「空白」を読んでいただき、ありがとうございました。
早速、正解者を発表……したいところだったのですが、すいません。皆様ほとんど正解です。どうやら簡単すぎたみたいですね。久し振りの投稿だったために、難易度調整を誤ったみたいです。……いや、もう私のプロットでは探偵様方に挑めないのかな?
とりあえず、一番初めに正解した威信様、そして素晴らしい推理を書いてくださった翡翠色の法皇様、おめでとうございます。その他の皆様もありがとうございました。
◇ ◇ 解説 ◇ ◇
アリスが黒幕です。
自分では実力的に霊夢を殺せない。しかし、魔理沙の気を引く霊夢は邪魔だ。……ということで、数十年間、魔理沙を昏睡状態にして、邪魔者だった霊夢の死を根気よく待っていました。
文章中のヒントとしては、まず魔理沙の記憶と現実とのギャップです。
具体的には、帽子に埃が被っていたこと、文の「お久しぶり」、昨日まで生きていたはずの霊夢が死んでいる、などから推理できると思います。魔理沙の身体が異様に重いのも重要なヒントだったと思います。
次に、魔理沙がどのようにして、昏睡状態にさせられていたのか。
これについては、正直どうとでも解釈できると思います。例を挙げるとすれば三つ……人間・人形・魔法使いですね。どれも十分正解です。
ただ、私は三つ目、魔法使いが一番自然かと思います。
人間だと、魔理沙は老いてしまうので、必然的に残された寿命は短くなり、アリスにとっては本末転倒ですから。
しかし、紫の台詞を「霊夢は彼岸で魔理沙を待っていた」と解釈するなら、魔理沙は人形だとするのが自然かと思います。魔理沙はアリスに殺され、魂だけが人形の器に入ったということですね。
……と、今回は少しプロットの詰めが甘いです。久し振りですので許してくださいm(__)m
◇ ◇ 後書き ◇ ◇
後書きという名の露骨な文字数稼ぎです。
このお話もそうなのですが、物語の結末……特に、バッドエンドについて考察したいと思います。
皆様はバッドエンドをどう思いますか。やっぱりハッピーエンドの方が好きですか? もしそうであるなら、多分私の小説などは読んでないですよね(笑)
読んで分かる通り、私はハッピーエンドよりもバッドエンドを好みます。世の中の殆どの人がハッピーエンドの方を好むみたいですけどね。
確かに、ハッピーエンドの小説読めば、気持ちよくなれると思います。幸せな気分になれるはずです。自分が思い描いた通りの結末を読めるわけですから。
しかし、その小説は、そこで終わってしまうのです。
いい話だった、という記憶だけで、そのお話は完結していまいます。もちろん、それが良くないことだ、と言っているわけではありません。実際、名作と呼ばれている小説の殆どがハッピーエンドです。
ですが、私は、物語の本質とは、読者に何かを残し、考えてもらうことだと思います。いつまでも読者の記憶に残り続けることのできる物語こそが、いい物語だと思います。
そういった意味では、バッドエンドは一概に否定されるべき対象ではないと思います。
悲しみとか、憎しみとか、そういったやりきれない想いに対して、自分なりの答えを見つけていく。読者にその作業を強いることができることこそ、バッドエンドの強みではないかと思います。
……何が言いたかったのかと申しますと、バッドエンドばかりでホントにスイマセン。
ここまで読んで下さった方、もしいらっしゃれば、本当にありがとうございました!
そろそろ男主人公の小説も書こうかな。
……けれど、そうすると必然的にラブコメになってしまうのですよね。東方の世界観でラブコメは少し向いてないかなって、個人的には思います。そうなると、やはり女の子主人公の小説しか書けないこの頃。