私は今日、お嬢様を殺した   作:ikayaki

18 / 26
紅魔館、お嬢様といえば入れ替えトリックです。同じネタを何回書けば気がすむのだ……、という皆様の心の声が聞こえてきます。

____懲りずにまたやってしまいました。


Frantic Doll 【解説】

『Frantic Doll』を読んでくださった皆様、ありがとうございました。

 

今回は6ボスをイメージして書きました。6ボスらしさを感じていただけたのなら、嬉しい限りです。

 

【解説】

 

作中のレミリアはフランドールです。本物のレミリアは殺されました。フランドールはパチュリーの魔法によって、姿を偽っていたのです。

 

◇ ◇ 文章中のヒント ◇ ◇

 

まず、咲夜との会話のシーンで、お嬢様はパチュリーのことを『パチェ』と呼ばず、『パチュリー』と呼んでいます。親友のパチュリーは『レミィ』と呼んでいるのに対して、これは少し不自然ですね。

 

次に、美鈴との会話。昔のメイドの死体の状況を聞いて、咲夜は『そんな殺し方ができるのは、お嬢様しかいない』と地の文で言っています。何故そう思ったのでしょうか?……理由としては、咲夜がお嬢様の能力を『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』だと思っているからです。勿論、その能力は本来フランドールのものですよね。

 

これらのことから、お嬢様の正体がフランドールだと推測できると思います。お嬢様がフランドールのことを自分自身のように語っていたのは、実際にお嬢様の正体がフランドールであるからです。

 

 

続いて、魔法について。

 

『専ら物に対して使う魔法』とありますが、これはミスリードです。実際には、パチュリーはこれを紅魔館の住民全員にかけ、フランドールがレミリアに見えるように幻覚を作っていました。

 

魔法の条件として、視覚以外の情報、つまり、声や能力は変えられないとあります。しかし、美鈴や咲夜などの紅魔館の住民は、本物のレミリアの声や能力を知りません。フランドールの声、能力をそのままお嬢様のものだと思っていたわけです。

 

 

更に、クマのぬいぐるみについて。

 

ぬいぐるみはフランドールの幼い頃の遊び道具で、謎解き的にはミスリードです。ぬいぐるみに魔法がかかっていると思った方は、罠に引っかかったわけですね。ごめんなさい。

 

前のメイドはぬいぐるみに書かれた『Fran』という文字を見て、ぬいぐるみこそが『Frantic Doll』、つまり、『フランドール』だと勘違いしました。それを美鈴に伝えた直後、メイドは殺されてしまったので、クマのぬいぐるみは呪いの人形ということになったわけですね。

 

 

レミリアを殺した動機ですが、これは正直何でもいいと思います。ただ、一番自然なものとしては、やはりみんなから愛される姉の姿に憧れていたからではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

……解説はこんな感じです。

 

ここからは私自身の物語に対する疑問と、それに対する言い訳となります。興味の無い方はスルーしてもらっても大丈夫です。お時間が有り余っている方がいらっしゃれば、お付き合いください。

 

 

【疑問点】

 

・真実を知るものが小悪魔とパチュリーしか残っていない中で、何故フランドールは姿を偽る必要があったのか。

 

・前のメイドは何故レミリアに妹がいるという事実を知っていたのか?(何故レミリアには妹がいるという情報が紅魔館に流れていたのか?)

 

 

まず一つ目について。

 

フランドールは咲夜に過去の話をしていることから、フランドールの過去は幸せだった、つまり、フランドールとレミリアの仲はそれ程悪くはなかったと推測できます。従って、フランドールが今もレミリアの振りをしているのは、自分の欲望のために殺してしまった姉に対する贖罪の意図があると、私は勝手に解釈します。

 

また、初めは一時的な入れ替わりのつもりであっても、一度変わってしまうと元に戻るタイミングがありません。他の住民にバレてしまいますからね。もしかしたら、フランドールに戻りたくても戻れなかった、だから咲夜に自分の過去の話を今でも語り続けているのかもしれないですね。

 

余談ですが、真実を知るものが小悪魔とパチュリーしか残っていないという事実から、真相に気がついたものは全て処理されたのだと推測できます。もしかしたら、前のメイドどころか、紅魔館のメイドは何代にも渡って殺され続けているのかもしれないですね。…………咲夜さんも例外にはなれそうに無いです。

 

 

次に二つ目について。

 

美鈴のセリフから、少なくても前のメイドが生きていたのはレミリアが殺された後。もしフランドールとパチュリー、小悪魔が本気で『お嬢様には妹がいる』という情報を隠したのならば、その事実がメイドの耳に入ることはなかったでしょう。

 

可能性としては、

 

・真実を知る三人の誰かから、フランドールについての話を聞いた

 

・お嬢様に妹がいるという情報が記された物(写真など)を発見した

 

・お嬢様に妹がいることを知っている古参の人物(作中では既に死んでいる)が、メイドに伝えた

 

があります。どれも結構あり得そうなのでちょっと安心しました。つまり、お嬢様に妹がいるという事実は噂として紅魔館に流れて続けており、その噂を通じて美鈴、前のメイド、そして咲夜はお嬢様の妹の存在を知ったということになります。

 

 

 

 

……ここまで読んでくださった方、いらっしゃるのかな? 最後まで目を通していただいて、本当にありがとうございました!

 

 




うーん、文章はやっとマシになってきたのですが、いかんせん謎解きの方が雑になってきている気がします。流石にお嬢様三回目はやりすぎましたね。反省します。

……やっぱり、無理に更新せずしばらく休暇を取った方が良さそうですね。とりあえずネタ切れです。ネタいつでもウェルカムですよ。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。