイア・ペガサスの効果で宝玉獣アンバー・マンモスを魔法&罠ゾーンに置きます。さらに魔法カード、宝玉の導きを発動!魔法&罠ゾーンに宝玉獣が2枚以上あるとき、デッキから宝玉獣1体を特殊召喚できます。僕は宝玉獣トパーズ・タイガーを特殊召喚!」
ATK/1600
「これで場に7体の宝玉獣が揃いました!」
「7体?」
「このカードは自分の場・墓地に宝玉獣が7種類存在する場合のみ特殊召喚できます!きてください!究極宝玉神レインボー・ドラゴン!」
ATK/4000
「綺麗・・・」
レインボー・・・虹・・・凄い・・・
しかし攻撃力4000のモンスターか・・・なかなか厳しいなぁ。
「バトル!レインボー・ドラゴンでダイレクトアタック!オーバー・ザ・レインボー!」
「そうはさせない!速攻魔法、クリボーを呼ぶ笛を発動!デッキからハネクリボーを守備表示で特殊召喚!」
DEF/200
『クリクリー!』
「ならハネクリボーに攻撃!」
『クリー!』
「ごめんねハネクリボー・・・ハネクリボーが破壊されたターン、私が受ける戦闘ダメージは0になる!」
「ならこれ以上の攻撃は無意味ですね。ターンエンドです。」
ふぅ、何とかしのいだ。
でも攻撃力4000のモンスター・・・どうやって倒そう。
「私のターン!」
この手札なら・・・
「罠発動!マジシャンズ・ナビゲート!手札からブラック・マジシャンを特殊召喚!」
『出番ですね。』
ATK/2500
「さらにデッキからレベル7以下の魔法使い族・闇属性モンスターを1体特殊召喚できる。もう1体ブラック・マジシャンを特殊召喚!」
ATK/2500
「ブラック・マジシャン1体をリリースし、ブラック・マジシャン・ガールをアドバンス召喚!」
『まさか師匠をリリースして召喚されるなんて。』
ATK/2000
「ブラック・マジシャンをリリースしてブラック・マジシャン・ガールを?何をするつもりですか?」
「それはこのカードを発動させるため!速攻魔法、黒・爆・裂・破・魔・導!自分の場にブラック・マジシャン、ブラック・マジシャン・ガールがいるとき、相手の場のカードをすべて破壊する!」
「えぇ!?」
「マハード!マナ!お願い!」
『行くぞマナ!』
『はい!お師匠様!』
『『ブラック・バーニング・マジック!』』
「うわぁ!」
「追撃のバトルフェイズ!ブラック・マジシャンとブラック・マジシャン・ガールでダイレクトアタック!ブラック・マジック!ブラック・バーニング!」
『はぁぁぁぁ!』
『えぇぇぇぇい!』
「うわぁぁぁぁ!」
マーク LP4000→0
よし!勝った!
「ふぅ、やっぱり強いですね。」
「マーク君も強かったよ!黒・爆・裂・破・魔・導を最後引けなかったらレインボー・ドラゴンを倒す手段なかったもん。」
「最後のドローで引いたんですか・・・さすがですね。」
「あはは。またデュエルしようね!」
「はい!」
これで私は合格かな?筆記も自信あるし、1位だといいなぁ。
留姫side
「お疲れ留姫。さすがだね。」
「ありがとう駆。」
私の実技試験は数分で終了したわ。無論、私の勝ちで。
「今は隆、美菜、涼太がやってるのね。」
「うん。すぐ終わりそうだけどね。」
不思議ね。
前世では1学年下だった駆がこの世界では同学年だなんて。
こうして違う世界で会うだけでも奇跡なのにね。
でも駆は勘付いてるとはいえ私の正体に気づいていない。
でも・・・
『それ以来、俺は恋愛をしないことにしてるし、誰とも付き合うつもりはないの。その彼女のことは今でも忘れることはできない・・・ずっと・・・俺の心の中にいるから・・・』
しばらく私は言わないでおこうと思ったけど・・・あんなこと聞いたら・・・
そろそろ覚悟決めなきゃね。
「ねぇ駆。」
「何?」
「今日の放課後空いてる?」
「今日の放課後?セキュリティから呼び出しが来ない限り空いてるけど。」
「じゃあ・・・今日うちに来ない?」
「え?いいけど・・・どうしたの?」
「・・・話したいことがあるの・・・2人きりで。」
「2人きりで?いいけど。」
「山岸君に神田さん!1番コートで実技試験よ!」
「あ、俺の出番だ。」
「沙紀ね・・・沙紀は強いわよ。」
「知ってるの留姫?」
「えぇ。中等部の中で私達四天王に勝ったことがあるのは駆と沙紀だけよ。」
「うわお、まじか。」
「だから、心していきなさい。」
「わかった。いってくる。」
「いってらっしゃい。」
・・・言っちゃった。
もう後戻りはできない。
今日、私は駆にすべてを伝える。
そして・・・私の想いも。
駆「以上、第34話でした。」
遥「今回のゲストはもちろんこの人!」
マーク「マーク・フリーダムです。よろしくお願いします。」
駆「前作でも出たマーク君がここで登場です。」
遥「いいデュエルだったねマーク君!」
マーク「はい。負けて悔しいけど楽しかったです。」
駆「しかし2ターンで宝玉獣7種類をそろえるとは・・・」
マーク「レインボー・ドラゴンが僕のエースですからね。早めに揃えれるようにデッキを構築してるんです。」
遥「まぁそうだよね。宝玉獣は全体的にパワー不足だし。」
駆「でも今回は出てないけど結構脅威な魔法カードはあるんだよな。」
マーク「あのカードですね。決まったら爽快ですね。」
遥「どういうカードなんだろ?」
駆「ということで、マーク君も準レギュラーとしてこれから出演します。」
マーク「が、頑張りますので、応援よろしくお願いします。」
遥「そのマーク君、リメイク前の小説では第50話から本格的に登場したんだよね。」
駆「そうそう、あの時はすでにアカデミア杯・・・アカデミア内で行われる大会のことね。今回もやる予定だよ。で、その大会の団体戦で開幕戦で龍可・龍亞・マーク君のクラスト俺たちのクラスが対戦したんだよね。」
マーク「その時2番手で登場したのが僕だったんですよね。」
駆「その時は1番手の留姫を倒したが2番手で登場した隆にやられたんだよね。」
遥「でもその時も2ターンで宝玉獣を7種類そろえてレインボー・ドラゴンを召喚したんだよね。」
マーク「はい。隆さんにはレインボー・ドラゴンを守備表示にされてやられちゃいました。」
駆「レインボー・ドラゴンは守備力が0だもんな。」
遥「リメイク前の小説の話はこれぐらいにして・・・次話の投稿はバレンタインデーの2月14日を予定してます。」
マーク「なぜかというと・・・今話の最後の言葉でわかったかと思いますが・・・甘々です。」
駆「一応俺の実技試験デュエルもあるんだけど・・・メインはもう1つのほう。」
遥「タイトルは『リチュア発進 決意の告白』です!」
マーク「それでは、次話もお楽しみに。」