遊戯王~伝説を受け継いだ兄妹~   作:龍南

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駆「お待たせしました、第23話です。」

遥「前回の予告通り、今回はお兄ちゃんと私と龍可、後書きからは龍亞君も加えてお送りするよ!」

龍可「しかし作者、今回は遅かったわね。」

駆「先週は文化祭で書く暇なかったんだって。」

龍可「そうなのね。」

遥「ということで、今回は龍亞君の覚醒回!」

駆「あのドラゴンが早々に姿を現す!」

龍可「それじゃあ覚醒の第23話、スタートよ!」


第23話 覚醒せよ!ライフ・ストリーム・ドラゴン!

龍亞vsディマク フィールドの状況

 

龍亞 LP400

手札4枚

伏せカード0枚

パワー・ツール・ドラゴン ATK/2300→2000 DEF/2500→2200(吠え盛る大地の効果で攻守ともに300ポイントダウン)

 

ディマク LP2500

手札0枚

伏せカード1枚、クローザー・フォレスト 、吠え盛る大地

地縛神Cusillu ATK/2800→3600 DEF/2400(クローザー・フォレストの効果で攻撃力800ポイントアップ)

 

 

 

 

 

駆side

 

龍亞・・・頑張れよ。

 

「行くぞダークシグナー!」

 

「あくまで向かってくるか小僧。その勇気に敬意を表し、とっておきの精霊を出すとしよう。」

 

「とっておきの精霊?」

 

「リバースカードオープン!永続罠、呪縛牢!エクストラデッキのシンクロモンスターを召喚条件を無視して守備表示で特殊召喚する。現れよ!我が虜!エンシェント・フェアリー・ドラゴン!」

 

DEF/3000

 

「エンシェント・フェアリー・ドラゴン!」

 

(牢の中に鎖で縛りつけられたドラゴン・・・あれが龍可のシグナーの龍・・・待ってて、俺が取り戻して見せる!)

 

「ターンエンドだ。さぁこい小僧!」

 

「俺のターン!ドロー!パワー・ツール・ドラゴンの効果発動!1ターンに1度、デッキから装備魔法1枚をランダムに手札に加える!パワー・サーチ!」

 

あ、そういえばこの効果はアニメ効果だったな・・・

 

「装備魔法、集中防御盾をパワー・ツール・ドラゴンに装備!」

 

あのカードは装備モンスター以外との戦闘で発生する戦闘ダメージを0にするカード・・・そこは原作通りで行くのか。

 

「カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

「ほぉ、ならば地縛神の攻撃でそのおもちゃのドラゴンを消し去ってやろう。私のターン!バトル!地縛神Cusilluでパワー・ツール・ドラゴンに攻撃!」

 

「速攻魔法、リミッター解除!俺の場の機械族モンスターの攻撃力をエンドフェイズまで倍にする!」

 

ATK/2000→4000

 

「倍だと!?くっ!」

 

「うわぁぁぁ!」

 

くっ・・・でもここまでは原作通り・・・龍亞がデュエルしてるという点を除けば・・・エンシェント・フェアリー・ドラゴンを取り戻すまでは原作通りで行くのかな?

 

ディマク LP2500→2100

 

「おのれ・・・神の力に歯向かうとは・・・だが地縛神は崩れんぞ。自分の場のモンスターを犠牲にすることで破壊を免れ、お前のライフを半減させるのだ。そのためにこいつを召喚したんだ!エンシェント・フェアリー・ドラゴンをリリース!」

 

「うわぁ!」

 

龍亞 LP400→200

 

「龍亞!」

 

「龍亞君!」

 

「大丈夫・・・龍可、待ってて、今エンシェント・フェアリー・ドラゴンを取り戻すから。」

 

「え?」

 

「なんだと?」

 

ここも原作通りかやはり。

 

「永続罠発動!リスペクト・シンクロン!相手の場のシンクロモンスターが相手のカード効果で墓地に送られたとき、そのシンクロモンスターを召喚条件を無視して俺の場に特殊召喚する!」

 

「なんだと!?」

 

「龍亞君!凄い!」

 

「龍可!」

 

「えぇ!降誕せよ!エンシェント・フェアリー・ドラゴン!」

 

ATK/2100

 

エンシェント・フェアリー・ドラゴンの鎖が切れ、本当の姿を取り戻して龍亞の場に現れる。

 

「エンシェント・フェアリー・・・やっと会えたね。」

 

『龍可、遠き日の約束を忘れないでいてくれたこと、心から感謝します。本当にありがとう。』

 

「うん。」

 

「集中防御盾を墓地に送ることでリミッター解除の効果でのパワー・ツール・ドラゴンの破壊を無効にする!」

 

「素晴らしい・・・小僧がここまでやるとは・・・私はターンエンドだ。」

 

『さぁ行くのです龍亞。今こそあなたの本当の力を見せるときです。』

 

「俺の・・・本当の力?うわぁっ!」

 

「あ、私の痣が!」

 

俺の痣も・・・あ、痣が俺から離れていく。

 

「お兄ちゃんの痣が・・・・」

 

「龍亞に向かっていく・・・」

 

「この痣は・・・」

 

俺から離れた痣は龍亞の右腕に行った。

 

「これって駆の痣じゃ・・・」

 

『それは駆が仮に預かっていたものにすぎません。待っていたのです。あなたがこうなるときを。』

 

「そうだったんだ・・・」

 

「本当に・・・龍亞がシグナー・・・」

 

「そうだよ。さぁ龍亞!その力でダークシグナーと決着をつけな!」

 

「うん!(痣を通して伝わってくる・・・駆の想いが・・・ありがとう駆。この力でダークシグナーを倒し、龍可を助ける!)俺のターン!エンシェント・フェアリー・ドラゴンの効果!1ターンに1度、フィールド魔法を破壊し、1000ポイントのライフを回復する!龍可!」

 

「えぇ!プレイン・バック!」

 

「フィールド魔法を!?」

 

龍亞 LP200→1200

地縛神Cusillu ATK/3600→2800

 

「さらに俺はデッキからフィールド魔法を1枚手札に加える!そして、チューナーモンスター、D・ライトンを召喚!」

 

ATK/200

 

「(赤き龍よ、力を貸して!)俺はLv7のパワー・ツール・ドラゴンにLv1のライトンをチューニング!世界の未来を守るため勇気と力がレボリューション!シンクロ召喚!進化せよ!ライフ・ストリーム・ドラゴン!」

 

ATK/2900

 

「ライフ・ストリーム・ドラゴン・・・」

 

「これが龍亞君のシグナーの龍・・・」

 

ついに来たか、ライフ・ストリーム・ドラゴン・・・

 

「ライフ・ストリーム・ドラゴンの効果!シンクロ召喚に成功した時、ライフが2000未満のプレイヤーのライフを2000にする!」

 

龍亞 LP1200→2000

 

「バトル!ライフ・ストリーム・ドラゴンで地縛神Cusilluを攻撃!ライフ・イズ・ビューティーホール!」

 

「ぐわぁぁぁ!」

 

ディマク LP2100→2000

 

「これで最後だ!エンシェント・フェアリー・ドラゴンでダイレクトアタック!龍可!」

 

「えぇ!お願いエンシェント・フェアリー・ドラゴン!エターナル・サンシャイン!」

 

「ぐぉぉぉぉぉぉ!」

 

ディマク LP2000→0

 

「やった!龍亞が勝った!」

 

「凄い龍亞君!」

 

やったね龍亞。って!

 

「龍亞、危ない!」

 

「え・・・うわぁ!」

 

「私が・・・こんなところで・・・負けるとは・・・」

 

ディマク・・・確かにこれも原作通りだけど・・・

 

「ルドガー様、お許しを・・・この役に立たぬディマクを。ダークシグナーに栄光あれ!」

 

そういってディマクは倒れ、消えた。

 

「俺・・・ほんとにシグナーになったんだ・・・」

 

「そうだよ。これからは、お前が6人目のシグナーだ。」

 

「うん!」

 

「やったね龍亞君。」

 

「やっぱり龍亞は私にとって最高のヒーローよ!」

 

龍亞、お前はほんとに成長した。だからこんなに早くシグナーになれた。

 

俺が親代わりみたいなものだから龍可も含めてちゃんと育てないとね。

 

そして塔を封印し、次は遊星の番。

 

けど、

 

「ごめん、俺はアキさんのところに行く。」

 

「アキのところに?」

 

「遊星のほうはこれだけいれば十分でしょ。だからデュエル相手が不明のアキさんのところに行ったほうがいいと思ってね。」

 

アキさんの相手がだれかわからない。ミスティがダークシグナー化することは避けたし、一体誰なのか気になる。

 

「分かった。でもどうやって行くつもりだ?」

 

「これだよ。」

 

俺は1つの物を取り出した。

 

「それは・・・スケートボードか?」

 

「そうだよ。ターボエンジン付きスケートボード。これでいける。」

 

「分かった。アキのほうは任せたぞ。」

 

「あぁ、遊星も気を付けてね。」

 

「あぁ、行くぞ!」

 

遊星たちは行った。俺も行くぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遥side

 

「鬼柳ーーーーー!!!」

 

よし!遊星お兄さんがダークシグナーを倒した!残る塔はあと2つ!

 

でも遊星お兄さんには辛いデュエルになっちゃったね・・・かつての仲間と死をかけたデュエルなんて・・・ダークシグナー・・・許せない!

 

「皆、旧モーメントに行くぞ!ルドガーとの決着をつける!」

 

本来なら私がしたい・・・でもシグナーじゃない私にその権利はない・・・これは、シグナーとダークシグナーの戦いなんだから・・・

 

そして、

 

「よく来たな遊星。かつての仲間を地獄に突き落としたか。」

 

旧モーメントに到着。そしてルドガーを名乗るやつもいた。

 

「違う!俺と鬼柳の間に憎しみ合う理由はなかった!お前たちダークシグナーが俺たちの誤解を利用したんだ!」

 

「誤解?誤解などではない。それが運命だ。最初からお前たちは命を懸けて憎しみ合う運命だったのだ。憎しみと悲しみに彩られた火花をまき散らしながらモーメントを回す。私と不動博士のようにな!」

 

「何だと!?」

 

「ふはははは!」

 

ピッ!

 

ドカーン!

 

「うわぁ!」

 

「何!?」

 

あの人が何かのボタンを押した瞬間何かの衝撃が来た。

 

そして下から何かが・・

 

「綺麗・・・」

 

「あれがモーメントの光・・・」

 

モーメント・・・これが・・・

 

「これは・・・」

 

「見えるか遊星。これが17年前に私と不動博士が見つけた新たな可能性の扉だ。この光の向こうにはこの世界を変える力が眠っている。」

 

そんな光、あるわけないじゃんって言いたいところだけど・・・そんな常識はここでは通用しないんだったね。

 

「やがてこの光は、ここから溢れ、この世界を覆いつくす。」

 

「そこに大きな犠牲が出たとしてもか!ルドガー!お前がしたことを許すわけにはいかない!」

 

うん!その通り!

 

「新たな可能性に多少の犠牲はつきものだ。」

 

「多少だと?」

 

「運命の前には人の命など、ごみのように消える。」

 

人の命がごみ?ふざけてる・・・

 

「貴様は狂ってる!これ以上お前の好きなようにはさせない!」

 

「お前もこの光の中に葬ってやる。こい遊星!」

 

「望むところだ!」

 

「待って遊星!」

 

「何?」

 

龍可?いったい何を。

 

「このデュエル、私にやらせて!」

 

「何!?」

 

「龍可!それは危険だよ!」

 

「危険なのはわかってるわ。でも私、シグナーの中で今回まだ何もしてない。エンシェント・フェアリー・ドラゴンを取り返しただけ。だからここで少しでもみんなの力になりたいの!」

 

「だからって!」

 

「龍亞、あなたも危険を顧みずに私のためにダークシグナーとデュエルしたじゃない。」

 

「でも・・・」

 

「龍亞には感謝してるのよ。私が病気で倒れてるとき、いつも私のそばにいてくれた。いつも私を守ってくれた。そしてさっきも。」

 

「龍可・・・」

 

「だからこそ、今回は私がやりたいの。私が皆を守って少しでも恩返ししたいの!」

 

龍可・・・そんな思いを・・・

 

「分かった・・・龍可、このデュエル、お前に任せる。その思いを奴にぶつけるんだ!」

 

「うん!」

 

「そこまで言うなら俺は何も言わない。龍可!ダークシグナーなんてさっさと倒してよ!」

 

「頑張って龍可!」

 

「龍可ちゃんしっかりな。」

 

「ありがとう!ルドガー!あなたの相手は私よ!」

 

「ほぉ、遊星じゃなく小娘が相手か・・・お前に私の相手が務まるかな?」

 

「私だって遊星と同じシグナーよ。覚悟はできてるわ!いくわよ!」

 

「意気はよし。なら遊星とやる前にウォーミングアップといこう。」

 

「ならそのウォーミングアップであなたは終わりよ!」

 

やっちゃえ龍可!そんなやつ倒しちゃって!

 

「いくぞ!」

 

「「デュエル!」」




駆「以上、第23話でした。」

遥「そして今回のゲストは予告通り龍亞君だよ!」

龍亞「いぇーい!龍亞だよ!よろしく!」

龍可「テンションノリノリね。」

龍亞「そりゃそうだよ!ついに俺もシグナーになったぜ!」

遥「ダークシグナーも倒したしね。」

駆「でも調子の乗り過ぎには注意な。」

龍可「そうね。」

龍亞「もう!今日ぐらいいいじゃん!」

駆「そういうわけにもいかないんだよな。」

龍可「ダークシグナーとの戦いはまだ終わってないのよ。」

龍亞「ちぇー。」

遥「さて、前回の後書きの続き。」

駆「リメイク前では龍亞はダークシグナーに敗北したところまでは言ったよね。」

龍亞「えぇ!?俺負けちゃったの!?」

龍可「しかもそのあと意外な展開。私と駆がタッグを組んでやろうと思ったらディマクのパートナーがディマクに操られた龍亞なんだもん。」

龍亞「えぇ!?」

遥「龍亞君操られたんだ(汗)」

駆「その時がムーン・ライト初登場で、エンシェント・フェアリーと共にディマクを倒し、龍亞も無事復帰したね。」

龍亞「よかった~。」

龍可「でもそのあと、駆は絶体絶命のピンチに陥ったのよね。」

駆「そうそう。そのあと俺の前にディヴァインがダークシグナーとなって襲い掛かった。危うく死ぬところだった・・・」

遥「ディヴァインってアルカディアムーブメントのあの?」

龍可「そうよ。結局その時もムーン・ライトでとどめを刺したけど、あの時はもう心配したわ。駆は血だらけだったし。」

遥「えぇ!?」

駆「それがダークシグナーとの戦いだよ。」

龍亞「そんなダークシグナーとの戦い。次は龍可の番だ!」

龍可「皆の応援を背に、私は頑張るわ!」

遥「頑張って龍可!」

駆「タイトルは『舞い降りよ!エンシェント・エンジェル・ドラゴン!』です・・・うん?エンシェント・エンジェル・ドラゴン?」

龍亞「聞いたことないモンスター・・・」

遥「・・・まさか・・・」

龍可「ふふ、見せてあげる!エンシェント・フェアリー・ドラゴンの進化した姿を!」

駆・遥・龍亞「「「エンシェント・フェアリー・ドラゴンが進化!?」」」

龍可「それじゃあ、次話もお楽しみに。」

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