遊戯王~伝説を受け継いだ兄妹~   作:龍南

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駆「お待たせしました、第13話です。」

遥「今回はお兄ちゃんのデュエル!」

駆「新しいHEROも登場するよ。」

遥「頑張ってお兄ちゃん!」

駆「あぁ。それじゃあ第13話、スタートです。」


第13話 E・HEROvsワルキューレ

駆side

 

「お疲れさま龍可。」

 

「ありがとう駆。負けちゃったけどね。」

 

デュエル場に向かう途中の俺は終わったばかりの龍可に遭遇。

 

「あれはしょうがないよ。俺だって進化した青眼は知らなかったんだから。」

 

「じゃあ少しは驚いてもらえました?」

 

そこに隆や美菜と喋りながら歩いてたため、少し遅れた涼太が登場。

 

「少しどころかかなり驚いたよ。」

 

「それはよかったです。」

 

真青眼の究極竜・・・攻撃力4500の連続攻撃は強烈だからね。

 

「控室で遊星が燃えてたよ。あの青眼と戦うことができるって。」

 

「そうですか・・・僕も遊星さんとのデュエルは楽しみです。」

 

「駆も頑張れよ。」

 

「応援してるよ。」

 

「ありがとう。行ってくる。」

 

さぁ、ワルキューレを狩ってきますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さぁ次は準々決勝第3試合だー!まずは華麗なるワルキューレ使い、リチャード・フォン・シュレイダー!』

 

華麗・・・ね・・・持ってるカードは鬼畜カードばかりだけどね。

 

『対するは神を倒しての準々決勝進出!山岸駆!』

 

MCのコールを受けて俺もデュエル場に上がる。

 

「君の昨日のデュエル、見させてもらったよ。見事なデュエルだった。」

 

「そりゃどうも。」

 

「まさかあの北欧の神を倒すとは思わなかったが、強ければ強いほど、やりがいがあるというもの。」

 

「・・・1つ聞いてもいい?」

 

「何かね?」

 

「あなたは何でこの大会に参加してるの?」

 

「愚問だね。強いデュエリストとやりたい。これ以上の理由がいるかね?」

 

「それもそうですね。」

 

どうやらアニメで出てきたジークようなやつではないみたいだね。

 

「そろそろ始めようか。」

 

「えぇ。」

 

互いにデュエルディスクを構える。

 

『さぁ、準々決勝第3試合のスタートだー!』

 

「デュエル!」

 

駆 LP4000

リチャード LP4000

 

先攻は・・・俺か。

 

「俺の先攻、ドロー!」

 

手札は・・・うわぁ・・・まじかよ(汗)

 

とりあえずは、

 

「E・HEROオーシャンを攻撃表示で召喚!」

 

ATK/1500

 

「カードを5枚伏せてターンエンド!」

 

「なんだと!?」

 

『おおっと、カードを5枚も伏せたぞ。これはどういう戦略が隠されているというのか!』

 

「思い切った戦術だ・・・でも私のやることは変わらない!私のターン!ドロー!魔法カード、Walkuren Rittを発動!」

 

やはり来たか!

 

「手札にあるワルキューレと名のつくモンスターをすべて特殊召喚する!いでよ!ワルキューレ・ツヴァイト、ワルキューレ・アルテスト、ワルキューレ・ドリッド!」

 

ワルキューレ・ツヴァイト ATK/1600

ワルキューレ・アルテスト ATK/1600

ワルキューレ・ドリッド ATK/1000

 

「ワルキューレ・ツヴァイトの効果発動!ワルキューレ・ツヴァイトのモンスター効果!このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択して破壊する。オーシャンを破壊!」

 

「くっ!だけど罠発動!エレメンタル・ミラージュ!E・HEROと名のつくモンスターが相手のカード効果で破壊されたとき、破壊されたモンスターを同じ表示形式で場に戻すことができる!戻って来い!オーシャン!」

 

ATK/1500

 

「だが攻撃力はこっちが上だ。バトルワルキューレ・ツヴァイトでオーシャンに攻撃!」

 

「罠発動!緊急隔壁!このターン、俺のモンスターは戦闘では破壊されず、相手はモンスター1体でしか攻撃できない!」

 

「何!?でも戦闘ダメージは受けてもらうぞ。」

 

「くっ!」

 

駆 LP4000→3900

 

「メインフェイズ2、手札から速攻魔法、時の女神の悪戯を発動!1ターンスキップし、再び私のバトルフェイズとなる!」

 

「いきなりそのカードまで出るのかよ!」

 

「ワルキューレ・ツヴァイトでオーシャンに攻撃!」

 

「くっ!」

 

駆 LP3900→3800

 

ターンが違うから緊急隔壁の効果が切れてオーシャンが破壊・・・さすがね・・・でも!

 

「罠発動!ヒーロー・シグナル!自分のモンスターが戦闘で破壊されたとき、デッキからレベル4以下のE・HEROを1体特殊召喚できる!こい!E・HEROブレイズマン!」

 

DEF/1800

 

「ブレイズマンの効果発動!このカードが召喚・特殊召喚に成功したとき、デッキから融合のカードを1枚手札に加えることができる。」

 

「やるな・・・私はカードを1枚伏せてターンエンドだよ。」

 

ふぅ、危なかった。

 

しかしWalkuren Rittの効果でデッキに戻るはずのワルキューレはターンをスキップしたことで場にとどまることができる・・・厄介だね。

 

「今度はこっちの番です!俺のターン!」

 

よし!

 

「手札から融合を発動!場のブレイズマンと手札のバーストレディを融合!現れろ!E・HEROクリムゾン・ナイト!」

 

ATK/2400

 

「クリムゾン・ナイト・・・見たことないヒーローだ。」

 

そう、俺も見たことはなかった。

 

昨日プリンセスが後から行くって言って、そのあと俺のところに戻ってきたときにくれた新たな融合モンスターのうちの1体。全部の融合モンスターが素材モンスターが指定されてたから入れてみた。

 

でも今回はこいつの効果は使う必要はないかな。

 

「バトル!クリムゾン・ナイトでワルキューレ・アルテストを攻撃!クリムゾン・スラッシュ!」

 

「ぐっ!」

 

リチャード LP4000→3200

 

「ターンエンド!」

 

今はこのクリムゾン・ナイトで何とかするしかないかな。

 

「私のターン、ドロー、私は魔法カード、ニーベルングの財宝を発動。このカードの効果により、自分のデッキからニーベルングの指輪を相手の魔法・罠ゾーンに置き、相手モンスター1体に装備させる。私はE・HEROクリムゾン・ナイトを選択する。」

 

やっぱり来たか・・・

 

「さらに私はデッキからカードを5枚ドローする。さらに私はワルキューレ・ドリッドをリリースし、運命の戦車をアドバンス召喚!」

 

ATK/1500

 

「運命の戦車は1ターンに1度、ワルキューレと名のついたモンスターに装備できる。ワルキューレ・ツヴァイトに装備!」

 

馬車のようなものが現れ、ワルキューレ・ツヴァイトが乗った。

 

「装備モンスターはエンドフェイズまで攻撃力を半分にすることで、ダイレクトアタックをすることができる。いけ!ワルキューレ・ツヴァイト!ダイレクトアタック!」

 

ワルキューレ・ツヴァイト ATK/1600→800

駆 LP3800→3000

 

「ターンエンドだ。」

 

ワルキューレ・ツヴァイト ATK/800→1600

 

ダイレクトアタックできるユニオンモンスターか・・・いたねそんなの。

 

「俺のターン、ドロー!ニーベルングの指輪の効果でもう1枚ドロー!」

 

あ、このカード・・・このデュエルの切り札になるかも。

 

「モンスターカードはない。俺は魔法カード、増援を発動!デッキからレベル4以下の戦士族モンスターを手札に加える!俺はE・HEROエアーマンを手札に加え、エアーマンを召喚!」

 

ATK/1800

 

「エアーマンの効果!召喚に成功したとき、デッキからHEROと名のつくモンスターを1体手札に加えることができる。俺はフェザーマンを手札に加える。バトル!エアーマンでワルキューレ・ツヴァイトに攻撃!エアー・シュート!」

 

「罠発動、ヴォーダンの裁き。相手が攻撃してきたとき、手札の魔法カード1枚と、デッキの1番上のカードを交換し、デッキをシャッフルする。その後、攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了させる。」

 

「ちぇっ、ターンエンド。」

 

「私のターン・・・いくぞ!私は永続魔法、女神スクルドの託宣、女神ウェルダンディの導き、女神ウルドの祭壇の3枚を発動!」

 

きたか、女神3姉妹!

 

「まずは女神スクルドよ!来るべき未来を私に示せ!1ターンに1度、相手のデッキの上から3枚のカードを確認し、好きな順番でデッキの上に戻す。」

 

これで強力なモンスターがいたらそのカードが1番上になるように順番を入れ替えると。

 

「ふむ、変更はしない。次に女神ウェルダンディの導きにより私は現在を知る。1ターンに1度、相手のデッキの1番上のカードの種類を宣言する。当たった場合、そのカードを相手フィールド上にセットする。一番上のカードはモンスターカードだ!」

 

・・・あら、エッジマンか。

 

「そして女神ウルドがそのカードを裁断する。1ターンに1度、相手フィールド上の裏側表示モンスター1体のカード名を宣言する。当たった場合、そのカードをゲームから除外する。そのカードはE・HEROエッジマン!」

 

エッジマンが除外か・・・

 

「さらに運命の戦車を装備を解除して場に戻す!」

 

ATK/1500

 

「ワルキューレ・ツヴァイトと運命の戦車をリリース!ワルキューレ・ヴリュンヒルデをアドバンス召喚!」

 

ATK/1800

 

「ヴリュンヒルデは場に存在する戦士族・ドラゴン族1体に付き300ポイント攻撃力がアップする。」

 

ATK/1800→2400

 

「バトル!ワルキューレ・ヴリュンヒルデでエアーマンに攻撃!」

 

「くっ!」

 

駆 LP3000→2400

ワルキューレ・ヴリュンヒルデ ATK/2400→2100

 

「カードを1枚伏せてターンエンドだ。」

 

ヴリュンヒルデ・・・今更気づいたけど、ドラゴン族だけじゃなく、戦士族がいても攻撃力がアップするんだね。

 

さて、どうしようかな。

 

「俺のターン、ドロー!ニーベルングの指輪の効果発動!モンスターカードがあるはずだ。捨ててもらおう。」

 

「あぁ、俺はバブルマンを捨てる。ターンエンド。」

 

「成す術なしかね?では私のターン!3姉妹の女神たちのコンボ発動!・・・3番目のカードを1番上に置け。そのカードは・・・モンスターカード!消えろ!E・HEROスパークマン!」

 

今度はスパークマンか・・・

 

「永続罠、DNA改造手術を発動。私はドラゴン族を宣言。このカードがある限り、場のすべてのモンスターはドラゴン族になる。これでワルキューレ・ヴリュンヒルデ自身もドラゴン族になり攻撃力が上がる。」

 

ATK/2100→2400

 

「さらに魔法カード、天馬の翼を発動!墓地に運命の戦車があるとき、このターン、ワルキューレと名のつくモンスターはエンドフェイズまで攻撃力を半分にすることでダイレクトアタックをすることができる!行け!ワルキューレ・ヴリュンヒルデ!ダイレクトアタック!」

 

「くっ!」

 

ワルキューレ・ヴリュンヒルデ ATK/2400→1200

駆 LP2400→1200

 

「ターンエンドだ。」

 

ワルキューレ・ヴリュンヒルデ ATK/1200→2400

 

どんどんと俺のライフが削られていく・・・でもそれもここまでだよ!

 

「俺のターン!」

 

「ニーベルングの指輪の効果発動!モンスターカードを捨ててもらおう。」

 

「あぁ、俺はフォレストマンを捨てる。魔法カード、平行世界融合を発動!除外されているモンスターをデッキに戻すことで融合素材とし、融合召喚する!」

 

「何!?」

 

「除外されているエッジマンとスパークマンをデッキに戻し、融合!現れろ!E・HEROプラズマヴァイスマン!」

 

ATK/2600

 

「プラズマヴァイスマンの効果発動!手札を1枚捨てることで、相手の場の攻撃表示モンスター1体を破壊する!俺はワルキューレ・ヴリュンヒルデを選択!」

 

「何!?」

 

「ワルキューレ・ヴリュンヒルデには破壊耐性があるがその効果は戦闘破壊のみ!効果破壊じゃ発動しない!」

 

「ぐっ・・・」

 

「平行世界融合を発動したターン、俺はこれ以上モンスターを特殊召喚することはできない。でも通常召喚がまだ残っている!E・HEROフェザーマンを召喚!」

 

ATK/1000

 

「・・・私の負けか。」

 

「そうです。バトル!プラズマヴァイスマンとフェザーマンでダイレクトアタック!プラズマ・パルサーション!フェザー・ブレイク!」

 

「ぐわぁぁぁ!」

 

リチャード LP3200→0

 

『決まったー!山岸駆、見事な逆転勝利だー!』

 

ふぅ、結局2枚残ってる伏せカード使わなかったな。まぁブラフカードで相手によって破壊されないと効果が発動しないカードだったけどね。

 

「私の負けだ。強いな。」

 

「ありがとうございます。」

 

「私はもっと強くなる。そのとき、また君に挑ませてもらうよ。」

 

「望むところです。その時には俺ももっと強くなっておきます。」

 

「あぁ。」

 

がっちりと握手を交わした後、リチャードは去っていった。

 

リチャード・フォン・シュレイダーか・・・調べたけどやっぱりあいつはシュレイダー社の社長だった。あいつが社長な限り、シュレイダー社は安泰かな。

 

『ねぇ駆・・・。』

 

「うん?どうしたサキ?」

 

『いつになったら私を出してくれるの!』

 

「いや、お前、ずっとデッキに眠ったまま出てこないじゃん。」

 

『ぶぅ・・・。』

 

そう、サキもブラスター(ネオスのことね)も一向に引かないんだよね・・・いつだせるのやら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遥side

 

「あいつほんとすげぇな。」

 

「さすが駆!」

 

お兄ちゃん・・・ほんとにすごい。

 

「次は・・・私だね。」

 

そう、次は私。留姫お姉さんを元に戻すための戦いが始まる。

 

「遥、ほんとに大丈夫なの?」

 

「大丈夫だって。」

 

「だって、あんな力まともに受けたら・・・」

 

「大丈夫!私に任せて!」

 

龍可が心配するのは最もだけどね。

 

「大丈夫だ龍可。いざとなれば駆が何とかするだろう。」

 

そこに遊星お兄さんの声。

 

「でも・・・」

 

「今更やめろと言ったところでやめはしないだろう。兄の駆も止めないんだしな。」

 

分かってるじゃん遊星お兄さん。

 

「遥、君は自分のデュエルをすればいい。そうすればおのずと彼女の心にその思いは届くだろう。」

 

「うん!ありがとう遊星お兄さん!」

 

「遥ちゃん、留姫をお願いね。」

 

「あいつを元に戻してやってくれ。」

 

「頼みましたよ。」

 

「うん!任せて!」

 

隆お兄さん、美菜お姉さん、涼太お兄さんからも声をかけてもらっちゃった。

 

皆の思いも、全部私が留姫お姉さんに届ける!そして留姫お姉さんを元に戻して見せる!




駆「以上、第13話でした。」

遥「お兄ちゃん凄い!」

駆「ありがとう遥ちゃん。」

遥「さて、今回初登場のオリカを紹介するよ!」



E・HEROクリムゾン・ナイト
炎属性 戦士族 Lv7
ATK/2400 DEF/1800
融合・効果
「E・HEROブレイズマン」+「E・HEROバーストレディ」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択する。選択したモンスターを破壊し、相手ライフに300ポイントのダメージを与える。この効果を発動したターン、このモンスターは攻撃できず、攻撃力は次の自分のスタンバイフェイズまで半分になる。



駆「俺の新たなHERO、クリムゾン・ナイトです。」

遥「こんな効果があったんだ。」

駆「そうだよ。ただし、デメリットもあるから気を付けてね。」

遥「この他にも新HEROあるんだよね?」

駆「結構あるよ。このカード含めて8体ある。」

遥「8体も!?」

駆「そのうちクリムゾン・ナイトを含めた5体は今回みたいな融合素材指定。クリムゾン・ナイトは炎属性のHERO、ブレイズマンとバーストレディの2体が指定されてるよね。」

遥「ということはあと4体は?」

駆「水、風、光、地属性の4体がある。そしてあと3体のうち、2体は通常下級モンスターのHEROの中でOCGで出てない組合せの融合素材、最後の1体は女性HEROを融合素材にした新HEROです。」

遥「よく作ったよね作者。」

駆「結構調整するの苦労したらしいよ。効果もそれほど強くないように調整したらしいし・・・。」

遥「そ、そうなんだ・・・。」

駆「それにリメイク前でも出したオリカも含めてあるからね・・・エクストラデッキの調整に苦労する。」

遥「制限があるもんね。」

駆「そうそう。HEROにエクストラデッキの枚数制限はきついよ・・・。」

遥「さて次は・・・私の番。」

駆「頑張って遥ちゃん。」

遥「うん。留姫お姉さんは私が元に戻して見せる!」

駆「次話の題名は『想いよ届け!渾身の黒・魔・導・連・弾!』です。お楽しみに!」

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