大空、異世界へ   作:morte fiamma

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試験とか色々で遅れました‼

待ってた人はいないかも知れませんがすみません!


6話

「さて、今日も楽しい楽しい学校生活を送りましょうか………」

 

 

「言ってることと表情が一致してないわよ。てか、聞くけど、どうしたらあんな点数取れるの?しかも毎回。結構真面目に授業を受けてるあんただったらもっと取れると思うんだけど……」

 

 

ツナが学校に登校して、席に座ったら隣の席のアリサが話しかけてきた。

 

 

「いや、形だけだよあんなの。殆ど理解出来てないし」

 

 

「あんたのこの先が心配だわ」

 

 

「アハハ…」

 

アリサの言葉に苦笑いするツナ。

 

すると、2人に近づく影が2つ。いや、正確に言えばアリサに、だろう。完全に俺のことを見ていない

 

「アリサ、おはよう。今日も可愛いな、流石は俺の嫁だ!」ニコッ

 

((((((((ヒイッ!!)))))))←女子

 

((((((((……うおえぇぇぇ!!)))))))←男子

 

見た目だけはいいのに、笑顔が歪過ぎる。クシャって歪んだぞ!?今!!

 

………うえ、俺も気持ち悪くなってきた

 

「退け、御劔。俺の嫁に手を出すな。どっか行ってろ!アリサ、やはりお前は俺の嫁に相応しい!!」

 

「ちょっと!うるさいわね!どっか行って!今私はツナと話してんの!!」

 

ついに堪忍袋の緒が切れたのか、アリサは机をたたいて立ち上がり、二人にそう怒鳴った。

 

すると、流石に驚いたのか二人は目を見開いた。

 

「二人とも、もう止めようよ。結構迷惑になってるんだよ?アリサちゃんにも」

 

「………」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだ?急に静かになって………?

 

 

「んだよ……俺と嫁の会話の邪魔をすんじゃねぇよ。それに、アリサが迷惑してる?はっ冗談はよせよ、アリサやなのは、すずかは俺のことが好きなんだ。さっきのアリサもただ照れててただけなんだよ!」

 

御劔がそう言う。あほか

 

「いや、俺に照れてたんだよ!アリサはツンデレだからな!きっと本心とは真逆のことを言ったに違いない!」

 

そしてもう一人、衛崎神威がそう言う。ンなわけあるか、現実見ろっ!

 

 

 

「そういや、おめぇはなんでいつもなのはたちと一緒にいるんだ?……………!!まさか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前ぇ!!なのはたちの弱みでも握ったな!?そうだ、それしかありえない!くそ、このクズがぁ!!」

 

「そうなのか!?おのれぇ………!よくも、よくもぉぉ!!アリサ、今から俺がこいつから解放してやるからな!」

 

 

 

 

 

………えええぇぇぇ!!??なんか自分で仮定を立てて自分で納得しちゃった!?

 

「ちょっと!ツナはそんなことしないわよ!私は寧ろあんた達から解放されたいわ!!」「「そうだよ!!!」」   

 

アリサがそう怒鳴り、続いてなのは、すずかも声を張り上げた。

 

「そうよ!ツナ君はあんたらと違ってとっても優しいんだからね!?そんなことするはずがないじゃない!」

 

1人の女子生徒も二人の言葉に反論した。

 

「ああ!!あいつは確かにダメダメで羨ましいこともある。だが、お前らよりは断然ましなんだよ!それに、いつも俺たちが色々言ってるのに何かあったら助けてくれるいい奴なんだ!!……………羨ましいけど!!!」

 

また1人の男子生徒が羨望の声とともに言った。

 

「そうよ、そうよ!!」

 

「そうだ、そうだ!!…………………羨ましいけど!!!」

 

1人また1人と声をあげていき、ついにはクラスの皆が席から立ち、御劔と衛崎へと怒りを露にした。

 

(ん~~~女子はともかくとして、男子は最後の一言がなけりゃ良かったのになぁ)

 

 

 

でも、良かった。嫌われてなくて

 

「みんな、落ち着いて!俺は何も気にしていないから!!」

 

 

「でも、ツナ君」「ツナ」「ツー君」「この、ダメツナが!」

 

……ちょっと最後罵倒されたけどスルーしよう

 

「俺はほんとに気にしていないから!!みんなが俺のことを思ってくれてるだけで十分だよ」

 

ツナはみんなに全てを包み込むような笑みを向ける。

 

その笑みに二人以外のクラスの全員が見惚れる

 

 

 

 

 

 

 

 

クラスの全員からのブーイングで二人は焦った。がしかし、次は怒りで顔を歪めて

 

「まさか、クラスの奴らまで…………洗脳か!?」

 

 

 

「なにぃ!?どれだけのクズなんだ、貴様は!?絶対に許せん!!」

 

 

 

…………もうヤダ、この二人、いつものことだけど

 

「おい、ダメクズ、俺のアリサから離れろ。今ならまだ許してやる。だが、早く失せねぇと……………殺すぞ?」

 

「そうだ、コイツと同じ意見ってのは癪だがな。俺の嫁に手を出してんじゃねぇ❗おめぇごときが話しても良い相手じゃねぇんだよ‼今すぐ離れろ…………生まれてきたことを後悔させてやるぞ?」

 

僅かな殺気とともにツナを脅す二人。

 

二人は確信していた。ツナが怯え、直ぐに逃げていくことを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、次の瞬間、二人だけに強烈な殺気が浴びせられ

た。二人は背中に冷たい水をバケツ一杯かけられたかのような錯覚に陥った。

 

 

その殺気の出所は、今まで穏やかだった顔を消し、無表情になったツナだった。

 

二人はツナが逃げていくと確信していたからか、酷く驚愕している。

 

当の本人は

 

「……言って良いことと悪いことがある。今まではただの悪口だった。けど、今お前達が口にした言葉、それだけは許せない」

 

普段のツナからは想像できないほどの無機質で低く、そう告げた。

周りのクラスメートもツナのただならぬ気配を感じてか、口を閉ざした。

 

「…なんだよ。ダメクズが粋がってんじゃねぇよ!」

 

「急に怒りやがって、驚かしてんじゃねぇよ。お前に言った言葉がそんなに気にさわることなのか?冗談なんだから本気にすんなよ。これくらいで怒るとか頭おかしいんじゃねぇの?」

 

それでも、ダメダメなツナに怯えてるという自身を信じたくなかったのだろう。ツナにまだ喚いている

 

「俺に言った、というのは問題じゃない。言った言葉が問題なんだ。お前達は本当に覚悟があるのか?人を殺す覚悟が……人を失う覚悟が……」

 

「俺にはお前らは、ただ言葉だけで脅しているようにしか見えない。何にもこもっていないそんな空っぽな言葉でその言葉を言うな‼」

 

ツナはそう言い、二人に怒気をぶつけた。

 

「……」

 

「……」

 

見れば、2人とも、いや、クラスの全員が黙っている。普段、ツナはどんなことを言われても怒ることはなかった。だが、今日初めて怒ったのだ。それも、声を荒げて

 

しかし、ツナの顔は憤怒に溢れているが、全てが二人に向けられてはいなかった。自分に対しても、自分に言い聞かせるかのようのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

「!!…………ごめん。クラスの皆も、迷惑かけてごめん」

 

 

ツナは謝罪したあと自分の席に戻った。

 

しばらく、クラスは無言だったが次第に1人、また1人と声を出していき、元の雰囲気に戻った。もうツナには顔を向けてはいない。まるで、目を背けたいかのように

 

しかし、6人程ツナに顔を向けるものがいた。

 

 

 

2人は憎々しげに睨み

 

 

3人は悲しそうな顔を向けていて

 

 

1人は無表情ながらも興味深そうに目を向けていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼食

 

いつものメンバーが揃っていた。だが、いつもは話が絶えないこの場所も今日は誰も一言も喋っていない。

 

すると、ガチャッと屋上のドアが開き、誰かが4人に近づいた。

 

「私もいれてもらって構わないかしら?」

 

その人物は先ほど、ツナに興味深そうな顔を向けていた古城麗美であった。

 

特に断ることもないので、4人は麗美を入れた。

 

 

そしてまた同じ空気に

 

 

 

 

 

 

「そ、そういえばツナくんがいつもしているそれは何?綺麗だよね~」

 

何とかこの空気を変えようと思ったのだろう、なのははツナがいつもしているリング、といっても指ではなくひもに通したものを首にかけた物を指差して言った。

 

なのはの行動は成功し、みんなの注目を集めた。

 

「そうね、前から気になってたけど。見事な装飾よね」

 

アリサは興味深そうに見て、感嘆の声を上げた。

 

「うん、凄い綺麗…」

 

すずかはその装飾に見惚れ、うっとりしている

 

「ええ、そうね。どこで手に入れたのかしら、そして何故いつも身に付けているのかしら?綱吉くん?」

 

麗美はツナに疑問をぶつけた。

 

「う…こ、これは姉さんから貰ったものなんだ。姉さんはよく海外に行ったりするんだ。で、これはイタリアでのお土産で貰ったんだ!それで、姉さんがくれた物だから俺にとっては大切な物なんだ‼」

 

若干、吃りながらもそう答えた。流石にデバイスだとは言えない、というより、言っても理解できないだろう。

 

まぁ事実、コンさんは外国に行くことがよくある。………まあ、日帰りで帰ってくるけど……どうやったら日帰りで外国旅行できるんだよ…

 

「ふーん、ま、いいわ。ところで、ツナって呼んでも構わない?ま、もし嫌と言っても呼ぶのだけれどね」

 

古城さんは如何にも興味がなさそうにし、話を変えた。

てか強引だな⁉

 

「うん、大丈夫だよ。綱吉って呼ばれるよりもツナって呼ばれる方が慣れてるし」

 

「そう」

 

うわ、素っ気な!……まぁ良いや

 

 

 

 

そのあとは、他愛のない話をして昼休みを過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、時間は進み放課後になった。時間飛びすぎ?授業の描写を書け?仕方ないだろう。それに、誰がつまらない授業のことを聞きたがるんだ?俺には理解できない。だって俺、勉強の事さっぱりだから‼

 

ツナは帰る支度を終え、自宅に帰るべく歩みを進めていた。

 

 

と、そのツナの前に立ち塞がる二つの影。

 

それは朝からツナの事を憎々しげに睨んでいた御劔と衛崎だった。

嫌な予感がした。この二人を無視して迅速に家へ帰ろう。

 

 

「「おいクズ!」」

 

案の定呼び止められた。てか仲いいね?あんなに言い争ってたのにここまではもるなんて……ああ、そうじゃないそうじゃない。

しかし、どうしようかこれ?逃げるか?よし逃げよう!面倒事はもうこりごりだ……

 

さて、どう切り抜けようか?この二人には、いや、今のこの二人には何を言っても聞かなそうだ。

 

 

むぅ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ君たち、何かね、隣町になのはちゃん達に似た娘がいたらしいよ?」←勿論嘘だ

 

俺がそう言ったら、何故か二人は顔を驚愕に染めた。

しかしそれも一瞬で嫌らしい顔に変わり俺に詰め寄ってきた。

 

「「なんだと⁉……(まさかシュテル達がいるなんて思っても見なかったぜ、俺がこの世界に来たことで色々変わったのか?だがこれは嬉しい誤算だ。シュテル達も俺様のハーレムに加えてやるか!)わかった、俺は用事ができた。良かったなクズ、命拾いしたな?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…何て言うか、凄いな、あの二人。一字一句同じ発音で、同じタイミングで言ってたぞ?しかも一回途切れたのにまた同じタイミングで言い始めたし

 

全く同じ思考回路だからかな?それなら納得できてしまう。

 

何はともあれ、やっと帰れる……!

 

 

 

 

 

 

はぁ………疲れた。帰ったら寝よう、そうしよう。

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、嫁、と叫ぶ二人の少年が警察に見つかり、説教されたとか……

 

 

 

 

 

 

 

「「何処なんだ‼俺の嫁達はー!?」」

 

 

 

 






意見等々待ってます‼

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