遊戯王~伝説を受け継いだ兄妹~   作:龍南

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駆「なんとまさかの連続投稿の第32話です。」

まぁこれには理由がありまして・・・

駆「ということで登場の作者です。どうしたの?」

いやね、お知らせしなきゃいけないことが急にできて急遽この話も投稿ということにしました。

駆「作者はね、投稿する時には後書きで次話の題名いうから、大抵投稿する話の次話をある程度書き終えてから投稿するんだよ。だから急遽こんなこともできたわけ。」

次話のコンセプトも大体はできてるしね。

駆「で、お知らせとは。」

えっとね、急に思い当たった設定が出てきてね。その設定を追加しようと思ったらどうしても今投稿してる話を一部書き直さなきゃいけないから、それをお知らせしようと思って。

駆「設定を追加?」

そう、お前と留姫の設定な。

駆「俺と留姫?」

あぁ、特に留姫は超重要な設定が追加された。それによってところどころ駆と留姫のセリフを変えたんで。

駆「変えた話は?」

えっと、第11話、第18話、第21話、第30話、第31話。特に第30話は留姫の超重要な設定がぽろっと最後に出てるのでぜひご覧ください。

駆「急にほんとにすみません。」

なぜ留姫にその超重要な設定を追加したかは、この話ではなく、次の第33話でお話しする予定です。

駆「おう、まじか。」

ということで、誠に申し訳ございませんが上で上げた話はぜひご覧ください。

駆「それでは今回の話、龍可と遥ちゃんのデュエルです。第32話、スタート!」


第32話 黒魔術師vs幻奏

遥side

 

「「デュエル!」」

 

遥 LP4000

龍可 LP4000

 

「先攻は私ね、ドロー!」

 

先攻は龍可か・・・さぁ、どう来るかな?

 

「(手札が悪いわね・・・下級モンスターがこのカードしかない・・・)私は幻奏の音女セレナを守備表示で召喚!」

 

DEF/1900

 

「ターンエンドよ。」

 

守備でモンスターを1体出しただけ?龍可のほうは手札が悪い・・・けど、

 

「私のターン、ドロー!」

 

私も手札が悪い・・・この手札だったら先攻がよかったなぁ・・・言っても仕方ないけど。

 

「私はE・HEROプリズマーを召喚!」

 

ATK/1700

 

「プリズマーの効果発動!1ターンに1度、エクストラデッキの融合モンスター1体を相手に見せ、そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体をデッキから墓地へ送ることで、エンドフェイズまで、このカードは墓地へ送ったモンスターと同名カードとして扱う。私はプラック・パラディンを見せ、ブラック・マジシャンを墓地に送る。」

 

先攻だったらこれで伏せカードを伏せてターンエンドなんだけど・・・後攻だし、セレナは残しとけばダブルコストモンスターだから次のターンに大量展開される。

 

だったら!

 

「私は魔法カード、騎士の称号を発動!場のブラック・マジシャン1体をリリースし、ブラック・マジシャンズ・ナイトを1体特殊召喚する!私は名称がブラック・マジシャンになっているプリズマーをリリースし、デッキからブラック・マジシャンズ・ナイトを特殊召喚!」

 

ATK/2500

 

「ブラック・マジシャンズ・ナイト・・・まさかこのモンスターが出るなんて・・・」

 

『まさかこの姿で出ることになるとは思いませんでしたよ。』

 

「だろうね。」

 

普通出さないからね。

 

「ブラック・マジシャンズ・ナイトの特殊召喚に成功した時、場のカードを1枚破壊する!セレナを破壊!」

 

「きゃあ!」

 

「バトル!ブラック・マジシャンズ・ナイトでダイレクトアタック!ソード・オブ・ダーク・マジック・アタック!」

 

『受けていただきます!』

 

「きゃあ!」

 

龍可 LP4000→1500

 

「カードを3枚伏せてターンエンド!」

 

とはいえ、騎士の称号は本来手札コストで捨てるようで一応ブラック・マジシャンに関係あるからって入れただけなのに・・・まさか使うなんて・・・

 

「私のターン、ドロー!きたわ!私は永続魔法、神の居城-ヴァルハラを発動!」

 

やばい!展開される!

 

「ヴァルハラの効果で1ターンに1度、自分の場にモンスターが存在しないとき、手札から天使族モンスターを特殊召喚する!天上に響く妙なる調べよ。眠れる天才を呼び覚ませ。いでよ!幻奏の音姫プロディジー・モーツァルト!」

 

ATK/2600

 

『今回の相手は遥様なのですね。』

 

「そうよ。力を貸して。」

 

『わかりました。』

 

「モーツァルトの効果発動!1ターンに1度、手札から天使族光属性モンスター1体を特殊召喚する!きて!幻奏の音女エレジー!」

 

ATK/2000

 

「エレジーが存在する限り、特殊召喚された幻奏モンスターは効果では破壊されない!さらに特殊召喚されたエレジーがいる限り、私の場の天使族モンスターの攻撃力は300ポイントアップする!」

 

モーツァルト ATK/2600→2900

エレジー ATK/2000→2300

 

「バトルよ!モーツァルトでブラック・マジシャンズ・ナイトに攻撃!グレイスフル・ウェーブ!」

 

『私の攻撃、受けてもらいます!』

 

『ぐっ!』

 

「マハード!」

 

遥 LP4000→3600

 

「さらにエレジーでダイレクトアタック!」

 

「きゃあ!」

 

遥 LP3600→1300

 

「カードを1枚伏せてターンエンドよ。(伏せカードを1枚も使わなかった?何を考えてるの遥?)」

 

ふぅ、これ以上モンスター出されなくてよかった。まぁ出されたら出されたでエレジーの攻撃の時点で防ぎに行ったけど。

 

「私のターン、ドロー!よし!手札から魔法カード、七星の宝刀を発動!手札のレベル7のブラック・マジシャンを除外して2枚ドロー!罠発動!闇次元の解放!除外されてる闇属性モンスター1体を特殊召喚する!甦れ!ブラック・マジシャン!」

 

『復活です。』

 

ATK/2500

 

「装備魔法、魔術の呪文書をブラック・マジシャンに装備!ブラック・マジシャンの攻撃力を700ポイントアップさせる!」

 

ブラック・マジシャン ATK/2500→3200

 

「さらに速攻魔法、黒魔術の継承を発動!墓地の騎士の称号、七星の宝刀の2枚の魔法カードを除外することで、ブラック・マジシャンまたはブラック・マジシャン・ガールのカード名が記された魔法・罠カードを1枚を手札に加える!私は黒・魔・導を手札に加え、発動!私の場にブラック・マジシャンが存在する時、相手の場の魔法・罠カードをすべて破壊する!ヴァルハラは破壊させてもらうよ!」

 

『黒・魔・導!』

 

「ぐっ・・・ヴァルハラが・・・(しかも伏せカードのリビングデットの呼び声まで・・・)」

 

「ヴァルハラを残しておくと後が厄介だからね。バトル!ブラック・マジシャンでモーツァルトに攻撃!ブラック・マジック!」

 

『はぁぁぁぁ!』

 

『ぐっ、さすが伝説のモンスター・・・』

 

「モーツァルト!きゃあ!」

 

龍可 LP1500→1200

 

「ターンエンド!」

 

何とか巻き返せた・・・でも龍可は手札が3枚もある・・・正直きつい・・・でもこういうぎりぎりの戦いがやっぱり1番楽しいよね。

 

「私のターン、ドロー!さっきはやってくれたわね。でも反撃よ!魔法カード、死者蘇生!モーツァルトを復活させる!」

 

『帰還しました。』

 

ATK/2600→2900

 

「モーツァルトの効果で手札から幻奏の音姫ローリイット・フランソワを特殊召喚!」

 

ATK/2300→2600

 

「フランソワの効果で墓地から天使族光属性モンスター1体を手札に加えることができる。私は幻奏の音女セレナを墓地から手札に加えるわ!そして、融合発動!」

 

「ここで融合!?」

 

一体何を出すつもり!?

 

「手札の幻奏の音女セレナと幻奏の音姫ローリイット・フランソワを融合!融合召喚!今こそ舞台へ!幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト!」

 

ATK/2400→2700

 

「シューベルトは1度だけ互いの墓地のカードを3枚まで除外することができる。私は遥の墓地のブラック・マジシャン、ブラック・マジシャンズ・ナイト、黒・魔・導をゲームから除外する!コーラス・ブレイク!」

 

「うっ・・・」

 

このターンで決着つけるつもりだ龍可は・・・

 

「(ほんとはあのブラック・マジシャンを破壊した後効果を使いたかったけど、今使わないとあのブラック・マジシャンは倒せない。)この効果で除外したカード1枚につき、シューベルトの攻撃力は200ポイントアップする!」

 

ATK/2700→3300

 

マハードの攻撃力を上回った!やられる!

 

「バトルよ!シューベルトでブラック・マジシャンに攻撃!ウェーブ・オブ・ザ・グレイト!」

 

『ぐっ、ここまでですか・・・』

 

「マハード!」

 

遥 LP1300→1200

 

「墓地に送られた魔術の呪文書の効果で私はライフを1000ポイント回復する。」

 

遥 LP1200→2200

 

「でもこれで最後よ!モーツァルトでダイレクトアタック!グレイスフル・ウェーブ!」

 

『これで最後です!』

 

「最後にはさせない!速攻魔法、クリボーを呼ぶ笛!デッキからハネクリボーを特殊召喚!」

 

『クリクリー!』

 

DEF/200

 

「ここでハネクリボー!?」

 

ようやく初登場だよハネクリボー。

 

「ハネクリボー、お願いね。」

 

『クリクリー!』

 

「だったらハネクリボーに攻撃!」

 

『はぁっ!』

 

『クリー!』

 

「でもハネクリボーが破壊され墓地に送られたターン、私が受ける戦闘ダメージは0になる!ハネクリボー、ありがとう。」

 

「ここで出るなんてね。私はこれでターンエンドよ。」

 

ふぅ、ハネクリボーのおかげで首の皮1枚つながった・・・でも状況は圧倒的に不利。

 

このドローにかかってる!

 

「私の・・・ターン!・・・・・罠発動!正統なる血統!墓地のブラック・マジシャンを復活させる!」

 

『またしても復活ですね。』

 

ATK/2500

 

(ブラック・マジシャン・・・やっぱり復活するのね・・・)

 

「バトル!ブラック・マジシャンでエレジーを攻撃!ブラック・マジック!」

 

『はぁぁぁぁ!』

 

「ぐっ!」

 

龍可 LP1200→1000

 

「エレジーがいなくなったことにより、龍可のモンスターの攻撃力が下がるよ。」

 

モーツァルト ATK/2900→2600

フランソワ ATK/2600→2300

シューベルト ATK/3300→3000

 

「でも次のターンでブラック・マジシャンは倒せるわよ。どうするつもり?」

 

「・・・これが私の今できる精一杯のことだよ。ターンエンド。」

 

そう、本当にこれしかできない・・・

 

「そう・・・だったら遠慮なくいくわよ!私のターン!モーツァルトで手札から幻奏の音女アリアを特殊召喚!」

 

DEF/1200

 

「これでアリアがいる限り、私の場のモンスターは効果の対象にならず、戦闘では破壊されないわ!」

 

「本当に容赦ないね。」

 

「最後まで精一杯やってくれた以上、それが礼儀でしょ。バトル、シューベルトでブラック・マジシャンを攻撃!ウェーブ・オブ・ザ・グレイト!」

 

・・・やった!

 

「かかったね龍可!」

 

「え?かかったって・・・まだ何かあるの!?」

 

「そうだよ。私にはまだ手札が1枚あるもん。」

 

「でも遥のデッキに手札から発動してこの場の凌げるカードはないはず。増してや戦闘中に手札から発動できるカードはないはずよ!」

 

「それがあるんだよ。まだ見せてないカードがね。」

 

「まだ・・・見せてないカード・・・」

 

「そうだよ。手札の幻想の見習い魔導師の効果発動!」

 

「幻奏の見習い魔導師?」

 

「そう、幻想の見習い魔導師は自分の場の魔法使い族・闇属性モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に手札・場から墓地に送って効果を発動するモンスター。その効果は戦闘している私のモンスターの攻撃力・守備力をそのダメージ計算時のみ2000ポイントアップさせる効果!」

 

「2000も!?」

 

ブラック・マジシャン ATK/2500→4500 DEF/2100→4100

 

「そんな・・・カードが・・・」

 

「これが本当の最後!ブラック・マジシャンの反撃!ブラック・マジック!」

 

『はぁぁぁぁぁ!』

 

「きゃああ!」

 

龍可 LP1000→0

 

やった!賭け成功!

 

「まさかそっちにもオネストみたいなカードがあるなんてね。」

 

「えへへ。」

 

「遥さんの演技も凄かったですね。」

 

「すっかり騙されたわ。」

 

「凄かったよ!」

 

「ありがとう。」

 

演技はね。お兄ちゃんとずっと一緒にいたらこれぐらいできるよ。

 

「それじゃあ今日の実技授業はこれで終了よ。教室に戻ってSHRやるわよ。」

 

「「「「「はーい!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ、龍可に勝ったんだ遥ちゃん!」

 

「うん!」

 

「悔しいわ・・・家では勝ち越してたのに・・・」

 

夜、家で今日の実技授業のことをお兄ちゃんに話した。

 

「で、龍亞はトビーに負けたと。」

 

「またしても初勝利を献上してしまった・・・」

 

そう、龍亞君、私にも初勝利献上してるからね。

 

「お兄ちゃん、やっぱり学校って楽しいね!」

 

「そうだね。」

 

今はまだ慣れないけど、これが当たり前の生活になってくる・・・こういう平和な日常・・・このままずっと平和に暮らせると・・・いいのになぁ。




駆「以上、第32話でした。」

遥「ほんと急だったね。」

龍可「ほんとね。」

駆「ということで今回のゲストは龍可です。いやー、いいデュエルだったみたいだね。」

遥「うん!楽しかった!」

龍可「私も楽しかった反面悔しい・・・」

駆「だろうな。」

龍可「でも次は負けないわ。同じ手には引っかからないからね!」

遥「分かってるよ。」

駆「さて次話がデュエルなしの予定なんだよね・・・」

龍可「あ、そうなのね。」

遥「5話連続でデュエルやったからちょっと休憩だね。」

駆「だがその次話・・・結構重要回みたい。」

龍可「え?」

遥「あー、前書きで言ってたあれ?」

駆「そうそう。」

龍可「そして第34話が第31話で言ってた新キャラ登場回ね。」

駆「そうみたいだね。」

遥「さてまずは第33話、タイトルは『忘れられない恋』です。」

龍可「恋?重要回なのに恋なの?」

駆「みたいだね。どんな設定を変えたのやら。」

遥「それも含めて、次話もお楽しみに!」

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