インフィニット・ハンドレッド~武芸の果てに視る者 作:カオスサイン
絶対二期の告知あると思ったのに無かったし…そうだ皆も円盤買えー!
せめて死なないバルゼリット卿ことダグラス戦&ホムンクルス戦まではいってほしかったんだがなあ…
「勝てましたね!イチカさん
まあカレンはイチカさんがあんな金髪ドリルに負けちゃうなんて思っていませんでしたし!」
「黒いよカレンちゃん…でも仮にも代表候補生の人に勝っちゃうなんて凄いよイチカ君!」
オルコット嬢とのバトルが終わった直後に二人が激励の言葉をかけてきた。
「それを本人の前で言わないようになカレン」
「は、はい分かりました…」
こうもはっきりと言いきっちゃうとは…我が恋人ながら恐ろしい奴だ。
まあそれ程に愚兄は別として女尊男卑思想に染まりかけていたとはいえ、男性をああも悪く言ったオルコット嬢の発言がカレンにも許せる事ではなかったのだろう。
「次の対戦マッチングはオルコット嬢と愚兄のカードか…あまり観る気はしないが一応観てみるか」
思ったより春のISのセッティングが遅くまだ完了していなかったらしい。
そしてあまり観戦する気の起きないカードだったがあの愚兄がオルコット嬢にどこまで迫れるか一応確認しておこうと思った事と愚兄に対して自分が本格的に兄弟の縁を切る踏ん切りを付ける為に結局観る事にした。
「オルコットさんと駄兄{笑}かあ…イチカ君はどう思う?」
「オルコット嬢が慢心してさえいなければ勝機は十分にあるな。
ただし…相手があの愚兄だ。
きっと一筋縄ではいかないかもしれない」
「そっか…」
なにせ血の繋がった弟である俺と春の努力を散々邪魔し、俺達の全てを嘲笑い無駄に終わらせてきたような奴だ。
試合でも一体何をやらかすか分かったものではない。
「ではそろそろ始まるので参りますわね」
「そんじゃあ頑張ってこい」
「ありがたく受け取らせて頂きますわね」
俺からの激励の言葉を受けたオルコット嬢は決戦に向かった。
Sideセシリア
「俺はブリュンヒルデという世界最強の千冬姉の隣に居続ける為にここで退くなんて訳にはいかないんだよ!」
「…」
織斑秋彦の言葉を聞いた私は思った。
彼は世界最強「ブリュンヒルデ」の称号を欲しいままにした織斑先生の影響力そのものにしか興味が無いのだという事に。
「そう上手くはいかせませんわよ!」
「他の奴に負けた奴に負けると思ってるのかよ?」
「!」
「それにアイツの名前は凄く嫌な奴を思い出すんだよ!
まあ最後は行方不明、最悪死んだと聞いた時は心の底から清々したよ」
「あ、貴方っていう方は…弟さんを一体何だと思っていますの!?」
彼からの驚愕の事実を聞き私は今にも吐きそうになる。
だがそんな私の様子に気が付かないのか彼は言葉を続ける。
「アイツと春季はな千冬姉と『神童』、『天武の才の持主』と呼ばれた俺に並び立ちたいだなんて戯言をつきやがったんだよ!
まあ幸い春季の野郎はきっぱりと諦めてくれたんだがな…でもアイツだけは何度蹴落としても這い上がろうとしてきて凄くうざったかったんだよ!
凡人の癖によお!
アイツも後で俺がボコボコにしてやるぜ!」
彼は悪びれる事もなくそう言い放つ。
「もうそれ以上貴方の弟さんやイチカさんの悪口を言うのはおやめ下さい!
イチカさんは貴方の言う天武の才などとは違う努力の形を感じられます!」
「チッ!お前も努力努力とピーピー五月蠅いな…これでも喰らえ!」
「しまっ!?イン…」
織斑秋彦に対する怒りで私は恰好の隙を生じてしまいインターセプターで防御する間もなく彼のISの単一仕様能力『零落白夜』をまともに受けてしまいブルーティアーズのシールドエネルギーが0にされてしまい私の敗北が決してしまいました…。
「あんな暴言など気にしなければ良い事でしたのに…」
「気にするなという方が酷というものだあれはな…」
織斑秋彦にも敗北してしまった私をイチカさんは優しく励ましてくれました。
ああ…ますます惚れてしまいそうですわ私ったら…。
Sideイチカ
「愚兄の真意は良ぉく分かった。
次のカードは奴と俺か…他人の努力を散々馬鹿にし自身は天武の才と担ぎ上げられ胡座をかいていたようだがそれも今日迄の夢になる!」
俺は静かに愚兄への怒りを滾らせながらアリーナへと向かうのだった。
セッシーボッチ飯でイチカとカレンが付き合っている事を未だ知らず…ご愁傷様です。