トビー「今回は僕と遥さん、龍亞さんの3人でお送りします!」
龍亞「さぁ、いよいよ小等部の実技授業!駆たちの白熱したデュエルの目の前で見せられたから燃えてるぜ!」
遥「それじゃあ早速行くよ!」
トビー「第31話、」
龍亞「スタートだぜ!」
遥side
「あ、留姫お姉さん」
「留姫さん!」
「留姫姉ちゃん!」
「あら、おはよう皆」
編入してから3日目。
昨日は午後の最後の授業が突然休講になったからクラス全員でお兄ちゃんのクラスの実技授業を見学。すごい人が一杯いたし、いい勉強になったよ!
そして今日、私のクラスも午後から実技授業!誰とデュエルできるか今から楽しみだよ!
「おはよう留姫。」
「お、おはよう駆。」
お兄ちゃんと留姫お姉さんはいつも隣同士で歩いてる。なんかあの2人お似合いなんだよね・・・2人ともお互いのことどう思ってるんだろう?
午後、
いよいよ実技授業の時間!
でも私や龍可、龍亞君にトビー君は総じてまだ名前を呼ばれていない。
ちなみに午前中は普通に国語や算数の授業だったよ。
「あー、早く名前呼ばれないかな。早くデュエルしたーい!」
龍亞君はもう待ちくたびれたみたい。家でもそうだもんね。私や龍可、お兄ちゃんにずっとデュエルを挑み続けるもん。
戦績は龍亞君が一番悪いけどね。一番いいのはもちろんお兄ちゃん。そのあとに龍可、私、龍亞君って続く。
「次、龍亞君にトビー君よ。」
「やったー!俺だ!」
「龍亞さんとですか。よろしくお願いしますね。」
「おう、手加減はしないぜ!」
「もちろんです。」
龍亞君とトビー君の対戦かぁ・・・面白そう!
「龍可はどっちが勝つと思う?」
「うーん・・・経験値からいえば龍亞だけど・・・トビーのM・HEROデッキはまだ底が知れないから・・・しかも昨日あんなデュエルを目の前で見せつけられたし・・・トビーかな。」
「へぇ~。」
まぁお兄ちゃんが作ったデッキだしね。
「それじゃあ、デュエルスタート!」
「「デュエル!」」
龍亞 LP4000
トビー LP4000
始まった!
「俺の先攻、ドロー!」
先攻は龍亞君みたいだね。
「俺はD・モバホンを召喚!チャッキーン!」
ATK/100
「モバホンは攻撃表示のときダイヤルの1~6で止まった数字の分だけデッキからカードをめくり、その中にレベル4以下のディフォーマーがいたら特殊召喚できる!ダイヤル~・オン!」
モバホンのダイヤルは3で止まった。
「3枚の中には・・・あった。俺はD・ラジオンを召喚。」
ATK/1000
モバホンからラジオン・・・いつもの手だね龍亞君
「ラジオンが攻撃表示のとき、ラジオンがフィールド上に表側表示でいる限り、自分フィールド上のディフォーマーの攻撃力は800ポイントアップする!」
D・モバホン ATK/100→900
D・ラジオン ATK/1000→1800
「カードを2枚伏せてターンエンド!」
龍亞君はいつも通り、さぁ、トビー君はどうかな?
「僕のターン、ドロー!僕はM・HEROファウンティンを召喚!」
ATK/1000
「バトル!ファウンティンd「罠発動!」え?」
「D・バインド!俺の場にディフォーマーがいる限り、相手の場のレベル4以上のモンスターは攻撃宣言できず、表示形式の変更もできない!」
D・バインド・・・やっぱり伏せてたね。さぁ、どうするトビー君?
「そう来ましたか・・・ならば速攻魔法、マスク・チェンジ!ファウンティンをリリースし、ファウンティンと同じ水属性のレベルが2つ上のレベル6のM・HEROヴェイパーを特殊召喚!」
ATK/2400
「でもヴェイパーもD・バインドの効果で攻撃できない!」
「さらにマスク・チェンジを発動!」
「2連続で!?」
「ヴェイパーをリリースし、同じ水属性のレベルが2つ上のレベル8のM・HEROアシッドを特殊召喚!」
ATK/2600
「アシッドの効果発動!特殊召喚成功時、相手の場の魔法・罠カードをすべて破壊し、相手の場のすべてのモンスターの攻撃力を300ポイント下げる!アシッド・レイン!」
「うわっ!」
D・モバホン ATK/900→600
D・ラジオン ATK/1800→1500
うわー、強引に突破してきたね。
「これで攻撃できます!アシッドでモバホンに攻撃!アシッド・バレット!」
「うわっ!」
龍亞 LP4000→2000
「カードを1枚伏せてターンエンドです。」
「凄いねトビー君。」
「うん。駆からもらったあのデッキをよく使いこなしてる。昨日のデュエルが自信になったのかもね。」
「そうだね。」
やっぱり上級生とのデュエルはトビー君みたいに飛躍的に成長するために必要だね。
「俺のターン、ドロー!」
でもこのままやられてばっかの龍亞君じゃないよね。
「チューナーモンスター、D・リモコンを召喚!」
DEF/1200
チューナー・・・場の2体のモンスターの合計レベルは7・・・くる!
「レベル4のD・ラジオンにレベル3のD・リモコンをチューニング!世界の平和を守るため、勇気と力をドッキング!シンクロ召喚!愛と正義の使者!パワー・ツール・ドラゴン!」
ATK/2300
きた!龍亞君のエースモンスター!
「パワー・ツール・ドラゴンの効果発動!1ターンに1度、デッキから装備魔法1枚をランダムに手札に加える!パワー・サーチ!装備魔法、ダブルツールD&Cと団結の力と魔導師の力をパワー・ツール・ドラゴンに装備!ダブルツールD&Cは攻撃力1000ポイントアップ、団結の力は自分の場のモンスター1体につき800ポイントアップ、魔導士の力は自分の場の魔法・罠カード1枚につき500ポイントアップする!パワー・ツール・ドラゴンの攻撃力は合計3300ポイントアップ!」
ATK/2300→5600
「攻撃力5600!?」
凄い・・・一気にパワーアップした・・・
「パワー・ツール・ドラゴンでM・HEROアシッドを攻撃!クラフティ・ブレイク!」
「うわぁぁ!」
トビー LP4000→1000
「どうだ!ターンエンド!」
パワー・ツール・ドラゴン ATK/5600→4600
ダブルツールD&Cの攻撃力アップ効果は自分のターンのみ。相手のターンでは相手は装備モンスター以外のモンスターを攻撃対象に選択できないのと、装備モンスターが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時、その相手モンスターを破壊する効果。
でも攻撃力が1000下がったとしても攻撃力が4600ある・・・
でも・・・トビー君・・・笑ってる。
「さすがだね。1ターンでこれだけ巻き返すなんて。」
「へへっ、俺、強いでしょ?」
「はい!でも、僕も負けません!僕のターン、ドロー!」
トビー君はどうやって巻き返すつもりだろう?
「罠発動!破損した仮面!自分の墓地からM・HERO1体を特殊召喚します!M・HEROファウンティンを特殊召喚!」
ATK/1000
「さらに手札から魔法カード、マスク・ファンクシャン1を発動!自分の場にM・HEROがいるとき、相手の場の表側表示のモンスター1体を選択し、選択したモンスターの効果を無効にする!僕はパワー・ツール・ドラゴンを選択!」
パワー・ツール・ドラゴンは破壊されるとき、装備されてる装備魔法を1枚墓地に送ることで自らの破壊を無効にする効果がある。その効果を封じた・・・でも、
「でもパワー・ツール・ドラゴンの攻撃力は4600!さすがに超えられないでしょ!」
「バトルフェイズ!」
「えぇ!?」
バトルフェイズ!?トビー君の場には攻撃力1000のファウンティンしかいない・・・どうするつもりなんだろう?
「このカードはバトルフェイズ中のみ発動できるカード!速攻魔法、モーメント・マスク・チェンジ!」
モーメント・マスク・チェンジ・・・聞いたことないカードだ・・・
「手札のM・HERO1体を墓地に送ることで、墓地に送ったモンスターと同じ属性でレベル8のM・HERO1体をエクストラデッキから特殊召喚します!」
「手札のM・HEROを変身!?」
「これがトビーの狙いだったのね。」
「手札のM・HEROレイを墓地に送り、レイと同じ光属性でレベル8のM・HERO光牙を特殊・・・いや、変身召喚!」
ATK/2500
「光牙の攻撃力は、相手の場のモンスター1体につき500ポイントアップします。」
M・HERO光牙 ATK/2500→3000
いや、それだけじゃない!光牙の効果は確か・・・
「そして光牙の効果!1ターンに1度、自分の墓地のHERO1体を除外し、除外したモンスターの攻撃力分、場のモンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまでダウンさせます!僕は墓地のM・HEROアシッドを除外し、パワー・ツール・ドラゴンの攻撃力をアシッドの攻撃力2600分下げます!」
パワー・ツール・ドラゴン ATK/4600→2000
「嘘ぉ!?」
「これで決まりね。」
凄い・・・これがM・HEROの底力・・・
「M・HERO光牙でパワー・ツール・ドラゴンに攻撃!レイザー・ファング!」
「うわぁ!」
龍亞 LP2000→1000
「効果が無効にされてるからパワー・ツールは場にとどまれない。」
「そしてトビー君の場には攻撃力1000のファウンティン。龍亞君のライフも1000・・・ジャストキルだ・・・」
「これで終わりです!ファウンティンでダイレクトアタック!」
「うわぁぁぁぁ!」
龍亞 LP1000→0
「やった!初めて勝ちました!」
トビー君、初勝利!
「あー!あれをひっくり返されるなんて!」
「龍亞は詰めが甘いのよ。」
「龍可はうるさーい!」
龍亞君ご乱心だね。
「おめでとうトビー君。」
「ありがとうございます。」
「次、最後の試合、龍可さんと川上さんよ。」
「あ、私だ!しかも龍可とだ!」
「負けないわよ遥。」
「こっちだって、家で負け越してる分、ここでは勝たせてもらうよ!」
家では龍可に負け越してる・・・龍可の幻奏デッキは強いもん・・・だから、ここでは勝つ!
一番はデュエルを楽しむことだけどね。
「2人とも準備はいい?」
「「はい!」」
「それじゃあ、デュエルスタート!」
「「デュエル!」」
遥「以上、第31話でした!」
龍亞「負けたー!」
トビー「初勝利です僕は。」
遥「おめでとうトビー君。」
トビー「ありがとうございます。」
遥「しかし龍亞君はなかなか勝てないね。」
龍亞「ほんとだよ!小説で書かれてる中じゃまだ1度も勝ててないよ!」
トビー「みたいですね・・・」
遥「最初から最後までちゃんと描かれたデュエルでの勝利はリメイク前の小説を含めても0。ダークシグナー戦も、最後の部分しか描かれてないからノーカウントだし。」
龍亞「もう、何でだー!」
トビー「落ち着いてくださいよ龍亞さん。」
遥「こうやってすぐ取り乱すから勝てないのかも?」
トビー「あぁ、それはあるかも・・・」
遥「あと、調子乗りすぎなところとか?」
龍亞「うぐっ・・・」
トビー「龍亞さんにぐさぐさ刺さってますね・・・」
遥「ちなみにこのデュエル、当初の予定ではトビー君の相手は龍亞君じゃなかったんだよ。」
トビー「え?」
龍亞「嘘!?」
遥「ほんとだよ。ここで本来は私と新キャラがデュエルやって、そのあとにトビー君と龍可がデュエルする予定だったけど・・・ほら、作者のクラスメイトが龍亞君と龍可が大好きだから、入れたんだって。」
龍亞「その作者のクラスメイトありがとう!」
トビー「でもその新キャラはどうするんですか?」
遥「大丈夫、近いうちに登場するよ。この話でのデュエル誰にしようって悩んでたところがあったらしいからちょうどよかったんだって。」
トビー「なるほど。」
龍亞「でも出番あってよかったー!」
遥「リメイク前じゃあんまり出番なかったもんね龍亞君。」
トビー「さて、次は遥さんの出番ですね。」
遥「うん!相手は龍可!家では勝ててない分、ここで勝つよ!」
龍亞「タイトルは『黒魔術師vs幻奏』だぜ!」
トビー「またしてもそのまんまですね・・・」
遥「それじゃあ、次話もお楽しみに!」