『楽園』を読んでいただいて、ありがとうございました。今回はいつも以上に鬱な話だったと思います。メディスンの話と良い勝負ですね。まあ、まだ生きている分救いようがあるかもしれませんが……。
【解説】
少女は目が見えません。ルーミアに人里から拐われ、娘として飼われています。
まず、語句の説明から。
『悪い妖精』……拐われた少女を連れ戻そうとする人間達。
『地獄』……人里。
『良い妖精』……紫(足音が消えた点から)。
『何か』……『悪い妖精』、つまり、人間の死体。
少女はルーミアの作った偽りの世界(『楽園』)の中で生きていたわけです。
次に、文章中のヒント
まず、文章全体を通してヒペリカが目が見えないことが分かると思います。決定的な部分としては、ラストの夢のシーン。ヒペリカの前に立っていたのは、勿論ルーミアです。しかし、ヒペリカはそれが『お母さん』だとは知りません。何故それが最後の光景となってしまったのか……。
ルーミアに目が見えない状態にさせられた、からです。両目を潰されたわけですね。
その上、食べ物は人肉しか食べていないので、体調が悪いのは当然です。ヒペリカは生活の殆どをベッドの上で過ごしており、ルーミアはそれを心配して薬を貰っています。
紫はそんなヒペリカを心配して、人里に返そうとしています。しかし、ヒペリカにはもうそんな余力もないため、紫の言葉を無視しています。
また、ヒペリカは自分の食べているものが人肉だということに気がついています。しかし、お母さんの前ではわざと盲目であるふりをしています。もし、それを言ってしまうと、自分も殺されてしまうかもしれないですからね。過去の記憶も無理やり忘れたふりをしていました。身体が弱ってしまった今では、もう手遅れなわけです。
……解説はこんな感じです。因みに、ヒペリカは『ヒペリカム』ではなく『ハイペリカム』、弟切草に由来します。花言葉は敵意、秘密、恨み、そして盲目です。
目が見えない理由はルーミアの能力でも良いのですが、それだとルーミアが離れた時はどうなるのかが少々微妙ですね。絶対に依存させることができるように、両目を潰すのが確実だと思います。
◇ ◇ 雑談 ◇ ◇
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『私は今日、お嬢様を殺した』のシリーズはもう当分更新しないと思います。どうしても書きたくなるような良いアイデアが思い浮かんだか、もしくはプロットをご提供して頂いた場合は例外として書くかもしれません。
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