自分の好きなキャラクターを遠慮せずお願いします。ただ、まだ未登場のキャラクターはご勘弁宜しくお願いします。
時刻は夜中。色町が賑わいを見せ始める。それはホスト・誘惑の館も例外では無い。営業開始から既に2時間が経過し、NO.1ホストのヒカルが今日もめっちゃ調子に乗っている。
しかし……その夢の時間を叩き潰す連中が迫っていた。
side イェーガーズ
「此処ですか。シュウくんがいる場所は」
「そうですね。しかし隊長は何故我々だけ先に行かせたのでしょうか?」
「さあ?どうでもいい」ポリポリ
イェーガーズはエスデスを除いて全員が誘惑の館から少し離れた場所にいた。
「取り敢えず此処で待っていよう。直ぐに隊長が来るさ」
「その通りです。今は心を落ち着かせましょう」
「……何か会話が噛み合ってない」ポリポリ
ボルスとウェイブの会話にツッコむクロメ。しかし、クロメのやる気の無さが半端ねえ。
それから暫く待つと……
「諸君待たせたな」
エスデスが来た。
「あっ!隊長………」
「ん?…………え?」
「な、何やってるんですか?隊長?」
「えっと………」
「……勝負服?」ポリポリ
セリュー、ラン、ウェイブ、ボルス、クロメの順だが、クロメが1番冷静だった。
「どうした?何か問題でも?」(ドヤ顔)
そう、クロメが言った勝負服。それは完全にシュウの為に着飾ったエスデスが居たのだった。
水色をベースに黒と白を程よく織り交ぜてある。更に髪はアップに纏めてあり色気もアップ!それにネックレス、ピアス、髪飾りなども着けてあり完全装備で来たのであった。
「さて、私はこれよりシュウが居るかどうか内部調査を行う。お前達は此処で待機していろ」
尤もな事を言うエスデス。しかし、その建前を誰が信じるだろうか……いや、居ない。
「で、でしたら!私も行きます!」
セリューが立ち上がる!しかし……
「セリュー、今のお前では私の引き立て役にしかならんぞ!」ビシ!
「ガーン!!!」
胸を張り更に指を刺したながらドヤ顔するエスデス。セリュー?ショック受けて口で擬音が出ちゃった。
「………うっ………うわああああああん!!!コロ!!!服屋に行くよ!!!」
「キュウー!」ズザザザザザサ
泣きながら服屋に行くセリュー。でも、もう夜中だから開いて無いよ?
「……セリュー、私はこの戦いは負けんぞ。では行ってくる」
そう言い残しエスデスは誘惑の館に入店した。その後ろ姿を唯々見つめるしか出来なかった他イェーガーズだった。
side out
side シュウ
今日も絶好調だ。このままホスト王に俺はなる!
「ヒカルくんお疲れ様。水飲む?」
リーダーのジンさんから水を貰う。くう〜労働後の水は美味い!
「ヒカルくん。今日は大物の娘達が来るそうだ。恐らくこの誘惑の館が出来て以来の超VIPが来る。だから今以上に気合を入れる必要があるだろう。だから、今回その娘達が来たら全員で対応する」
成る程ね。だからこれ以上お客を呼び込んで無いのか。
「分かりました。皆んなでその危機を乗り越えましょう!」
「ヒカルくんがそう言ってくれると心を強い「バターン!」ッ!何だ?」
そこにはリョーマさんが息を荒げてそこに居た。
「ひ、ヒカルくん?君……何したの?」ガタガタガタ
リョーマさんは震えていた。
「何とは?俺はお客さんに手は出してませんよ?」
お店のルールである為そんな事はしません。
「と、兎に角……ヒカルくん。君を指名している。入り口に居る」
リョーマさんの顔色が悪い。そんなに凄いお客様が来たのかな?
本来なら彼の危機察知能力が発動するだろう。しかし、モテ期に浮かれ年上キラーが暴走した中でシュウの危機察知能力が若干低下していたのだった。
「フッ……お任せ下さい。どんな相手でも落として見せますよ!何たってホストNO.1ですから!」(ドヤ顔)
………危機察知能力の……若干の低下……うーむ。
「では、逝ってきます」キリッ
俺は自信に満ちていた。どんな苦難も乗り越えられる。そう思っていた。
「お待たせしました!ご指名を受けましたヒカルでえッ……………………………………………………は?」
いつも通りポーズを取りながらお客様の前に出た…………なのに…………そこに居たのは………
「ほう……白いスーツ姿か。良く似合ってるぞシュウ。うむ、今度大臣に頼んで私とお揃いの戦闘服でも作って貰うか」
とんでもなく着飾ったエスデスさんが居た。うん…凄く似合ってますね。後……源氏名でお願いします。
「あ……あの……えっと……………」
(こ、言葉が出ねえー!どうするんだよ!これ!えー?俺死ぬん?)
「さて、個室に案内してくれるか?代金は…お前な指名金はこんなもんだろう」ポイ
ドシャアアァァァァァン!!!
袋詰めされた大金が床に置かれる。以前来た乙女戦団よりも多過ぎる。
「…………ひ、一つ聞いても良いですか?」
「ん?何だ?」
「えっと……ホストに遊びに来たので?」
「フッ…お前が居ると聞いたから来たまでだ!それにお前を独占出来るなら、この程度の端金等払ってないのと変わらん!」ドドン
何あれ凄いイケメン!惚れてまうわ〜。
取り敢えずエスデスさんはお店にお客様として来た。で、俺はホスト。ならば……
「わ、分かりました!全身全霊を掛けておもてなしさせて頂きます!」
そう、俺はホストなのだ。働いてるのだ!NEETでは無いのだ!
「では、此方の個室に案内します!逝きましょう!」
俺は手を差し出す。
「…………そうか。なら頼むぞシュウ」
その手を取るエスデス。
欲望と欲情そして…様々な思想が渦巻く中シュウはホストとして……現実逃避をする事にした。
因みにこの出会いの影響の結果。
年上キラー「あ、直ったわ。良かった良かった(*´∀`)-3」
暴走は収まりましたとさ。
………
「えっと…何か飲み物飲みます?」
「ならば、シュウの為に1番高いのを頼むぞ」
初っ端から飛ばして行くエスデスさん。
「分かりました!ドンペリンタワー入ります!」
取り敢えず声を掛ける……が、返事無い。
「…………ですよね〜」
泣きたい………。
「ちょ、ちょっと様子を見て「ダメだ」…え?うわ!」
そのまま腕を掴まれて抱き締められる。
「ん〜♪この匂い。間違い無くシュウの匂いだ。それに、お前が私の前から消えるのは許さん」
エスデスさんの方が良い匂いですよ?
「ムググ……プハ!じゃあ、据え置きの飲み物でも飲みます?」
「そうだな。頂こう」
据え置きの冷蔵庫からワインを出す。グラスに2つ注いで乾杯する事に。
「では、乾杯」「ああ、乾杯だ」キン
そのまま飲もうとしたら腕を掴まれた。
「シュウ……お前は今……ホストだな」
「え?ええ、そうですね」
その瞬間…エスデスの眼に欲情が走る。
「なら……口移しして貰おうか。拒否は無い」
遂に……牙を剥き始めた。
「………マジですか?」
「ああ、マジだ」
えー…………マジかよ………あれ?でもコレって……役得じゃね?
「ほ、本当に良いんですか?エスデスさん?」
「ああ!ドンと来い!序でにさん付け禁止だ!」ドドン
俺はエスデスさ……エスデスの要望を聞く。
「分かりました。そ、それでは……」
一口分を口に含みエスデスの方を見る。エスデスも心なしか顔が赤い。
ゆっくりと近づく。本当に良いのか?良いのか?俺!
しかし……声が聞こえた。初めて聞く声だった。
?????「ええんやで。相手もそれを望んでるんや。寧ろやらなきゃ相手に失礼やで(*'ω')」
………よく分からんが確かに失礼だな。よし!
互いの距離が短くなる。エスデスの肌やっぱり綺麗だなぁ。そして…
「んっ……///」「んふ…///」
口移しした。
全部口移しが終わった……が
ガシッ!
「んっ!」「んふ♡」
そのまま顔を両手で挟まれる。動けません。
「ん…んぐ………ん〜……///」
「んっ……んふ……んん…///」
此処から先は内緒にしとくよ。強いて言うなら暫く大人の時間を過ごしました。
………
「はあ…はあ……半端なかった///」
「さて、次はお礼に私からやってやろう!///」
「え!」
どうやらまだまだ大人の時間は続くようだ。
………
口移しから様々要求に答えた。抱き締められるは勿論の事、膝枕や服脱がされたり……これ以上言うのは止めとくよ。
ただ、コレだけは言っておこう。後悔はして無い(キッパリ)
「さて、そろそろ帰るとしよう。他の連中が待ち惚けになってるからな」
「そうですか。じゃあ、出口まで送るよ。さあ、お手をどうぞ」
お互い着崩れた服装を直していく。服装についての突っ込みは禁止だ。
出口まで腕を組みながら連れて行く。
「じゃあ、俺は此処までだ。エスデス……また、来てくれるかい?」
「勿論だ。だから…今日の最後に///」
目を瞑るエスデス。そして、エスデスの顔に手を添えるシュウ。
2人の距離が零になった。
「……では、また明日来る///」
「お待ちしております///」
こうして俺たちの一時の出会いが終わった……。ホストとはそんな物だ。悲しいけど……これが現実なのよね。
エスデスが見えなくなるまで俺は見送った。
…
……
……ちょっと待て!可笑しくねえか?エスデス…さんは……俺を殺しに来たか、拷問しに連れ戻しに来たんじゃあ……無いの?
俺の頭の中は???状態になってしまった。
「と言うか……ホスト廃業だな。うん…辞めよう」
俺は着替え室に向かい着替えるのだった。序でにリョーマさんにも退職する事を伝えたのだった。
side out
side エスデス
素晴らしい時間を過ごした。想い人とあんな風に出来るとはな!やはり私の考えは間違って無かったな!
「諸君待たせたな!」(ニッコリ)←スッゲー良い笑顔
私はイェーガーズのメンバーに声を掛ける。しかし…
「「「「「………………」」」」」
何故か白い目で見られた。そしてセリューが声を掛けてくる。
「隊長……シュウくんは?」
………………………………あっ。
場が沈黙する。
「んっ!ごほん!シュウは…確かに居た。良し、これより突入するぞ!」
私は誤魔化すために声を張り上げた。しかし、
「隊長!シュウくんと楽しんだんですね!恋人ごっことか口移しとか抱き付いたりとかしたんですね!」
涙目になりながら確信した風に言う。
「何を言うか。そんな事はして無い!」
「嘘です!だって、私が隊長の立場ならやりますもん!」
くっ!セリューに嘘が通じない。
「しかも隊長!素でシュウくんの事忘れてるし!よっぽど楽しんだんですね!うわああああああん!!」
遂に泣き出したセリュー……はあ、仕方ないか。
「セリュー…今度1日シュウと一緒に帝都の警備に当たれ。場所はお前達に任せる」
「うええええ………え?良いんですか?ズズッ」
まぁ、これぐらい良いだろう。
「隊長命令だ」
「……ッ!はい!」ビシッ
良し!では改めて。
「これよりホスト・誘惑の館に突入する。クロメ、ウェイブお前達は裏口に廻れ。ランは上空から監視だ。行くぞ!!!」
「「「「「了解!!!」」」」」
よし!シュウ待っていろよ。今、連れ戻す!
今、イェーガーズがシュウに対してようやく牙を剥いたのだった。