遥「さぁ今回は第2章最初のデュエルにして今年最初のデュエル!」
駆「そしてトビーのデビュー戦です。」
遥「フォーチュンカップベスト4の涼太お兄さんを相手にどれだけやれるかな?」
駆「それじゃあ、第28話、スタートです。」
駆side
「「デュエル!」」
トビー LP4000
涼太 LP4000
「僕の先攻、ドロー!」
さぁトビー、皆に見せてやれ。お前のHEROを。
「僕はM・HEROガストを守備表示で召喚!」
DEF/1600
「「「「「M・HERO!?」」」」」
クラス中の皆が驚いてる。そう、俺がトビーに渡したデッキはM・HERO。ガストみたいに漫画でしか出てないカードがあったから面白そうと思って作成してみたデッキ。だからデッキの中にHEROは基本的にM・HEROしかいない。
「さて、トビーがあれからどこまで使いこなせてるかしらね。」
留姫と遥ちゃんはすでに渡したときその場にいたから知っている。だからこの2人だけ驚いていない。
「見たことないHEROですか・・・面白そうですね。」
「カードを2枚伏せてターンエンドです。」
先攻だからあまり動いても仕方ないもんね。できればあのモンスターを出しておきたかったところだけど。
「僕のターン、ドロー!魔法カード、古のルールを発動!手札のレベル5以上の通常モンスターを1体特殊召喚できる!きて下さい!青眼の白龍!」
ATK/3000
「青眼・・・これが・・・」
「「「わぁぁぁ・・・」」」
トビー含め、小等部の皆は青眼の姿に見とれている・・・まぁ普通は滅多に見れないからね・・・この遊戯王の世界では。
「いきますよ!バトル!青眼でガストを攻撃!滅びの爆裂疾風弾!」
「くっ!」
ガストはあっさりと破壊される。が、
「罠発動!アージャント・ライン!自分の場のM・HEROが戦闘で破壊され墓地に送られた時、デッキからレベル4以下のM・HEROを1体特殊召喚する!M・HEROファウンティンを守備表示で特殊召喚!」
DEF/1400
「モンスターを残しましたか、ならカードを2枚伏せ、ターンえん「リバースカードオープン!」えっ!?」
「速攻魔法、マスク・チェンジ・セカンド!手札を1枚捨て、自分の場のM・HERO1体を墓地に送り、同じ属性でレベル8のM・HERO1体をエクストラデッキから特殊召喚します!ファウンティンをリリースし、ファウンティンと同じ水属性でレベル8のM・HEROアシッドを特殊召喚!」
ATK/2600
「ここでアシッド!?」
「アシッドの効果発動!特殊召喚成功時、相手の場の魔法・罠カードをすべて破壊し、相手の場のすべてのモンスターの攻撃力を300ポイント下げる!アシッド・レイン!」
「くっ!」
青眼の白龍 ATK/3000→2700
「ターンエンド。」
マスク・チェンジ・セカンド・・・OCGと効果が違うと思った人がいると思うけど、あれは漫画版の効果。なぜかマスク・チェンジ、マスク・チェンジ・セカンド、マスク・チャージ、フォーム・チェンジはOCG版がなく、漫画版しかなかった・・・OCG版のほうが圧倒的に強かったのに・・・でもだからこそM・HERO単体のデッキが出来上がったともいう。
「僕のターン!魔法カード、闇の量産工場を発動!墓地の通常モンスター2体を手札に加えます。僕は墓地のガストとファウンティンを手札に加えます。」
M・HEROのレベル4以下のモンスターは通常モンスター。だから闇の量産工場はあのデッキにすごく合う。
「M・HEROガストを召喚!」
ATK/1500
「速攻魔法、マスク・チェンジ発動!自分の場のM・HERO1体を墓地に送り、同じ属性でレベルが2つ上までのM・HEROをエクストラデッキから特殊召喚します!ガストを墓地に送り、同じ風属性でレベル6のM・HEROブラストを特殊召喚!」
ATK/2200
「ブラストの効果発動!特殊召喚に成功した時、相手の場の表側表示モンスター1体の攻撃力を半分にします。僕は青眼を選択します。」
青眼の白龍 ATK/2700→1350
「あの青眼が・・・」
「攻撃力1350まで下がるとは・・・」
「バトル!ブラストで青眼に攻撃!」
「くっ、青眼がこうも簡単に・・・」
涼太 LP4000→3150
「アシッドでダイレクトアタック!アシッド・バレット!」
「ぐっ!」
涼太 LP3150→550
「カードを1枚伏せてターンエンドです。」
「おいまじかよ・・・涼太が追い詰められたぞ。」
「・・・やるわねトビー。」
「あぁ。」
よく使いこなしてる・・・さすがトビー。
でもこのまま黙ってる涼太じゃ・・・ないよね?
「僕のターン!魔法カード、調和の宝札を発動!手札から攻撃力1000以下のドラゴン族チューナー1体を捨て、2枚ドローする。僕は伝説の白石を墓地に送って2枚ドロー、伝説の白石は墓地に送られた時、デッキから青眼の白龍を1体手札に加えます。速攻魔法、銀龍の轟咆を発動、墓地のドラゴン族通常モンスターを1体特殊召喚できます。この効果で青眼の白龍を蘇生!」
ATK/3000
「魔法カード、融合を発動!場の青眼と、手札の青眼2体を融合!」
まじか・・・この状況であれを出すか・・・
「融合召喚!現れろ!真青眼の究極竜!」
ATK/4500
さすが涼太・・・
「バトル!真青眼の究極竜でアシッドに攻撃!ハイパー・アルティメット・バースト!」
「うわぁ!」
トビー LP4000→2100
「真青眼の究極竜の効果発動!このカードが攻撃したダメージステップ終了時、自分の場の表側表示のカードがこのカードのみの時、エクストラデッキからブルーアイズの融合モンスター1体を墓地に送ることで続けて攻撃することができる!」
「えぇ!?」
「2枚目の真青眼の究極竜をエクストラデッキから墓地に送り、真青眼の究極竜の2回目の攻撃!M・HEROブラストに攻撃!ハイパー・アルティメット・バースト!」
「(僕の伏せカードは破損した仮面。防ぎきれない・・・)うわぁぁぁぁ!」
トビー LP2100→0
うわぁ・・・やっぱ真青眼の究極竜は脅威だな・・・あの連続攻撃は厄介だ。
「いいデュエルだったよ。」
「ありがとうございます。」
デュエルした2人ががっちり握手。
「惜しかったねトビー。」
「はい・・・もうちょっとだったんですけどね・・・」
「でも大したものよ。涼太をあそこまで追い詰める人は早々いないわ。」
「ほんとですか?」
「凄かったよトビー君!」
「よく使いこなせてる。後はその練度を高めるだけだ。」
「はい!ありがとうございます!」
トビーはこれからどんどんと成長していくだろう。
俺も負けてられないな。
「いやーちょっとヒヤッとしましたね。」
「今日手札悪かった?」
「ちょっと最初の手札は悪かったですね。」
「やっぱりか。」
涼太も調子悪かったのか・・・でもまぁよくやったよトビーは。
「それじゃあ次行くぞ。山岸に鬼頭、デュエル場に上がれ。」
「お、俺の番か。しかも相手は美菜か。」
「やった!駆とだ。駆、よろしくね。」
「あぁ、お手柔らかに。」
「お兄ちゃん頑張って!」
「あぁ。」
さぁて美菜か・・・美菜だけどういうデッキを使うのかわかってないんだよな。
正確には隆も分かってないが・・・隆は何となく予想できる。なんてったってカイザーの孫だもん。
「行くよ駆!楽しいHERO対決にしようね。」
「あぁ、楽しいデュエルをしようぜ・・・うん?HERO対決?」
「そうだよ。私のデッキもHEROなの。」
「何ぃ!?」
美菜のデッキもHERO!?これはまた・・・わくわくするじゃん!
「それじゃあ、デュエル開始!」
「「デュエル!」」
駆「以上、第28話でした。」
遥「そして今回のゲスト、トビー君と涼太お兄さんだよ!」
トビー「トビー・ローラです。よろしくお願いします。」
涼太「荒川涼太です。よろしくお願いします。」
駆「いやぁ2人ともいいデュエルだったね。」
涼太「もうちょっとで負けるところでしたよ。」
遥「惜しかったねトビー君。」
トビー「はい・・・悔しいです。」
駆「これから成長していけばいいんだよ。まだまだこれからだよ。」
トビー「はい!」
遥「さて今回はM・HEROについて紹介していくよ!」
涼太「なんかいろいろと違うんですよね?」
駆「そうそう。まず、今回出たレベル4以下のM・HERO。これはOCG化されてないので漫画の効果そのまんま・・・ってか効果ないから通常モンスターです。」
トビー「だからこそ闇の量産工場が使いやすいんですよね。」
駆「そして読者の皆さんがあれって思ったのはマスク・チェンジ、マスク・チェンジ・セカンドの効果でしょう。」
涼太「あれ、いつもと違いましたね。」
遥「これはどういうことなの?」
駆「作者がせっかくのM・HEROデッキなんだからマスク・チェンジとかも全部漫画版のM・HERO限定にしようぜってことでこうなったらしい。」
遥「そ、そうなんだ・・・」
トビー「そんな理由で。」
駆「けど融合モンスターは漫画版にするとあまりにも弱いカードがあるので、融合モンスターはOCG化されたやつを使ってます。」
涼太「それではOCG化されてるけど漫画版のほうを使うカードを紹介します。」
マスク・チェンジ
速攻魔法
自分フィールドの「M・HERO」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを墓地へ送り、そのモンスターと同じ属性でレベルが2つ上までの「M・HERO」モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。
マスク・チェンジ・セカンド
速攻魔法
手札を1枚捨て、自分フィールドの「M・HERO」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを墓地へ送り、そのモンスターと同じ属性でレベル8の「M・HERO」モンスター1体を、「マスク・チェンジ」による特殊召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
フォーム・チェンジ
速攻魔法
自分フィールドの「M・HERO」融合モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをエクストラデッキへ戻し、そのモンスターの元々のレベルと同じレベルでカード名が異なる「M・HERO」モンスター1体を、「マスク・チェンジ」による特殊召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
マスク・チャージ
通常魔法
自分の墓地の、「M・HERO」モンスター1体と「マスク・チェンジ」1枚を選択して手札に加える。
駆「漫画版の効果はこうなってます。」
涼太「どれもOCG版と比べて弱体化してますね。」
トビー「でもこの小説ではあえてこの漫画版を採用するんですね。」
駆「そういうことになるね。」
遥「頑張ってトビー君!」
トビー「はい!」
駆「ってか、調べてて気づいたんだけど、マスク・チェンジ・セカンドって制限カードだったんだな。」
涼太「そうですね。OCG版だとダーク・ロウが闇属性デッキでばんばん出て厄介でしたからね。」
遥「この小説ではマスク・チェンジ・セカンドは漫画版のしか出さないから制限カードにはしないよ。」
駆「と言っても1回のデュエルで1,2回しか使わないと思うけど・・・」
トビー「ですね。」
涼太「で、次は駆の出番ですね。」
遥「お兄ちゃんのアカデミアデビュー戦だ!」
駆「相手は美菜。まさか美菜もHEROを使ってるとは思わなかったけど。」
トビー「HERO好きの僕としては凄い楽しみです。」
涼太「タイトルは『駆vs美菜 HERO対決』です。」
遥「それじゃあ、次話もお楽しみに!」