「白鳥さん、妹さんのご結婚おめでとうございます」
「ありがとうございますキャメルさん」
米花サンプラザホテル15階、鳳凰の間。
今日はここで白鳥刑事の妹、白鳥沙羅さんとその婚約者である晴月光太郎氏の結婚を祝う会が開かれていた。
本来ならば所長も来るはずだったのだが、どうしても緊急の仕事が出来てしまいアメリカへ。
今日は恩田さん達を含めた事務所の面子、それに『マダム・ハドソン』の飯盛さんや西谷さん、所長が帰って来てから正式に事務所に所属する紅子ちゃんという面々だ。
「所長達の事はすみませんでした。なにせ本当に急で、かつ重要な事項らしく事務所員もほとんど向こうに行ってしまって」
「えぇ、聞いてますよ。恐らく鈴木財閥絡みでしょう。一緒に次郎吉相談役もアメリカへと向かわれたようですし……」
そうだ、それには私もびっくりした。
急な予定だったために鈴木財閥の自家用機を引っ張り出してきたらしいし、向こうでの移動のためにもう一機チャーターをしたと聞いている。
「ただ、瑞紀さん達を呼べなかったのは残念だなぁ。彼女のマジックは、華があるので余興を頼もうと思ってたのですが……」
「彼女も含めてマジック関係者は、真田さん以外は全員出払っていますからねぇ」
紅子ちゃんの話だと、あの黒羽君も離れて暮らす母親の所に行っているらしい。始業式にも出ていなかったとか。
その紅子ちゃんも、今は中森警部とその娘さん、そして毛利探偵のご家族と会話を楽しんでいる。
あの子も不思議な子だ。所長達を見送る前に所長を軽く抱きしめて頭を撫でたり……副所長の笑顔を見てふなちさんも恒例となりつつあるお祈りを始めて――まぁ、大変だった。
「しかし、白鳥さん大丈夫ですか? 例の事件……」
「あぁ、いや……キャメルさん、そのことはどうか……」
白鳥刑事は例のトランプの事件の後から、私の良い友人になってくれた人だ。
たまに彼の友人が開くワインの試飲会に誘ってくれたり、一緒にバーを回ったりする間柄になっている。
だからこそ、ここ最近の彼の変化にも気付く。
よほど、例の警察官連続殺人事件に触れられたくないのだ。
「……私も、元捜査官だからなんとなく分かります」
元ではなく、一応今もだが。
治安維持を司る組織が外になんとしても漏らしたくない情報というのは相場が決まっている。
「嫌な物ですね……身内を疑うというのは」
今の自分には、痛いほど分かる。
私がそう言うと白鳥刑事はハッと目を開いて、バツが悪そうにシッと人差し指を立てた。
「キャメルさん……どうか、内密に」
「えぇ、分かっています。ですが……我々に手伝える事はありませんか?」
主力が抜けているとはいえ、所長が築き上げた情報網はそれでも動くように整えられている。
下笠姉妹とふなち、三人の内二人いれば情報収集面ではほぼ完全に動く。
それに最近では、浅見透の付き人を務めている桜子さんも流れを覚え始めている。
「大丈夫です、キャメルさん。我々――日本警察が必ず解決して見せます」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「本当に僕、呼ばれて良かったのか?」
「いーのよいーのよ。本当なら来るはずだった浅見さん達の分が空いてたし、お堅いパーティって訳じゃないんだし」
「そうだね。お兄ちゃ――浅見さんも、七槻さん達も来れなくなっちゃって……」
「伯父様まで浅見さん達に同行してるなんて、今度は何をやらかす気なのかしらね」
以前バスで痴漢と勘違いした男の子は女の子で、そして転校生だった。
世良真純。私達のクラスに入って来た彼女は、私と同じくらい強くて、そして新一と同じ――高校生探偵を自称していた。
「お兄ちゃんって――例の浅見探偵の事かい?」
今日も、どこか男の子に見える格好をした世良さんが聞いてくる。
転校してきてまだそんなに日は経ってないけど、明け透けな性格な事もあってもうクラスに馴染んでいる。
それに、高校生探偵を自称するだけあって頭も切れる。まるで新一みたいに。
「そーよ。蘭にとって、あの人もう本当にお兄ちゃんみたいな人だもんね」
「もう、園子ったら!」
「へぇ。……お兄ちゃん、か」
世良さんは、初めて会った日も被っていたあの帽子にちょっと手を添えて呟く。
「興味あるなぁ、浅見探偵! ここ最近じゃあ、蘭君のお父さん――『眠りの小五郎』と人気を二分する名探偵だしな!」
「あ、あはは……最近お父さん、あんまし眠ってないけどね……」
「大体いっつもこのガキンチョの余計な一言で事件が解決してんのよね」
「あと、コナン君が浅見さんに電話して助言もらったりね?」
そうだ、浅見さんがお父さんと良くご飯食べたりする仲になってからは、逆にお父さんから浅見さんが助言をもらったりすることもある。
――そういえば、その時コナン君、慌てて浅見さんの仕事用の携帯電話の番号とアドレス教えてくれたけど……なんで知ってたんだろ? 仕事用の電話番号なんて。
「へぇ、という事は……君、浅見探偵と仲良しなんだなコナン君」
「あ、あは。あはははは……」
その世良さんは、妙にコナン君を気に入っている。
コナン君、事件の話とか新一みたいに大好きだし気が合うのかな。
「そっか、確かに世良さんは浅見さん達の出張とすれ違いだもんねー。あの人がいれば今頃世良ちゃん、あの紅子ちゃんみたいに事務所のメンバーの一員になってるかもね」
私達が、それなりにしっかりしたモノとはいえ私服で来ている中、一人だけスーツ姿の女の子が混じっている。お兄ちゃんの事務所の人達が着ている、あの服だ。
「紅子君だっけ、君も探偵なのかい?」
「まさか、私に彼らほどの頭は無いわ。私はあくまで協力者」
スーツを着ているのもあって――いや着てなくてもすごく、こう、色気? を感じる女の子。
雑誌とかで、『オカルト探偵』とか『浅見透直々のスカウト』とか色々書かれてたけど……結局すぐに話題にならなくなったな。
……ひょっとして、お兄ちゃんが手を回したのかな。水無さんみたいなマスコミ関係の人に顔利くみたいだし。
「まぁ、彼が私を必要とした時に少し手伝うだけよ。それ以外は、あの人達の手伝いかしら?」
そう言って紅子ちゃんは、グラスを離れた所にいる三人の女性と一人の男性の方へと軽く振る。
下笠さん達に桜子さん、そして小沼博士だ。
下笠さん達はいつものメイド服を、少しドレスっぽくしたような服、桜子さんはスーツ。小沼博士は――こんな時でも相変わらず白衣だ。
「事務、ですか?」
「えぇ。時給、結構弾んでくれるし、ね」
そう言ってほほ笑む紅子ちゃんは、とても同い年とは思えないくらい綺麗だった。
でも、とてもいい子だっていうのも分かる。なんだろう、たまに言葉がキツイ時があるけど、同時にすごく気が利く子でもある。
(やっぱり、瑛祐君も連れてくれば良かったなぁ……)
声をかけたのだが、元気なく断ったクラスメートの男の子。
最近、目に見えるくらい落ち込んでいるけど……大丈夫かな?
(こう言う時、瑞紀さんがいればなぁ……)
傍から見ても分かるくらいあの男の子が懐いている、お兄ちゃんの傍にいる女の人を思い浮かべながら、内心で深いため息を吐いた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「それで、今日は来ていないの? 貴方のお気に入りの浅見透は」
「あぁん? 蘭が話してただろ、出張でアメリカだって」
「本当かしら? 貴方に愛想が尽きて離れたんじゃなくて?」
「なにおぅ?!」
ちくしょう、この女は相変わらず可愛くねぇ!
白鳥の身内の祝い事だから足を運んだが……まさか
蘭の奴に相手させるかと思ったが、佐藤刑事と会場を出ていくのが視界の隅に入る。くそっ……連れションか?
「そういや、お前浅見とは会ったことあるのかよ」
「えぇ、何度か。この間の、その……沢木さんの事件の後からね」
そう言って、英理は少し目を伏せた。
「……沢木さんの弁護、やるのか?」
「いいえ。……断られたわ、あの人に。……罵られた、という方が正しいかしらね」
「そう、か」
あの人は、最後には眼に映る全てを憎んでいたように見えた。
透の奴にナイフを突きつけながら、小山内奈々の射殺を要求した時のあの眼。忘れようにも忘れられない。
「俺ぁ、何にも出来なかったよ。探偵としても、元刑事としてもな」
「……アナタ」
辻さんを救い、あの土壇場で救出に来てくれた浅見、キャメル。小山内奈々を守って、真相に気付いていた瑞紀ちゃんと――コナン。
俺に出来たのは、最後の最後で……。
「止めたじゃない」
「え……」
「探偵としてじゃない、元刑事としてでもない。……友人として」
思わず下に向けていた顔を上げると、英理がほほ笑んでいた。
どこか、懐かしい……優しさを感じさせる笑顔だ。
「アナタ、ちゃんと沢木さんを止められたじゃない。ね?」
「……英理」
あの日から、見舞いにこそ行ったがやはり言い争いになって、それから英理と会う機会はなかった。
いや、俺が会おうとしなかっただけか。
「できることなら、浅見透も止めてほしいけどね」
「……あん?」
どういうことだ? と聞くと、英理は不機嫌そうに鼻を鳴らし、
「あの男、ウチの栗山さんにちょくちょく粉をかけてるのよ! 栗山さんも何度かランチにホイホイついて行っちゃって……九条検事とも飲む仲だっていうのに、あの女ったらし……っ!!」
あいつ、この間の退院祝いの時も交通部の婦警に飲みの誘いかけてたよな?
さすがというかなんというか……。
「アイツのこと、師匠って呼ぼう」
「アナタ?」
思わず呟いてしまった言葉に、英理が眉を吊り上げる。
「ん、ごほんごほん! それよりだな、英理」
「それより?」
「あーいやー、そのだな」
最初から振ろうと思っていた話題だが、お茶を濁すために口を開く。
「例の事件、警部殿から何か聞いていないか?」
「警察官連続射殺事件……かしら?」
「あぁ」
先ほど警部殿にも尋ねてみたが、あっさりと流されてしまった。
ひょっとしたら英理なら何か聞いているんじゃないかと思ったが……。
「いいえ、何も。……私としても話題にしづらいことだし。ただ――」
英理は目線を周囲にぐるっと向けて
「えらく殺気立っているわね。一目で刑事って分かるくらい、目を吊り上げちゃって」
「…………」
俺もそれが気になっていた。
まるで、現場の様にピリピリしている空気を所々に感じる。そこに目をやれば、いるのは刑事っぽい奴らばかりだ。
(嫌な予感がする……)
あの坊主と一緒に出かけている時にたまに感じる、あのネットリとした感覚だ。
「ま、刑事ばかりが狙われているのなら無理もないでしょうけど……」
「狙われている人物がこの中にいる、という可能性は?」
とっさに思いついた事をとりあえず口に出してみる。
浅見達がチームで捜査をする時の真似だ。
皆の思いついた事を誰かがメモを取り、それぞれについて一つずつ考えていく。
今いるのは俺と英理だけで、浅見のように書記がいるわけじゃないが……。
「私が警察なら、そういう人間にはガードを付けると思うけど?」
「あぁ、まぁ、そりゃそうか」
誰だって死にたくねぇだろうしなぁ。
そう考えた次に、自分ならどうするだろうと考える。
(受ける……か?)
日頃訓練をこなし、人が足りない中で激務を行う警察官だ。
相手が拳銃を持っているという情報があるのならば半々。だが、気が強く、自他共に能力の高い刑事ならば――
(プライド、自分一人のために数人分の労力を割かせる事への申し訳なさ……)
俺なら……断るかもしれない。
蘭とコナン、英理と言った周囲の人間に付けてもらう事ならば考えるが……自分の身ならば。
(アイツが聞いたら、もっと自分を大切にしてくださいって怒るだろうな。……自分の事は棚に上げて)
今頃外国で、ひょっとしたらもう怪我してるかもしれない男の顔が出てくる。
「何にせよ、外には情報を出したくないって事か……」
「えぇ、名探偵といわれるアナタにもね。もっとも――」
再び英理がずいっと顔を近づける。皮肉な顔で。
「アナタが、酔っぱらった勢いで情報をポロポロ零しそうだって思われた可能性も高いけどね」
「うっぐ……」
「むしろ、そっちが本命の理由だったりして?」
「き、きっさま―――!!」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「千葉様! 今回の件、私達にも教えて下さらないのですか?」
たまたま見かけた付き合いのある刑事に、今テレビを騒がせている事件について尋ねてみる。
恐らく、浅見がいれば迷わず首を突っ込んだだろうし。
それに警視庁の方々には親しい人間も多いので、自分もそれなりに心配していた。
「ごめん、ふなち。今回ばかりは――」
「という事は、千葉様の上におられる方から厳重な情報規制命令が下りたということですわね。ふむむ……もしや! もしや警察にとって不味い事態! ……犯人も警察官の可能性が?!!」
「もう勘弁してくれないかなぁふなち!?」
皿にローストビーフとマッシュポテトを山盛りにしている千葉刑事は、口元にソースを付けたままそうわめく。
なんというか、相変わらずだ。
「ですが千葉様、最後に浅見様と連絡をした時に、浅見様も気にされていましたわ」
「え、浅見君が?」
嘘だ。いや、正確には嘘ではない。向こう側から、越水様と別れて別の国に行ってくるという報告の際に言っていた。
江戸川コナンや毛利小五郎、そして親しい刑事の周りに何か変化があったら気を配っておいてくれ、と。
「えぇ。所長にとって、警視庁の皆さんは友人ですから……ほら、現に先日、所長が海外に行くと知ったら皆さんで送迎会をしてくれたじゃないですか」
傍にいた恩田がフォローを入れてくれる。
鳥羽の方は興味は全くないらしく、料理とお酒に集中している。
「あれ、計画したのは由美さんで、刑事部の人員を扇動したのは白鳥刑事なんだけどね……」
「皆さん妙にノリノリだったのは? 麻雀でも妙に殺気走ってましたけど」
「由美さんが……『アイツが死んでも絶対に帰って来るように大負けさせて悔しがらせてやろう』って……」
「あぁーーーー」
見送りに来た刑事の一部に『てめぇら俺が帰ってきたら再戦だかんなクルァ!!』と怒鳴っていた理由をようやく察した。
「刑事部の皆様ってば、浅見様の扱いにだんだん慣れてきましたわね」
「特に由美さんがね……」
「あぁ……」
浅見に飲み仲間として色んな所に引っ張り回されている恩田が、深く納得している。
毛利探偵の所へ行く時は安室を、刑事と飲む時はキャメルを連れていく事が多い浅見であるが、恩田が来てからはちょくちょくどちらにも彼を引っ張っている。
あの飲み会好きで麻雀好きの宮本由美は、おそらく恩田ともよく絡むのだろう。――というか、恩田が絡まれているのだろう。
ちょっと前に浅見が、『恩田先輩は歳上から可愛がられるタイプ』だと言っていた。
その言葉をそのままバットで打ち返したくなったのを覚えている。
「真面目な話、どうなのですか?」
おそらくキャメルも白鳥刑事辺りに声をかけているだろうが、いざという時に力を貸す用意は出来ている。
「襲われるかもしれない刑事、もう目星がついてんだろ?」
そんな時、更にパスタとサラダ、一口サイズのステーキを皿に盛ったばかりの鳥羽が後ろから声を出す。
「じゃなきゃ、いくら刑事の身内のパーティーだって言ってもこんなに人を配置したりしないだろ? 特に――」
こちらではなく、次に何を取るかと料理の皿を見ながら、元の場所に戻しかけていたトングである一方を差す。
「警視庁の刑事部部長なんて大物はさ」
差した先にいるのは、小田切敏郎。刑事部の部長で、あの浅見とも交友のある人物だ。
なにやら、髪を紫に染めた若い男と揉めているようだ。
「……よく見てますね、鳥羽さん」
「安室と瀬戸に色々叩き込まれたからね。それに、観察するのは看護師の仕事の一つさ」
もう最近では、依頼人等の前でしか猫を被らなくなった鳥羽は、気だるそうな目つきのまま、片手を腰に当ててため息がてら、
「ついさっきも、目暮のダンナが佐藤に深刻そうな顔で声かけてたし? その周りにずっと目線送ってるってなりゃ……ねぇ?」
だろ? という様にフォークをピッと千葉刑事に突きつける鳥羽。
彼女が事務所員として入ってから、あの浅見透が『思わぬ掘り出し物』と評する鳥羽初穂。
確かに、前に恩田とあのオカルトの専門家――小泉紅子と一緒に解決した事件。あの時の交霊会のトリックの大半を見破ったのは彼女だった。
「で、どうなのさ。佐藤は護衛をちゃんと付けたのかい?」
「あぁ、いや――」
さすがに観念したのか、千葉様が口元に手を当て、小声で話すとジェスチャーする。
「それが、佐藤刑事ってば護衛を断っちゃったみたいで……」
「だろうね。目暮のダンナ、緊張を全く解いてなかったし」
なぜか目暮刑事の事をダンナと呼ぶ鳥羽は、再び肩をすくめる。
そして、
「まぁ、どっちにせよアタシなら、佐藤をやるなら今だけどねぇ」
あっさりとそう言う。
「え……」
「ど、どうしてですか、初穂様?」
「どうしてって……いまここにゃ刑事がたくさんいるんだよ?」
先ほど取ったポテトサラダをフォークで掬い、口に運んで。
「ここを離れりゃ一人って事もあって常に気を張るだろうけど、大勢がいるここじゃどうしても油断するさね。そんな時に隙を見せれば――」
佐藤刑事をまた指そうとしたフォークの切っ先が――その目標を見失い、迷う。
「……あん? 佐藤の奴、どこに行ったのさ?」
次の瞬間、突然会場のライトがフっと落ちる。
会場が、不安な声でざわめく。
「こ、これは……」
「停電でしょうか?」
暗闇の中で千葉が辺りを見回しているのが僅かに見える。
それと同時に、ガチャン! という陶器をぶつける音も。
鳥羽がテーブルに取り皿を叩きつけるように置いた音だ。
「そらそら来たよ!」
その鳥羽はすでに走り始めていた。
「恩田! 千葉ぁ!」
「はい!」
返事をする前に恩田も後に続いている。その後ろにも誰かが続いている。輪郭しか分からなかったが、一人は所員のキャメル。そしてもう一人は……あの帽子からして多分――毛利蘭のクラスメートか。
千葉刑事も、「え、えぇ?!」と戸惑いながらも一拍遅れてその後に続こうとするが、周囲が見えておらず、足を止めてしまう。
女性の――毛利蘭の叫び声が響いたのは、その直後だった。
浅見探偵の行動記録を三行で
・不時着
・脱出
・到着、カリオストロ公国
登場キャラ解説
●白鳥沙羅
本作、『瞳の中の暗殺者』に登場した白鳥刑事の妹。弁護士の卵です。妃英理がパーティに参加していたのはこれが理由。
劇中では蘭達と一緒に、小五郎と英理の慣れ染めを問い詰めるなどミーハーかつ押しの強い部分が見られましたねw
●晴月光太郎
彼女の婚約者。出番も声もほとんどなし。
職業は画家ですが、小五郎のおっちゃんは『頭に売れないがつくな』と言っていますが……
一応名家っぽい白鳥家に、本当にただの売れない画家が結婚出来るのか。
実はこの人、名家の二男、三男坊なのではないかと邪推をしています。
だってそうじゃないと職業的にヒモげふんげふん。
しかも名家の子供で売れない画家とかいかにも殺人事件に巻き込まれそうげふんげふんげふん
そしてかなり早い世良真純の登場。番狂わせなどは考えていて楽しいですねw
※越水達はアメリカに残っております。
浅見達は別れてヨーロッパへ行っていつも通り爆発しました