『鈴蘭畑の「悪い妖怪」』を読んでいただき、ありがとうございました。今回はメディスンのハートフル(hurtful)なお話でした。私は書きながら結構気が病んできましたね。皆様は大丈夫だったでしょうか？
【解説】
感想欄にて既に完璧な解答が書かれてありますが、まあ一応。
答えとしては、「鈴仙が狂気を操ってメディスンに『悪い妖怪』の姿を見せ、少女を殺させた」です。少女は鈴蘭畑の瘴気の中で、苦しみながらも無理矢理メディスンに生かされていました。それを、少女の「殺して」という声を聞いた鈴仙が、メディスンに幻覚を見せて殺させたわけです。
文章中のヒントとしては、まず初めの鈴蘭畑が幼子の安楽死に使われていたという記述。鈴蘭の毒は妖怪である鈴仙が咳き込むほど強力で、それによって少女は苦しめられていました。
次に少女の言葉。勿論「殺して」と言ってます。上手く隠したつもりでしたが、バレバレでしたね(笑)
最後にメディスンが「悪い妖怪」と対峙するシーン。紅い月や目眩、頭痛、吐き気は、メディスンが鈴仙の幻覚の中に囚われていることを表していました。メディスンが「悪い妖怪」を殺した後、幻覚は解け、メディスンの眼下には少女の死体が転がってました。
最後の鈴蘭の花弁を照らす青白い光は、幻覚が解けたことを意味しています(これを言い当てられた時は本当に驚きました。素晴らしい推理力ですね)
二つのお墓はメディスンと少女のものです。メディスンは自分が少女を殺したことに気がつき、自殺しました。
また、タイトルの「悪い妖怪」ですが、これは鈴仙の作った幻覚の妖怪を表すと共に、メディスンのことを指しています。いくら純粋な善意であったとしても、知識がなければそれは悪にもなってしまうということです。
……と、解説はこんな感じです。今回は私の中でも結構自信があったのですが、やはり探偵様方はすごい……。激ムズとか言ってた自分が恥ずかしいです（ ; ; ）
後、ちょっとした質問なのですが、解答に対する返信、このままでいいですかね？ 皆様があまりにも解くのが早いので、私が早々に返信してしまうと自分で解きたいという方にネタバレになってしまうかなぁと、心配です。ただ、やはりせっかく感想を書いていただいたのに返信しないのは失礼ですし……。ちょっと困ってます。
もし何かご意見がありましたら、気軽に書いてくださると幸いです。
◇ ◇ ◇ ◇
文字数が足りないので、少し雑談を。
実はこの謎解き集、私の尊敬する作者様の作品を真似て書いたものなんですよ。いわゆる二番煎じってやつですね。まあ、その作品とは謎のクオリティーも文章力も全く及びませんが……。こんなこと言ってたらその作者様に笑われてしまいますね。
……そこでなんですが、もし私の小説を読んで謎解きに興味を持った方がいらっしゃれば、是非ご自分の手で書いてみてください。
いろいろ不安な点はあると思いますが(というか私自身不安だらけですが)、案ずるより産むが易しってやつです。私のような者でも書けるのですから、探偵様御一同の皆様が書いたら絶対面白くなると思います。謎解きを書いて、是非私に見せてください。私実は解く方が得意なので、仕返しとして解き返しに行きます(笑)
初期の時点で準備していたネタは使い果たしたので、次回からは更新速度が遅くなると思います。もしかしたら暫くお休みになるかもしれません(そろそろ連載の方も書かなくちゃ……)。
気長に待っていてくださると幸いです。