解説回です。それでは、どうぞ。
『私は今日、お嬢様を殺した【おまけ】』読んでいただいて、ありがとうございます。
このシリーズもいよいよ最終話ですね。折角の最終話ですので何か変わったことをしようと思ったのですが、すいません。何も思いつきませんでした。いつも通りの解説をお楽しみください。
【解説】
お嬢様を殺した犯人は、レミリアに偽装したフランドールと、フランドールに偽装した小悪魔です。
まず初めの、お嬢様の寝室のシーン。
【部屋には二人いた】と書いてますね。あれは死体と合わせて二人という意味ではなく、そのまま部屋の中に生きている人物が二人いたという意味です。小悪魔とフランドールですね。
つまり、吊り鏡に映った【私とお嬢様の姿】とは、レミリアに化けた自分の姿と、自分に化けた小悪魔の姿を表しています。
次にエントランスホールでの会話のシーン。
5人いるはずのに、4人が喋った時点で全員が一通り発言したことになっています。これはフランドール(私)とフランドール(小悪魔)で、フランドールが二人いるということです。
初めのパチュリーとのセリフは、レミリアに化けたフランドールが発言し、最後の「部屋で寝てたよ」はフランドールに化けた小悪魔の発言だったわけです。ここは一人称が急に「私」から「フランドール」に変化していますので、少し不自然に思われた方がいるかもしれません。
また、一人称がフランドールであるのに、レミリアの呼び名が「お嬢様」となっています。これは流石に不自然だということで、最後に「さようなら、___」という文を加えました。空白に入るのは勿論「お姉様」ですね。
……と、解説はこんな感じです。ちょっと簡単すぎたかな? 不自然な表現を多用しているので、納得のいかない方もいるかもしれません。ごめんなさいm(._.)m
◇ ◇ ◇ ◇
はい雑談です。スルーしてもらっても構いません。
……まず、ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
正直ここまで皆様から感想や評価をいただけるとは私自身全然予想していなく、本当に感謝の思いで一杯です。未熟ながら、ここまで謎解きというよく分からない短編集を連載できたのも、すべて皆様の温かい感想と素晴らしい推理のおかげですね。今まで本当にありがとうございました!
後、もしこのシリーズを通して、謎解きに興味を持った方がいらっしゃれば、是非自分で書いてみてください。……別に謎解きじゃなくてもいいですね。兎に角、何か書いてみると面白いと思いますよ。
正解者様、おめでとうございます。拙い絵ですが、私からのささやかな気持ちです。正解したのに名前がないっていう方、もしいらっしゃればご連絡ください。
後、最後に一言だけ。
……お嬢様、4回も殺してすいませんでしたm(._.)m
ボツになったネタ集。(ボツになった理由)
・寺の慈善活動で、ぬえが能力を使ってルーミアを殺す。具体的には、能力でルーミアの姿を人間の少女にして、他の人食い妖怪に殺させる。(理由:ぬえの能力がよく分からない)
・けーねが人里で起こった火事の情報を能力で揉消す。寺小屋に、人間に化けて通っていた狐の少女が、人間の友達に正体をばらされ、家ごと燃やされた。情報を消さないと、人間と狐の戦争になりかねない。(理由:けーねの能力がよく分からない)
・年をとって病に倒れ、家の中で藍に看病してもらっている紫。藍から色々と幻想郷の話を聞く。実際はもう既に幻想郷は跡形もなく消え去っている。(理由:設定が難しすぎた)