逃げる?違います。明日への前進です。   作:吹雪型

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一回間違えて消してしまって再度書き直したんよ。


あれだね、テンションだだ下がりになっちゃうねw


R指定は守ります(キリッ)と模擬戦

シャアアァァァァ

 

シャワーの音が聞こえる。俺は今ベッドの上で座った状態で絶賛ピンチである。何故かって?

 

 

 

 

 

 

 

 

俺、今夜エスデスさんと寝るらしい。

 

 

 

 

 

 

御飯を食べ終えた後、自分の寝る部屋について尋ねると、

 

「何を言っている?お前は私の部屋で寝るのだぞ」

 

と真顔で言われた。部屋はまだ有るでしょう?と聞いたら、

 

「部屋は有るが用意はせん。何故ならシュウは私のベッドで一緒に寝るのだからな!」

 

ドヤ顔でいうエスデスさん。………いや、部屋有るなら用意してよ。と思う俺は悪く無い。そして現在である。

 

マジでどうする?逃げる?いや、夜だから警備は更に厳重だろうし。諦める?それに俺段階を追って行きたい派だし………どうしよう?

 

そんな風に悶々と考えてたら「キュキュキュ」と蛇口を閉める音が聞こえた。そして、

 

「ふぅ、待たせたなシュウ」

 

「いえ、大丈夫で…………マジかYO」

 

何とエスデスは裸Yシャツでご登場。固まるシュウにエスデスは話し掛ける。

 

「何だ、緊張しているのか?フ…可愛い奴め」

 

そして固まってるシュウの隣に座る。

 

「いや!……その、何と言ったら良いのやら。えっと……良くお似合いで」

 

もう一杯一杯のシュウくん。頑張って!

 

「そうか?私は寝る時はいつもこの格好だからな。フフ、嬉しいか?」

 

若干悪戯な目をするエスデス。

 

もうシュウくんは色々な事を今晩卒業してしまうのか!

シュウの理性は「耐えろ」だの「我慢しろ」「R15指定なんだぞ!」などとゴチャゴチャ言っている。しかし、本能は「行け、ただそれだけだ」と簡素な言葉だった。実に漢らしい本能だった。

 

しかし、エスデスはちょっと悲しそうな顔をして、

 

「本当は今夜色々したかったのだが、明日は予定がある。その時シュウにも来てもらう。だから残念ながら今夜は寝るぞ」

 

その言葉を聞いてホッとした様な残念な様な顔をするシュウ。

 

「そ、そうですか。じゃあ、僕あっちのソファーで「今夜は何もし無いから一緒に寝ろ!」いや……あ、はい分かりました」

 

これ以上刺激するのはマズイと判断したシュウは大人しく頷いた。そしてシャワーを浴びることをエスデスに伝えた。

 

「ふぅ、しかしこういう趣向は中々斬新で面白い……いや、面白いとは少し違うか?まぁ、どちらにしてもシュウと居るのは良い」

 

エスデスは今の状況に満足気な雰囲気を出す。そして、

 

「……あ、シュウの匂いがする」

 

………あんたもかい。

 

 

 

 

 

翌朝

俺は今とても幸せな気分だ。何だか温かく柔らかい何かに顔を包まれてる。更に良い匂いもするし。

だから少し頭を動かし二度寝する事にする。しかし、

 

「……………ん、…………んん……すぅ」

 

誰かの寝息が聞こえた。………誰だ?

 

薄っすらと目を開ける。すると、変わったマークが見えた。何のマークだったかな?と考えて…………思い出した。

確かエスデスさんの胸元にあったマークじゃね?………て事は……………俺………顔を谷間に埋めちゃってる?

 

 

 

マジで?マジなん?………良し!寝たふり寝たふり!

 

 

この時、煩悩が圧勝したのは誰の目から見ても明らかだった。そしてシュウのスケベ心はいつでも健在なのが改めて分かった瞬間だった。

 

 

 

 

 

「んん〜!ふぅ、おはようシュウ。良く眠れたか?」

 

「はい!とても幸せな気分です!」

 

「ふふ、そうか。なら良かった」

 

会話が噛み合ってる様で噛み合って無い。しかし、問題無く進む所は脱帽です。

 

「さあ、顔を洗って着替えたら朝食だ。次いでに少し軽く運動もするぞ」

 

「運動?……あぁ、手合わせですね。分かりました」

 

直ぐに意図を理解したシュウは了承した。

 

 

 

 

 

場所は闘技場。将軍職についてるエスデスにとって一言いえば直ぐに使える場所だ。

 

「さあ、先ずはシュウの戦闘技能を見せて貰おう。勿論普段使う武器を使って貰うぞ」

 

「え?でも自分銃使い「構わん」……際ですか」

 

銃なんて脅威では無いと暗に言うエスデス。しかし、シュウは納得はいかない。

 

(だったら後悔させてやるさ。それで死んだとしても恨むなよ)

 

シュウは頭を戦闘に切り替える。

 

「シュウ、いつでも来い!私が全力で受け止めてやろう!」

 

エスデスも切り替えたのが分かったのか構えを取る。

 

 

 

side シュウ

(隙が無い)

 

いざ戦いが始まったと同時に思ったのがコレだ。まるで手足の先から呼吸まで見られてる様な錯覚を覚える。圧倒的に違い過ぎた。

 

 

 

だからと言ってこんなチャンスは無い。帝国最強とのマンツーマン。やるだけやってやる!

 

俺はMP28とマグナムを再度握り締める。そして………

 

ファイブブースト!

 

ダッ!

 

俺はブーストを発動して駆け出した。そして一気に距離を詰めマグナムを構える。

 

「この一撃は防げるか?」

 

引き金を引いた。

 

それと同時に氷の壁が出現する。

 

ドオォン!!!

 

50口径の弾は真っ直ぐに氷の壁に突っ込みめり込む。しかし、途中で止まる。俺は目を一瞬見開く。

 

「お前の銃はかなりの威力がある。しかし、防いでしまえばそれ以上の力を出す事は出来まい?」

 

「くっ!」

 

まさか一瞬で俺の弱点を見極められた?だが、これならどうだ!

 

ドオォン!!!ドオォン!!!ドオォン!!!

 

同じ箇所に続け様に撃つ。すると流石に耐えられなかったのか氷は砕け散る。

 

やった!そう思った。しかし、エスデスの姿は無い。何処だ?左右を素早く見るが姿は無い。……上か!

 

反射的に上に向かってMP28を撃ちながら左に跳ぶ。それと同時に氷の雨が降ってくる。

俺は更に右左と跳び回避する。だが、直ぐ横にエスデスが長剣を構えながら急接近する。

 

回避は無理か!

 

そう判断した俺は銃を捨てククリナイフを構え、エスデスの攻撃を防ぐ。

 

ガキイィン!!!

 

上段からの重い一撃。しかし、直ぐに受け流そうとするも間に合わず引くエスデス。

 

「うん。今のは良い反応だ。あそこで銃に固着していたら死んでたからな」

 

エスデスは評価していた。だが、俺は全力だ。だから一気に接近戦で勝負に出る。

 

「行くぞ!!!」ダッ!!!!

 

一気に加速してエスデスに接近。しかし、エスデスも簡単に接近はさせない。氷の槍を此方に大量に飛ばしてくる。

俺はククリナイフで受け流し、必要最低限な動きで身体を捻りながら接近。エスデスの目が見開く。

 

こんな芸当アクセルブースト能力が無ければ無理だなと内心苦笑いしつつ接近。しかし、エスデスは接近戦も圧倒的だった。

 

右から斬りかかるも氷の盾で防がれ、左で斬るも長剣で受け止められる。回り込むも反応され防がれる。だから、更に加速させる必要がある。追い付かれない加速が。

 

 

 

シックスブースト!

 

 

 

更に速くなる。攻撃速度は苛烈になる。

 

 

しかし、届かない。最初は良かった。エスデスの驚きの顔が見れた。だが、暫く経つと

 

ガキイィン!!!

 

「良いぞ!素晴らしい速さだ!確かにそれならパワーより加速に力を入れた方が良い!……だが、パワー上げを疎かにし過ぎだ!!!」

 

ブオオォン!!!

 

エスデスは長剣に力を入れ、防御姿勢のままの俺を吹き飛ばす。そして飛ばされながらも体勢を整え着地。

一気に距離が離れる。………届かない。加速だけじゃあダメなのか?パワーは銃で補うでは無理があるのか……。

 

シックスブーストの限界が近づく。しかし、まだ諦めない。跳ばされながらもマグナムを回収出来たのは僥倖だ。だから再度近づく為に足に力を入れる。

 

一気に距離を縮める。エスデスは氷の壁を貼る。だが、それが狙いだ!

 

ドオォン!!!

 

氷に当たる。するとヒビ割れで止まる。だが、相手の姿は見えにくくなる。今がチャンス!

俺は回り込みエスデスの横に付く。エスデスもそれに反応する。だが、構わない。マグナムを構えながら、

 

「これが俺の戦い方だ!!!!」

 

エスデスは氷を再度張る。しかし

 

 

 

カチン

 

 

 

 

 

 

………………やっちまった。リロード忘れてたん。

 

 

「……………………………………………はぁ」

 

あ、何か嫌な予感がする。そう、この感覚。お母さんに悪い事がばれた時に似てる気がする。

 

「シュウ、お前の銃の運用方は認めよう。………だが、残弾の確認はキチンとしろ!!!!!」

 

ドカアアアァァァァ!!!!

 

エスデスの美しい蹴りが俺の腹に食い込む。そして吹き飛ばされる俺。

 

「すいませんでしたあああぁぁぁぁぁ!ドカン!←壁にぶつかる音、ゴフッ!」

 

壁に叩きつけられた俺は意識を失う。そして意識を失う前に思う事、それは………空と同じ水色かぁ。清楚っぽくて良いです。

 

 

何が?とは聞かないでくれたまえ。ただ、紳士達なら分かるだろう?

 

 

 

side out

 

side エスデス

「はぁ、仕方の無い奴だ。まあ、想像以上の強さだったから良しとしよう。特に速さに関しては合格だ。それに、まだまだ伸びると確信出来た。これから私が更に鍛えてやろう!」

 

私はそうシュウに宣言したが、どうやら気絶してしまった様だ。

 

「ふむ、そろそろ時間なのだがな。仕方無い。私が運んでやろう」

 

私は優しくシュウをお姫様抱っこする。うんんん〜、やはりこうしてシュウを近くに感じるのは良いな。それに、何だかんだと言いながら反抗もし無いし。フフフ……やはり私達は運命なのだな。

 

私はそっとシュウに口付けをしたりスリスリしながら特別警察会議室に向かう事にした。

そう、今日は私の部下になる帝具使い6人が来る筈だからな。




この小説はR15指定をキチンと守らせて頂きます!ギリギリいけるでしょう?

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