遥「お待ちかねお兄ちゃんのデュエルの時間だよ。」
駆「皆を俺のバトルフィールドに招待するよ。」
遥「じゃあ今日はお兄ちゃんどうぞ。」
駆「OK!それじゃあ、第9話、レッツ!ショータイム!」
駆side
「駆・・・負けちゃった・・・。」
「惜しかったね龍亞。でもよく頑張ったよ・・・あのデッキ相手に。」
ワルキューレ・・・鬼畜カードが結構入ってるからね。
「でも悔しいよ・・・。」
「その悔しさは次にぶつけな。今のデュエルから成長していけばいい。今はそういう時期だ。」
「・・・うん。」
落ち込んでるな龍亞。いいところまで行っただけにね。
「大丈夫、次俺が勝って、明日敵討ちするから。」
「・・・うん、頑張って駆!」
「あぁ。」
そういって俺はデュエル場へと向かう。
ドラガンは・・・やっぱりジャックへのリベンジが目当てなのかな?
『さぁ、1回戦第6試合の時間だー!まずは実力未知数の兄妹がそろって参戦!まずは兄のほうの登場だ!山岸駆!』
おい待て、何で俺と遥ちゃんが兄妹だってことを知っている!
『対するはジャックへのリベンジのためにこの舞台にやってきた北欧の死神、ドラガン!』
やっぱジャックへのリベンジなのね。
「お前に恨みはないが・・・ここでつぶさせてもらう。」
「どうぞお好きなように。でもそう簡単にはやられませんよ。」
「・・・ふん、いくぞ。」
「「デュエル!」」
駆 LP4000
ドラガン LP4000
「俺のターン、ドロー!俺は極星獣タングリスニを召喚!」
ATK/1200
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
タングリスニを攻撃表示で伏せカード1枚・・・あの伏せカード・・・もしかしてあれかも?
にしても・・・この世界にきてのデュエルで後攻は初めてかな?
「俺のターン!」
よし!いいカード引いた!
「魔法カード、ナイト・ショットを発動!相手の場にセットされた魔法・罠カードを1枚破壊する!」
「何!?」
伏せカードは・・・やっぱり極星宝ブリージンガ・メンだったか。それぐらいは読めてるよ。
「魔法カード、融合を発動!手札のフェザーマンとバーストレディを融合!こい!E・HEROフレイム・ウィングマン!」
ATK/2100
「さらにE・HEROスパークマンを召喚!」
ATK/1600
ここは畳みかける!
「バトル!フレイム・ウィングマンでタングリスニを攻撃!フレイム・シュート!」
「うぉぉ!」
ドラガン LP4000→3100
「フレイム・ウィングマンの効果発動!このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」
「何!?うぉっ!」
ドラガン LP3100→1900
「だが、タングリスニは戦闘によって破壊され墓地に送られたとき、自分の場に極星獣トークンを2体特殊召喚できる!」
DEF/0×2
「さらに極星獣タングニョーストは自分の場のモンスターが戦闘によって破壊され墓地に送られたとき、手札から特殊召喚できる!」
DEF/1100
タングニョーストまで特殊召喚だと!?それは予想してなかった。極神皇トールを出させないためにスパークマンも攻撃要因として出したのに・・・ならせめてタングニョーストは破壊する!」
「スパークマンでタングニョーストを攻撃!スパークフラッシュ!」
「くっ!」
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
くそ・・・これじゃあトールを出される!
「俺のターン!極星獣グルファクシを召喚!」
ATK/1600
やっぱり持ってた・・・くる!
「Lv3の極星獣トークン2体にLv4の極星獣グルファクシをチューニング!星界の扉が開くとき、古いにしえの戦神がその魔鎚を振り上げん。大地を揺るがし轟く雷鳴とともに現れよ!シンクロ召喚!光臨せよ、極神皇トール!」
ATK/3500
極神皇トール・・・北欧に伝わる神の1体・・・出させちゃったか・・・。
「極神皇トールの効果!1ターンに1度、相手の場のモンスターの効果をエンドフェイズまで無効にする!エフェクトアブソーバー!」
効果無効化は意味ないけど・・・アニメ版じゃないみたいだね。よかった。アニメ版だと効果が無効化されるのは1体だけだけど、その代りに無効化した効果をトールが使用できるからね。フレイム・ウィングマンの効果が吸収されてたら俺のライフは風前の灯火になるところだった。
「バトル!極神皇トールでフレイム・ウィングマンを攻撃!サンダーパイル!」
「うわぁ!」
駆 LP4000→2600
「罠発動!ヒーロー・シグナル!自分の場のモンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られたとき、手札、デッキからレベル4以下のE・HEROと名のつくモンスターを1体特殊召喚できる!こい!E・HEROクレイマン!」
DEF/2000
「カードを1枚伏せてターンエンドだ。」
強い・・・これがトールの力・・・
「俺のターン!」
あ、このカードは・・・使うしかないね。
「凄いですねドラガンさん。こんな強いモンスターを使うなんて。」
「ほぉ・・・その目、トールを見て物怖じしないとはな。」
「それ程強いモンスターを倒すには・・・自分のバトルフィールドに招待するしかないですね。」
「・・・自分のバトルフィールドだと?」
「すぐにわかりますよ。瞳に映る全てのもの、因縁和合の幻であり、夢かはたまた現実か・・・フィールド魔法発動!摩天楼3-ミラージュタウン!」
フィールドが姿を変え・・・現れたのはヒーローシティみたいな街・・・だが霧に包まれてるかのようだ・・・いや、幻に包まれてるって言った方がいいかな?
「・・・見たことがないフィールド魔法だな。」
でしょうね。俺も見たことなかったもん。
「ミラージュタウンの効果発動!1ターンに1度、「HERO」と名のついたモンスター1体をゲームから除外することでカードを1枚ドローできる。俺はフレイム・ウィングマンを除外して1枚ドロー!」
「ドロー効果か。」
「もう1つありますけどね。それは後からのお楽しみ!俺はE・HEROワイルドマンを守備表示で召喚!」
DEF/1600
「スパークマンを守備表示に変更してターンエンドです。」
ATK/1600→DEF/1400
「俺のターン、罠発動、ミョルニルの魔槌!極神皇トールを選択し、このターン、トールは2回攻撃ができる。」
「何!?」
「さらに極星獣グルファクシを召喚!」
ATK/1600
「トールの効果発動!1ターンに1度、相手の場のモンスターの効果をエンドフェイズまで無効にする!エフェクトアブソーバー!」
だからその効果は今はほぼ意味ないってば。
「バトル!グルファクシでスパークマンを攻撃!」
「くっ!」
「極神皇トールでクレイマンとワイルドマンを攻撃!サンダーパイル!」
「うわぁぁぁ!」
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
「はぁ・・・はぁ・・・」
3体のモンスターが全滅するなんてね・・・さすがに予想してなかった・・・けど・・・かえって好都合!このターンで決める!
「俺のターン、ドロー!ミラージュタウンの効果発動!墓地のスパークマンを除外して1枚ドロー!」
よし!
「サイクロン発動!伏せカードを破壊する!」
「何!?」
伏せカードは・・・ガード・ブロックか・・・グルファクシがやられたときように伏せてたみたいだね・・・でも俺は・・・トールを倒して勝つ!
「ミラージュタウンのもう1つの効果!このカードの効果で除外したモンスターをデッキに戻すことで、そのモンスターを融合素材とし、融合召喚することができる!」
「なんだと!?」
「フレイム・ウィングマンとスパークマンをデッキに戻して融合!現れろ!マイフェイバリットヒーロー!E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン!」
ATK/2500
「シャイニング・フレア・ウィングマンは墓地のE・HERO1体につき、攻撃力が300ポイントアップする!墓地のE・HEROはフェザーマン、バーストレディ、ワイルドマン、クレイマンの4体!よって1200ポイント攻撃力アップ!」
ATK/2500→3700
「トールの攻撃力を上回っただと!?」
「バトル!シャイニング・フレア・ウィングマンで極神皇トールを攻撃!シャイニング・シュート!」
「ぐっ!」
ドラガン LP1900→1700
「ふん、グルファクシを攻撃していれば勝っていたものを・・・」
「・・・シャイニング・フレア・ウィングマンは、フレイム・ウィングマンと同様、戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。」
「何!?うぉぉぉぉぉ!」
ドラガン LP1700→0
『決まったー!見事に神を倒し、山岸駆が準々決勝進出だー!』
よし!トールも倒して完全勝利!
「トールが倒されて負けたか・・・完全な敗北だ。」
「ドラガンさん・・・」
「分かっている。俺はジャックへのリベンジしか見ておらず、目の前のデュエリストを見てなかった。負けて当然だな。お前、いいデュエルをするな。」
「ありがとうございます。」
「俺に勝ったんだ。優勝しろよ。」
「もちろん、そのつもりです。」
と言ったものの、遊星にまで勝っていいのかな?確かにすでに原作崩壊が激しいけど、かといって遊星vsジャックをやらなきゃ先に進まないんじゃ?
とか思ってる間にドラガンは立ち去っていた。あの分だともう大丈夫かな?
遥side
「凄いお兄ちゃん!」
「さすが駆ね!」
お兄ちゃんほんとにすごい!あんな強いモンスターを倒しちゃった!
「山岸駆・・・いいデュエリストね。」
「しかもHERO使い・・・あいつ、アカデミアに編入する気はあるのか?」
「アカデミア?」
初めて聞いた。
「遥は知らないんだったわね。この街にはデュエルアカデミアと言う学校があるのよ。」
「学校!?」
学校だったんだ。
「あ、それって私とお兄ちゃん・・・その学校に行かなきゃいけないの?」
「どうだろ・・・編入はできるけど・・・駆がどう思ってるかによるわね。」
「お兄ちゃん次第かぁ・・・」
でも学校は行ったほうがいいし、お兄ちゃんなら了承してくれるはず!
「それより次、遥じゃない?」
「あ!」
そうだ、次私の番だ!
「次は駆の妹か。」
正確には義妹だよ。
「頑張って遥!」
「応援してる!」
「うん!ありがとう龍可、龍亞。行ってくる!」
よし!お兄ちゃんに続くよ!相手がトップモデルでも、私は私のデュエルをすればいい!皆が楽しめるようなデュエルを!
遥「以上!第9話でした!」
駆「俺のデュエル、楽しんでいただけたかな?」
遥「さて、今回初登場となったオリカを紹介するよ!」
摩天楼3-ミラージュタウン
フィールド魔法
①1ターンに1度、「HERO」と名のついたモンスターを1体墓地から除外することでカードを1枚ドローできる。
②1ターンに1度、①の効果で除外した「E・HERO」融合モンスターカードによって決められた自分の融合素材モンスターをデッキに戻し、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
駆「これが俺のバトルフィールドだよ。」
遥「ドロー効果に融合効果。融合効果があるからドロー効果で除外するモンスターも慎重に選ばなきゃいけないんだね。」
駆「そうだね。で、実はこのフィールド魔法、番外編が初登場なんです。」
遥「『コラボ『遊戯王5D's転生者と未来のカードたち』 第5話』でお兄ちゃんが使ってるよ。ところでお兄ちゃん。」
駆「どうした?」
遥「このフィールド魔法を発動する際に何か言ってるけどあれ必要なの?」
駆「いらない。」
遥「え?」
駆「思い付きでやってみただけ。なんか楽しいからこれからもあれやる。」
遥「やるんだ(汗)」
駆「ちなみにあの前口上の元ネタはテニプリです(笑)」
遥「さて、お兄ちゃんのフォーチュンカップ初戦、リメイクする前の小説での初戦の相手はデッキ破壊でした。」
駆「デッキが残り2枚になった後にZeroを召喚して勝ちました。」
遥「その時はお兄ちゃんのこだわりがまだなかったんだよね。」
駆「そうそう。」
遥「さて、次はいよいよ私の出番!」
駆「意気込む遥ちゃんだが罠が張り巡らされて・・・」
遥「どんな相手が来ようと私は私のデュエルをする!」
駆「次話の題名は『張り巡らされた落とし穴』です。このタイトルだけでミスティがどんなデッキを使うか想像がつく人がいるでしょう。」
遥「それじゃあ、次話もお楽しみに!」