パープルアイズ・人が作りし神   作:Q弥

42 / 128
第二章完結です。


アンジェリーナ・クドウ・シールズ

昨夜、ディナーで三人がワインを飲んでいたので(僕はフレッシュジュース)、値段も味も結構でおいしそうって目で見ていたら、響子さんが一口くれたので、飲んでみた。

一口で、べろんべろん。薬と同じでアルコールは駄目だとわかった。酔うというより、僕の『回復』はアルコールも異物と判断するみたい。

だるい…ある意味酔っているのと同じか。

食事後、烈くんは横浜でわかれることになった。忙しいんだなぁ。烈くんは終始ご機嫌だった。

行きと同じリムジンで帰宅。澪さんの護衛の追加は、当然、烈くんが手配してくれている。こういうところは抜かりがないね。

 

ぅつぷ気持ち悪い。

 

 

 

翌日、一高駅前でキャビネットを降りると、リーナさんが目立たないように乗り場のすみに立っていた。

本人は隠れているつもりなんだろうけれど、はっきり言って、あの金髪は目立つ。次々と一高生に挨拶されてリーナさんは戸惑っている。

リーナさんは深雪さんと同じで美少女だけれど、深雪さんより話しやすいのか、色々な生徒が挨拶してくる。その笑顔は戸惑いながらもどこか肩の力が抜けていて、晴れやかだった。

ここのところ曇り勝ちだった表情も明るくて、留学初日の笑顔が戻っていた。

 

まぁ深雪さんには達也くんがいるから男子生徒は声をかけられないよね。

 

リーナさんは僕を見つけると、ゆっくり近づいてきた。

 

「おはようヒサ」

 

「おはようございます、リーナさん。誰か待っていたの?達也くん?」

 

「どっどうしてワタシがタツヤを待つのよ。ヒサを待っていたのよ!」

 

おかしいなぁ、リーナさんの達也くんを見る目はエリカさんと同じような雰囲気だったんだけれど…

 

リーナさんは僕の横について歩きだした。僕はとてとてと歩くから速度が遅い。リーナさんは僕に速度を合わせてくれているけれど、少し歩きにくそうだ。

僕を待っていた、と言う割りに無言だ。無言じゃないな、何か言いたそうだけれど言い出しにくい、見たいな感じだな。

それは教室前までつづいて、教室に入る前に、

 

「ヒサ、放課後、ワタシと模擬戦をしてくれない?許可はもうとってあるから。10分でいいのよ」

 

唐突に、模擬戦を挑まれた。

『魔法師』としてはリーナさんは圧倒的に優秀だ。授業の魔法実習でも、僕は初日の玉転がし以外全敗だし。模擬戦なんてやっても僕がまた大敗するだけなんだけどな。

よくわからないけれど、了承した。

 

 

お昼前、端末にメールが来ていた。昼休みに指定の部屋に来て欲しいって。

僕はお弁当を手に、実験棟の指定された部屋に行く。達也くんと深雪さんが並んで、少し離れて『ピクシー』がいた。

『ピクシー』は今日は一高の女子制服だった。すこし大きめだけれど、一見すると人間と変わらない。

 

「『ピクシー』鍵をかけてくれ」

 

達也くんが命じて『ピクシー』が鍵をかけた。ガチャリ、おおきな音がした。何となく逃げ場を失った感じだ。立ち位置的に一対三の構図。

達也くんの目は厳しい。深雪さんはいつもの鉄壁の微笑み。『ピクシー』は無表情。

 

うぅ…僕は少し、おびえた。なんだか尋問とか査問とかの雰囲気だ。部屋が薄暗いし僕は三人より小さいからすごい圧迫感だ。

 

「お兄様、そのように睨んでは、久がおびえてしまいます」

 

「ん?そうかすまない」

 

圧迫感がなくなった。何だか達也くんはときどき十文字先輩に似ている。ただ十文字先輩は素だけれど、達也くんは意識しているから、悪質だ。

 

「昨日、何故あの場に来たんだ?」

 

達也くんの質問は直球だ。あの時、僕の登場はあまりに唐突で、達也くんの行動を止めてしまっていた。

僕が『パラサイト』の集合体の動きを封じ込められたからよかったけれど、下手をすると被害者がでていたかもしれない。

 

「うん、ごめんなさい」

 

「なぜ謝る?」

 

「実は17日朝、パラサイトと遭遇…少しお話してたんだ」

 

「17日か。俺たちが青山で交渉する前に久ともしていたのか」

 

ん?達也くんも彼らと会っていたのか。昼は学校にいたから17日の夜かな。烈くんが家に来て、響子さんと部屋にいた時間帯かな…

 

「パラサイトが久に何の用だったんだ、理由は?」

 

「協力するようにって言われたんだけれど、断ったら、マルテっていうパラサイトが再交渉したいから19日夜、演習場に全員で来るって」

 

「19日夜。レイモンドが言っていた、演習場にパラサイトを集めるというのは、その情報を入手して利用したのか…」

 

レイモンド?知らない名前だけれど、下手に質問しても僕にはわからないからなぁ。ひょっとして達也くんは『レイモンド』に情報を教えられて昨日演習場にいたのかな。

リーナさんはどうしていたんだろう。

 

「それで、協力とはどういう意味だ?」

 

達也くんは自然に聞いてきたけれど、ここはどうしよう…僕の正体に関わる問題だし。しゃべった方がいいのだろうか。

信じてもらえるかな。僕だって証明できないことを…「わかんないなぁ」と思わず呟いてしまった。

 

「たしかに『パラサイト』の考えることは人間にはわからないかもしれないな。『ピクシー』なにか知っているか」

 

「われわれは多治見久の膨大なサイオン保有量に目をつけていました」

 

「レオが入院していた病院で、久の前に現れた時にか」

 

「はい、多治見久ならば同化が可能と推測し、孤立させたところで試みようとしましたが、赤い仮面の魔法師に遭遇し邪魔されました」

 

『ピクシー』が達也くんごしに僕を見た。僕との約束を守って『高位』の部分を省いて説明をしている。

 

「17日、交渉を平和裏に行ったのも、その夜マスターとの会話でもう魔法師は襲わないと言っていた理由からです。しかし、多治見久のサイオン量はそれでもパラサイトには魅力でした、せめて協力を要請するつもりだったのです」

 

「僕も、本当は興味なかったし、夜も出歩けないし、無視したかったんだけれど、たまたま皆で横浜まで車で出かけることになっていて、一高近くで烈くんが用があるからって車を止めたんだ。その時、演習場から争う『声』が聞こえてきたから『パラサイト』と誰かが戦っているのかと思って慌て『声』の方に向かったんだ」

 

「たしかに、大声でしゃべっていたからな。だが…烈…九島烈…が?そうか、『ヨル』だけでなく、九島烈もあの場にいたのか…」

 

よる?夜だったけれど。烈くんは私用であの辺りにいたみたいだけれど…僕は現場で何があったのか実は全体像は不明なんだよね。

達也くんが思考に入った。うん、烈くんもそうだけれど、指をアゴに当てて考える姿がかっこいいな。

かわって深雪さんが聞いてくる。

 

「ねぇ久、これは答えられたらで良いんだけれど、貴方の『サイキック』はどのような事までできるの?」

 

これはデリケートな問題だな…これまで僕が二人の前で見せた範囲で答えた方が良いと思う。世界を簡単に滅ぼすような力をこの小さな身に宿しているなんていって嫌われたら嫌だし。

 

「僕の能力は『サイキック』。『エスパー』の能力はまったくなくて、いわゆる『念力』だけだね」

 

僕は手に持っていたお弁当を『持ち上げた』。

 

「『念力』で細胞を活性化して傷の直りを早くしたり、『空間』を捻じ曲げること、かな。基本的には『魔法』で出来ることを『超能力』でしているだけ」

 

『超能力』も『魔法』も、同質のもの。僕は意識していないけれど、僕が『サイキック』を使うときはちゃんと魔法式が構築されているらしい。

ただ、『瞬間移動』は現代の魔法では不可能だそうなので、黙っていた方がいいな。

 

「横浜のコンペ会場で、銃弾を消したりベクトル変換をした時のことね」

 

「うん、昨日のあの『変なの』も見えなかったけれど、まとわりついた炎で大体の位置と大きさがわかったから空間を『念力』捻じ曲げて閉じ込めたんだ」

 

「吉田くんの炎がなければ…そうね私もあの集合体はお兄様のお力がなければ『視え』なかったもの」

 

昨日のことを思い出したのか深雪さんは顔が真っ赤だ。

僕のことはその後、特に追及をうけなかった。達也くんにはどうやら『視えて』いるので、隠し事はできないからだ。

『サイキック』は『魔法』開発の最初期からあるから、基本的には解明されているし、俗人的なものなので、何でも知っている達也くんは僕の『能力』にはそれほど興味がなさそうだ。

僕の肉体は常人と何も変わらないことは達也くんも以前言及しているけれど、『異次元への扉』はさすがに見えないと思うし、『サイキック』の規模までは判断できないかな…たぶん。

 

今度は、僕も質問してみる。といっても、『パラサイト』のことは知っているから別のこと。

 

「ねぇ、昨夜はどうしてリーナさんがいたの?リーナさんも達也くんたちと『吸血鬼』捜査に協力していたの?」

 

「リーナの正体は…いや、これは久は知らなくても良いことだな、ああ、昨夜はリーナも協力してくれていたんだ」

 

言葉を濁した…でも、達也くんが知らなくて良いって言ったんなら、僕は知らなくてもいいや。

 

 

放課後、僕はリーナさんに指定された第二演習室に行った。演習室は縦長の床が青と黄色の二つに塗り分けられている。中距離魔法専用の演習場なんだそうだ。

リーナさんは身体のラインのくっきり出た実習服を着ている。外国人らしく、頭部が小さく腰の位置が高くて手足が長い。ほっそりしているんだけれど、生命力に満ち溢れた身体だ。

大して僕は、制服のままだ。あいかわらずぶかぶかで、弱弱しい身体。三次元化で得た肉体は、頑丈さまでは得られなかったのかな、転んだだけで骨が折れそうだ。

 

僕は演習のために事務室から受け取ってきたCADを手に持った。携帯型の授業でしか使わないCAD。正直、CADでの『魔法』勝負では手も足も出ないで負けるのはこの二ヶ月の経験で明白だ。

その不安は僕の小さな身体からにじみ出ている。リーナさんは一息つくと、

 

「ヒサは『サイキック』なんでしょう。だったら『サイキック』として本気で戦って!ワタシも本気で戦う!ワタシが勝ったら、ひとつ質問に答えてもらうわ。これはタツヤも推奨の勝負法よ!」

 

達也くん推奨の勝負方法…僕の知らないところで勝負をしたのかな?なんだか達也くんが勝ったみたいな感じだな。純粋な『魔法』勝負でリーナさんが達也くんに負けるとは思えない。

 

「ごめんなさいリーナさん、本気は、出せないんだ」

 

「どうして?ヒサが本気を出すなら、ワタシも全力を出すわ。ここの観測機はすべて切ってあるから、全力でも記録は残らないわ、ワタシも…」

 

僕は首を左右にふった。

 

「僕が本気を出したら、こんな防壁は何の役にも立たないから。一高どころか都市ひとつ被害が出る」

 

僕の言葉をじっくりと吟味しているようだ。僕の『サイキック』は昨夜しか見ていないはずだからどう判断したのかはわからないけれど…

 

「…はったりじゃなさそうね。じゃあいいわ、ワタシも『本気』は出さない、今の状態で勝負するわ」

 

『本気』って何だろう。まさか魔法少女に変身するとか?『まど☆マギ』?『プリティサミー』?『なのは』?『ちゅうかないぱねま』?ネタが古いな…もっと古くだと…おっと。

 

リーナさんのスカイブルーの目が僕を射抜く。僕は気持ちを切り替えるために、まぶたを一度閉じると開いた、薄紫色の燐光がリーナさんを見返す。

 

「いいよ」

 

「じゃあ行くわよ!スリーツーワン」

 

黄金の髪が、リーナさんの過剰サイオンでさらにキラキラ輝いた。綺麗だな。リーナさんが携帯型のCADを軽やかに操作する。

リーナさんが高校生にしてはかなり逸脱した『魔法』を放つ。でもそれは人間レベルだ。昨夜の達也くんと深雪さんの『魔法』に比べれば常識のレベル。

僕にはかすりもしない。

あの『赤いマスクの魔法師』の全力でも僕には攻撃を当てられなかった。

空間を操る僕に、優秀すぎる『魔法師』のリーナさんでは、ほとんど何もできない。

それにリーナさんは、攻撃が素直すぎる。僕と同じで制圧向けだと思う。

これが達也くんや九重八雲さん、もしくは烈くんなら、フェイントやわざと隙をつくったり、僕を誘ったりして、さまざまな手段で僕を攻略できるはずだ。たぶんリーナさんを相手でも達也くんはそうやって勝利しそうだ。

 

リーナさんに『精神』を直接攻撃する『魔法』があるなら勝ち目は高い。深雪さんの昨夜の『魔法』は『神』をも殺す!

 

プラズマの嵐が演習場に吹き荒れている。すごい光景だ。演習場がびりびり揺れて、稼動していない観測機器が次々と吹っ飛んでいく。

超高温の電子が僕に向けて襲い掛かる。これは、かすっただけで確実に死ぬ威力だ。

模擬戦前に魔法の制限をつけなかったから仕方が無い。でも、正面からバカ正直に攻撃するだけでは、残念だけれど…

 

僕は、自分の周りの空間を捻じ曲げて突っ立ているだけだった。今の僕の周りの空間は全方位完全にこの場所から切り離されている。プラズマも重力も毒物も空気だって、僕のフィールドには入り込めない。目に見えているから光は通しているように見える。でも空間の膜は一ミリもない。空間を透かして向こうを見ている感じだ。一ミリもない厚みでも十文字先輩の『ファランクス』よりも上の壁。しかも持久戦では、『高位』からほぼ無限にエネルギーを奪っている僕には『魔法師』では、『人間』では絶対に勝てない!

 

約10分、リーナさんはもてる魔法をつぎ込んで攻撃し続けたけれど…

やがて、攻撃が止んだ。リーナさんは肩で息をしてぜーぜー言っている。

 

「まったく、この学校は何なのかしら…タツヤにミユキにエリカにジュウモンジに…ヒサって。スターズでもこんなのいないわよ…」

 

すたーず?言っている意味は良くわからない。

 

「ごめんなさい、リーナさん、僕に『魔法』で勝つことは不可能なんだ。もし、僕に勝てる人がいるとしたらアメリカの『最初の魔法師』だけかも知れない」

 

僕のこの言葉に、リーナさんは反応した。少し納得と安堵の表情になった。

自分では無理でも、母国の『始まりのサイキック』なら僕を倒せているかもという言葉は、愛国心の強いリーナさんには救いになったのかもしれない。わかんないけれど…

 

「はぁ、もういいわ、ここで見聞きしたことは、誰にも言わないから…」

 

リーナさんが聞きたかったことって何だったんだろう。僕の言葉で何だかすっきりしているから、期せずして質問の答えを言っちゃったのかな。

 

「ねぇ、勝ちでも負けでもない勝負だったけれど、なにか僕にできることはないかな?リーナさんもうすぐ留学も終わるし、なにかお礼をしたいなって」

 

「勝ち負けないって…まったく…それにお礼って、べつに何も…ってヒサは、そういう男の娘なのよね」

 

僕は基本的に疑うことを知らないし、僕に好意を向けてくれる人には好意でお返しをしたいんだ。あと男の娘じゃないよ。

 

「そう…ね…あなた機械音痴だったけれど、歌は音痴じゃない設定なのよね」

 

リーナさんは少し考えて、ニヤリと笑った。決してニコリじゃなかった。

 

「うん、歌う機会なんてなかったけれど」

 

「こんど卒業式の余興をまかされて、バンドで歌うことにしたのだけれど、あなたも一緒に歌ってくれる?」

 

「え?その設定はこのためだったの!?…うぅん僕は歌とか楽器にも触れたことはないんだけれど、先輩たちに感謝の気持ちを贈れるんだったら、精一杯がんばるよ」

 

「そう、じゃあ軽音部の在校生がバンドで協力してくれるから、これから毎日特訓よ!」

 

「ふえ?今から?」

 

「そうよ!ワタシがやるからには妥協は許されないわ!」

 

なんだかリーナさんはノリノリだ。今日の敗北の腹いせに、これからの特訓で僕はリーナさんにしごかれまくる。『未来予知』なんて出来ないはずなのに、未来が視える!腹筋なんて5回も出来ないんだよ…僕は貧弱なんだ。ああぁ!リーナさんやめて…ふぇーん!

 

 

卒業式当日、余興で行われたリーナさんのバンドは大評判だった。僕も、深雪さんが準備してくれた、フリルやキラキラが沢山ついたスカートのステージ衣装を、曲ごとに着替えさせられながら歌った。他のメンバーは小説の挿絵だとみんな制服だよ!?どうして僕だけ?

なにか色々間違っているような気がするけれど、深雪さんに、「これが男の娘の勝負ステージ衣装ですよ」と言われ、当然僕はまったく疑うことなくその衣装で歌う。

踊りがなくてよかった。僕は運動音痴だから踊りなんてできないし、この短いスカートじゃ、踊ると見えちゃうから…

でも、先輩たちは喜んでくれていたからよかった。真由美さんも笑顔、渡辺委員長なんてお腹抱えて笑っていたし、市原先輩も手拍子、十文字先輩もキャラ崩壊寸前で盛り上がっていた。

全員が妙なテンションだ。リーナさんのおかげだな。ありがとうリーナさん。そして、

 

先輩方卒業おめでとう!って言葉でしめたステージだった。

 

もっとも、先輩たちとは、毎日会わないだけで、卒業後の方が深い付き合いになるなんて僕は知らない。

九島烈の庇護下、五輪澪のお気に入り、四葉真夜の精神支配、七草真由美と十文字克人の親しい後輩、一条将輝の好敵手、最強の『サイキック』。

僕は日本の魔法師界の複雑なしがらみに捕らわれているどころか、中心に近い位置にいることなんかまったく気がついていないのだから…

 

 

 

 




原作20巻のうち、11巻を42話で終了です。
このペースならあっという間に原作に追いつける…かな?

達也は前線で戦って戦術的に各家のバランスを壊していきますが、
久はもう少し中心で戦略的に各家のバランスに関わっていけたら…と思います。
ただ久はあまり頭はよくないので、自分で率先して火中の栗を拾いには行かないでしょう。
引きこもりで人見知りで依存性が高いチートサイキック。
どうなることやら。

お読みいただき有難うございました。

今後について活動報告にアップいたしました。
ご意見などありましたらよろしくお願いいたします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。