大空、異世界へ   作:morte fiamma

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今回は少し長くなってしまいました。

では


4話

翌日

 

ツナは登校していた。因みに、ツナは徒歩通学だ。徒歩とか言っておいてあれなのだが、ツナは殆ど走っている。理由は、コンさんが走れ、と言ったからだ。コンさんが言うには、体を鍛えておかないといざとなったとき、困らないらしい。その困ることについて聞いてみたら

 

 

 

 

 

回想

 

「他の転生者の人の事です。何しろ、思考がクズでここに転生したのもハーレムのため、という人が二人ほどいまして」

 

ま、まじか。は、ハーレムって………あり得ないでしょ…

 

あ、そういえば!

 

「コンさん、転生者って何人いるの?」

 

「えぇと、合計で4人ですね。それで、あなた以外だと3人です。男性が2人に、女性が1人、女性は普通ですが、男性2人はダメですね。思考がクズです。できれば関わってほしくないのですが……」

 

な、何?その目は。

 

「ハァ」

 

何⁉その溜め息は❗

 

 

 

という事がありました❗

 

そうこういってるうちに、ツナは学校についた。小学2年生ながらも、そのペースは落とすことがなく、校門の前についた今も息を乱していない(ツナの家から学校までは10㎞はあります)

 

「さてと、教室に行くか」

 

 

 

 

ガラッ

 

ツナが教室のドアを開けたらそこにはまだ誰も来ていなく、ガランとしていた。

 

(うわ~、だれもいねぇ~早く出すぎたかな?ま、いいや席につこう)

 

席についた瞬間、ガラッと音を立ててドアが開いた。それは誰かが入ってきたという事で、ツナはそちらに目を向けた。

 

そこには1人女子生徒がたっていた。確か名前は古城麗美だっけ。その彼女がこちらにその何の感情もない目を向けていた。

 

(え、何かスッゴい見られてるんですけど⁉ど、どうすればい良いの⁉)

 

そのまま無言で見つめ合う二人。

 

 

 

 

「え……っと、何か用?」

 

「別に」

 

即答!

 

驚くほど無表情に、速く返されてしまった。

 

「きょ、今日は良い天気だね?」

 

嘘である。バリバリ曇ってる、もうすぐにでも雨が降りそうな程に

しかし、この気まずい空気を何とかしようと必死なツナはそんな事を考える暇などなかった。

 

「そうね」

 

会話終了!

 

もうツナはどうして良いか分からず、結局最初の見つめ合いへ

 

「沢田、綱吉だった?」

 

「…え?う、うん」

 

唐突に話しかけられ、返答に遅れるツナ

 

 

「あなた…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

REBORN!って知ってる?」

 

 

「ッ!?」

 

な、なんで?この世界はあの世界と何の関わりも無い筈、なのに、なのに何で……!

 

「なんでリボーンの事知ってるの?リボーンと何の関係が⁉」

 

ま、まさかマフィア⁉いやでも

 

「?何でってあなたも転生者なんでしょ?普通は知ってる」

 

!!?転生者…まさかこの子も⁉

 

「君の前世で君とリボーンの関係なんて知らないけど、俺が話すことは何もないから‼」

 

「?何でそんなに警戒してるの?」

 

「だって、君がマフィアかもしれないんだ!当然だろ⁉」

 

「?マフィアじゃない。普通の高校生だった」

 

「え?じゃ、じゃあどういう経緯でリボーンと出会ったんだ?」

 

「?」

 

「?」

 

微妙に話が噛み合っていないことに二人共が首を傾げる

 

「えっと、リボーンって赤ん坊の事だよね?人違いじゃないよね?」

 

「私は漫画の事を言ってるんだけど?家庭教師ヒットマンREBORN!の」

 

「…?………えっとつまり?…どういう事?漫画?家庭教師ヒットマンREBORN!?なにそれ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えと、つまり、君の世界では俺達の闘いとかが漫画になってたってこと?」

 

「うん、まさか沢田綱吉本人だとは思わなかった。転生の時に変えたからそっくりなだけかと」

 

「俄には信じがたいけど、話を聞く限りじゃ信じざるを得ないな」

 

 

それと転生するときに色々と決めれるってどういう事だよ⁉俺なんて強制的に、勝手に決められたんだぞ‼

 

「それで?あなたは転生者ってことで良いの?」

 

「ああ、うん」

 

「良かったわ、ましな人がいて。他の転生者って皆ハーレムハーレムって………」

 

あぁ…大変だな………って!

 

「もうあと二人に会ったの?どこにいるかわかる?」

 

そう聞いたら、彼女は呆れたように溜め息を吐き

 

「このクラスで異常な二人がいるでしょ?高町なのはたちに詰め寄る意味不明な二人が」

 

ああ、あの異常なほどのアプローチをしている二人か…どんな拒絶的発言も脳内で自分の都合の良いように変えてしまい、相手は照れてるのだと勘違いしている、なんとも愉快な奴等だ。

 

「ああ、あの二人か!」

 

「あなただけは物語を歪めないでね」

 

「う、うん」

 

歪めるとしても、その物語自体知らないんだけどなぁ

 

 

あ、もう皆が来る頃だ。席につこう。

 

て!?

 

古城さんいつ座ってた⁉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ツナくん!一緒にお弁当食べよ?」

 

飯時になった瞬間、どうやって移動したのかなのはちゃんが一瞬で目の前に現れた。どうやった?ねえどうやった⁉君、俺と同じく運動がダメな子でしょうが

 

 

 

 

 

 

「「「「「………ええぇぇ!?」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

「嘘だろ⁉あのダメツナと三大女神が一人のなのはさんと⁉」

 

「それだけじゃねぇ❗『ツナくん』って、『ツナくん』って!くぅ~俺も名前で呼ばれてぇ‼」

 

「何故成績も運動神経もそれなりの俺じゃなく、勉強も運動も全てがダメダメなあいつが………?」

 

「わ~!なのはちゃんが男の子を誘うなんて‼」

 

「いつもあいつらが邪魔するからねぇ~」

 

「てかあの二人どこ?」

 

「あいつら、朝からいねぇよな~」

 

「ま、いいじゃん。困ることなんてないし。むしろ嬉しい事だろ?」

 

ワーワーギャーギャー‼

 

 

な、なんというか……カオスだな。そんなに珍しい事なのかな?

 

「ほら、行くよ?」

 

未だ騒がしい教室を放ってなのははツナの腕を引く

 

「うわ!ちょ、引っ張らないで‼」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついたのは屋上だった。そこにいたのは金髪でどこかきつい目付きの美少女と、紫の髪に優しそうな瞳を持ったこれまた美少女だった。

 

 

「オ、オウ……ド、ドウモ。沢田綱吉デス」

 

「なんで片言?まあ良いわ。あんたっていつも赤点の奴よね?うちのクラスでも有名よ。悪い意味で」

 

「あ、あはは(わかってるけど、言われると結構痛いなぁ)」

 

「アリサちゃん、失礼だよ!…ごめんね綱吉くん、あ、私月村すずかだよ。よろしくね」

 

(て、天使だ。優しい…………けど、何でだろう?人じゃない?いや、見た目も性格も人間のそれだよな。なんか普通じゃない気が……)

 

ずっと見ていたのに気づいたのだろう、すずかは首をかしげた。

 

「?どうしたの?私の顔に何かついてる?」

 

「…!あ、いやごめん!なんか普通じゃない?気がして。ああ、もうなにやっちゃってんの俺?と、とにかくごめん!」

 

(うああ~絶対変な人って思われた~!!どうしよう)

 

「!?(まさか、ばれた!?いや、様子を見るに、確信には迫ってないみたい、ダイジョブダイジョブ)綱吉くん、私は気にしてないから。落ち着いて」

 

 

(め、女神だ!)

 

 

「で、なんでコイツと食べることに?」

 

「アリサちゃん……でも私も気になるな、教えて?」

 

「うん、それがねーーーーーーーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのはは何故ツナと食べることになったのかを話した。

 

「ふ~ん、そんなことがあったのね。やるじゃんあんた。それよりもあいつらはまた……」

 

アリサはツナの行動に嘆息した。だが次の瞬間には呆れと怒りが混ざった顔をして、やがて肩を落とした。

 

「はぁ、あいつらのせいで私たちはゆっくりさせてもらえないわ。もう………嫌」

 

「はぁ……」

 

「はぁ……」

 

「(や、やばい。一瞬にして空気が暗くなった。な、なんとかしないと)ね、ねえ?もう食べない?時間が勿体無いし」

 

何とかしようとツナは食事を促す

 

 

「そうね、時間が無くなっちゃうし」

 

「うん、そうだね」

 

「うん!」

 

ツナの行動は流れを良い方向にもっていけたようだ

 

 

「うわ、あんたの弁当凄い美味しそうね❗」

 

弁当の蓋を開けた途端にアリサがそう言ってきた。

 

「わ~!本当だ!」

 

「うん❗凄い美味しそうなの‼」

 

他の二人もツナの弁当を覗き、それぞれ感想を言った。

 

 

「あ、えっと…………こ、これはうちの姉さんが作ったものなんだ………よかったら食べてみる?」

 

「「「良いの!?食べる‼」」」

 

おう、息ピッタリ

 

「どうぞ、多分もう時間が無くて食べきれないだろうしね」

 

 

 

 

 

パクッ………!?

 

三人が、食べた瞬間に固まった

 

「…あれ?さ、三人とも大丈夫?」

 

そのまま固まったままかと思った瞬間、三人の顔が一気に綻んだ。

 

 

「「「おいし~!!」」」

 

「なにこれ、凄い美味しいじゃない‼ あんたの姉ってどこの料理人!?」

 

「美味しい………うちにスカウトしようかな…」

 

「ふわ~!」

 

な、なんか一気に…!

 

「えっとアリサちゃん、姉さんはただの家事やってる人だよ。すずかちゃん、困るので(主に俺が)止めてくださいお願いします、なのはちゃん帰ってこーい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

カ、カオスだ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 







ご不満等々ございましたら是非!


ただ、前も言った通り自分メンタル弱いんで

そこはかとなくご容赦を……

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