遊戯王が当たり前?→ならプロデュエリストになる!   作:v!sion

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二人同時進行のため少しずつ更新します
次でこのデュエルの完結を予定していますので

二人ともぶん回してるので少し長めですケド

※ミスあったので少し流れを変えました


第七十六話 重奏の峠

◐??? / 午後14時48分

 

 

 

「俺のターン...ドロー!」

 

 

相手のリバースカードは合計4枚と少し多い

少なからず妨害が襲うことを考慮し、今ある手札の内で無効にされてもいいカード、必ず残したいカードなど吟味し終えると慎也は1枚を手にした

 

今回使用するデッキが一目で分かるものだった

 

 

「俺は[光の援軍]を発動する」

 

「確か墓地肥やしはコストだったな...いいだろう」

 

 

相手の反応は、伏せカードは何らかの無効効果を持つものだと肯定するようなものだった。

 

兎に角慎也が選択したカオスライロにおいて、重要な墓地肥やしは叶う。デッキトップにあった[ライトロード・アサシン ライデン]、[超戦士の盾]、[超戦士の儀式]を糧に、ライトロードモンスターをデッキから手に取った

 

 

「俺は[ライトロード・サモナー ルミナス]を手札に加える」

 

「なんだ?ライロかと思ったが...カオスソルジャーまで入っているようだな」

 

「まあね、俺は[ライトロード・サモナー ルミナス]を通常召喚!」

 

 

[ライトロード・サモナー ルミナス] ATK 1000

 

 

「効果を発動。手札を1枚捨て、墓地の[ライデン]を特殊召喚する」

 

「チェーンだ、俺は手札の«цпкпошп»を捨てて«цпкпошп»の効果を発動!その効果を無効にする!」

 

「なに...モンスターの方か」

 

 

4枚あるうちのリバースカードは反応を見せず、既にフィールドに健在していた未知のモンスターが[ルミナス]を無力化した

 

エフェクトは無く、ただ静かに[ルミナス]に効果無効を示す罰点の模様が浮かぶと、[ルミナス]の蘇生効果は不発に留まった

 

結果コスト1枚分失ったところで、慎也はすぐさま次の手に切り替えるようだ。既に握られていた1枚をディスクに通した

 

 

「なら俺はフィールド魔法[混沌の場]を発動する。発動処理としてデッキから[超戦士カオス・ソルジャー]を手札に加える」

 

「やはりカオス・ソルジャーデッキか」

 

 

慎也が未だ相手のデッキを判明できていない中、早くも慎也自身のデッキはあらかた割れてしまっていた。ライトロードで墓地を肥やしカオス・ソルジャーの儀式をサポートするシンプルな構築故、情報面でのアドはあちらに握られてしまったことになる

 

 

「そして墓地の[グローアップ・バルブ]の効果を発動、デッキトップ1枚を墓地に送り、自身を特殊召喚する」

 

「[ルミナス]のコストか。ふん、いいだろう」

 

 

こちらは効果で墓地に送る処理

発動そのものが無効化されればデッキトップを墓地に落とすことも出来ず、優秀なレベル1チューナーをフィールドに召喚することも叶わない

 

が、ここは相手もスルーするようだ

わざわざここを止めるよりかは、チューナーを用いたモンスターの方を止めればいいと考えたのだろう

 

しかし慎也のデッキトップは非常噛み合ったものだった

 

 

[グローアップ・バルブ] DEF 100

 

 

「墓地に送られた[トリック・クラウン]の効果を発動、自身を特殊召喚する」

 

「チッ...なんて運の良い奴だ」

 

 

慎也 LP 8000→7000

 

[Em トリック・クラウン] DEF 0

 

 

「俺はレベル3の[ライトロード・サモナー ルミナス]にレベル1の[グローアップ・バルブ]をチューニング、シンクロ召喚!現れろ[虹光(ア-ク)宣告者(デクレアラ-)]!」

 

 

[虹光(ア-ク)宣告者(デクレアラ-)] DEF 1000

 

 

「さらにレベル4の[虹光(ア-ク)宣告者(デクレアラ-)]と[Emトリック・クラウン]でオーバレイ、エクシーズ召喚!現れろ[ライトロード・セイントミネルバ]!」

 

 

[ライトロード・セイント ミネルバ] ATK 2000

 

[混沌の場] 魔力カウンター 0→1→2

 

 

「[ミネルバ]の効果を発動するけど」

 

「今だろうな、俺は«цпкпошп»を発動する!その発動を無効にして破壊する!」

 

「やっとリバースカードを使ったな...」

 

 

ようやく4枚のうち1枚が消費された

しかし残り3枚あることに加えて、無効にされていいようなカードでもなかっため少し苦い表情に変わっている

 

それでも[ミネルバ]の性質上、3枚に限り墓地を増やすことは可能だ。相手のカードの処理が挟むと、慎也はその効果に手を伸ばした

 

 

«цпкпошп» LP 6000→8000

 

[混沌の場] 魔力カウンター 2→3

 

 

「ライフ回復...破壊したモンスターの攻撃力分か。俺は破壊された[ミネルバ]の効果と墓地に送られた[虹光の宣告者]の効果をチェーン発動する」

 

「確か[ミネルバ]は対象を取らないんだったな...俺はさらにチェーンし、«цпкпошп»を発動する。デッキから«цпкпошп»を特殊召喚する!」

 

 

«цпкпошп» DEF ?

 

 

先程[ミネルバ]の効果を無効にしたプレイヤーが、さらに2枚目のリバースカードを発動した。これによりそのプレイヤーにセットカードは無くなり、妨害札の可能性のあるカードは2枚まで減少した

 

目当ての儀式パーツのサーチと墓地肥やしの両方を果たした上に、邪魔なセットカードまで減ったのは慎也にとって非常に大きな動きと言える

 

 

「これでお前のリバースカードは無くなったな...デッキトップは[開闢の騎士]、[ライトロード・ビースト ヴォルフ]、[魔装戦士 ドラゴノックス]...お前のそのセットカードを破壊し、デッキから[超戦士の萌芽]を手札に加える」

 

「いいだろう」

 

 

3枚目のリバースカードを狙うと、それは呆気なく破壊される。チェーンの最中と言うこともあり、また別ブロックで[ウォルフ]の効果を起動させようとすると、全プレイヤーがそのチェーンに効果を重ねだした

 

 

「デッキから墓地に送られた[ウォルフ]の強制効果を発動する」

 

「俺は特殊召喚に成功した«цпкпошп»の効果を発動だ!」

 

「俺は破壊された«цпкпошп»の効果を発動する」

 

 

各々が異なるトリガーで効果を発動させると、逆順処理が施される

 

まず処理されるのは、慎也にセットカード破壊されたプレイヤーの効果だった

 

 

「セットされたこのカードが破壊された時、俺は1枚カードをドローする」

 

「俺は500LP払い、デッキから«цпкпошп»を手札に加える」

 

 

«цпкпошп» LP 8000→7500

 

 

「俺は...[ウォルフ]を特殊召喚する」

 

 

[ライトロード・ビースト ウォルフ] ATK 2100

 

 

「さて...」

 

 

状況を整理する

召喚権は使ったものの、手札はまた5枚ある

 

儀式召喚の準備も整った

順調と言えるのではないだろうか

 

慎也はその慢心に近い感情が浮かんでいた

これには慎也自身も嫌な気分を感じてしまう

«цпкпошп»を相手取る以上、ましてや2対1のこの状況でそんな感情は命取りにもなる

 

ディスクに装着した端末の充電器も、それを肯定するかのようにうなり出した。充電の方は間違いなく順調なのだろう

 

 

「...俺は[超戦士の萌芽]を発動する。デッキの[超電磁タートル]と手札の[宵闇の騎士]をリリース、儀式召喚!現れろ[超戦士カオス・ソルジャー]!」

 

 

[超戦士カオス・ソルジャー] ATK 3000

 

 

[宵闇]を素材にした事により、一時的なハンデスかフィールドのモンスターの除外効果が付与された。2人目のプレイヤーはサーチを経ているため、このハンデスはよく刺さるだろう

 

しかし、未だ発動されていないもう1枚のセットカードを加味すると、攻撃すら行えなずにフィールドを離れる事も考えられる。それだけは避けなければならない

 

せめてモンスターか魔法・罠のどれをサーチしたかさえ分かれば良かった。ここはボートアドバンテージの損失を避け、1度バトルを挟む事を選んだ

 

 

「バトル、俺は[超戦士カオス・ソルジャー]で...そのモンスターに攻撃する!」

 

 

慎也が狙いを定めたのは、[ルミナス]の効果を無効にし«цпкпошп»だった。サーチや特殊召喚を行う効果を持つモンスターは他にいたが、無効効果を持つモンスターはそのモンスターのみと判断した結果だ

 

攻撃力も3000もあれば足りるとの見解だが、どうやら足りたようだ

 

 

「ぐぅっ!?」

 

 

«цпкпошп» LP 8000→7800

 

[混沌の場] 魔力カウンター 3→4

 

 

「攻撃力2800か...相手モンスターを戦闘で破壊した[カオス・ソルジャー]の効果でそのモンスターの攻撃力分のダメージを与える!」

 

「ぐあぁっ!?」

 

 

«цпкпошп» LP 7800→5000

 

 

「メイン2、[カオス・ソルジャー]の効果でお前のそのモンスターを除外する!」

 

「チィッ...」

 

 

2人目のプレイヤーのモンスターを対象にとった

サーチ効果を持つモンスターは、比較的その後の効果を持つことは少ない。故に役目を終えたであろうそのモンスターでは無く、アドバンス召喚された方のモンスターを狙ったのだが、相変わらず無効効果は飛んでこなくなっていた

 

これにより相手プレイヤーのモンスターは2体ずつとなったが、慎也にこれ以上攻める手立てはもう無い

だが次は2連続で相手ターンが迫る。少しでも体制を作っておく必要があるため、まだやるべき事は残っていた

 

 

「俺は[混沌の場]の効果を発動。魔力カウンターを3つ取り除き、デッキから次の[萌芽]を手札に加える。さらに墓地の[超戦士の盾]の効果を発動する。[混沌の場]の魔力カウンターを1つ取り除き、セットする」

 

 

[混沌の場] 魔力カウンター 4→1→0

 

 

「さらにカードを2枚セットしてターンエンドだ」

 

「エンドフェイズに俺はセットしていた«цпкпошп»を発動!墓地の«цпкпошп»を特殊召喚する!」

 

 

«цпкпошп» DEF ?

 

 

「墓地...今破壊したモンスターか?いやさっきコストで捨てていた奴...分からないな」

 

「ククク...«цпкпошп»の特殊召喚成功時に«цпкпошп»の効果を発動!さらにチェーンして残りの«цпкпошп»の効果も発動する!」

 

 

モンスターたった一体の蘇生により、チェーンは3つまで連なってしまった。慎也にチェーンはないため、逆順処理を黙って見ていると、幾つか前のターンで見た効果もあった。

 

何もしないよりかは、モンスターゾーンの位置でそれぞれを把握しておこうと意識を集中させた

 

 

「俺はデッキから«цпкпошп»を手札に加え、デッキトップ3枚の内...こいつを手札に加える。さらに貴様の今セットしたセットカードを破壊する!」

 

「くっ....折角のカウンター罠が...」

 

 

残り手札1枚の慎也に対し、敵はこのターンだけで3枚をも回復させてみせた。挙句にエンドサイクよろしく残したかったセットカードも破壊され、1つ妨害札を失ってしまった

 

自身の効果でセットされた[超戦士の盾]はフィールドを離れた場合除外されてしまうためこれ以上の再利用は望めない。[超電磁タートル]を早いうちに用意しておいて良かったのかもしれないだろう

 

 

「...改めてターンエンドだ」

 

 

慎也 手札:1枚 LP 7000

 

モンスター/ [超戦士カオス・ソルジャー] ATK 3000

 

魔法・罠 / リバース2枚

 

フィールド/ [混沌の場] 魔力カウンター0

 

 

出来ることは果たした

だがどうしても不安のようなものはあった

 

何か、この2人は今までとは違うような気がしてならない。それは根拠も何も無い、違和感で終わるようなものだった

 

次にきっと訪れる自分のターンを、慎也は静かに待つことにした

 

 

 

▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽

 

 

◑聖帝大学 / 午後14時44分

 

 

「私は[虹の架け橋]を発動しますわ。デッキから宝玉カードを手札に加えます。私は[宝玉の絆]を選びます」

 

「ほう、例のサーチカードをサーチする魔法か」

 

「えぇ、永続魔法[宝玉の樹]と[宝玉の絆]を発動します。デッキから[宝玉獣サファイア・ペガサス]を手札に加え、デッキから[宝玉獣 ルビー・カーバンクル]を魔法・罠ゾーンに置きます」

 

 

[宝玉の樹] ジェムカウンター 0→1

 

 

宝玉獣の新しいサポートカードが登場した

敵が言う通りサーチ範囲が広い事に加え、コストもデメリットも無い非常に使いやすいカードだ

 

今回はさらにデッキから宝玉獣を呼び込む[サファイア・ペガサス]を選んだ。1枚のカードで多くのカードに触れられ、まさに貢献の一言

 

サーチした[サファイア・ペガサス]は召喚する以外にないだろう。迷わず草薙は今加えたばかりのモンスターに召喚権を行使した

 

 

「私は[サファイア・ペガサス]を通常召喚しますわ」

 

 

[宝玉獣 サファイア・ペガサス] ATK 1800

 

 

「効果を発動しますがいかがなさいますか?」

 

「こいつはまだ使わない」

 

「でしたら私はデッキから[アメジスト・キャット]を魔法・罠ゾーンに置きますわね」

 

 

[宝玉の樹] ジェムカウンター 1→2

 

 

これで3つのジェムが揃った

使用した手札は1枚であり、召喚権を使ったものの最小限の消費でここまで来た事になる

 

問題はここからだ

草薙は相手のフィールドに少なくとも1枚は無効化効果を持つモンスターがいると睨んでいる

 

ここはクレバーに動こう

上がりかけていた体温を自ら下げると、深呼吸をトリガーに決闘(デュエル)に戻った

 

 

「私は[メタルフォーゼ・スティエレン]をスケールにセットしますわ」

 

「メタルフォーゼ...破壊効果で宝玉獣を魔法・罠ゾーンに置くわけか、なかなかいいじゃないか」

 

「相手のデッキの評価だなんて、随分余裕がおありのようですわね」

 

 

こちらからは相手のデッキは«цпкпошп»としか見えない事をいいことに敵は草薙の露出したカード達を眺めている

 

それも関係するのか、相手には第三者が見てもわかりやすい余裕が感じられる

 

少し気に触ったが、冷静になれと自身に言い聞かせるとそれもすぐに収まっていた

 

 

「まぁいいでしょう。私は[スティエレン]の効果を発動します。[サファイア・ペガサス]を破壊し、デッキか[錬装融合]をセットします。破壊された[サファイア・ペガサス]は墓地に送ります」

 

 

メタルフォーゼの破壊効果は、セットと同時に行われる。そのため、フィールドの宝玉獣を魔法・罠ゾーンに置かずに墓地に送れば、このカードの発動条件も満たすことが出来る

 

 

「私のフィールドのモンスターが破壊された時、手札の[機皇帝 ワイゼル∞]を特殊召喚しますわ」2

 

「色々入っているようだな」

 

 

[機皇帝 ワイゼル∞] ATK 2500

 

 

シンクロモンスターに強い効果を持つ機皇帝が現れた

起動効果にてシンクロモンスターを装備し、誘発効果にて魔法カードの発動を無効にするレベル1のモンスターだ

 

さらに装備したモンスターの攻撃力分の力を得る事も出来、これが通れば大きなアドバンテージとなるだろう

 

 

 

「セットされていた[錬装融合]を発動!手札の[メタルフォーゼ・シルバード]と[メタルフォーゼ・ゴルドライバー]を融合、行きなさい[メタルフォーゼ・ミスリエル]!」

 

 

[メタルフォーゼ・ミスリエル] ATK 2600

 

 

「[ミスリエル]の効果を、墓地の[シルバード]と[ゴルドライバー]、そして貴方のそのモンスターを対象に発動しますわ!」

 

 

草薙が対象にとったのは、墓地に行ってしまった己のペンデュラムモンスター2体と相手が最後にシンクロ召喚したモンスター

 

前者の選択は誰もがそうするだろう

[錬装融合]は自身の効果で戻ってこれるに加えてドローもついてくる。

 

しかし、相手ターンの方は草薙が効果無効をしてくると睨んでいたモンスターとは別のモンスターだった

 

 

「まるでカードが見えているかのような選択だな?」

 

「舐めないでいただきたいですわね、それでどうするおつもりで?」 

 

「«цпкпошп»の効果を発動する。その効果を無効にして破壊する!」

 

 

チェーンを組んだのは1番初めにシンクロ召喚されたモンスター。それこそ草薙が睨んでいたモンスターであり、ここで無効化を発動させるのも計算通りだった

 

[ミスリエル]が草薙の進む道を作るべく、相手の謎のモンスターに破壊されると墓地へと落ちた

 

 

«цпкпошп» ATK ?→?

 

 

その効果無効を放ったモンスターの別の処理が挟まれたようだ。«цпкпошп»により攻撃力が変化した事しか分からないが、無効化を使わせた今そこまで関係ない

 

そしてまだ成すべきことは残っている。墓地に落ちた[ミスリエル]はもう一つの効果を発動させた

 

 

「フィールドから墓地へ送られた[ミスリエル]の効果を発動します。墓地から[メタルフォーゼ・ゴルドライバー]を特殊召喚します!」

 

 

[メタルフォーゼ・ゴルドライバー] ATK 1900

 

 

「墓地の[錬装融合]の効果で、デッキに戻して1枚ドローしますわ」

 

「好きにするといい」

 

 

荒々しい手札消費によって一時ハンドレスまで陥っていたが、メタルフォーゼのギミックによって唯一の手札を得ることが出来た

 

暫くメタルフォーゼが続いていたが、ここで本来の宝玉獣に戻ることになった

メタルフォーゼから受け取った1枚が息切れを避けてる結果に繋がるのだ

 

 

「私がは[宝玉の樹]を墓地に送り効果を発動します。デッキから[エメラルド・タートル]、[トパーズ・タイガー]を魔法・罠ゾーンに置きます」

 

 

[宝玉の樹]は乗っていたジェムカウンターの数必ずデッキから宝玉獣を選択しなくてはならない。

 

今回は[ワイゼル∞]を召喚するために[サファイア・ペガサス]を墓地に送っていたため、綺麗な数で発動する事ができた。

 

早くもジェムは5種類揃い、尚且つ制圧力のあるモンスターを上手く躱して決闘(デュエル)を進めることが出来ている

 

順調と言える流れに、慢心を我慢しつつも草薙は最後の1枚の手札をフィールドに置いた

 

 

「私はフィールド魔法[虹の古代都市 レインボー・ルイン]を発動します。そのまま魔法・罠ゾーンに宝玉獣が4つある時の効果を発動します。デッキから1枚ドローしますわ」

 

 

一見1:1交換だが、合計5つの効果を持つフィールド魔法を残した事は大きかった。

 

相手ターンには魔法・罠への抑制も出来、[ワイゼル∞]と合わせるとなかなかの制圧力へと繋がるだろう

 

そこまで考え終えた草薙は、[レインボー・ルイン]からさらに1枚のカードを受け取るとそのままディスクに預けた

 

 

「[レア・ヴァリュー]を発動します。貴方が選んだ宝玉獣を墓地に送り、デッキから2枚ドローしますわ」

 

「なら[ルビー・カーバンクル]を墓地に送ってもらおう」

 

 

特殊召喚成功時に、魔法・罠ゾーンの宝玉獣を一気に放出させる[ルビー・カーバンクル]は、このように相手に一任する際は真っ先に狙われる

 

同名のカードを置くことでそれは回避可能だが、ジェムコンプリートを優先させた結果が今に繋がっている

展開力の補助を担うジェムを糧に、今回は2枚のドローで済ますことになった

 

 

「ここで[ワイゼル∞]の効果を発動します。貴方のそのモンスターを装備カードとして装備しますわ!」

 

「装備は俺の特権かと思っていたんだがな」

 

 

敵の余裕からくる軽口は、暗にチェーンが無いことを示していた。そして吸収の如く、[ミスリエル]を破壊した«цпкпошп»を奪うと、«цпкпошп»に隠されていた素性がこちらのディスクにもう映るようになった

 

 

 ☆1 [機皇帝 ワイゼル∞](攻撃表示)

 

 ・ATK 5500(3000↑) / DEF 2500

 

 ・装備カード : 1

 

 ⇒[クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン]

 

 

「やはりこの子でしたか」

 

「あぁ、だが装備カードのそいつにステータスアップの効果は無い。故に攻撃力アップは3000だけ、か」

 

「5500もあれば充分ですわ」

 

 

破壊された[ミスリエル]の攻撃力は参照されなかったものの、元々の攻撃力はそのまま加算されるため攻撃力は5000の大台に乗った

 

しかし、[ワイゼル∞]は他のモンスターの攻撃が不可になる永続効果も同時に持つため、このまま攻撃が可能なのは本人のみとなってしまう

 

2枚の手札をもう一度確認した所で、バトルフェイズに入る前の最後の準備を行った

 

 

「私は[竜呼相打つ]を発動します。私は[竜騎士ラスターP]と[竜魔王 ベクターP]を選びます。貴方はこの2つの中からランダムで選び、選ばれた方をスケールに置くか特殊召喚します。さぁ選びなさい」

 

 

ソリッドヴィジョンに浮かび上がったのは、敵の«цпкпошп»に良く似たセピア色のカードの背表紙2枚だった

 

薄らとクエスチョンマークが示されており、両者には分からない公平さを演出している

裏側からのランダムとあり、見極める事は不可能。それでも敵が少し考える素振りを見せたのは、どちらを選んではいけないかについて考えているのだろうか

 

それとも何らかの無効にする手段があるのか、最後に召喚されたモンスターについては全くわかっていないため、草薙はそれを警戒して生唾を飲んだ

 

が、結果杞憂に終わった

敵が選んだのは草薙から見て左側のカード

それは[ベクターP]だった

 

 

「では[ベクターP]をスケールにセットします」

 

 

迷わずスケールへの選択を選んだ

これによりレベル4~7のモンスターをペンデュラム召喚可能になる

 

加えて[ラスターP]がエクストラデッキに行ったため、それを含めたペンデュラム召喚はシンクロ、エクシーズ、竜剣士のギミックが入っていることから融合も考えられる

 

 

「ペンデュラム召喚、行きなさい私のモンスター達!」

 

 

[竜剣士 ラスターP] ATK 1850

 

[聖鳥 クレイン] ATK 1600

 

 

「[クレイン]の効果で1枚ドローします。そして私はレベル4の[メタルフォーゼ・ゴルドライバー]にレベル4の[竜剣士ラスターP]をチューニング、シンクロ召喚!行きなさい[爆竜剣士 イグニスターP]!」

 

[爆竜剣士 イグニスターP] ATK 2850

 

 

「[イグニスターP]の効果を発動します。デッキから[竜剣士 マスターP]を特殊召喚します!」

 

 

[竜剣士 マスターP] ATK 1950

 

 

「そしてレベル4の[聖鳥 クレイン]とレベル4の[竜剣士 マスターP]でオーバレイ、エクシーズ召喚!行きなさい[ライトロード・セイント ミネルバ]!」

 

 

[ライトロード・セイント ミネルバ] ATK 2000

 

 

「効果を発動します。デッキトップ3枚を墓地に送り、その中のライトロードモンスターの数までドローします」

 

「なんだ、ライトロードまで入っているのか?」

 

「さぁどうでしょう。カードは...[宝玉の先導者]、[ライトロード・アサシン ライデン]、[シャッフル・リボーン]。1枚ドローしますわ」

 

「まさかメインデッキにまで入っているとはな...」

 

「私のおも...友人からの助言で普通の宝玉獣とは少し異なっておりますので」

 

 

草薙のデッキは元々ハイビートよりの構築だったため、少し異なるのは前からだろう。

 

そもそも誰からの助言なのか、どういう構築に変わったかなど教える義理も必要は一切無い。思わず語りかけてしまったのは何かと口数の多い相手への無意識な対抗意識なのかもしれない

 

 

「永続魔法[補給部隊]を発動し、[イグニスターP]の効果を発動します。私のスケールにある[ベクターP]を破壊し、貴方のそのモンスターをデッキに戻してもらいますよ」

 

「いいだろう」

 

 

草薙が対象にとったのは、相手が最後にシンクロ召喚したモンスター。未知のモンスターだが、[ワイゼル]の吸収効果発動時にさえ反応を見せなかったことからそのモンスターを選んだ

 

何かあるなら発動させておきたいとの考えだったのだが、ここでも何の効果も発動されずにバウンスが通る

 

何も無いならそれに越したことは無いが、どうやら発動タイミングは今のようだ

 

 

「私のカードが破壊されたので[補給部隊]でドローしますわ」

 

 

手札補強も忘れずに除去を続けた結果、相手フィールドのモンスターは等々残り一体となった

 

新たなモンスターは相変わらず未知数だが、[クリスタルウィング]を突破できたのはとても大きい

バトルフェイズに入る前にもう一度手札2枚のカードを確認した

 

[ワイゼル∞]がいる限り折角展開したモンスター達は攻撃が出来ない

少し考えた末、結局草薙はバトルフェイズに突入した

 

 

「バトルです。私は[ワイゼル∞]でそのモンスターに攻撃、”鉄鋼斬”!」

 

「いいだろう....」

 

 

最後のモンスターの戦闘破壊に対しても相手はカードを発動させない。そして後のダメージ計算に移行すると、戦闘ダメージが表示される

 

戦闘破壊も済み、全てのモンスターの破壊に成功した

 

 

「ぐっ!」

 

 

«цпкпошп» LP 8000→5800

 

 

 

戦闘までスムーズに進むと、ダメージから攻撃力3300だと分かった。なかなか高い攻撃力のモンスターだ

 

するとここで効果が発動された

どうやらリクルーターの類らしい

 

 

「相手に破壊された«цпкпошп»の効果により、エクストラデッキから«цпкпошп»を特殊召喚する」

 

 

«цпкпошп» ATK ?

 

 

「«цпкпошп»の効果も発動する。墓地の«цпкпошп»と«цпкпошп»、«цпкпошп»と«цпкпошп»を装備カードとして装備する」

 

 

«цпкпошп» ATK ?→?

 

 

そして相手の動きを観察し終えた後、草薙は自身の墓地を確認しだした

 

融合素材のメタルフォーゼに、[ミネルバ]で落ちたカード。そして宝玉獣達がいた

 

 

「私は永続魔法扱いの[宝玉獣 エメラルド・タートル]、[宝玉獣 アメジスト・キャット]、[宝玉獣 トパーズ・タイガー]を墓地に送ります」

 

「なんだと...」

 

 

これは草薙の十八番と言えるだろう

宝玉獣やメタルフォーゼを、畏怖の根源大型モンスターの召喚に繋げる戦術

 

これはほんの前振りに過ぎないが

 

 

「闇増す時雷はより輝く、安寧の地を引き裂くべく、舞い降りよ魔の雷!行きなさい[降雷皇ハモン]!」   

 

    

[降雷皇ハモン] DEF 4000

 

 

「ほう...[ハモン]か」

 

 

「これで発動できます。[アドバンスドロー]を発動、[イグニスターP]を墓地に送り、デッキから2枚ドローしますわ」

 

「そんなに手札が欲しいか」

 

 

ドローした結果、2枚の手札のうちに、待っていたカードがやってきた。そしてそのモンスターの召喚条件は整っている。ならば出し惜しみする必要も無いだろう

 

いざ召喚しようとすると、過去に助言を与えてくれた例の友人の顔が思い浮かんでしまう。しばらく会う事は出来ない特別な友人の事だ

 

 

 

ーーー

ーー

 

 

「宝玉獣ってさ」

 

 

その青年は突然語り出した

草薙はその時、その青年と別の友人ら4人でベンチに腰掛け、すぐそこで決闘(デュエル)に勤しむこれまた友人達を眺めていた

 

その青年から話しかけられたのがそんなに嬉しいのか、草薙は思わず前のめりで言葉を待っていた

 

 

「は、はい。宝玉獣がどうかしましたか?」

 

「[エメラルド・タートル]ってちゃんと水属性なんだねって思ってさ」

 

「えぇ、[コバルト・イーグル]も[サファイア・ペガサス]も風属性ですわよ?[ルビー・カーバンクル]は光属性ですし...それが何か?」

 

 

その青年は宝玉獣のバラけた属性に興味を示している様子だった

草薙が提示した宝玉獣のカードを1枚1枚眺めていると、そのうちのメタルフォーゼのカードを始めとしたペンデュラムカードをいくつか引き抜いて続けた

 

 

「メタルフォーゼは炎、この宝玉獣のペンデュラムは闇でしょ?だったらこれとかさ...面白いんじゃないかな?って」

 

「そ、それは...」

 

 

青年はとあるカードの採用について考えていたらしい

草薙はそれを拝見した際、思わず顔が引きってしまったが、確かに召喚は不可能ではない。ただメインデッキに大型のモンスターが非常に多い故に、これ以上の圧迫を恐れてしまったのだった

 

しかし躊躇したのも数秒

彼女にとって特別な存在であったその青年からの折角の提案を無下にする気など全く起こらなかったのだ

 

 

「そ...そうですねっ!その発想はありませんでした!是非採用...いえ絶対入れますわ!」

 

「そ、そう...でも効果使うにはジェムコンプが不安だなーって」

 

「問題ありませんわ!ジェムコンプしてから召喚すればいいんですわよ!」

 

「は、ははは...一気にジェムコンプ出来るカードとかあったらもっと使えるかもね」

 

 

 

ーーー

ーー

 

 

いつの記憶だったか、確か休日に父親の会社に関係する大型のショップに遊びに行った日だったか

 

あの時はたまたまその青年に出会えた

今はその青年との約束を果たすため、その青年から与えられた新たなギミックに手を出そうとしている

 

 

「...このカードはお互いの墓地のモンスターの属性か六種類以上揃っている時にのみ特殊召喚できます」

 

「なに...なんだその条件は?」

 

 

[ハモン]を召喚したのは魔法・罠ゾーンを空ける事と、相手モンスターの攻撃対象を制限する以外にも必要な宝玉獣を墓地に送るためというのがあった。そしてそれこそが本命の狙い

 

草薙の決闘(デュエル)ディスクはそのカードを拒まなかった。

召喚条件を満たしているから、ただそれだけだ

 

 

「眠りし霊魂、全てはここに始まりここで終わる。力失いし霊魂よ、その霊神が導こう、終の先の果てまで!現れよ[精霊神后(エレメンタルグレイス) ドリアード]!」

 

 

[精霊神后(エレメンタルグレイス) ドリアード] ATK 0→3000

 

 

「そんなモンスターまで...これは驚いたな」

 

「このモンスターは私の墓地のモンスター3体を除外することで貴方の特殊召喚を無効にして破壊することが出来ます。シンクロ召喚は無理ですわよ」

 

 

宝玉獣で光、風、水、地と4種類揃っている

加えてメタルフォーゼの炎と[宝玉の先導者]が闇で合計6種類。全て自らの墓地で満たした

 

今回はたまたま[先導者]が落ちていたから良かった。新たに竜剣士・竜魔王のギミックを足したものの何れもペンデュラムモンスターと墓地に送りにくいのではと不安だったが、結果は上手くいっている

 

そして相手ターンに残すカードはまだある

[ハモン]が魔法・罠ゾーンを空けてくれたからだ

 

 

「墓地の[シャッフル・リボーン]の効果を発動します。[ワイゼル∞]の装備カードとなっている[クリスタルウィング]をデッキに戻し、1枚ドローしますわ」

 

 

これにより残すカードが1枚増えた

どうせエンドフェイズに除外されてしまうため、草薙は迷うこと無く空いたばかりの魔法・罠ゾーンにカードを置いた

 

「カードを2枚セットします。私はこれでターンエンドですわ!」

 

 

草薙 手札:0枚 LP 8000

 

モンスター/ [機皇帝 ワイゼル∞] ATK 2500

 

     / [ライトロード・セイント ミネルバ] ATK 2000

     / [精霊神后(エレメンタルグレイス) ドリアード] ATK 3000

     / [降雷皇 ハモン] DEF 4000

 

魔法・罠 / [補給部隊]

 

     / リバース2枚

 

スケール / [メタルフォーゼ・スティエレン]

 

フィールド/ [虹の古代都市 レインボー・ルイン] 

 

 

とても宝玉獣デッキのフィールドには見えないが、これが草薙のスタイル。強敵にも屈する事ない、強気が現れていた

 

 

(村上さん...)

 

 

[ドリアード]の後ろ姿を眺めていても、気になるのは慎也の事。月下に、敵地に乗り込んだ彼は今も無事だろうか

 

今の彼女には、まだ他者を心配している余裕があった

 

今の、彼女には




〜おまけ〜


「えっ、草薙[ドリアード]も入れるの!?」

「また大型モンスターが増えるのね」


慎也と草薙、そして黒川と灰田がそのベンチを占領していた。残る西条と詩織は現在決闘(デュエル)の最中にあるため、この雑談には参加していない

ともかく慎也の控えめな[ドリアード]採用の提案は、灰田達2人の興味も引いていた


「え、えぇ。おもしろいギミックだと思いまして。相手ターンの制圧力も欲しいところでしたし」

「えっ!じゃあ俺も[ドリアード]入れようかな!?」

「灰田のには入らないでしょ」

「そうね、光と闇だけじゃ足りないわよ?」


[ドリアード]の特殊召喚無効のテキストだけを読んだのか、灰田もデッキへの採用を宣言し出した

だがブルーアイズへの採用は果てしなく難しい。黒川に属性の点で問い詰められると、灰田は少し悩んだ末にハッキリと答えた


「炎は...[ガード・オブ・フレムベル]と...相手の!」

「水とかはどうするの?」

「...相手の墓地!」

「風はどうするのかしら?」

「相手!」

「地属性も必要ですが...」

「...[増G]!」

「そこだけ現実的なのかよ!」


灰田が暗に採用は不可能と諭されると、灰田は別の話を始めた。では誰のデッキになら採用可能か、と。

早速隣にいた黒川へと問いだした


「黒川のデッキは?入りそう?」

「武神は皆光よ、一応儀式魔人が闇だけど」

「そっかー...」


灰田が次に目をつけたのは慎也のデッキだ
複数持つ慎也ならどれかに採用が可能なのじゃないかと謎の期待感を膨らませて慎也に問うた


「慎也は!?どれかに入るんじゃない!?」

「うーん...六武衆は全属性いるけど、墓地に貯める手段があんまり無いかな」

「紋章獣は?」

「風と地と光はいるね。闇は[サモプリ]...水はエクストラに[Ark Knight(ア-クナイト)]がいるけど炎が難しい」

SR(スピ-ドロイド)は?」

「風しか...後はエクストラに光と闇はいるけど....制圧は[クリスタルウィング]がいるしね。あ、[トリシューラ]が水属性か」

「じゃあ...カオスライロは?」

「闇と光と地属性だね。無理」

「ジェムナイトは?炎と水いなかったっけ?」

「あれは種族がバラけてるの。属性は全員地だよ」

「じゃあ...「もう無いよ」


一蹴された灰田が見つめた先には、激戦の最中にいる詩織と西条だった

何を考えているのか、慎也にはお見通しのようだ
灰田が何か言う前に口を開いた


「西条は地属性。詩織ちゃんのファーニマルは地、デストーイは闇。ファーニマルに光と水はいるけど炎は難しいでしょ」

「うぅん...他に誰か全属性入ってるデッキ持ってる人いないかな...?」


灰田は該当する人物がいないか記憶をさぐりだした
友好関係の広い灰田なら当てはまる人物も多いのでは無いかと慎也達も待って見ることにした

やがてぽつりぽつりと人物名を上げ始めた。聖帝の決闘者(デュエリスト)らの名前だった


「秋天堂さんは風属性だし...斎藤先輩も闇...東野も古賀も松橋も炎が足りない...小鳥遊先輩は逆に水が...及川は水だけ」


やはり炎と水が入っている決闘者(デュエリスト)が少ないらしい

慎也達も各々考えてみたが、当てはまる人物はあまりいなかった。そんな中先に答えにたどり着いたのは、言い出しっぺの灰田だった


「あっ!早乙女先輩と渡邉先輩だ!」

「ん?...早乙女先輩は超量でしょ?地と闇と光は?」

「あの[アルファン]が光で、あの人[デーモン・イーター]入れてるし、幻影騎士団(ファントム・ナイツ)が闇だよ!」

「本当ね、それに...あの人なら入れかねないわね」

「うん。『ガーハッハッハ、えらいべっぴんさんが俺のデッキに入ったもんだのう!』って」

「ありそうですわね...それで渡邉先輩のデッキにも入るのですか?」

「うん!アロマで炎と地と水と光がいてね、森羅に闇も風も居るから![スポーア]と[コピー・プラント]も風だし、確か捕食植物も入ってたから余裕!」

「なるほどね」


聖帝大学の4年生2人が6種類の属性全てを操る決闘者(デュエリスト)に該当していた

慎也達も思い返してみると、確かに[ドリアード]は採用可能だと納得した

そして草薙以外の全員が同じ事を思い浮かべた
慎也、灰田、黒川は草薙を見つめながら、同様の事を口にした


「「「...2人とも筋肉ムキムキだね」」」

「な、なんで私をみるのですか!?」


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