インフィニット・ハンドレッド~武芸の果てに視る者   作:カオスサイン

88 / 110
仮面ライダーシティウォーズとアズールレーンにハマってしまい予想より更新が遅れてしまいました。
エグゼイドゲキトツBCのタコ殴りとフォーゼファイヤーステイツBCのヒャッハー!汚物は消毒だー!による無双ゲー。
コレなんて幹部イジメゲー?
アズレンはそう…ハミパイ最高おー!(^v^)




EPⅥⅩ「文化祭!そして襲撃と…PARTⅢ」

Sideイチカ

「ふむ、海上学園都市艦リトルガーデンですか…それに武芸者育成機関というのも初耳ですね…」

「ワルスラーンなんて会社も聞いた事がないよ」

クレア会長の紹介に皆驚く。

「それもそうですわね…それにその若さで社長を兼任しているとは驚きですわね…」

「とはいっても引き継いだばかりなのですけどね…私よりも規格外な方がいますし…」

クレア会長よりも規格外…間違い無くあの人達の事だろうな。

それより今は俺が皆に話さなかった事を伝える時だ。

「クレア会長、此処は俺が」

「分かりました」

「剣崎君は随分と彼女達と親しいみたいですが?」

「ええ、かくいう俺もリトルガーデンに通っていましたから」

「ほう?!…」

未だ俺についての真相を知らなかった理事長達が興味深そうに驚いていた。

「彼女達はこの世界とは違ういわゆる異世界から来た者ですから…」

「異世界ですと!?…」

「ええ、詳しい事はお見せした方が早いでしょうね」

「そうですわね、如月ハヤト」

「了解しました。百武装展開!」

「「なっ!?…」」

クレア会長に指示されたハヤトが飛燕・改を全身武装状態で展開させると教師陣は驚愕の表情をしていた。

「一体その機体は!?…」

「それについては僕から説明させてもらうとしよう」

「貴方は?」

飴を食べ終えたシャーロット博士が出てくると俺はノートPCを取り出す。

「『おっと!もしや貴方が百武装開発専門者のシャーロット・ディマンディウス博士だね?!』」

「!?」

モニター向こうの束さんに皆驚く。

「そういう君はイチカ君が言っていた篠ノ之束だね?」

「『そだよ』」

「其方のISには非常に興味がある…後で話は聞かせて貰うとして…今は彼等の機体…いや武装について話そうか」

「その言い方だとまるで剣崎君や如月さんの機体が厳密にはISではないみたいな言い方ですが…」

「その通りさ。

彼等のアレはヴァリアブルストーンという特殊な鉱石を加工して作られた武器さ。

それぞれ扱う者によって形状が異なる事から百武装と呼ばれている」

「ハンドレッド…成程それでそこの如月さんのお兄さんも武装を纏えるのですね」

シャーロット博士が百武装の事を説明すると教師陣は信じられないといった表情をしていた。

「ただし、コレを扱うにはある特殊な条件があるんです」

「特殊な条件?性別ではない何か他の条件という事ですね?」

「ええ、これらは幼少にあるウィルスに感染し適応する必要性があるからです」

「あるウィルス…もしや!?」

俺が補足説明すると轡木理事長は予想がついたようだ。

「ええ、以前学園を襲撃してきた化物、宇宙外生命体サベージのバラ撒くヴァリアントウィルスです。

そしてヴァリアントウィルスに適応出来た者は武芸者と呼ばれサベージに唯一対抗出来る百武装を扱えるようになります」

「成程…サベージに対抗し得る人材を育成する異世界の機関の一つなのですね」

「ええ、御理解が早くて助かりますわ」

話は一旦そこで終わると思われたが…

「ソレを寄越しなさい!」

バッとISを展開した者がいた。

未だに女尊男卑思想を持つ教師だった。

「学園の機体と先程言っていた異世界の百武装とかいう奴を全部此方に渡せ!

でないとお前達の命は保障しない」

「これは一体何のつもりですかな?!」

「これだから男は…決まっているじゃない亡国企業の幹部になる為の一歩なのよ!」

「『チッ!…』」

呆れた野望を掲げていつの間にか寝返っていた教師が戯言を言う。

「まずは手初めにそこの男の奴を頂こうかしらね!

武装を解除しなさいな!」

「…」

ハヤトに狙いを付けそう言うとハヤトは無言のまま飛燕・改を解除し彼女に渡そうとした。

「ちょ、ちょっと何やってるの!?…」

「…」

シャルがハヤトの行動に慌てるが俺を含む武芸者勢は涼しい顔で見ていた。

彼女達は知らない…ハンドレッドの持つ特性を。

「イイ子ね…」

「…二重展開」

待機状態の飛燕・改をハヤトの手から奪い取りニヤリと表情を崩した隙を狙ってハヤトは予備のハンドレッドを素早くデュアルアクトし攻撃した。

「なんですって!?…」

「動くな」

「この状態でまだ無駄な足掻きを致しますか?」

突然の事に回避出来ずにいた愚者が驚く。

取り返した飛燕・改を再展開したハヤトとアリステリオンのドラグーンを突き付けたクレア会長の姿がある。

「クッ!?…このおー!」

「はあ、致し方ありませんわね…はっ!」

「嫌あああああー!?…」

逆上した愚者は無情にもアリステリオンのドラグーンの零距離攻撃を受け機体を強制解除させられた後に地下牢に連行されていった。

「それでお話は戻します。

我々の世界は今ある者の陰謀により危険に瀕しています。

しかもその者の魔の手は此方の世界にも伸ばされつつあります」

「陰謀ですと!?…」

「ええ、首謀者の名はセリヴィア・ノートルダムパウロ元三世教皇。

彼女が其方の亡国企業を乗っ取り自らの復讐を成し遂げようと画策している可能性があります」

「それに俺とハヤトの因縁の敵であるギリウスも加担しています…束さん一体学園の地下には何があるのですか?」

「ああ、ギリウスの奴もこの学園の地下に眠る機体が計画に必要だと言っていた」

「『…ちーちゃんの専用機「暮桜」の人格ISコアだよ…』」

「本当ですか織斑先生?」

「え、ええ…ある戦闘で機体自体が動きにくくなり止む無く封印していました…今迄黙っていてごめんなさい理事長」

俺とハヤトがそう問うと束さんは少々口篭りながら衝撃の発言をした。

千冬姉は慌てた様子だったがすぐにそう謝罪した。

成程、まだ元教皇は潤沢なエネルギーを狙っているようだ。

色々とあったがこれにて報告会は無事に終わりを告げた。

 

その頃、Side春季

「コレ…本当なんですか?!」

「ああ、俺も最初は目を疑ったんだがどうやら本当の事の様だ。

まず間違いなく極めて異例の事態だ。

世界中の混乱を招きかねないぞ」

「そんな!…」

1-5立て籠もり事件の聴取後、俺はヤタさんに呼ばれカフェを訪れていた。

そこで聞かされたのは衝撃的な事だった。

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。