ブラック?ざけんな、ホワイトが至高だ!   作:x麒麟x

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本日、艦これのアーケードにて2ー2突破。
そして、2ー2のノーマル泥で赤城ホロ、追撃泥で隼鷹をゲットしました。
2ー2まで戦艦や空母が1隻もいなかったので本当に嬉しかった!
戦艦?知らない子ですね(震え声




これからの鎮守府

話が終わったんだが…

 

榛名「ヒック…グス…」

暁「うぇぇぇぇぇん!もう…もう我慢しなくていいんだぁぁぁ!うぇぇぇぇん!」

電「あ、暁ちゃん!落ち着くのです!」

 

食堂にいる艦娘のほとんどが泣いて、どうしたらいいかわけわかめ、誰か助けて。

えーりん、えーりん、たすけてえーりん。

 

えーりん(呼んだかしら?)

涼(反応が返ってきた!?)

えーりん(え?艦娘が泣いていて、どうしたらいいかわからない。それは泣き止まそうとするからよ。逆に考えなさい…。泣かしたままでもいいさと…)

涼(天才かよ…)錯乱中

 

えーりん先生が言うんだ、俺は信じるぜ!

ということで、厨房へ戦略的撤退!

戦略的撤退だからね、いいね?(威圧

 

涼「おっと、厨房に行く前に…鳳翔さん、間宮さん」

鳳翔「ぐす…なんでしょうか?」

間宮「よかった、本当によかった…。あ、はい!」

涼「少し手伝って欲しいことがあるんだが…」

鳳翔、間宮「「?」」(クビカシゲ

 

 

 

 

 

 

 

 

○赤城side

 

これで…これで私たちは救われる…。

 

赤城「やったわね…加賀さん」

加賀「えぇ…流石に気分が…高揚します…」

 

涙を浮かべながら、感慨深そうに呟く加賀さん。

あら?そういえば…

 

赤城「ねぇ、加賀さん?」

加賀「なにかしら?」

赤城「提督はどこかしら?」

加賀「…食堂にはいませんね?出ていったのでしょうか?」

赤城「うーん…。お礼を言いたいのだけど…」

加賀「そうですね、挨拶ぐらいはしておき…」

赤城「?どうしたの、加賀さん?」

加賀「…とても良い匂いがする」

 

え?匂い?

クンクン…。ほ、本当だわ!

この匂いはどこから…!?

 

加賀「…厨房ですね、いきますよ赤城さん」

赤城「えぇ!一航戦、赤城!出ます!」

 

ご飯なら遅れるわけにはいかないわ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

厨房を覗き見るとそこには忙しそうに間宮さんと鳳翔さんが働いていた。

 

赤城「鳳翔さん!?ご飯はまだですか!?」

鳳翔「赤城さん、少し待ってください!すぐにお出しします!」

 

そういう鳳翔さんは美味しそうな野菜炒めを盛り付けていた。

なんですか、あれは!すごい良い匂いがするのがここからでもわかります!

早く食べたい!

 

涼「おーい、厨房の前に張り付いている二人!」

赤城「え?提督!?そこで何をしてるんですか!?」

涼「厨房にいるんだから、料理してるに決まってるだろう。暇ならこれを各テーブルに持っていってくれ」

 

こ、これは!茶色に輝くお肉、からあげ!

揚げたてなのかピカピカしてます!

しかも大きい丼にたくさんある!

 

赤城「て、提督!?これをどうすれば!?全部食べるんですか!?」

涼「テーブルに持ってけって言ったろうが。おいバカやめろ、全部食おうとすんじゃねぇ!?」

赤城「で、でも!これじゃ足りないです!」

涼「あとで追加の料理持ってくから、待ってろ!あと泣き止んだやつは、料理を運ぶ手伝いをしろって伝えてくれ!」

赤城「は、はい!」

加賀「いきましょう、赤城さん。皆待ってるわ」

 

後ろを見てみれば、そこには目をキラキラさせた艦娘たちがいた。

気持ちはわかるわ、私も食べたいもの!

さぁ、早く持っていって食べましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○涼side

 

はい、こちら絶賛クッキングファイト中の提督です。

さっきから、野菜炒めやら天ぷらなんかの一気に作れる料理を作ってるんだが…

 

夕立「なにこれ!すっごい美味しいっぽい!おかわりー!」

赤城、加賀「…」(パクパク、モグモグ)

瑞鶴「しょ、翔鶴姉…。あの二人さっきから無言でずっと食べてるんだけど…」

翔鶴「なにか鬼気迫るものを感じるわね…。」

電「美味しいのです!」

雷「本当に美味しいわね!私、このカレーが気に入ったわ!」

 

なにあいつら、食うペース落ちないんだけど(困惑

一時間作りっぱなしなのに、料理が消費される方が早い。

ぶっちゃけ、人足りねぇ。

 

涼「…あー、これは厨房の人数足さないと無理だな。あとで対策考えないと。おーい、餃子上がったぞ!運んでくれ!」

間宮「人員の増員は是非お願いしたいです!ご飯が炊けましたよー!」

鳳翔「そうですね、これではいくら時間があっても足りません。味噌汁もできましたよー、欲しい人は並んでください」

 

さらにクッキングファイトは続き、一時間後…

 

涼「…うし。鳳翔さん、間宮さん。手伝いはもういいぞ。あとは俺に任せて、食う方に回ってくれ」

鳳翔「え?えっとよろしいのですか…?」

涼「他の艦娘も大分落ち着いてきたしな。あとは俺一人でも大丈夫だ。そこに定食を置いてるから、持っていってくれ」

間宮「定食?あ、これですか?わぁ…、刺身定食ですか?」

涼「おう、街で買ってきた魚を捌いた。マグロや針イカ、少し変わり種でサヨリだ。足りなかったら言ってくれ、作るから」

鳳翔、間宮「「あ、ありがとうございます!」」

金剛「テイトクー!もう少し何か食べたいヨー!」

赤城「提督!おかわりです!」

涼「…戦艦と空母組は本当に食うな、おい。ほら、馬刺だ。持ってけ」

金剛「oh、Thank You!」

加賀「やりました」

 

馬刺を持って、走っていく二人を見送る。

見る限り、全艦娘が満足した顔をしているし、食いっぱぐれはいないみたいだな。

それじゃあ、明日の予定を伝えますかねぇ。

 

涼「全艦娘!注目!」

全艦娘「っ!はい!」

 

流石に反応が早いな。一瞬で直立不動になった。

 

涼「明日の予定を伝える。明日のヒトマルマルマルに執務室のある建物の前に、実弾を装備した状態で集合。以上だ」

全艦娘「…は、はい!」

涼「ん、食事を邪魔したな。そのまま食べてくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は戦艦や空母組に追加料理を出したり、鳳翔さんや間宮さんにおかわりを要求されたので、定食を2セット作り直したくらいだった。

そして、その場で解散したんだが…

 

涼「俺はどこで寝れば良いんだ…?」

 

寝る場所がわからないという、問題が発生した。

艦娘は各自、自分の部屋に戻っただろうし、案内を頼むのはなぁ…。

 

涼「…執務室で寝るか。無駄に豪華な椅子があったし、寝れるだろ」

 

そうと決めたら、執務室へ向かおうと足を進めようとするが…

 

涼「…ん?テラスに誰かいるな?」

 

テラスに人影を見つけたので、近づく。

 

涼「おい、もう消灯時間だぞ?」

神通「は、はい!すいません、提督!」

涼「ん、まぁ良いんだが…。確か、川内型の神通…だったか?」

神通「え?わ、私…自己紹介しましたか?」

涼「いや、この鎮守府にいる艦娘全員の顔と名前を覚えている。といっても、覚えるための日数が短かったから合ってるかはわからんが…」

神通「は、はぁ…。あの、提督は何を…?」

涼「いや、寝る場所が分からないから執務室で寝ようと思ってな。あそこなら椅子もあるし、寝れるだろ」

神通「そ、そう…ですか…」

涼「…」

 

少しだが、体が震えてる…。

まぁ…予想通りだな。

当たってほしくはなかったが…。

 

涼「…神通。トラウマを刺激するようですまないが、事実確認をしたい」

神通「…はい」

涼「…前提督は『夜伽』を強制していたな」

神通「…っ!…はい」

 

やはりか…

 

神通「…前提督は…着任当初から…夜伽を義務化していました。最初の対象は…戦艦や空母などの体つきが比較的大人に近い…艦娘でした。けど…少し経つと…駆逐艦などの子にもそういう目を…向けはじめて…。それを知った空母や戦艦の方々は…」

涼「もういい、しゃべるな」

 

これ以上見てられなかった。

体を震わせ、顔色を真っ青にし、絞り出すように声を出す神通を。

こいつも駆逐艦に比べ、最悪なことに大人に近い。

そういう対象に入ってしまったのだろう。

 

涼「…そういう行為をした部屋はどこだ…神通。可能なら答えてくれ…」

神通「…執務室の…隣の部屋です…」

涼「…そうか」

 

尚更、明日の作業をしなくてはな。

さて、これ以上俺がいると、神通に悪い。

立ち去るか。

 

涼「俺は執務室へ向かう。ありがとう、神通」

神通「…はい。ついていきます」

涼「付き添いはいらん。それよりもお前に頼みたいことがある」

神通「…なんでしょう」

涼「何、簡単だ。お前には伝言を頼みたい。全艦娘にな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○神通side

 

立ち去る提督の背中を見つめ、思う。

あの頃の鎮守府は地獄でした…。

出撃してS勝利を取れなければ罵声や暴力。

補給も入渠もまともにしてもらえず、食事も貧相。

そして、夜には前提督に抱かれる毎日…。

夜は提督がその日の気分で指名するため、夜は皆にとって恐怖の時間でした…。

でも…

 

神通「提督…私は…貴方を信じたいと思いました…」

 

新しい提督、高垣 涼さんは私たちの予想を遥かに越えていました。

やることなすことが前提督と違いすぎて、理解が追い付きませんでした。

食事や給料などの待遇改善に、ドックの使用許可、しかもバケツ使用を強制。

バケツを使うことにより、皆が短い時間で回復することができました。

そして、私に頼んだ伝言…。

提督と言えど、男性の方。

もちろん、夜伽を求められる…。

そう思っていました。

けど、この伝言でそれはないことが確定しました…。

早く皆に伝えなくちゃ…!

 

 

夜伽の義務化撤回を…!

 

提督…もう一度言います…

 

 

 

 

私は

 

貴方を

 

信じたい


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