留姫「今回は駆のアカデミアデビュー戦よ。」
駆「そして美菜のデッキがついに判明!」
留姫「果たして美菜のHEROデッキはどういうHEROデッキかしら?」
駆「第29話、スタートです。」
駆side
「「デュエル!」」
駆 LP4000
美菜 LP4000
「私の先攻!ドロー!私はD-HEROダイヤモンドガイを召喚!」
ATK/1400
D-HEROか・・・なるほどね・・・面白そう。
「ダイヤモンドガイの効果発動!1ターンに1度、デッキの1番上のカードをめくり、それが通常魔法カードだった場合、そのカードを墓地に送り、次の自分のターンのメインフェイズにその通常魔法カードの効果を発動することができる。デッキの1番上のカードは・・・デステニー・ドロー!次のターン、この効果を発動が確定!」
おう・・・ダイヤモンドガイ・・・エド・フェニックスはほとんどの確率で成功させてたっけ・・・ってか失敗したことあったっけ?
しかし2枚ドローがでかいぞ・・・
「さらに私はフィールド魔法、幽獄の時計塔を発動!」
フィールドに時計塔が姿を現した。
「カードを2枚伏せてターンエンドよ。」
伏せは2枚か・・・そのうち1枚はおそらく・・・
「俺のターン、ドロー!」
「スタンバイフェイズ、幽獄の時計塔の効果発動、時計カウンターを1個乗せる!さらに罠発動、エターナル・ドレッド!幽獄の時計塔に時計カウンターを2個乗せる!」
やはりエターナル・ドレッドを伏せてたここまでは予想通り。
「俺は最初から飛ばしていくよ!魔法カード融合発動!手札のE・HEROオーシャンとE・HEROバブルマンを融合!現れろ!E・HEROアイス・アクエリア!」
ATK/2300
「見たことないHEROね。」
「バトル!アイス・アクエリアでダイヤモンドガイを攻撃!スプラッシュ・キャノン!」
「きゃあ!」
美菜 LP4000→3100
「罠発動!デステニー・シグナル!私の場のモンスターが戦闘で破壊された時、手札かデッキからレベル4以下のD-HERO1体を特殊召喚する!きて!D-HEROディバインガイ!」
ATK/1600
見たことないD-HERO・・・D-HEROも強化されてるんだね。
「こっちもアイス・アクエリアの効果発動!アイス・アクエリアが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送ったとき、墓地からレベル4以下のE・HERO1体を特殊召喚できる!俺はE・HEROオーシャンを復活させる!」
DEF/1200
「カードを2枚伏せてターンエンド!」
オーシャンで追撃したかったところだけど、仕方ないか。
「私のターン!前のターンにダイヤモンドガイの効果で墓地に送られたデステニー・ドローの効果を発動し、さらに2枚ドロー!」
やっぱデステニー・ドロー強ぇ・・・
「D-HEROドレッドサーヴァント召喚!」
ATK/400
「ドレッドサーヴァントの召喚に成功した時、幽獄の時計塔に時計カウンターを1つ置く。これで幽獄の時計塔に時計カウンターが4つ乗った。これで幽獄の時計塔がある限り、私は戦闘ダメージを受けない。」
それだけじゃない・・・幽獄の時計塔には更なる効果が・・・
「バトル!まずはディバインガイでオーシャンを攻撃!」
「くっ!」
オーシャンがやられたか・・・
「ドレッドサーヴァントでアイス・アクエリアに攻撃!」
「え?」
いくら戦闘ダメージを受けないとはいえ・・・何をするつもりだ?
「遠慮なくアイス・アクエリアの効果を発動させてもらう!墓地のバブルマンを特殊召喚!」
DEF/1200
「こっちもドレッドサーヴァントの効果発動!ドレッドサーヴァントが戦闘で破壊され墓地に送られた時、自分の場の魔法・罠カードを1枚破壊することができる!幽獄の時計塔を破壊!」
そのための自爆特攻か!
「時計カウンターが4つ以上乗った幽獄の時計塔が破壊され墓地へ送られた時、手札またはデッキからD-HEROドレッドガイを1体特殊召喚する!きて!ドレッドガイ!」
ATK/?
「幽獄の時計塔の効果で特殊召喚した場合、D-HERO以外の私の場のモンスターをすべて破壊し、墓地からD-HEROと名のついたモンスターを2体まで特殊召喚することができる!きて!ダイヤモンドガイ!ドレッドサーヴァント!」
ダイヤモンドガイ ATK/1400
ドレッドサーヴァント DEF/700
「ドレッドガイの攻撃力・守備力は私の場のドレッドガイ以外のD-HEROの元々の攻撃力を合計した数値になる!」
ドレッドガイ ATK/?→3400
「さらにドレッドガイが特殊召喚されたターン、私の場のD-HEROは破壊されず、私への戦闘ダメージは0になる!そしてこれはバトルフェイズ中の特殊召喚!ドレッドガイも攻撃できるわ!」
くっ・・・これが狙いか・・・さすが美菜。
「バトル続行!ドレッドガイでアイス・アクエリアに攻撃!プレデター・オブ・ドレッドノート!」
「うわぁっ!」
駆 LP4000→2900
「さらにダイヤモンドガイでバブルマンに攻撃!」
「罠発動!ヒーロー見参!相手モンスターの攻撃宣言時、俺の手札から1枚を相手がランダムに選ぶ。それがモンスターカードだった場合、俺の場に特殊召喚できる!」
「駆の手札は・・1枚!」
「そう!よって自動的にこのカードが選ばれる!さぁ、ようやく初登場だよ!こい!E・HEROネオス・ガール!」
『ようやく初登場!』
ATK/2000
「ネオス・・・ガール?」
「ネオスの頭に花びらが乗ってるだけ?」
「まぁその反応が普通だ。」
『ちょっとー!せっかくの初登場なのにー!』
「いやお前・・・どれだけデッキの中で眠ってたし・・・」
『駆が引いてくれないだけじゃん!』
「知らんがな。」
ようやく出てきたよサキ・・・第1章で俺の手元に加わったのに初登場が第2章ってどういうことだ・・・
「でもバトルは続行!ダイヤモンドガイ!バブルマンに攻撃!ダイヤモンド・ブロー!」
バブルマンも破壊されたか・・・
「メインフェイズ2、ダイヤモンドガイの効果発動!デッキの1番上のカードは・・・またしてもデステニー・ドロー!通常魔法だから墓地に送って次の私のターンに発動が確定だよ。」
またデステニー・ドローかよ・・・勘弁してくれ・・・
「カードを2枚伏せてターンエンド!」
「俺のターン、ドロー!」
さて、どう突破するか・・・でもこれを引いたからには・・・攻撃するしかないか。
「バトル!ネオス・ガールでダイヤモンドガイに攻撃!フラワー・スクリュー!」
『喰らえー!』
「甘いよ駆!罠発動!D-カウンター!自分の場のD-HEROが攻撃対象になったとき、その攻撃モンスターを破壊する!」
『え、うそ!?きゃあ!』
あーあ、サキ、いいところなく墓地に行ったな。
「迂闊だよ駆。」
「いや、その罠は想定済みだよ。」
「え?」
「魔法カード、HEROの遺産!墓地にレベル5以上のHEROが2体以上いるとき、3枚ドローできる。俺の墓地にはレベル7のアイス・アクエリアとレベル6のネオス・ガールがいる。よって3枚ドロー!」
「なるほど、ネオス・ガールが墓地にいなきゃ発動できないからあえて罠に突っ込んだのね。」
「そういうこと。そしてごめんね。ドレッドガイを倒すキーカード、引いちゃった。」
「えぇ!?」
「E・HEROバーストレディを召喚!」
ATK/1200
「さらに魔法カード、バースト・インパクト!バーストレディがいるとき、バーストレディ以外のモンスターをすべて破壊する!」
「嘘ぉ!?」
バーストレディが出した業火の炎で美菜の場のモンスターは焼き尽くされた。
「さらに破壊したモンスター1体につき破壊されたモンスターのコントローラーは300ポイントダメージを受ける!」
「追加ダメージ!?きゃあ!」
美菜 LP3100→2200
「ターンエンド。さぁ、どうする美菜?」
「やってくれるわね。でも私もまだまだこれからよ!私のターン!前のターンにダイヤモンドガイの効果で墓地に送られたデステニー・ドローの効果を発動し、さらに2枚ドロー!」
またしても美菜の手札は5枚・・・減らないな・・・
「魔法カード、D-スピリッツ!私の場にD-HEROがいないとき、手札からレベル4以下のD-HERO1体を特殊召喚する!D-HEROドリルガイを特殊召喚!」
ATK/1600
「ドリルガイの効果!召喚・特殊召喚に成功した時、ドリルガイの攻撃力以下の攻撃力を持つD-HERO1体を手札から特殊召喚する!D-HEROデビルガイを特殊召喚!」
ATK/600
「さらにD-HEROディフェンドガイを召喚!」
ATK/100
「ドリルガイ、デビルガイ、ディフェンドガイの3体のD-HEROをリリースし、D-HEROドグマガイを特殊召喚!」
ATK/3400
あれだけ手札があったら巻き返されるか・・・ってか、やばくね?
「バトル!ドグマガイでバーストレディに攻撃!デス・クロニクル!」
「ぐわぁぁぁ!」
駆 LP2900→700
「ターンエンド。」
「そのエンドフェイズに罠発動!ショック・ドロー!発動ターンに受けたダメージ1000ポイントにつき1枚ドローする!このターン俺が受けたダメージは2200!よって2枚ドロー!そして俺のターン、ドロー!」
「スタンバイフェイズ、ドグマガイの効果発動!ドグマガイの自身の効果で特殊召喚に成功した次のスタンバイフェイズ、相手のライフを半分にする!ライフ・アブソリュート!」
「うわぁぁぁ!」
駆 LP700→350
「お兄ちゃん!」
ふぅ・・・さすが美菜・・・ここまでやられるとはね・・・四天王の一角なだけあるか。
「魔法カード、埋葬呪文の宝札!墓地の融合、HEROの遺産、バースト・インパクトの3枚の魔法カードを除外して2枚ドロー・・・さて、このターンがこのデュエルの俺のラストターンになりそうだね。」
「この盤面を逆転する気ね。」
「あぁ。これを美菜が防げば次のターンに俺のライフはおそらくなくなる。でも最後の攻撃は強力だよ。」
「受けて立つわ。来なさい駆!」
「いくよ!魔法カード、戦士の生還を発動!墓地のバーストレディを手札に加える!融合を発動!手札のフェザーマンとバーストレディを融合!現れろ!E・HEROフレイム・ウィングマン!」
ATK/2100
「さらに融合発動!」
「嘘!?このデュエル3枚目の融合のカード!?」
「場のフレイム・ウィングマンと手札のスパークマンを融合!現れろ!マイフェイバリットヒーロー!E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン!」
ATK/2500
「ここでシャイニング・フレア・ウィングマン!?」
「シャイニング・フレア・ウィングマンの攻撃力は墓地のE・HERO1体につき300ポイントアップする!墓地のE・HEROの数は8体!よって2400ポイントアップ!」
ATK/2500→4900
「攻撃力4900!?(私の伏せカードはD-フォーチュン。直接攻撃時じゃないと発動できない!)」
「バトル!シャイニング・フレア・ウィングマンでドグマガイを攻撃!シャーイニング・シュート!」
「きゃあああ!」
美菜 LP2200→700
「シャイニング・フレア・ウィングマンは先頭で相手モンスターを破壊し墓地に送った場合、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。」
「知ってるわ。これで私の負けね。」
美菜 LP700→0
ふぅ、何とか勝った・・・
「負けたぁ。さすが駆ね。」
「美菜も強かったよ。またやろうね。」
「うん!」
四天王を倒すには一筋縄じゃ行かないな・・・
「2人ともいいデュエルだった。それじゃあ今日最後のデュエルに行こう。丸藤、加藤!デュエル場に上がれ!」
「「はい。」」
最後は隆と留姫のデュエル。これまた注目のデュエルだな。
「ねぇ美菜。美菜のデッキ、どうやって手に入れたの?」
「これ?これはね・・・遠い親戚のおじいちゃんからもらったの。」
「遠い親戚のおじいちゃん・・・おいまさか・・・」
「そう、その親戚のおじいちゃんからはあの有名なエド・フェニックスだよ。」
「まじかよ・・・」
「ほんとに小さい頃の話だけどね。私にデッキを渡したすぐ後に死んじゃったけどね。」
「そうなんだ・・・」
つまり、美菜はエドの血をわずかながら受け継いでいると・・・で、隆はカイザーの孫と・・・このクラスある意味凄くない?涼太も青眼だし、俺も俺で十代のデッキを受け継いでるし・・・
そうこうしてるうちに隆と留姫のデュエルが始まるな。
「行くぞ。」
「今日こそ勝たせてもらうわ。」
「それでは、デュエル開始!」
「「デュエル!」」
駆「以上、第29話でした。」
留姫「そして今回のゲスト、もちろん今日駆とデュエルした美菜よ。」
美菜「鬼頭美菜です!よろしく!」
駆「楽しいデュエルだったよ美菜。」
美菜「私も楽しかった!悔しいけど」
留姫「それよりびっくりしたのは・・・美菜、あなたあのエド・フェニックスの親戚だったのね。」
美菜「あ、留姫には言ってなかったね。隆と涼太には留姫が休学してる間にひょんなことから言っちゃったけど。」
駆「前回そんな設定なかったんだけどな・・・」
留姫「それじゃあ今回初めて出たオリカを紹介するわ。全部駆が出したのだけど・・・」
美菜「まずは新HEROの紹介!」
E・HEROアイス・アクエリア
水属性 戦士族 Lv7
ATK/2300 DEF/1900
融合・効果
「E・HEROオーシャン」+「E・HEROバブルマン」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地に送ったとき、自分の墓地からレベル4以下の「E・HERO」と名のつくモンスター1体を特殊召喚できる。
駆「これは水属性HEROを融合した新HEROだよ!」
留姫「効果は・・・いまいちね。」
美菜「E・HEROだとあんまりね・・・」
駆「次はよーうやく初登場のこいつ。」
E・HEROネオス・ガール
光属性 戦士族 Lv6
ATK/2000 DEF/1700
効果
このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、デッキからカードを1枚ドローする。
駆「ようやく登場したサキ。いいところなくやられたが・・・」
美菜「あはは(汗)」
留姫「ほんと哀れだったわね・・・」
駆「効果としては実はドロー効果があります。」
美菜「地味にドローは強いよね。」
留姫「戦闘しなきゃいけないのはつらいけどねこのステータスで。」
駆「そうなんだよね。ということで以上オリカ紹介でした。」
美菜「今回長いほうだよねデュエルとしては。」
留姫「そうね。作者が大好きなHERO対決だったというせいもあるかもしれないけど・・・」
駆「しかし美菜はD-HEROデッキに変わったんだな・・・リメイク前の小説では暗黒界だったのに・・・」
美菜「作者が暗黒界は悪のイメージが強いからって変えたんだって。」
留姫「でも候補としては一杯あったのよ。機械天使とか帝とか。」
駆「当初は帝にしようと思ってたんだけど、帝がガチすぎるということがわかって変えたみたい。」
美菜「だって直前の直前までこの話のタイトルは『封じられたエクストラデッキ』だったもんね。」
留姫「まぁ、作者が書きやすいほうでいいんじゃないかしら。」
駆「それもそうだね。」
美菜「さて、次回は隆と留姫のデュエルだよ!」
留姫「復帰後初デュエル。頑張るわ。」
駆「タイトルは『至高のパワー対決』です。」
美菜「それじゃあ、次話もお楽しみに!」