遥「今年もよろしくお願いします!」
留姫「さぁ、新年1発目の話は第2章のスタート話よ。」
駆「新年一発目なのにデュエルがありません(汗)」
遥「じ、次話からデュエル回続くから・・・」
駆「それが普通なんだよな・・・」
留姫「ここは遊戯王の世界なんだから・・・」
遥「そうだった・・・」
駆「ということで、早速行くよ。」
留姫「第27話、」
遥「スタート!」
第27話 学園生活スタート
駆side
ゴドウィンとの最終決戦が終わってから1週間後、
遊星達の新居も決まり、落ち着いた俺達はみんなを俺の家(龍可と龍亞の家だけどね)に招待し、俺と遥ちゃんが転生者であることを明かした。そろそろみんなに話そうと思ってたからね
ちなみに俺と遥ちゃんと龍可と龍亞以外のメンバーは遊星、ジャック、クロウ、アキさん、牛尾さん、狭霧さん、それに留姫、涼太、美菜、隆。
みんな最初は信じてくれなかったけど龍可と龍亞が知っていることもあり、なんとか信じてもらえた。
まぁ何故かその後牛尾さんと狭霧さんからセキュリティでバイトしてくれないかと言われたが・・。
あ、もちろん快く引き受けたよ。居候してもらってる身としてはバイトしとかなきゃと思ったし、そう考えた時、中学生を雇ってくれるところなんてないと思ったからね。
しかしこっちでもそういう職につく運命なんだね俺は。
そしてさらに数日後、
「シャイニング・フレア・ウィングマンでダイレクトアタック!シャイニング・シュート!」
「くそー!また負けた!」
特にやることもないので龍亞や遥ちゃんとデュエル。
「でも龍亞も強くなってるじゃん。」
「本当?」
「うん。最初のころと比べたらね。」
「そうね。」
「やったー!」
その時、
プルルルル
「あ、私がでるわね。」
どうやら電話みたいだね。
「あ、父さん。どうしたの?・・・うん・・・分かった。駆、遥、ちょっと来て。」
「え?俺?」
「私も?」
どうしたんだ。会話からして電話の相手は龍可の父さんだろうけど。
「どうしたの?」
「父さんが駆と遥ちゃんと話したいことがあるって。」
「俺と?えーと、何でしょうか?」
「駆君、遥ちゃん、デュエルアカデミアに行かないかい?」
「「・・え?」」
「駆君もまだ中学生ってことになってるんだし、遥ちゃんも小学生だ。アカデミアに通った方がいいと思ってね。どうかな?」
「・・・確かに行きたいとは思ってます。でもどうして居候してもらってる俺達ににそこまでしてくれるんですか?」
これはいつも俺が抱く疑問。住まわせてもらってるだけでありがたいのにどうしてここまで・・・
「な~に、いつも龍可と龍亞が世話になってるからね。それに君たちはもう家族みたいなものだ。これぐらい当然だ。」
家族って・・・そこまで俺達のことを・・・。
「ありがとうございます。ならお言葉に甘えて行かせてもらいます。遥ちゃんも行くでしょ?」
「うん!」
「分かった。なら明日にでも編入届を出そう。小等部と中等部なら編入試験はないはずだ。書類の件で連絡が来るはずだ。」
「分かりました。。ありがとうございます。」
「じゃあ仕事が忙しいからこれで失礼する。龍可と龍亞のことは頼むぞ。」
「「はい。」」
「龍可と龍亞も元気でな。」
「「うん。」」
こうして俺のこっちの世界での学園生活が幕を開くこととなった。
あの口ぶりからして高等部は編入試験はあるんだな・・・俺、本来高校生なんだけどな・・・
「やった、学校行ける!」
遥ちゃんは喜んでる。フォーチュンカップの時から気にしてたからな。嬉しいみたい。
アカデミアに行くとなると・・・あ、留姫や涼太、美菜、隆とも会えるかな。
さらに数日後、
「そう、2人とも編入するのね。」
俺と遥ちゃんは留姫のお母さんが経営する喫茶店に来ていた。
そこで留姫と話をしている。
「駆は私とは同じ学年よね?」
「うん。一緒のクラスだといいね。」
「・・えぇ。」
ちなみに今店にいるのは留姫のお母さんと留姫、俺と遥ちゃん、それから、
「トビー君も復学するんでしょ?」
「うん。」
「同じ学年だし、一緒のクラスだといいね。」
「そうだね。」
ミスティとその弟、トビーもいる。
「でもトビーは自分のデッキって持ってなかったんじゃない。」
「え?自分のデッキを持ってない?」
「うん・・・誘拐されたときに捕られてそのままなくなってて・・・」
「あらら。」
ディヴァイン・・・ここでもやらかしてくれてるな・・・
「どんなデッキを使ってたのか覚えはないの?」
「うーん・・・HERO系だったのは確かだけど・・・」
「だったわね。」
「ミスティも覚えてないんですか?」
「えぇ・・・私、モデルの仕事で忙しかったから。」
「そうですか・・・」
ミスティはトップモデル。いつもトビーと一緒にいれるわけじゃない。
ミスティが海外に行くときはよく留姫のお母さんに預かってもらってたそうだ。
「でもHERO系だとしたらお兄ちゃんと一緒だね。」
「え、そうなんですか!?」
「うん、俺はE・HEROを使ってるからね。」
「そうなんだ!」
トビーの目が輝いてる・・・好きなんだねHEROが。
「トビーはHERO系が好きなんだよね?」
「はい!」
「じゃあ・・・このデッキ、使ってみる?」
「え?いいんですか?」
「うん、俺が使おうと思ってたけど、俺はすでにいつも使ってるデッキがあるしね。」
「わぁ、ありがとうございます!」
「いいの駆君?」
「いいんですよ。おそらく俺はたまにしか使わないですし、それならいつもつかってくれそうなトビー君が使ったほうがあのデッキも喜ぶでしょうし。」
「そう・・・ありがとね。」
「いえいえ。」
「わぁ!僕の知らないHEROが一杯ある!」
デッキを見てまたトビー君の目が輝いてる。ほんとにHEROが好きなんだね。
「じゃあそのデッキの回し方を説明するね。」
「はい!」
その後、トビーに渡したデッキを主な回し方を教えた。あのデッキ、実はOCG化されてないカードが結構入ってる。だからこそおもしろそうだと思って作ったんだけどね。
それからさらに数日後、
いよいよ新学期がスタート。編入手続きはもう済ませ、俺と遥ちゃんは今日が初登校、龍可と龍亞にとっても久しぶりの登校である。
「久々の制服だー!」
「私もね。」
「にしても2人とも似合ってるじゃん!」
「ありがとう!」
「さっ、そろそろ行こうか。」
しかしまた制服着ることになるとはな・・・本来なら高校3年生だったのに・・・って言うのは置いとくか。初心に戻って楽しむまでだよね!
小等部の遥ちゃん、龍可、龍亞の3人と別れ、中等部の職員室へ。
そして担任の先生の案内で教室の前へ。
「じゃあそこでちょっと待っててな。」
「はい。」
ちなみに俺が編入するクラスは中等部1-1だ。
「入っていいぞ。」
お、呼ばれたな。
ということで入ったんだが・・・
入った瞬間ざわつきはじめたな。何でだ?
「じゃあ自己紹介を。」
「あ、はい。え~と、今日からこのクラスに編入する山岸駆です。よろしくお願いします。」
「山岸君はご存じのとおりフォーチュンカップで決勝に進出したデュエリストです。」
あ、そうだったな。だったらその俺が来たからさっきはざわついたのか。
「だから中等部四天王と呼ばれる4人さんも危ないと思うぞ。」
四天王?どこのポケモンの世界だよ・・・え?四天王?
「それはそれで楽しみなんじゃね?」
「そうだね。ね、駆。」
「隆に美菜!」
「僕も忘れないでくださいよ。」
「・・・私も。」
「涼太と留姫も!」
本当にこの4人と一緒のクラスとは・・・
「そっか、荒川と加藤もフォーチュンカップに出てたから知ってるか。丸藤に鬼頭もそのときか?」
「「はい。」」
「そうか。知ってる人がいるからやりやすいかな?」
「そうですね。まだ気が楽ですね。」
「そうか。じゃあお前の席は加藤の隣だ。」
「じゃあで決めていいんですか?」
「決めるも何も加藤も今日から復学だからな。必然的に隣同士になるんだよ。」
「そうなんですね。わかりました。」
そっか、留姫も魔女状態になったせいで休学してたんだったね。
「ふふ、席まで隣なんてね。」
「そうだね。改めてよろしく留姫。」
「こちらこそよろしく。」
「じゃあSHR始めるぞー」
遥side
「川上遥です!よろしくお願いします!」
今日からアカデミア学園生活がスタート。
私のクラスは小等部5-3。龍可と龍亞君と一緒のクラスだよ!
そして、
「今日から復学したトビー・ローラです。またよろしくお願いします。」
今日から復学したトビー君も同じクラス。留姫お姉さんは1か月ぐらいの休学だったけど、トビー君はこの学年になってからは初めての登校。だから今回はこうやって私と一緒に皆に挨拶してるの。
「じゃあ席は・・・2人はあの席よ。」
「「はい。」」
席はトビー君と隣の席だね。
「いよいよ始まるね。」
「そうですね。」
「それじゃあSHR始めるわよー」
今日はこの後LHRをやったら終わり。本格的な授業は明日からなんだって。
駆side
翌日、
今日は午前が普通の授業で午後からが実技という日程だ。
午前の授業は普通の国語とか数学もあったがデュエル学もあった。
まぁ数学とかは転生前に習った範囲だし簡単だったな。
そしてあっという間に午後の実技になりました。
先生に名前を呼ばれた人から順にデュエルをしていく方式らしい。
しかし俺や留姫たちの名前は一向に呼ばれない。
どうやら留姫たちはいつも最後のほうに呼ばれるらしい。
「お兄ちゃん!」
「え・・・遥ちゃん!?」
そこに遥ちゃんが・・・いや、龍可や龍亞、トビーもいる。
「何でここに?」
「今日の午後の最後の授業が先生の体調不良でお休みになったからこの時間は中等部の実技授業を見学することになったの。」
「なるほどねー。」
確かに、遥ちゃんたちの担任の先生がうちの担任に挨拶に行ってるからそうなんだろうね。
上級生の実技デュエルを見て勉強させようってことか。それもいいな。
それからしばらくして、
「ちょっと、大丈夫!?」
クラスの人が倒れた・・・どうやら高熱で倒れたらしい・・・
「これすぐに保健室に連れて行ったほうが・・・」
「私が連れて行くわ。」
そう行って遥ちゃんの担任の先生が倒れたクラスメイトを保健室へ連れて行った。
「しかし困ったな・・・あいつ、今日の荒川の対戦相手だったんだがな・・・」
「えぇ!?」
おうふ、不幸にも涼太の対戦相手だったらしい・・・
「どうしようかな・・・もう後3試合だけだったんだが・・・」
え?それって・・・倒れた人以外に残ってるのって俺や留姫たちだけなんですが・・・俺もこいつらのうち誰かと対戦するってことか?それならそれでワクワクするんだが・・・
「しょうがない。見学に来てる小等部の皆、誰か荒川とやりたいと思うやつはいないか?」
って小等部にやらせるのかよ!まぁこれもいい勉強か。
となると・・・
「じゃあ私が・・「遥ちゃんはちょっと自重しとこうか。」えぇ、何でー?」
当たり前だ。伝説のモンスターの対決をこんなところで実現されてたまるか。
それよりも、
「トビー、やってみない?」
「僕ですか?」
「トビーにやらせるの?」
「うん、トビーはまだ新デッキに慣れてないからね。実戦で経験を積むしかない。」
「だからって涼太相手なのに・・・いや、涼太が相手だからこそいいのかもね。」
「うん、どう、やってみる?」
「・・・はい、こんな機会滅多にないですし、やります!」
「OK、先生、この子がやります。」
「分かった。デュエル場に上がれ。」
「はい!」
さぁて、トビーがどれぐらい使いこなせるようになったか。
まだ上げてから数日しかたってないから完全に使いこなすにはちょっと厳しいかもしれないけど。
「それじゃあ2人とも用意はいいか?」
「「はい!」」
「それじゃあ、デュエル開始!」
「「デュエル!」」
駆「以上、第27話でした。」
留姫「新年最初のデュエルの対戦カードはトビーvs涼太に決定したわ。」
遥「トビー君のデッキは・・・まぁ次話のタイトルでわかるよ。」
駆「しかし・・・編入試験ないんだな。」
留姫「リメイク前の小説ではやったのにね。」
遥「そしてお兄ちゃんがジャストキルで教頭を爆殺したのにね。」
駆「あれはな・・・あの教頭ムカついたもん。」
留姫「これが俗に言う『教頭黒焦げ事件』ね。」
駆「リメイク前ではここでサイコパワーが俺の中で目覚めました。」
遥「そして私は後のほうに出てきて、編入することになるんだけど・・・そこでも・・・」
留姫「遥ちゃんにワンターンキルされた教頭が逆切れで遥ちゃんの編入を認めなくて、見ていた駆の怒りが爆発。デュエルでワンターンキルして病院送り。」
駆「俺の編入試験から4カ月たったその時にも改心の兆しが見えなかったので校長はその教頭を解雇したというお話も・・・」
遥「という教頭先生、今回はどう絡んでくるかな。」
留姫「イラってくるから気にしないほうがいいわね。」
駆「さて、次回は第2章最初のデュエル。」
遥「タイトルは『M・HERO出陣!』です。」
留姫「タイトルでトビーが使うデッキがわかるわね。」
駆「青眼相手に新デッキでどう挑むか、」
遥「次話もお楽しみに!」