原作を読み返しても、サッパリワカラナイデス…
その夜、いつも通り『川の字』になって澪さん、僕、響子さんで眠っていた。でも僕は不安で眠れない。
二人の手をぎゅって握ったまま、目を瞑って考えていた。
方角を狂わす周さんの『仙術』、九重八雲さんの意識の不意をつく『忍術』。
この人たちに匹敵するような隠密性の高い古式の魔法師が世界にどれくらいいるのかはわからない。もし、彼らが僕の大事な人たちを害したり誘拐しようとしたとき、僕は何が出来るだろう。彼らのような『術』に対処するのが難しいことは探知系の弱い僕にもわかる。
さいわい、ぼくの周りにいる人は『魔法師』として稀有な実力者ばかりで、一瞬で無力化させることは出来ないし、殺すより利用価値が高い人たちだ。
この人たちが誘拐されたりした場合どうすれば良いだろう。
達也くんと深雪さんみたいに『意識』が繋がっていれば、どこにいても気がつけるのかもしれない…
『意識』か…僕は『高位次元体』らしい。『高位次元体』は『ピクシー』の言によると『精神』や『意識』『幽体』の存在に近い。
『意識』を感じられれば…あっ、と思いつく。僕は『瞬間移動』するとき『意識』を世界のどこにでもあるように拡散させて、一点に集中させる。これまでは『瞬間移動』する『空間』に集中させてきたけれど、この『空間把握』を利用したら他人の『意識』を感じられるかも…
僕は『瞬間移動』をする時のように深く静かに『意識』を広げる。『空間』を意識するのではなく、『意識』を意識する…
…あっ。
広がった『意識』の海にすぐ反応があった。波紋のように広がる、この『意識』は澪さんと響子さんだ。両手に伝わる体温とは関係なく、『意識』だけを感じられる。それも物凄くはっきりと。
そのまま『意識』を広げていく。どんどんと…もうひとつはっきりと力強い『意識』を遠くから感じた。
…これは光宣くんの『意識』だ。生駒の九島家の自宅にいることがはっきりとわかる。
さらに『意識』を広げたけれど、三人以外は感じられない。
もう一度、試みる。今度は『意識』を分厚く濃密に広げる。そうすると澪さんと響子さんの意識はまばゆいばかりに感じられた。すごい、ふたりを感じられる。
ほかにも、二人ほどじゃないけれど淡い光を感じる。
この大きな塊は…十文字先輩だ。小さな光…これは市原先輩…?もっと小さくて微かにしか感じられないのは…真由美さんだ。
他には、薄いけれど鋭い『意識』…これは烈くん。一高に感じるのは『ピクシー』だ。
あっこれは真夜お母様。
ん?これは誰だろう…ものすごく小さい、でもどこか懐かしい『意識』…わからないな…
あと、少し他の光とは違う、二つに分かたれているけれど繋がっている『意識』を感じられる。これは達也くんと深雪さんだ。
この二人の『意識』は横浜や一高の演習場で見た神のごとき光を秘めていた。
いくつか疑問が生まれた。『意識』を感じられた人物の共通点は何だろう。
澪さん響子さん…僕の一番身近な人物。光宣くんは去年の二ヶ月一緒にすごして、体調が悪いときお互い一晩中手を握り合っていたりした。
十文字先輩は、何度か接触している。お姫様抱っこも何度かしてもらっているし。
市原先輩…誘拐事件のあと卒業するまで、一高の通学路で会うたびに手をつないで登校してくれた…
確か真由美さんとも手をつないで登校したことがあるけれど…一度だけだったかな。
烈くんは昔、戦場で生死を友にした仲だし、『ピクシー』は同じ精神の存在で、サイオンや幽体を奪われたこともある。
真夜お母様は二回しか会ったことはないけれど、長時間抱きしめてくれて頭をなぜてくれた…
あと不明のもう一人はわからないけれど、達也くんも深雪さんも何度か接触している。
全員、『魔法師』、そして、ある一定時間肌を接触させている人物。
このメンバーの中に航くんがいないのは、航くんが雫さんと違って『魔法師』じゃないからだと思う。
この『能力』は『サイキック』というより『高位』であった僕の残りかすじゃないだろうか。『空間認識』ではなく『意識認識』だ。
この力のおかげで、達也くんと深雪さんみたいに繋がっているわけじゃないけれど、僕がこの世界に一人じゃないって感じられる。
孤独ではないって『精神』や『意識』で、肌に染み込むようにわかる。
一人じゃない。
そう感じられたとたん、二人の手を握り締めていた手の力を抜いた。
この『意識』を基準にすれば、即座に『飛んで』いけると思う。この『能力』は僕の不安定な情緒を十分に落ち着けてくれる。
それにしても、予想外なほど簡単に『意識認識』ができた。もしかしたら、気がついていないだけで、僕にはもっと別の『能力』があるのかもしれない…
「昨夜は眠れなかったみたいだけれど、どうかしたの?」
朝食を食べていたリビングで、澪さんが尋ねてきた。響子さんも同じ顔をしている。
僕は朝早く起きると、お弁当と朝食の準備を始めた。すっかり主夫業が板についている。
二人も手伝ってくれるし連携もなれたものなのであっという間にご飯もお弁当もできる。
その間僕は物凄く晴れやかだった。今日の僕の機嫌のよさは、ちょっと説明しにくいな…だから。
「昨日、新しい制服とか、お風呂とかご飯とか、料理部でつくった桜餅を褒めてもらえたり、すごく楽しくて。でも、もし二人が結婚したらこんな毎日おくれなくなるんだなぁって考えたら悲しくなっちゃって…でもそれが本来ある姿なんだなって」
「何度も言ってるでしょ、私は久君の婚約者なのよ!?」
婚約(仮)だけれどね。といつものお約束の突っ込みはしない。
「わっ私は結婚は、あと一年…久君が18になって…ぶつぶつ…」
澪さんちょっと怖いです。戦略魔法師のプレッシャーを感じます。
いつもの日常が、そこにあった。
今日は入学式だけれど、生徒会役員ではない僕は普通に授業だ。
一高前の通学路に制服を着慣れない生徒が沢山いた。今日から先輩だ。がんばらないと。
「よっ久、おはよ」
一高前の通学路、屈託のない元気な声に振り向いた。
「おはようレオくん。今日は…一人?」
「久もだろ、今日は達也たちは入学式で早くから登校しているしな、ここまでばらばらなのもめずらしいけどな」
僕は今日はエリカさんとは一緒じゃないんだ?って言いたかったんだけれど…
「ねぇレオくん、二年生になって勉強はどう?」
「ぐぅ!難しいぜ、二年は魔法実技が増えるって言うけど、どっちも大変だぜ…久は?」
「大丈夫ならこんな質問はしないと思わないかい?」
僕はドヤ顔でサムズアップ。二年生になってますます勉強は難しい。これでも毎日二時間勉強しているのに…このテイタラク。
魔法実技も学校のCADを使うから機械音痴の僕は低空飛行だ。
真夜お母様にいただいた完全思考型は使う機会がない。学校では事務室に預けているし、日常では使い道がない…これはモニターとしてはどうなんだろう。今度調整するときに達也くんと相談しよう。
わっ話題を変えよう。
「レオくんは山岳部だったよね。山登りとかするの?」
「山岳部って言っても、校舎裏の演習場のアスレチックを駆け回るだけだぜ。山も登りたいけどな」
「楽しそうだなぁ、今度見学に行ってもいい?」
「おう構わないぜ、でもどうしたんだ?久は料理部だろ」
「うん、そうなんだけれど、少し身体を鍛えたいなって思ってね」
『自己加速魔法』を数回使っただけで悲鳴を上げる身体じゃ情けない。
「ん、そうだなぁ久は鍛えた方がいいだろうな、いつでも来いよ、アスレチックだから大した運動じゃないぜ」
僕の友人のなかでレオくんが一番善良だ。偽悪家でも偽善家でもない。レオくんが大したことがないって言うなら本当だ。
「うんお願いするね」
4月9日、入学式の翌日、隣の席に登校してきた深雪さんに水波ちゃんのクラスを尋ねる。
「1-Aよ。でもどうして?」
「達也くんに水波ちゃんが料理部に入るからよろしくって頼まれたから、放課後料理部に案内しようかと思って」
「新入生の部活勧誘は12日からよ」
「でも、達也くんと深雪さんを一人で待つのも寂しいでしょ」
「久は、水波ちゃんを知っているの?」
雫さんが聞いてくる。雫さんとほのかさんは入学式で水波ちゃんに会っているけれど、僕は昨日帰りは一緒じゃなかった。
「うん、えーと、達也くんのお家に行ったときに、一度だけ会ったことがあるんだ」
四葉家で会っていることは内緒だ。うーん、四葉家は内緒が多いな。
「久君、達也さんのお家に行ったことがあるの?」
ほのかさんがうらやましそうに驚いているけれど、友人たちは達也くんのお家に行ったことがないんだそうだ。意外だなって思ったけれど、他のメンバーの家にも行ったことは雫さんの家だけだから、今の時代はそういうものなのかもしれない。とくに魔法科高校の生徒は色々と事情を抱えすぎている…
「6日の帰りにお呼ばれしたんだ。指輪のモニターの説明があったから」
思考型CADモニターの話は基本的に秘密になっている。一高の事務室にも登校時指輪だけ渡している。水滴型デバイスは首にかけたままだ。指輪型CADとセットなのでこれだけ持っていてもただのペンダントだ。
思考型CADはFLTの発売前の製品だから情報が漏れては大問題だ。けれど、友人たちには達也くんが説明した。そりゃ新学期、僕が指輪をはめるようになったら、敏感な皆が気がつかないわけがない。もちろん、他人に情報を漏らすようなメンバーはいない。
達也くんの拳銃型CADもFLTとのちょっとしたツテで手に入れたらしいので、この思考型CADもその関係なんだと思う。魔法力だけは歴代一位の僕はモニターには最適だって皆思ったみたいだ。
放課後、早速、水波ちゃんを1-Aに迎えに行く。先月まで通っていた教室だから、迷ったりはしないぞ!って階段をひとつ降りるだけなんだけれど…
「…失礼します。桜井水波さんは…いますか?」
僕は女性は基本的に「さん」で呼ぶけれど、水波ちゃんだけは「ちゃん」と呼んでいる。真夜お母様も深雪さんもそう呼んでいるからだ。
僕が1-Aの教室に入ると教室がざわめいた。有名人が教室に来たって、感じだ。
僕は困ったことに魔法師界でそれなりに有名人だ。ナンバーズには烈くんと澪さんの庇護下にいる魔法師の卵、一般生徒には九校戦で一条将輝と互角に勝負した男の娘、と認識されている。
ちなみに、同級生と上級生には機械音痴の魔法力は過去最高の残念魔法師、といわれている…
水波ちゃんが慌てて立ち上がり、その前の席の香澄さんが僕と水波ちゃんに視線を向けてから立ち上がった。桜井と七草だから席は隣同士なんだね。
「多治見様こんにちは、家のパーティー以来ですね」
今日の香織さんは猫かぶりモードみたいだ。ボーイッシュは封印なのかな。
「あれ?香澄さん、どうしたの?いつもと口調がちがうよ。あっそれよりパーティーでも言ったけれど入学おめでとうございます」
「あっありがとうございます…」
僕が丁寧にお辞儀したものだから香澄さんも頭をさげた。
「それで今日は…」
「うん、達也くんが、水波ちゃんが料理部に入るって言うから、部室まで案内しようと思ってね」
達也くんの名前を聞いたとたん、
「料理部?多治見先輩は料理部なんですか?部活勧誘は3日後からじゃ?」
香澄さんはなんだか非難がましい目というか、何と言うか難癖がましい感じになった。
「そうだけれど、水波ちゃん達也くんたちを待つのに暇になるなら今日からでも…って思ったんだけれど、余計なお世話だったかな…」
「いっいえ、ご同道させていただきます」
相変わらず水波ちゃんは僕を前にすると萎縮する。少し悲しい。同じ『真夜お母様』の兄妹の立場になっているのに。いつか『久お兄様』って言ってくれないかな。
「水波ちゃん、そんなシャチホコバラ無くても…じゃあ行こうか」
水波ちゃんはきちんと香澄さんに挨拶をして、僕のうしろについてきた。その背中をじっと香澄さんが見ている…
実験棟への渡り廊下を歩きながら、
「ごめんね、水波ちゃん。なんだか悪目立ちさせちゃった」
僕たちのやり取りはクラスにいた生徒全員の興味をひいてしまっていた。
「いっいえ多治見様に非はありません。七草さんは達也さ…お兄様のことになると少し意地が悪くなられるのです」
「んーんなんでだろう…あっそれより、水波ちゃん、僕の事は多治見じゃなくて久って呼んでよ」
「そんなとんでもない」
なんでそんなに恐縮するのかな…
「お願いだから、僕は多治見って苗字は好きじゃないから、ね」
涙ウルウル上目遣い攻撃をする僕。水波ちゃんの方が頭ひとつ分背が高いんだ…
今日の料理部はメンバーが沢山いた。料理部は意外と部員が多い。参加に融通が利くので掛け持ちしている生徒が多いからみたい。それに手料理が上手だとモテルって、卒業した元部長さんが言っていた。
水波ちゃんは新入部員第一号と言う事で大歓迎された。ウェルカム料理をしていたら、僕の『女子力』の高さに驚かれた。僕は不器用だけれど料理は得意なんだ。毎日台所に立っているし。
水波ちゃんは何故か対抗心を燃やしているみたいだ。料理が好きなのかな?
話をしていると、水波ちゃんは料理部以外にも山岳部にも入るそうだ。
料理部の皆は驚いた。料理部と山岳部じゃあ正反対な感じだからかな。
山岳部か…今の時期なら裏の演習場の雑木林でも春の山菜が収穫できるのかな。
そして、軽い気持ちで、山岳部に見学に行って酷い目にあうのは数日後のことだ。レオくんの体力と運動能力の凄さに感動したよ…自分の貧弱さに涙が出るよ…
水波ちゃんも凄い身体能力だった…
雑木林のアスレチックコースの途中、ため池に派手に落下してヌレネズミになった僕は、運動はまずは散歩から始めようと決意した。
そして24日朝、早めに一高前駅で待っていた僕はキャビネットから降りてきた達也くん深雪さんに水波ちゃんに手を振って駆け出した。僕の手にはいつもの手提げかばん以外にもうひとつお洒落なデザインの紙袋があった。
今日は達也くんの誕生日なんだ。用意しておいた、誕生日プレゼントを渡す。
「CADの調整の感謝も込めて、お誕生日おめでとう!」
「ありがとう、だがクリスマスのときのように高価なものだったりしないよな」
「うん、あんまり高いモノだともらう方が恐縮しちゃうからって響子さんが言っていたから、今回は常識の範囲内…だと思う」
クリスマスプレゼントを一緒に選んでくれた澪さんは、ちょっと金銭感覚が一般とずれている。お嬢様だから仕方が無いけれど、僕も貯金はかなりあって無頓着なので人の事は言えないけれど。
「開けても良いか?」
「うん!」
わざわざ、人目のあるキャビネット乗り場で開けなくてもと思うけれど、他のメンバーとの待ち合わせも兼ねているし、早く感想を聞きたいから良いや。
深雪さんが手伝いながら、達也くんは起用にラッピングをはがしていく。深雪さんは甲斐甲斐しい。水波ちゃんがその二人を呆れ気味に見ている。
紙袋から取り出した、化粧箱には、ペアのバカラのシャンパンフルートが入っている。
クリスマスの指輪やカタログに比べれば常識の範囲内の金額のプレゼントだ。
台座には達也くんと深雪さんの名前と短い言葉を刻印してある。
「tatuya&miyuki Our Eternal Destiny」
「ふっ、『二人の永遠に続く運命』!?ひっ久!貴方はなんて可愛いんでしょう!!!!!」
深雪さんが発狂したかと思った。僕の頭は深雪さんに撫ぜられまくって脳震とう寸前だった…
今夜二人はこのグラスでシャンパンを飲んでくれるかな。だったら嬉しいんだけれど。
翌25日、達也くんや生徒会、選抜された魔法師による恒星炉実験が校庭で行われた。
…何がなにやらわからない…恒星炉…原作をちゃんと読み返してもさっぱりわからない。
実験中は授業は中断して、全生徒が校庭の実験機械と達也くん達に注目している。
僕は校庭に出て見学派だった。今日、たまたま視察に来ていた政治家のおじさんと取り巻きのマスコミも興味津々で校庭の隅に固まっていた。
僕は、隣に立つレオくんに聞く。
「ねぇレオくん、恒星炉って何かな?」
「俺に聞くな」
きっぱり。その隣のエリカさんに…
「私に聞かないで」
聞く前に拒否られた…
実験は無事成功して(どう成功したのかわからないけれど)、大きな歓声が学校全体からあがった。
爆発的な歓喜と歓声だ。みんなこの実験の凄さがわかるんだ。僕にはさっぱりわからないのに!?
校庭の雑誌記者や政治家の人に先生がなにやら説明している。
政治家のおじさんもこの実験の意義が理解できていないみたいだ。それでもマスコミの人たちが色々と質問をしている。いちゃもんをつけているみたいだけれど。先生も呆れている。
先生はなにやらマイクを隠し持っているみたいだけれど…
やがて歓声が途切れて、興奮の後の沈黙が訪れたとき、僕は政治家が見覚えのある人だって気がついた。思わず叫んでしまった。
「ああっ!あの政治家のおじさん、七草家のパーティーで僕の身体にやたらと触ってきたスケベな人だ!」
スケベな人だぁ!スケベなひとだぁ!スケベなひとだぁ!
僕の声は、校庭いっぱいに響き渡った。
政治家のおじさんがぎょっと弾けるように震えて、僕を見た。肥えたあごがぷるぷる震えている…
あの政治家のおじさんの目には僕の後ろに烈くんが見えている…みたいだ。
黒髪の一高男子制服を着ている僕と、政治家の中年おじさんに、全校生徒と教師、マスコミ関係者の目が集まった。見るからに華奢な僕と、脂ぎった初老の狒々爺…どっちが悪人と判断するか、誰の目にも明らかだった。
「ああ、すみません、神田代議士、今の生徒の声も録音してしまいました。これも後日、先生のお手元に送らせていただきますよ」
先生が人の悪い笑顔を浮かべている。一高の先生にしては珍しいタイプの人だ。
政治家のおじさんは逃げるように一高を後にしてマスコミもすごすご去っていく。
僕は何故か生徒たちからヒーロー扱いされたのだった…
登校中の市原先輩とホームパーティーの航くんの手をつなぐ伏線はここに繋がっていたのです。
決して航くんの純情をもてあそぶためだけではなかったのです(笑)。
原作で雫が達也を自宅に誕生日パーティーに誘いますが、純情を三度ももてあそぶのはくどいのでやりません。