遊戯王が当たり前?→ならプロデュエリストになる! 作:v!sion
第五十七話 Guilty Chaser
私は元々月下の人間でも、日本の人間でもありません
生まれは中国。日本にいたのは2ヶ月にも満たない期間
月下ではもうかれこれ15年程生活しています
私は15年前、日本に行くと言い残して去ってしまった息子を探しに行く事を決意しました
その為に日本語を学び、息子に合うためだけに仕事をこなしてきました
やがて資金が貯まると、家も職も友人も捨て、日本に飛び立ちます。生まれて初めて乗った飛行機の恐怖は今でも忘れません
日本に来て1ヶ月はまず、自らの生活を手に入れました
充分に日本語は勉強したつもりでしたが、いざ日本人と対面してみるとなかなかスムーズに会話が出来ませんでした
この国で生活するに当たって言語問題は致命的です
諦めようかと考えた事もありましたが
それでも私は母国に帰るわけには行きませんでした
先に旅立った妻に顔向けできません
日本から連れて帰るつもりはありませんでしたが、せめて一度でいいから妻の墓参りだけをと私は願っていました
そこからは息子からの手紙や、己の記憶だけを頼りにひたすら自分の足で息子を追い続けます
途方に暮れるような事です
話すら聞いてくれない人も少なくはありませんでした
1回目のビザの延長手続きを終えた頃、息子の捜索に変化が現れました
我が息子が数ヶ月前まで働いていたという会社を見つけました。最後に届いた手紙だけが頼りでしたが、そこの社員の記憶には新しかったようです
あまりその会社は協力的ではありませんでしたが、僅かな手がかりは確実に得ていました
しかし、当時まだ新しかった”|遊戯王ビザ”では私の滞在期間に限界が合ったようです
延長手続きの最中、母国の方で法律が見直されていたようです。手続きを終えたと思っていた私はそんな事に気づく余地もありませんでした
ようやく息子がいると思われる住所を手に入れたその日、先に帰りの飛行機を手配しようと空港に向いました。その時ようやくオーハーステイが発覚します
私は本来の滞在期間を60日も超過していた事になっていました。当時オーバーステイは厳しく取り扱われ、その場で強制送還を告げられました
今思えば1度帰国し、翌日にでも日本に戻ることは可能だったのかも知れません。ですがあの日の私はあの場から逃げだしました
無論、私は追う側から追われる側に変わります。日本の路地裏は寒く、孤独でした
オーバーステイが発覚してから、私は可能な限り足を働かせ、息子の場所まで歩き続けました
やっとたどり着いたその場所には、忘れもしない息子の姿がありました
ですが、私には彼に合うことも妻の死を伝える事も叶いません
見知らぬ男達がその息子に詰め寄っていました
息子の傍らには小さは子を抱き抱える女性。妻である事は聞かなくても分かります
そしてその男達が友人のような関係出ないことも同時に理解しました
日本の警察。私のオーバーステイが発覚してからまだ三日程しか経過していません。私のパスポートから息子までたどり着くにしては余りにも早すぎました
息子は流暢な日本語で事情を話していました。どうやら彼は日本国籍を得ていたようです
その日は諦めました。目的を果たす事が出来れば強制送還を利用して帰国する事も可能だと考えていたので、そこまで焦ってはいませんでした
ですが、事態は私が予想していた以上に深刻でした
夜道を一人で歩いていると、突如スーツ姿の男達に囲まれてしまいました
すぐに察しました。日本の警察の中でも、上層部の人間達なのだと
たかがオーバーステイでここまでの扱いを受ける事に戸惑いもありました。ですが、私は彼らから信じられない事を語られました
度重なる法律改定や、日中間との兼ね合いにより、私は今、母国に帰る事も日本で不法滞在を続ける事も出来ないようです。加えて罰則金も法外の額課せられていました
犯罪人引渡し条約では、"遊戯王ビザ"を利用して日本に訪れた私を対象になりません。一先ず日本に身柄を預けられるみたいです
次回の法律改定によっては、"遊戯王ビザ"そのものが消滅する恐れもあり、私では日本国籍を取ることも難しい。最悪の場合余生を日本の留置所で過ごす可能性もありました
もう二度と日本に来れなくても、二度と母国に戻れなくても構いません。ですが、せめて息子ともう一度会いたい。そして孫にあたるあの子供を一度でいいから抱きしめてあげたい
親として、祖父として、非常に人間味のある願いです
そこて私がとった行動は、逃亡では無く懇願でした
日本の警察は私の話に眉一つ動かさず、黙って聞いていました
ですが、やはり私の願いは通りませんでした
その代わりに日本の警察が提案した話はとても突飛なもの
現在開発中の月下なる場所で新たな戸籍と仕事を与える。代わりにそこで人並みの生活を提供するという内容でした
明らかに国の裏側の事情でした。知ってしまった私が断ればどうなるか分かりません
それ以外に選択肢の無い私には断ることも出来ませんでした
働き次第では、ある程度の自由は効かせてくれるようでした。私はその言葉を信じ、日本の汚れた風に身を預けることにしました
もう1度息子に会うために私は不条理を受け入れた
もう1度息子に会うために...
その願いが叶いそうにない事は、それから数年後に分かりました...
ーーー
ーー
ー
「...!」
一人の初老の男性が目を覚ました。彼が背中を預けているベッドは、一切軋んだ音をならさない。
その男性が起き上がると、傍らには黒いフードを深くかぶった男性がいた
室内での格好には相応しく無いが、特別違和感を覚える事無く、初老の男はすぐ近くのモノクルを手に取り装着した
「オキナ様、おはようございます。本日10時に
「えぇ、分かりました。ありがとうございます」
「ご朝食はどうなさいますか?」
「...老輩は朝に弱いので、軽い物をお願いしますか」
「かしこまりました。お部屋までお運びいたします」
黒服の男が退出すると、オキナは自室のカーテンを解放した。鋭い朝日は身に染み、眩しそうに目を細めていた
まだ汚れ一つないモノクルを磨くと、身を清めるために浴室へと向かった
「...今日も罪深き1日が始まりますな」
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◑日本-
日曜日の午前7時。普段であれば惰眠を貪っていたかもしれないその時、慎也は既に化野に連れられ
日中に来てみると、本部は都会の中に馴染んでいることが分かった。移動中スモークガラス越しに見えた景色は、遠出する際によく見る駅のものだった
化野が走らせる車は、都心部のあるビルの中へと入っていき、そこからどんどん地下へと下がって行った
途中何か許可証のようなものを提示したり、制服姿の警備員に何かを伝える素振りがあり、通常侵入不可の領域なのだと理解した
ある程度を車で走ると、移動は徒歩に変わる
見慣れない道を歩くけば、前とは違った部屋へと辿りついた
「此処で待ってろ」
「はい」
化野は慎也をその部屋まで送り届けると、自身は入室せずどこかへ消えてしまった
仕方なくその何も無い部屋に入ると、黙って変化が現れるのを待った
「君が村上慎也だな?」
「っ!?」
人の気配など感じなかった
だが、声のする方を向くと、そこには長身の男が腕を組み慎也を睨んでいる
驚きを隠さず、その男と向き合うと、やがてあちらから語り始めた
「...本当にガキじゃないか、
「.....貴方は?」
聞こえるように舌打ちをすると、その男はイライラした様子で慎也を再び睨みつけた
「俺は今回の月下殲滅作戦のリーダーを任せられている”一ノ宮一也”だ。プロデュエリストなのに本当に俺を知らないのか?」
「プロ...そ、そう言えば聞いたことあったような...」
嘘ではなかった
言われてから初めて記憶の中を探索すると、確かに彼の
だが、テレビに写る彼は明るく楽しく行う
今回の作戦名に不吉なものも感じるが、それよりも慎也はあまり歓迎されていない事を感じ取った
やはり自分のようなイレギュラーな
「まぁいい、今日は月下殲滅作戦の概要を君に伝える。1度しか言わないからよく聞け」
「はい」
そう言いつつも、一ノ宮は部屋を後にした
部屋を出る直前に慎也を一瞥した事から、ついてこいという意なのだと慎也は受け入れた
急いであとをおうと、背中越しに一ノ宮は語り出した
「2日後、俺らは月下に行く。急な話だが、月下から何も言ってこない以上、待ち続けることも出来ないからな」
「...はい」
「最初の目的は現在の月下の状況を把握する事だ。未だに月下にいる
「視察...その後はどうするんですか?」
「一先ず帰国する。要は"行って、見て帰ってくる"が目的だ。その際、過去に用意した補給地点や通信環境も確認する。必要なら俺らが帰国後、別部隊が月下に行く」
「...一ノ宮さんは過去に月下へ?」
「あぁ、何回も行ったさ。うんざりするほどの項目をチェックしては帰国して、チェックしては帰国して...」
「.....その、
「チッ...知らねぇな。だからこそムカつくんだ、俺らが見てない所でこんな真似しやがって...」
一ノ宮は明らかに怒りを表していた
だが、その矛先が慎也に向く前に、目的の場所に辿り着いた。いつもの重々しい扉が見える
乱暴に一ノ宮がそれを開くと、中には10名程の男女がいた。そして全員が慎也と一ノ宮の方を向いた
慎也では無く、一ノ宮に気が付くと全員が起立をし、頭をたれた
「「「おはようございます、リーダー!」」」
「あぁ、楽にしてくれ」
慎也が思っていた以上に一ノ宮は尊敬される位にいるらしい。皆が口々に挨拶を済ませると、視線は慎也の方へと向いた
その視線から、やはり歓迎は望めない事が分かった
「リーダー、その子が例の?」
「あぁ、我が国の希望だ。ほら、自己紹介ぐらいしろ」
部屋に入るわけでもなく、入口で躊躇っていた慎也の背中を一ノ宮は押した。タイミングを逃す訳にはいかないと、慎也はよく通る声で己を語ろうとした
「村上慎也です。えと、21才で...使用デッキは「もういい」
一ノ宮に遮られてしまった
慎也が戸惑っていると、周りで小さな笑いが起こった
普段は察しの悪い慎也だが、自分が置かれている状況をいち早く理解することが出来た
歓迎は愚か、自分はいてはいけない存在のように扱われている
「...」
だが、それは覚悟していた事だ
1度は逃げもしたが、今は何も怖くない
発言権利が無いのなら黙るだけだ
一ノ宮は黙っている慎也を見ると、満足気に笑って見せた。そして見下すように語りかける
「さて、ミーティングを始めよう。お前はさっきの部屋に戻れ」
「え...俺はミーティングに出ないんですか?」
「月下に行った事のないお前が何を意見するつもりだ。お前は今日と明日までデッキでも調整してろ。あとはこっちから連絡する。分かったらさっさと行け」
「...で、でも敵は«цпкпошп»っ「知ってる」
またもや遮られる
慎也が話そうとしている«цпкпошп»は、一ノ宮を始めとするここの人間にとって貴重な情報のはずだ
「奴らが訳の分からん小癪な手を使うことは知ってる。それも含めたミーティングだ、お前は自分のデッキの調整に集中しろ。まだ適合してないデッキがあるなんて考えられねぇぞ」
「で、でも...」
「お前は使ってやる。だからそれまでに戦える準備をしておけ、いいな?」
「...分かりました」
一ノ宮は慎也を部屋から追い出すように背中を押した。少しよろけて退出すると、再び乱暴に扉が閉められてしまった。中から笑い声が響いて聞こえたが、今の慎也には関係のない事だ
仕方なくまた来た道を戻っていく
すぐに先程の部屋が見えたが、同時にその部屋に誰かが入っていくのも見えた
不振に思いながら部屋に入ると、ぴっしりとしたスーツを纏った女性と、もう一人慎也と同じくらいの年の男性がいた
女性の方が慎也に気がつくと、表情を変えずに冷静に語り出した
「村上様、ミーティングはもう済みましたか?」
「いや...まぁ、そんな所です」
「でしたらご説明いたします」
女性は手にしていたノートパソコンを、傍らのテーブルの上に置いて見せた。丁寧にそれを開くと、すぐにスタート画面に変わった
何の変哲もないただのノートパソコンだ
「今日から明日の午後23時までこちらの部屋はご自由に使っていただいて構いません。村上様が不自由なくデッキ調整ができるよう、こちらのパソコンでカードの手配やお食事の手配までできるようになっております」
「デッキ調整...」
大した説明を受けていないため、この女性の説明だけが頼りになる。綺麗な指先でキーボードを叩き、それぞれのページの概要を伝えてくれている
とあるページはあらゆるカード情報が集められたもの
とあるページは和洋様々な料理がまとめられている
それよりも疑問に思うことが、この部屋にいるもう一人の青年だ。随分人相が悪く、それを隠すように帽子やフードをかぶっている
慎也が口に出す前に女性が答えた
「こちらの方は村上様の対戦相手を務めます」
「...君が?」
「...」
その青年は返事もせず、目も合わせようとしなかった。ただ、そこに存在し、最低限の生命活動をしているに過ぎない
間に困った女性は、仕方なく代弁するように語り出す
「彼は別件で
「...なるほど」
「はい。何かをご不明な点はございますか?」
その女性は既に身支度を済ませていた
何も無ければ帰る意思表示なのだろうと理解すると、慎也は何も無いと告げた
軽い会釈をすると、その通りに女性は部屋をあとにした
部屋には慎也と一人の青年だけが残された。持っていた荷物を置き、一息つくと慎也はその青年と対話を試みた
「という訳で、この二日間宜しくね...?」
「...」
相変わらず反応は無い
だが、折角国が用意した時間と場所をこのまま悪戯に過ごす事も出来ない
「...何をしたの?」
「...」
「
「...」
慎也がコミュニケーションを諦めかけた時、その青年は答える代わりに
「...改造」
「改造?」
「
慎也も聞いた事があった
大神も、草薙も個人によるディスクの制作をきっかけに
だが、まさか自分と同じくらいの年の青年が改造を行ったとは少し信じがたかった。慎也もスリーブが絡まった時、中身を開けてみたことがあったが、とても何かいじれるような構造はしていなかった
慎也の疑う様な目に気づいたのか、その青年は先程までとは違い流暢に話し出した
「...やってみりゃー簡単なもんだ。元々あった信号をいじるだけで色々出来る」
「...凄いね、一人でそれを?」
「まーな」
青年は帽子を脱ぎ捨てると、先程の女性が置いていったノートパソコンに手をかけた。説明通り、色々なページを開いては閉じを繰り返し、何かを探している様子だった
暫くしてリストアップした画面を慎也に見せつけるように向けた
「あんた、これ頼んでくれよ」
「...煙草?」
「あぁ、あんたが頼めば持ってきてくれんだろ?もう何日も我慢してんだ、いいだろ?」
「...村上」
「あ?」
物資の支給申請はパソコン間でのメールで行う。あとは慎也が既にリストアップされた煙草やらをメールで伝えればこの青年の喫煙欲は満たされるだろう
これから短い間とはいえ、出来る限りは叶えてあげたい望みだが、その前に必要な儀式はまだ残っていた
「俺は村上慎也だ、君は?」
「...はー?」
「名前だよ、教えてよ」
「それとヤニがどう関係してんだよ」
「教えてくれてもいいんじゃん。...じゃあこうしよう」
慎也は持ってきた荷物から何かを取り出した
まだ何も受け取っていないため、必然的に自宅から持ってきた私物だ。
それは
「
「あ?...ヤニ位出してくれや、一々めんどくせーな」
「どっちにしたって相手してもらわないと困るよ。あ、じゃあ名前も俺が勝ったら教えてもらうことにしようか?」
「...あんたらが何のために必死こいて準備してんのか知らねーけどよ、俺は協力する気はねーからな」
その青年は凄むように慎也に詰め寄った
協力的でない事は初めから分かっている。そして彼に断る権利が無いことも同時に理解していた
二日とは言え、時間に余裕があるわけではない。慎也は多く語らず彼を説得する言葉を探した。憶測だが、恐らく動かせるであろうと一言はすぐに見つかった
「...記憶操作」
「っ!?」
「やっぱりそれで脅されてるんでしょ?じゃあ協力してよ」
「...あんたも国の人間?」
「まあね」
記憶操作の一言で青年は顔色を変えた
この青年について、安山たちからは何も聞かされていなかった。それでも、記憶操作の事や、ディスクの改造が如何に重罪か知っていればこの青年の立場も自ずと把握できる
加えて慎也は月下の事までを掌握している。この青年より立場が上な事は全員が分かっているだろう。後はこの青年がどう考えるかだ
「...チッ、どいつもこいつもディスクの改造ぐらいでこんな事しやがって...なんだってんだ」
「.....それ以上は言わない方がいいよ」
「あ?」
この青年を落すにはまだ些か時間がかかりそうだ。相変わらず彼はその姿勢を変えず、未だ納得する気配は無い
仕方なく慎也がとった行動は、説得から脅迫に変わっていた
「さっきも言ったけど俺は
「...なんだ、あんた脅すのか?」
「脅しじゃない。君はもう二人目だよ。一人目もそんな感じで結局...社会に戻れたかも分からない」
虚言だった
月下殲滅作戦のミーティングにも参加させてもらえなければ、この青年の事も知らされていない
だが、今は自分の立場を偽る必要があった
どうか騙せられればいいと願うと、青年はいいように解釈した
「...だったらよ、あんたから俺を自由にするよう進言も出来るのか?」
「する事は出来るよ。後は君の協力次第だね」
「.....はぁ...」
理解は出来たが、納得はいっていない様子だった
冷や汗を隠すように拭うと、慎也は黙って彼の返答を待っていた
「俺はあんたの
「...そのままだよ」
「あ?」
慎也も聞かされていない
恐らく適合していないデッキの調整の事だが、把握状況はこの青年と大して変わらなかった
ならば肯定するのみだ
「俺のデッキ調整に付き合ってもらうだけだよ。それだけで君は自由になれるんだ」
「...そんな美味い話があんのかよ?」
「国家機密だよ、あんまり詳しくは知らない方がいい」
「...」
悩んでいた
突如現れた自分と同じくらいの年の男が国家機密と口走ったからだ。信用していいか、協力していいのか悩んでいるようだ
1分にも満たないわずかな時間だったが、彼は聴こえるようにため息を着くと、やっと答えを出した
「協力はしねー、だが
「...それはよかった」
慎也はその言葉を聞くと、
「まずはこの
「おい、マジでそんなまどろっこしい事すんのかよ!?」
「うん。その次は煙草をかけようか」
「あぁぁぁ!もういい!」
慎也も一喫煙者として理解できるが、ニコチン不足で苛立っているようだった
慎也が不安そうに見据えた青年は、少しだけ取り乱した様子を見せると、慎也と同じようにディスクを準備して言い放った
「"海堂一樹"だ!これが終わったら煙草用意させろ!いいな!?」
「海堂ね...よろしく」
どこかで聞いたことのあるような名字だったが、その海堂はいい加減に我慢の限界が近かった。「さっさとしろ」と怒鳴られると、仕方なく
まずは、お手並み拝見だ
これから短くとも長い付き合いになるだろう
「「
海堂LP 8000
慎也LP 8000
先行は海堂の方だった
ぶっちゃけどうですか?
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読みたいからやめて欲しくない
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読みたいけど無くなったら読まない
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普通
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無くてもいい
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読むのが億劫