遊戯王が当たり前?→ならプロデュエリストになる! 作:v!sion
第二話です!今回切り札が登場します!!
あと今さらですが登場人物のエースカードの召喚口上、技名はオリジナルが混ざってます。その点もご意見お待ちしております。
13時30分学園長室。
学園長”
しかし、その支援の代償として命じられた"希望"と呼ばれる人材の選択にさらなる時間を必要とされている。書類上の吟味もさながら、なにか疲れている様子だった
彼の大学ではかなりの実績を残している。デュエルディスクやソリッドヴィジョンの開発にも大きく携わった。毎年プロデュエリストを多く出していて、二代目
彼の大学は全国でもかなりの有名校に値する。去年も倍率は8倍まで跳ね上がった。入試試験に
今、彼の机にある山積みの資料はその入試時の情報や普段の成績から、国の探す”希望”、あるいは”希望”に近い人材になりうる生徒のデータをまとめたものである。
総じて言えることは、彼は大変に疲れているという事だ
「ふぅ、やはり多すぎるな...」
ピーーッ!
突如モニターから甲高い音が鳴り響いた。つんざくような音に顔をしかめながらモニターに視線を移す大神。
この機械は国から与えられた1種の計測器。説明された事と言えば
「これは...二代目に近い数値......」
今は2人の生徒が
「...村上慎也か」
いろいろなデッキを使う生徒。入試時に、その年最高数値を出した生徒だがその後目立った成績はなく、数値も平均より少し高い程度だった。
モニターの示す数値は、使用デッキも関係しているようだ。慎也は[六部衆]を使用しているときの数値だけ異常に高い。
「やはり使用者とデッキの相性なのか...」
大神は引き出しのデッキを見つめた。テストもかねて彼自身もあるデッキを使用して
*
場面は決闘棟、慎也のターンだ。
学園長に見られているとも知らず、彼は彼自身の
「手札から永続魔法[六武の門]発動!!」
発動されたカードは2枚目の永続魔法。
前ターンの[結束]とは一線を画した効果を持つ、非常に強力なカードだ
「このカードも同じく六武衆が召喚・特殊召喚されるたびに武士道カウンターを置く。ただしこのカードは一度の召喚のたびにカウンターを2個置き、取り除いた数によって複数の効果を発動できる!」
「なるほどなぁ」
これから六武衆が連続で召喚される事など、使用していなくとも理解できる効果だった。早速慎也はモンスターカードを手に取っている。それは真を冠する風の武士
「[真六武衆-カゲキ]を通常召喚。召喚時効果により手札から[六武衆の影武者]を特殊召喚!」
[真六武衆-カゲキ] ATK 200
[六武衆の影武者] DEF 1800
「さらにカゲキはほかに六武衆がいると攻撃力が1500ポイントアップする!」
[真六武衆-カゲキ] ATK 200→1700
[六武の門] 武士道カウンター 2→4
「チューナーモンスターか...シンクロ召喚か!?」
「その前に[カゲキ]を対象に2枚目[六武衆の荒行]を発動!デッキから[真六武衆-エニシ]を特殊召喚!」
[真六武衆-エニシ] ATK 1700
[六武の門] 武士道カウンター 4→6
二種類の六武衆の存在が[荒行]の選択肢を増やしている。二枚目の[荒行]からは真を冠する光の武士が現れた
「そして、俺はレベル3の[真六武衆-カゲキ]にレベル2の[六武衆の影武者]をチューニング。六武を統べる者、再び天下を取るべく新たな時代をも切り裂け!シンクロ召喚、推参せよ、[真六武衆-シエン]!」
[真六武衆-シエン] ATK 2500
[六武の門] 武士道カウンター 6→8
二ターン目にして現れた慎也のエースカード。闇を担うシンクロモンスター。しかし、攻撃力は蛭谷のエースカードに届いていない
蛭谷も余裕そうに高笑いしている
「攻撃力2500じゃあ、俺の[ワーム・ヴィクトリー]は突破できないぜ!?」
「六武衆の団結力を舐めるなよ![六武の門]の効果を発動する!カウンターを4つ取り除き、デッキから六武衆と名の付くモンスターを手札に加えることが出来る。[真六武衆-キザン]を手札にくわえる」
先程[荒行]で召喚されたモンスター。地を担う真の武士。しかし、そのモンスターも攻撃力は[ザンジ]と同等の1800。サーチした理由は別にあるようだ
「[キザン]は俺のフィールドに六武衆と名のつくモンスターがいる時、手札から特殊召喚できる!行け、[キザン]!」
[真六武衆-キザン] ATK 1800
[六武の門] 武士道カウンター 8→4→6
「...そうか、それでまた武士道カウンターが乗りやがるのか!?」
「もちろん、さらに[六武の門]の効果発動、4つ取り除きデッキから[真六武衆-キザン]を手札にくわえる!」
「た、ターン1じゃないだと!?」
「[キザン]の特殊召喚もターン1じゃないよ?特殊召喚!」
[真六武衆-キザン] ATK 1800
[六武の門] 武士道カウンター 6→2→4
「[キザン]と[エニシ]は、自分以外の六武衆がフィールドにいる時攻撃力がアップするよ!」
[真六武衆-キザン] ATK 1800→2100
[真六武衆-エニシ] ATK 1700→2200
「5体のモンスターが並びやがった…!?」
「で、でも攻撃力が上がっても蛭谷さんのヴィクトリーは突破できないぜ!」
[六武の門]こそ六武衆のキーカード。[キザン]をサーチする事でフィールドにモンスターを並べられる。もちろんビートデッキのためそのまま戦闘が早いが、今は戦闘では倒せない[ヴィクトリー]が存在する
「[真六武衆-エニシ]の効果発動。墓地の[カゲキ]と[影武者]をゲームから除外し相手フィールド上のモンスター1体を手札に戻す!」
「バ、バウンスだと!?」
[エニシ]が刀を天に向けると墓地から[カゲキ]と[影武者]が現れ、光の粒子に姿を変えた。[エニシ]の刀はその粒子を纏い、まばゆい光を放つ。
そのまま一気にヴィクトリーまで距離を詰め、虚空を切りさいた
少し時間差があり[ヴィクトリー]が低いうめき声をあげながら消滅した。
「なに!?俺の[ヴィクトリー]が!」
「さぁ、バトルフェイス。[キザン]ダイレクトアタック!」
がら空きになった敵地に踏み込み、[キザン]が狙うのはプレイヤーそのもの。蛭谷に刃を向けると蛭谷はカードを表返しだ
「通すかよ!罠カード発動、[聖なるバリア-ミラーフォース-]攻撃モンスター全て破壊するぜえ!」
衝撃波が武士達の進行を拒む。古くからある攻撃反応系バリアトラップ。強力な効果ではあるが、今の慎也にはエースカードが睨みを効かせている
逆転は許さない
「[シエン]の効果発動!魔法・罠の発動を無効にして破壊する!」
[シエン]が有無を言わさず、光の壁を切り裂いた。[キザン]は横目でそれを見届け、そのまま攻撃を続行した
「な、なに...」
蛭谷 LP8000→5900
「く...そ、そんな馬鹿な!」
「[エニシ]、[キザン]!続けて攻撃だ!」
蛭谷 LP 5900→3700→1600
「...チッ」
「終わりだ、[真六武衆-シエン]でダイレクトアタック!"紫炎一閃"!!!」
「グワアアアア!」
LP1600→0
蛭谷 LOSE
ーーー
ーー
ー
ビーーーッ!!
...が、慎也を素通りし、そのまま歩ゆみを続けた。慎也が振り返ると、丁度例の女性にデッキを渡していた所だった。
(...ずいぶん往生際がいいな?)
慎也の疑問を他所に、蛭谷は女性となにやら話をしていた。それは謝罪でも叱咤でもなく、確認だった
「...これでいいんだなぁ?」
「えぇ、ご苦労様です。もう結構ですよ」
何の話だろうか?
女性がこっちに視線を向けながら、受け取ったデッキをディスクにセットした
「...やっと六武衆を使いましたね、村上慎也さん?」
「え?なんで俺の名前を...ってあれその不良は...え?どういうこと?」
先程まで涙を浮かべていた女性とは別人の様だった。
それでも彼女は軽くパニック状態の慎也をよそに話を進める。気がつけば周りの表情は苦笑いと呼べるものに変わっていた。すべてを知る蛭谷は苦い顔している
「実は
「演技って?よくわからないよ...」
「私はどうしても貴方の全力と戦いたかったのですよ。デッキがかかっていれば六武衆を使ってくれると思いましてこのようなことをしました
「.....そんなまどろっこしいことしなくても言ってくれれば...」
理由を聞いても解せない。そこまでして自分の六武衆との対戦を願う理由も分からない
「
「...使わなかったかも」
「あなたは本当に大事な時にしかそのデッキを使用しません。ここしばらくあなたの
慎也は慎也で六武衆をあまり使わないようだ。双方胸の内を語らずに話を続けている
「でもなんでそこまで[六武衆]にこだわるのさ...」
「簡単なことです、入試の
先ほどの演技は素晴らしいものだがひとつ抜けている少女のようだ。
努力の方向がおかしい彼女だが、彼女が言う通り入試時の成績は慎也に続く2位。実力は確かなものである。
慎也はある理由でこのデッキを多用することを好まないが、ここまで来たら彼の答えは一つしかない。
「うん...わかったいいよ。...最後にひとつだけ」
「何でしょう?」
「なんで今日なの?今までいつでも機会はあったと思うんだけど」
「...合格発表で私より上がいた事はずっと知っていました。ですが貴方であることは最近知ったからです」
「...もう3年生なんだけどね」
大学生活も三年目に差し掛かっている。慎也の言う通り些かリベンジには遅いような気がしてならない。それは本人も思うようで目をそらしながら語っていた
「あ、あとどうして俺が今日来るって分かったの?俺が来るまで毎日こんなことしてたわけじゃないよね?」
「えぇ、それは後ろのお友達の提案です」
「え、知樹の!?」
肝心の知樹は少し惚けた様子だった。突然名を呼ばれ、用意していた回答を悠長に喋った
「別に
「あ、そう...」
「それに慎也があまり六武衆つかわないのは事実だしな。俺も少しだけいたずら心がな」
いまこの空間において、この女性の策略を知らなかった者は慎也のみだったのかもしれない
「そういうことですわ...申し遅れましたね、私は"
「よ、よろしく...」
「もうよろしいですかね?でしたら早速始めましょう!」
蛭谷と入れ替わり、慎也の対面に西条が位置した。慎也も連戦前にディスクのシャッフル機能を用いて準備を終えた。武士達と2回目の戦に呑まれていく
「「
慎也 LP8000
西条 LP8000
(さて...2連続でこのデッキを使って大丈夫かな?)
連戦の上で何かを心配する慎也。冷や汗を指で拭い、自分のディスクを見つめている。顔色はあまり良いものでは無かった
まさかの超展開。まぁ蛭谷は全力じゃなかったということで...
ハンドは完全に腐ってしまいました。次の決闘ではもっと熱くなります!!
ぶっちゃけどうですか?
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読みたいからやめて欲しくない
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読みたいけど無くなったら読まない
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普通
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無くてもいい
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読むのが億劫