遊戯王が当たり前?→ならプロデュエリストになる! 作:v!sion
「敵のカード情報が分からない、さらに5対1!これは熱い!」
三十八話書いてる途中
「...あれ?この«цпкпошп»ってなんだっけ?ていうか渡邉さん何枚デッキだ?」
三十八話書き終わった後
「に、2度とやらない...」
「ハァハァ...」
長い廊下を1人の初老が行く
限界はとうに迎えており、荒い息遣いで重い足を動かしている
「ハァ...ハァ...グッ!」
足がもつれ壁に手を付いた。苦しそうな表情で胸を抑えている。息を整える暇も無く、壁に手を付きながら再び移動を始めた
「...早く、しなければ...!」
初老の男性が行く廊下は、まだ先が長かった
?
1つの部屋に緊張が走る。それはカードを発動した渡邉のものではなく、その敵の五人のものだ。通常ドローし、公開し続け効果を発揮するカードはあれしかない。カードがディスクに叩きつけられる音に続き、ディスクの機械音が響いた
「[
[CNo.107
「[クェーサー・ドラゴン]の次はそいつか...」
「いったいどれだけのギミックを詰め込んでいやがる!」
「植物にはな...無限の可能性があるんだよ」
先ほどのシンクロ龍に続き、このターンはエクシーズ龍の召喚に成功した。制圧力は劣るものの、攻撃力はこの
「[コピー・プラント]を通常召喚し、[ベルガモット]を対象に効果発動![コピー・プラント]は[ベルガモット]と同じレベルになる」
[コピー・プラント] ☆1→6
チューナーモンスターであるが、その効果ゆえエクシーズにも利用できる。今回はレベル7のシンクロ召喚か、ランク6のエクシーズ召喚と選択肢はあったが、どうやら後者を選択するようだ
「俺はレベル6の[アロマージ・ベルガモット]と[コピー・プラント]でオーバレイ、エクシーズ召喚!行け、[No.39 希望皇 ビヨンド・ザ・ホープ]!」
[No.39 希望皇 ビヨンド・ザ・ホープ] ATK 3000
「[ビヨンド・ザ・ホープ]の効果発動!相手フィールド上のモンスター全ての攻撃力を0にする!」
「なに!?」
「しまった!」
2体目のエクシーズモンスターにより、敵5人の攻撃表示モンスターは壁の役割を担えなくなった。しかし融合使いのフィールドには守備表示モンスターが2体存在しているため、このターンの標的は自ずと限られている
(注意しなければならないのは2体...)
1体は[ホープ・ザ・ライトニング]。返しのターンに折角出したカオスナンバーズが破壊されてしまうためこのターンでの破壊が望まれる。2体目はペンデュラム使いの攻撃力3000のモンスター。魔界劇団とわかった今、そのモンスターをエクストラデッキに送ることは危険を孕んでいる。
「だったら...出し惜しみはなしだな。[デモンズ・チェーン]と[炎虎梁山泊]と[リビングデッドの呼び声]を墓地に送り[神炎皇 ウリア]を特殊召喚する!」
「な、なんだと!?」
[神炎皇 ウリア] ATK 0→6000
「[ウリア]の効果発動、お前のセットカードを破壊させてもらう!”トラップ・ディストラクション”!」
「チッ...」
フィールドに熱気が舞う。新たなモンスターの登場により敵5人にさらなるプレッシャーを与えた。邪魔なカードを消し、バトルフェイズに入った。一切守りを考えること無く拳を握りしめた
「バトルだ、[ビヨンド・ザ・ホープ]でお前の«цпкпошп»に攻撃、”ビヨンド・ザ・クラッシュ”!」
「クッ!」
金色の翼を用いて色無きカードとの間合いを詰める。その後すぐに希望皇はバーン効果を持つ融合モンスターを沈めた。
「戦闘破壊された«цпкпошп»の効果発動!デッキから«цпкпошп»を特殊召喚!」
«цпкпошп» ATK ?
相手のモンスター全てを戦闘面で無力化し、その内の1体を沈黙させると[ホープ]は役目を終え、渡邉のフィールドに再び陣取ることになった。後続は呼ばれたが、次は神の名を冠する皇がフィールドを荒らす番だ
「[ウリア]でお前の«цпкпошп»に攻撃だ!”ハイパー・ブレス”!」
「チッ、«цпкпошп»の効果を発動!ORUを2つ取り除き攻撃力を5000にする!」
エクシーズ使い LP 7000→6000
[ウリア]の炎熱に飲まれる瞬間、セピア色のカードはなにか効果を発動していた。攻撃力を0から5000にする恐ろしい効果だが、神炎皇を前に5000ではいささか足りなかったようだ。役目を終えるとその皇も静かに待機する
「...[
「う、グワァ!?」
シンクロ使い LP 8000→3500
カオスナンバーズが最後の一撃を担った。攻撃力が0になっているため、その龍の咆哮は重く深くプレイヤーの身を抉った。今
「狙い通りのモンスターを破壊できていればいいがな...カードを1枚セットし、ターンエンドだ」
渡邉 手札:0枚 LP 3300
モンスター/ [CNo.107
/ [No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ] ATK 3000
/ [神炎皇 ウリア] ATK 6000
魔法・罠 / [スピリット・バリア]
/ リバース1枚
フィールド/ [森羅の霊峰]
「俺のターン!«цпкпошп»を召喚、効果で手札の«цпкпошп»を特殊召喚!」
«цпкпошп» ATK ?
«цпкпошп» ATK ?
「«цпкпошп»の効果発動、墓地の«цпкпошп»を特殊召喚!」
«цпкпошп» ATK ?
「«цпкпошп»と«цпкпошп»でシンクロ召喚を行う、«цпкпошп»をシンクロ召喚!」
«цпкпошп» DEF ?
「«цпкпошп»の効果発動!墓地の«цпкпошп»を特殊召喚!」
«цпкпошп» ATK ?
「さらに«цпкпошп»と«цпкпошп»でシンクロ、«цпкпошп»をシンクロ召喚!」
«цпкпошп» DEF ?
「連続でシンクロか...」
「まだだ、«цпкпошп»2体でオーバレイ!«цпкпошп»をエクシーズ召喚!」
«цпкпошп» ATK ?
「«цпкпошп»の効果発動だ、ORU1つ取り除きお前の[ウリア]を除外する!」
「クッ![ウリア]!?」
シンクロモンスターを素材としたエクシーズモンスターが現れた。その効果は強力なもので、[ウリア]をゲームから除外した。微かな火の粉を散らすとその皇はその身を墓地に置いた
「だが他のは無理だな...ターンエンドだ」
「エンドフェイズに[霊峰]の効果発動、デッキトップの...[森羅の葉心棒 ブレイド]を墓地に送る!墓地に送られた[ブレイト]の効果で自身を手札に加える!」
シンクロ使い 手札:1枚 LP 3500
モンスター/ «цпкпошп» DEF ?
/ «цпкпошп» ATK ?
魔法・罠 / なし
「俺のターン...!«цпкпошп»を発動!墓地の«цпкпошп»5体をデッキに戻し2枚ドロー!」
「[貪欲な壺]...ここでドローカードか」
この儀式使いは長らく手札の過疎化に悩まされていた。ここにきてのドローカードは危険だが、今の渡邉には止める手段は無い。
「«цпкпошп»を発動、デッキから«цпкпошп»をサーチし、墓地の«цпкпошп»を手札に加える!」
「まずいな...どんどん手札が増えていく...」
再び2枚サーチを行い手札は4枚。2体目の儀式召喚も容易に予想できる
「«цпкпошп»を発動!手札の«цпкпошп»をリリースし、«цпкпошп»を儀式召喚!」
«цпкпошп» ATK ?
「...チッ俺も突破は無理そうだな...エンドフェイズに«цпкпошп»の効果発動!2枚ドローし、1枚すてる」
「...なるほどお前も混合デッキという訳だな」
「どうだかな、ターンエンドだ」
「ならばエンドフェイズ、[霊峰]の効果を発動する。...デッキトップは[森羅の番人 オーク]、墓地に送り効果を発動!墓地の[ダンディ・ライオン]
デッキトップにおく...」
「めんどうだな...俺はターンエンドだ」
儀式使い 手札:3枚 LP 8000
モンスター/ «цпкпошп» ATK ?
魔法・罠 / なし
「俺のターン。まずは«цпкпошп»の効果発動だ、1000ポイントのダメージを受けてもらう!」
「グッ!...やはり残したのは良くなかったか」
渡邉 LP 3300→2300
「じわじわ削るとしよう、ターンエンドだ」
「エンドフェイズに[霊峰]の効果を発動、デッキトップの[ダンディ・ライオン]を墓地に送り、綿毛トークン2体を特殊召喚する!」
「またそいつらか...」
[綿毛トークン] DEF 0
[綿毛トークン] DEF 0
融合使い 手札:4枚 LP 8000
モンスター/ «цпкпошп» DEF ?
/ «цпкпошп» ATK ?
魔法・罠 / なし
「俺のターン、«цпкпошп»を発動。手札の«цпкпошп»を捨てデッキから«цпкпошп»を特殊召喚!」
«цпкпошп» ATK ?
「墓地に送られた«цпкпошп»の効果で特殊召喚」
«цпкпошп» DEF ?
エクシーズ使い LP 6000→5000
「1000...デメリット効果か...?」
「関係ない、«цпкпошп»を召喚。«цпкпошп»と«цпкпошп»でシンクロを行う。«цпкпошп»をシンクロ召喚!」
«цпкпошп» ATK ?
「«цпкпошп»2体でオーバレイ、«цпкпошп»をエクシーズ召喚!」
«цпкпошп» ATK ?
「«цпкпошп»の効果で1枚ドロー。そして«цпкпошп»の効果発動だ、[
「[
「バトルだ、«цпкпошп»で[綿毛トークン]を破壊する」
「クッ...」
「あとは任せた。«цпкпошп»を守備表示に変更しターンエンドだ」
「[霊峰]の効果を使う...デッキトップは...くっ、植物族では無い、デッキボトムに置く」
「どうした?運も尽きたか、ターンエンドだ」
エクシーズ使い 手札:1枚 LP 5000
モンスター/ «цпкпошп» DEF ?
/ «цпкпошп» ATK ?
魔法・罠 / なし
[ビヨンド・ザ・ホープ]が攻撃力を奪ってくれたおかげで守備力0のトークンでさえ立派な壁とかした
「俺のターン...」
ペンデュラム使いのフィールドには3体のモンスター。前のターンに破壊されたモンスターもペンデュラム召喚可能だが、[ビヨンド・ザ・ホープ]により、攻撃力はほとんど0になっている。一度フィールドのモンスターをリセットする必要が彼にはある
「«цпкпошп»と«цпкпошп»をリリース、«цпкпошп»をアドバンス召喚!」
«цпкпошп» ATK ?
「ここでペンデュラム召喚を行う、いけ!」
«цпкпошп» ATK ?
«цпкпошп» ATK ?
«цпкпошп» ATK ?
「«цпкпошп»の効果発動!貴様の[ビヨンド・ザ・ホープ]の攻撃力を下げる!」
「[デビル・ヒール]だな...」
[No.36 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ] ATK 3000→0
敵の攻撃力を無きものにする効果を持つエクシーズモンスターだが、奇しくも同じ系統の効果により自身も力を失ってしまった
「«цпкпошп»の効果発動、デッキから«цпкпошп»をセットし、そのまま発動!俺の«цпкпошп»がモンスターを戦闘破壊すると相手のエクストラデッキを削るぜ」
「[火竜の住処]だろ、説明はいらん」
「そうか、バトルだ«цпкпошп»で[ビヨンド・ザ・ホープ]に攻撃だ!」
渡邉のエクストラデッキは残り3枚。モンスターは1体しか存在しないため、この攻撃モンスターが[火竜の住処]の効果を適用されているはずだ。これを通せばメインデッキのみで戦うことになり、手札もライフ残り少ない。しかしここは通すしかないようだ
「ライフより先にエクストラデッキが無くなったな?」
「まだ...俺のライフは、残っている...っ!」
「...«цпкпошп»で[綿毛トークン]に攻撃だ!」
[ビヨンド・ザ・ホープ]が盾になったお陰で[スピリット・バリア]が機能し、ダメージは無かった。[綿毛トークン]も同様に攻撃を凌ぐ役割は果たした。だがペンデュラムモンスターは次は渡邉本人に牙を向く
「«цпкпошп»でダイレクトアタックだ!」
「リバースカード、[ドレインシールド]!その攻撃を無効にし、その攻撃力分だけ俺のライフを回復する!」
「チッ!小癪な手をっ!」
渡邉 LP 2300→5300
「だったら残りを受けろ!«цпкпошп»でダイレクトアタック!」
「うっ!グワァ!?」
渡邉 LP 5300→2300
「まだ粘るか...いい加減にくたばったらどうだ!」
「ハァハァ...その気は毛頭もない!」
「チッ...«цпкпошп»を守備表示に変更してターンエンドだ」
「エンド...フェイズ![霊峰]の効果を発動!デッキトップの[森羅の姫芽君 スプラウト]を墓地に送る。そして[スプラウト]の効果を発動!指定したレベルにし、墓地から特殊召喚させる。俺は...レベル4の[スプラウト]を特殊召喚!」
[森羅の姫芽君 スプラウト] ☆ 1→4
「まだ続けるつもりか...ターンエンドだ」
ペンデュラム使い 手札:2枚 LP 7100
モンスター/ «цпкпошп» DEF ?
/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» ATK ?
魔法・罠 / リバース1枚
スケール / «цпкпошп»(?)
/ «цпкпошп»(?)
毎回5ターン連続で相手に渡すため、フィールドは荒らされ尽くしている。植物の底力を魅せ、何度も大型モンスターを林立させてきた渡邉にもそろそろ限界が見えてきた。
だがその青年の瞳にはまだ闘士が宿っている
「俺の...ターンだ!」
カードを引くとそれを少ない手札に加える。引いたカードを確認すると大学の後輩達の顔を思い浮かべた
「フッ...」
(このタイミングでこのカード...村上のような引きだな)
「何がおかしい、さっさとターンを返したらどうだ?」
選択肢は一つしか無い。引いたカードはすぐにディスクに飲み込まれて行った
「[大欲な壺]を発動!除外されている俺の[スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン]と[グリーティー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン]と[アルティミトル・ビシバールキン]をデッキに戻し、1枚ドローする!」
「[火竜の住処]で除外したモンスター...まだ他にギミックがあったのか!」
エクストラデッキを回復させ、手札に新たなカードを迎え入れる。引いたカードは新たなドローカード、思い通りにカードを操れそうだと静かに微笑んだ
「[マジック・プランター]を発動![スピリット・バリア]を墓地に送り、2枚ドロー!」
「自分からそのカードを...!?」
防御札をさらに放棄した。次の相手ターンを乗り切れるかは怪しいが、手札を回復させていく事の方が今は先決らしい
「[フレグランス・ストーム]を発動![スプラウト]を破壊し、1枚ドローする。そしてそのカードが植物ならばさらにドローする!カードは...[
「どうなっているんだ...そのデッキは...?」
「[オフリス・スコーピオ]を通常召喚、そして効果発動!手札のモンスター[ブレイド]を捨て、デッキから[ダーリング・コブラ]を特殊召喚する!」
[
[
「[ダーリング・コブラ]の効果を発動。デッキから融合魔法かフュージョン魔法を手札に加える。俺は[超越融合]を手札に加える」
「来るか...」
「あぁ、2000LP払い、[超越融合]を発動する!俺のフィールド上の[
渡邉 LP 2300→300
[スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン] ATK 2800
「[スターヴ・ヴェノム]の効果を発動!お前の[デビル・ヒール]の攻撃力を貰うぞ...っ!」
「クソ!」
[スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン] ATK 2800→5800
防御札もライフも捨てたプレイ。果たしてその諸刃の戦術はこの
「[スターヴ・ヴェノム]の効果を発動!お前の[
「なに!?」
「し、しまった!」
シンクロ使い LP 3500→2500
儀式使い LP 8000→7000
融合使い LP 8000→7000
エクシーズ使い LP 5000→4000
ペンデュラム使い LP 7100→6100
「これは全員に通るのか...墓地の[超越融合]の効果を発動。このカードを除外し、墓地にある融合素材にしたモンスター2体を特殊召喚する!」
[
[
俺はレベル3の[
[虚空海竜 リヴァイエール] DEF 1600
「[リヴァイエール]だと...?お前のエクストラデッキにはさっき戻したモンスターしか残っていないはずだ!」
「ちゃんとエクストラデッキから除外した。ペンデュラムモンスターの[ダーク・ドリアード]をな」
「...っ!?」
1度目の[火竜の住処]の処理時、[ダーク・ドリアード]の戦闘破壊がトリガーになっていた。無論ペンデュラムモンスターである[ダーク・ドリアード]はエクストラデッキに行き、効果処理の頭数を稼ぎ貢献していたようだ。これで残りのエクストラデッキは2枚
「[リヴァイエール]の効果を発動!除外されている[ジャスミン]を特殊召喚!」
[アロマージ-ジャスミン] DEF 1900
「ここで速攻魔法[地獄の暴走召喚]を発動![ジャスミン]を特殊召喚する!」
「クッ...俺達のモンスターは...」
「お前らは無理だな。ペンデュラム使いに至ってはモンスターゾーンが埋まっている」
「...チッ!」
[アロマージ-ジャスミン] DEF 1900
[アロマージ-ジャスミン] DEF 1900
「手札の[アンゼリカ]の効果を発動。墓地の[ベルガモット]の攻撃力分ライフを回復する!」
渡邉 LP 300→2700
「[ジャスミン]の効果をチェーン発動する。デッキから3枚ドローする!」
手札は新たな3枚になった
「バトルフェイズだ、[スターヴ・ヴェノム]でお前の«цпкпошп»に攻撃だ!」
「クッ...貴様ァ!」
紫毒の龍が«цпкпошп»を穿つ。全く未知のモンスターのステータスを奪い、それがまた未知のステータスのモンスターを倒す。シンクロ使いには既に多大な戦闘ダメージを与えており、どうやら彼にはこの戦闘は望ましいものではなさそうだ。与えたダメージがそう語っていた
LP 2500→0
シンクロ使いLOSE
「グ、ググ...」
「お、おい!...貴様、やってくれたな...」
「ふぅ...やっと1人か」
4巡目にして初の脱落者が出た。無論それは敵の1人であり、渡邉の負担は減った。ただし胸をなで下ろすにはまだ早い。次の自分のターンを迎えるために今出来ることをしておく、それに変わりはない。さらに残りメインデッキは...12枚。渡邉に時間はあまり残されていない
「カードを3枚セットしてターンエンドだ」
渡邉 手札:0枚 LP 2700
モンスター/ [スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン] ATK 2800
/ [虚空海竜 リヴァイエール] DEF 1600
/ [アロマージ・ジャスミン] DEF 1900
/ [アロマージ・ジャスミン] DEF 1900
/ [アロマージ・ジャスミン] DEF 1900
魔法・罠 / リバース3枚
フィールド/ [森羅の霊峰]
「...俺のターンか、ドロー」
シンクロ使いのターンを通過し、儀式使いにターンが回った。
「«цпкпошп»を召喚、効果によりデッキから«цпкпошп»を手札に加える。そして«цпкпошп»を発動!手札の«цпкпошп»とフィールドの«цпкпошп»をリリースし、«цпкпошп»を儀式召喚!」
«цпкпошп» DEF ?
「«цпкпошп»の効果により墓地のこのカードを除外し、リリースした«цпкпошп»を手札に戻す。エンドフェイズに入る、«цпкпошп»の効果で2枚ドローし、1枚捨てる」
「...リバースカード、[神の恵]、[強欲な瓶]を発動!墓地の[アロマージ-アンゼリカ]、[コピー・プラント]、[大欲な壺]、[貪欲な壺]、[死者蘇生]をデッキに戻して1枚ドローする!さらに[神の恵]の効果を発動、俺がドローする度に500LP回復する!」
渡邉 LP 2700→3200
「チッ、また回復か」
「[ジャスミン]の効果を忘れたか?俺のLPが回復したため3体の[ジャスミン]の効果が発動する!デッキから3枚ドロー![神の恵]の効果でさらにライフを回復する!」
渡邉 LP 3200→3700→4200
[神の恵]の回復効果はチェーンブロックを作らない。そのため強制効果である[アロマージ]達に阻害されることなくライフアドバンテージを稼ぎ続けることが可能になる。ここで再び渡邉はライフと手札が整い始めた
「チッ...ターンエンドだ」
儀式使い 手札:3枚 LP 7000
モンスター/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» DEF ?
魔法・罠 / なし
「俺のターン...まずは1000バーンだ!」
「ググ...しつこい奴だな...」
渡邉 LP 4200→3200
「バトルだ、«цпкпошп»で[リヴァイエール]に攻撃!」
「グ、グゥ...」
渡邉 LP 3200→1800
「ハァ...ハァ、危なかったな」
「ふん、ターンエンドだ」
「俺の[霊峰]の効果だ...デッキトップの、[フラポット]を墓地に送る!そして効果を発動、デッキから1枚ドローし、手札から1枚デッキトップに戻す。さらに[神の恵]の効果により500LP回復し、[ジャスミン]の効果で3枚ドローする!」
[神の恵]を起動させることによって[ジャスミン]のドロー効果も同時に起動する。ライフと手札を得ようとするが、ここで儀式使いが久しく相手ターンに動いた
「1体は止めさせてもらう。手札の«цпкпошп»の効果を発動!手札の«цпкпошп»を捨て、最後の[ジャスミン]の効果を無効にして破壊する!」
「クッ...だが2枚ドローだ!」
渡邉 LP 1800→2300→2800→3300
「そして手札から«цпкпошп»が墓地に送られたため、俺の«цпкпошп»もエンドフェイズに効果を発動する。墓地の«цпкпошп»を手札に戻す」
「やはり[サフィラ]だな...光属性の儀式デッキか...」
[竜姫神 サフィラ]。黒川も武神と組み合わせて使用している儀式モンスターだ。その性質上、個々の能力よりも他テーマと合わせ、複合的に使用されがちなカードだ。合わせたテーマが
「...俺はターンエンドだ」
融合使い 手札:5枚 LP 7000
モンスター/ «цпкпошп» DEF ?
/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» ATK ?
魔法・罠 / なし
「俺のターン、まずは«цпкпошп»を発動。ORUを2つ取り除き2枚ドローする」
「«цпкпошп»を召喚、効果により手札から«цпкпошп»を特殊召喚!」
«цпкпошп» DEF ?
«цпкпошп» DEF ?
「«цпкпошп»の効果によりドロー。そして«цпкпошп»と«цпкпошп»でオーバーレイ、«цпкпошп»をエクシーズ召喚!」
«цпкпошп» ATK ?
「さらに、«цпкпошп»と«цпкпошп»でオーバレイ!」
「なに...エクシーズモンスター2体で...?」
「«цпкпошп»をエクシーズ召喚!」
«цпкпошп» ATK ?
「«цпкпошп»の効果発動!ORUの種類までエクストラデッキからNo.モンスターを特殊召喚する!」
「たしか...[ホープ・カイザー]だったか?」
«цпкпошп» ATK ?
«цпкпошп» ATK ?
「バトルだ、«цпкпошп»で[ジャスミン]に攻撃!」
「くっ...リバースカード、[デストラクト・ポーション]![スターヴ・ヴェノム]を破壊し、その攻撃力分ライフを回復する!」
「なに...っ!しまった!」
渡邉 LP 3300→6100
敵の攻撃宣言に触発されたのは[ジャスミン]ではなく紫龍だった。融合モンスターを糧にライフを得ると、その紫龍の毒は道ずれを求めた
「破壊された[スターヴ・ヴェノム]と2体の[ジャスミン]の効果を発動!相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター全てを破壊する!そして2枚ドロー!」
強力な墓地効果により多勢の不利を補いたい渡邉。それをトリガーに儀式使いも墓地にて効果を発動する
「墓地の«цпкпошп»の効果を使う!俺のフィールド上の光属性の儀式モンスターを破壊から免れる!」
「だったら...お前らのモンスター全部をもらう!」
ペンデュラム使いから5体、エクシーズ使いからは4体のモンスターが被害にあった。ペンデュラム召喚があるためペンデュラム使いはさほどの痛手だが、エクシーズ使いにとっては大打撃を与えたと言える。さらに[神の恵]の恩恵を受けた
渡邉 LP 6100→6600→7100
「チッ...カードを1枚セットしてターンエンドだ」
エクシーズ使い 手札1枚 LP 5000
モンスター/ なし
魔法・罠 / リバース1枚
「俺のターンだな。ったく、今度は俺の場にモンスターがいないじゃねえか?」
「...」
「ハッ!リバースカード、«цпкпошп»を発動!デッキから«цпкпошп»2体をエクストラデッキに置く。そしてペンデュラム召喚だ、行け!」
«цпкпошп» ATK ?
«цпкпошп» ATK ?
«цпкпошп» ATK ?
«цпкпошп» ATK ?
«цпкпошп» ATK ?
「2体の«цпкпошп»の効果を発動!デッキから«цпкпошп»と«цпкпошп»をセットする」
「2体目の[ビック・スター]を持ってきたか...っ!」
「セットした«цпкпошп»を発動。貴様の[ジャスミン]を破壊する」
「くそ...」
「まだだ、もう1枚の«цпкпошп»を発動。もう1体の[ジャスミン]を破壊する!」
渡邉のフィールドにモンスターはいなくなった。対するペンデュラム使いのフィールドにはまだ5体のモンスターが残っていた。残り貧弱なライフはある程度回復できたが、そのフィールドは安心できるものではなかった
「バトルだ、«цпкпошп»でダイレクトアタック!」
「手札の[
[
「...だったら、«цпкпошп»て[セラセニアント]に攻撃だ!」
「まだだ、手札の[工作列車 シグナル・レッド]の効果を発動する。特殊召喚し、このモンスターと戦闘してもらう」
「チィ...っ!」
[工作列車 シグナル・レッド] DEF 1300
「...«цпкпошп»で[シグナル・レッド]に攻撃だ」
「[シグナル・レッド]はこの戦闘では破壊されない」
「しつこい奴め...っ!だったら2体目の«цпкпошп»で[シグナル・レッド]に攻撃だ!」
「手札の[ジュラゲド]の効果を発動。特殊召喚し、1000LP回復する」
「チッ!」
渡邉 LP 7100→8100
手札誘発を繰り返し使用し、ライフを守った。そしてとうとうそのライフは初期ライフを超えた。それを見ると相手は苛立ちを隠せず、荒々しいプレイングに変わっていた。対する渡邉は冷静にカードを処理していた
「いい加減にしろ!«цпкпошп»で[シグナル・レッド]に攻撃続行!«цпкпошп»で[ジュラゲド]に攻撃、«цпкпошп»で[セラセニアント]に攻撃だ!」
「[セラセニアント]の効果を発動する。ダメージ計算後、戦闘した相手モンスターを破壊する」
「これでやっとモンスターがいなくなったな!«цпкпошп»で...」
「まて。[セラセニアント]の破壊された時の効果を発動。デッキから[プレデター・プランツ]を手札に加える」
手札は6枚。手札から送り出したモンスター達の穴を埋めるようにサーチ効果が輝いて見えた。ただし、残りの一撃はも割らざるを得なかった
「«цпкпошп»でダイレクトアタックだ!!」
「クゥ...これくらい...」
渡邉 LP 8100→5100
「ターンエンドだ...いい加減にくたばりやがれ」
「悪いがそのつもりは無い。[霊峰]の効果を発動!デッキトップは[森羅の神芽 スプラウト]、墓地に送る。そして[スプラウト]の効果でデッキからレベル1の植物族モンスター、[コピー・プラント]を特殊召喚する!」
[コピー・プラント] DEF 0
「チッ...ターンエンドだ」
ペンデュラム使い 手札:2枚 LP 6100
モンスター/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» ATK ?
魔法・罠 / なし
スケール / «цпкпошп»(?)
/ «цпкпошп»(?)
「俺のターン、ドロー![神の恵]の効果でライフを回復する」
渡邉 LP 5100→5600
このターンも場にモンスターは残っていなかった。前のターンより手札は多く、対して敵の数は減った。
ただし、残りデッキは7枚。デッキ切れが見えてきた
「[貪欲な壺]を発動。墓地の[シグナル・レッド]、[ブレイド]、[ピース]、[ジュラゲド]、[姫芽君]をデッキに戻して2ドロー!」
渡邉 LP 5600→6100
「[大欲な壺]を発動。除外されている[ウリア]、[ダイガスタ・エメラル]、[エンシェント・フェアリー・ドラゴン]をエクストラデッキに戻し、1枚ドロー」
渡邉 LP 6100→6600
「[プレデター・プランター]を発動。墓地の[セラセニアント]を特殊召喚する」
[
「[超融合]を発動!俺の場の[
「そ、そのカードはっ!?」
「飢えた牙持つ毒龍よ。奈落へ誘う香しき花よ。今一つとなりて、思いのままにすべてを貪れ!融合召喚![グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン]!」
[グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン] ATK 3300
「効果を発動。お前の[デビル・ヒール]の攻撃力を0にし、効果を無効にする!」
「く、くそ...」
「まだだぞ。[死者蘇生]を発動。墓地の[レギア]を特殊召喚する」
[森羅の仙樹 レギア] ATK 2800
「このタイミングで[レギア]だと...」
「忘れたか、[コピー・プラント]の効果を発動。[レギア]と同じレベルになる」
[コピー・プラント] ☆1→8
「エクシーズ召喚か...っ!」
「残念だが違う、俺はレベル8の[森羅の仙樹 レギア]にレベル8の[コピー・プラント]をマイナスチューニング!
[究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン] ATK 0→9000
「しまった...そいつをエクストラデッキに戻していたんだったな!」
「多勢なんだ、相当な攻撃力になると思ってな」
計5人のプレイヤーがそれぞれのフィールドを持っているため、必然的に[ビシバールキン]の攻撃力は凄まじいものになる。[スターヴ・ヴェノム]の効果により荒らしてしまったが、効果を受けない融合モンスターと、破壊体制で守った儀式モンスター。さらに復活したペンデュラムモンスターが残っているため、モンスターの数は合計9体になる。
「バトルだ、[ビシバールキン]でお前の«цпкпошп»に攻撃だ!”
「く、クソォ!!」
LP 6100→0
ペンデュラム使いLOSE
ここで二人目の脱落者。足止めは知らない間に敵の排除に変わっていた
「[グリーディー・ヴェノム]でお前の«цпкпошп»に攻撃だ!」
次に狙った者は融合使い。守備表示であるため戦闘ダメージは望めず、さらにそのモンスターにはリクルート効果がある
「くっ!破壊された«цпкпошп»の効果発動!デッキから«цпкпошп»を特殊召喚する!」
«цпкпошп» ATK ?
「あと3人...カードを2枚セットしてターンエンドだ」
渡邉 手札:2枚 LP 6600
モンスター/ [グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン] ATK 3300
/ [究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン] ATK 5000
魔法・罠 / [神の恵]
/ リバース2枚
フィールド/ [森羅の霊峰]
「俺のターン...そろそろ終わりにしよう、«цпкпошп»を攻撃表示に変更。バトルだ!«цпкпошп»で[ビシバールキン]に攻撃だ!」
渡邉の予想通り、儀式使いの新たな儀式モンスターが[セフィラ]だとすると攻撃力は到底届かない。あえての攻撃宣言は渡邉の推理に赤丸を付けているようなものだった
「やはり[オネスト]は握っていたか、手札の[シグナル・レッド]の効果を発動。さぁ、戦闘してもらうぞ」
「ま、またそいつか!」
[工作列車 シグナル・レッド] DEF 1300
墓地からデッキにカードを戻し、ドロー。この処理は残りデッキが少なければ少ないほど顔ぶれは変わらなくなる。
「«цпкпошп»で[シグナル・レッド]に攻撃だ...」
「説明はいらないな?この戦闘では破壊されない」
「チッ...«цпкпошп»で[シグナル・レッド]に攻撃だ」
「破壊される」
「...カードを1枚セット。エンドフェイズに«цпкпошп»の効果で墓地の«цпкпошп»を手札に加える!」
「...」
([オネスト]を回収し続けられては戦闘破壊は無理そうだなて...)
「...エンドフェイズに[霊峰]の効果を発動する。デッキトップは[ブレイド]...墓地に送り、効果で手札に加える」
残りデッキは墓地から戻したモンスターがほとんどだ。デッキトップからは必然的にモンスター達が落とされていく
儀式使い 手札:4枚 LP 7000
モンスター/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» DEF ?
魔法・罠 / リバース1枚
「俺のターン...手札から«цпкпошп»を発動!フィールドの«цпкпошп»と手札の«цпкпошп»3体を融合させる!」
「4体融合...!」
「現れろ«цпкпошп»!」
«цпкпошп» ATK ?
「だが...そろそろ来ると思っていた。リバースカード、[ブービー・トラップE]!手札を1枚捨て、墓地の[スピリット・バリア]をセットする!」
「くっ...!」
「そのまま発動するが、どうする?」
「ち、畜生が!«цпкпошп»を発動!手札を捨て、デッキから«цпкпошп»をセットする!」
4体のモンスターを素材にする
「...そしてターンエンドだ...っ!」
融合使い LP 7000→2500
「[パワー・ボンド]だったのか...考えただけで冷や冷やするな。[霊峰]の効果を発動する。デッキトップは...[ピース]、墓地に送る。効果で墓地から[ジャスミン]を特殊召喚する」
[アロマージ-ジャスミン] DEF 1900
融合使い 手札:0枚 LP 2500
モンスター/ «цпкпошп» ATK ?
魔法・罠 / リバース1枚
「俺のターン!«цпкпошп»を召喚。そして手札から«цпкпошп»を発動、墓地に«цпкпошп»を特殊召喚する!」
«цпкпошп» ATK ?
«цпкпошп» DEF ?
「«цпкпошп»2体でオーバレイ、«цпкпошп»をエクシーズ召喚!」
«цпкпошп» ATK ?
「«цпкпошп»の効果でドロー。さらに手札から«цпкпошп»を発動!«цпкпошп»をランクアップさせる!」
「ここでランクアップか...」
「現れよ、«цпкпошп»!」
«цпкпошп» ATK ?
「«цпкпошп»の効果発動![グリーディー・ヴェノム]を自身のORUにする!」
「ランクアップということは...[
[フュージョン・ドラゴン]は破壊されると敵を道ずれにする効果がある。[グリーディー・ヴェノム]も同じく、さらに自身の蘇生効果も持つ。[
「...手札から«цпкпошп»を発動する![ビシバールキン]を除外し、俺は1枚ドローする!」
「ならば...[ビシバールキン]の効果を発動!お互いのフィールドに同じ数の[邪眼神トークン]を特殊召喚する」
渡邉のフィールドには3体分の空きがある。それよりもゆとりのあるプレイヤーもいるが、それぞれのプレイヤーのフィールドに[邪眼神トークン]が3体ずつ特殊召喚された
[邪眼神トークン] DEF 0
[邪眼神トークン] DEF 0
[邪眼神トークン] DEF 0
対象をとる除去カードを前に置き土産を置くことしか出来なかった究極幻神。その効果は自身の攻撃力を上げるためのものだが、肝心の本人がいなくなってしまったため、壁を林立させただけだった
「トークンか...バトルだ、«цпкпошп»で[ジャスミン]に攻撃!」
「リバースカード、[強欲な瓶]を発動。墓地の[貪欲な壺]、[死者蘇生]、[ゴヨウ・ディフェンダー]3体をデッキに戻してドロー。[神の恵]の効果で500LP回復する。そして[ジャスミン]の効果でドロー!さらに[神の恵]で500LP回復だ!」
渡邉 LP 6600→7100→7600
「しつこい奴め...俺はターンエンドだ」
「まて、俺も[霊峰]の効果を発動する。デッキトップは...姫芽君の[スプラウト]だ、墓地に送る。そして効果でレベルを4にして墓地から特殊召喚する!」
[森羅の姫芽君 スプラウト] DEF 100 ☆1→4
「さっきから何度も同じモンスターばかりだな...ターンエンドだ」
エクシーズ使い 手札:1枚 LP 4000
モンスター/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» DEF ?
/ «цпкпошп» DEF ?
/ «цпкпошп» DEF ?
魔法・罠 / なし
「俺が出したモンスターも«цпкпошп»表示になるのか...ドロー」
渡邉 LP 7600→8100
「さて...まずは手札の[ブレイド]を墓地に送り、墓地から[にん人]を特殊召喚する」
[にん人] DEF 0
「俺はレベル4の[にん人]と[森羅の姫芽君 スプラウト]2体でオーバレイ、エクシーズ召喚!現れろ[ダイガスタ・エメラル]!」
[ダイガスタ・エメラル] ATK 1800
「効果を発動。墓地の[クェーサー・ドラゴン]、[
渡邉 LP 8100→8600
「まさか...貴様エクストラデッキに戻してメインデッキを圧縮しているのか...っ!?」
「そんな残り少ないデッキでだと?」
「欲しくてたまらないカードがあるんだよ」
残りデッキは5枚、手札は4枚。先程から戻したカードは[霊峰]により墓地に送られている。そのためデッキに残るカードはまだこの
「制限カードなのによく使うな。[貪欲な壺]を発動。墓地の[
渡邉 LP8600→9100
「一体...何が狙いだ!?」
「なら見せてやろう。[邪眼神トークン]3体をリリース!」
「な...っ!今度はなんだ![ウリア]の次は[ラビエル]かっ!?」
[邪眼神トークン]は悪魔族。聖帝の構内大会では城ヶ崎が同じ方法で[ラビエル]を召喚していた。当然同じ大学の生徒であり、城ヶ崎の友人でもある渡邉はその
だが、それは今の彼には関係のない事だ
「[ラーの翼神竜]をアドバンス召喚!」
「か、神のカードだと...っ!」
[ラーの翼神竜] ATK ?
「もちろん効果を使う、俺のLPを100になるように払い、その数値分の攻撃力にさせる!」
渡邉 LP9100→100
[ラーの翼神竜] ATK ?→9000
長い
「残りのデッキを削って...挙句にライフまで捨てて...そこまでして狙っていたのはそいつだと...?」
「舐めやがって...どんなに攻撃力があろうと!そいつは自身の効果のせいで破壊効果が使えない!俺らのモンスターを一体ずつ戦闘破壊していくつもりか!?」
「...ふっ、たとえそれが出来てもそれまでにデッキが持つのか?」
黒服達は各々神を侮蔑する
渡邉に気にする様子も無く、
「神を侮辱するのか?[死者蘇生]を発動...これも3回目だな、墓地の[レッド・リゾネーター]を特殊召喚する」
[レッド・リゾネーター] ATK 600
「そ、そいつは...いつの間に...」
「[超融合]のコストだ。効果を発動、[ラーの翼神竜]の攻撃力分ライフを回復する」
渡邉 LP 100→9100
段々と敵の顔色が悪くなっていく
最初は5人でこいつに挑んでいたはず...と
五連続のターンにより、何度も何度も渡邉の築きあげたフィールドは蹂躙され、痛みを味わい続けてきた。気づけば敵は2人倒れ、渡邉のライフは9000を越え、何体目かわからない大型モンスターを召喚した。絶望に近い心境だろう
「[ラー]の効果を発動。1000LP払い、お前の[
「く、くそ...!」
渡邉 LP 9100→8100
「神はお怒りのようだ2000LP払う。お前の儀式モンスター2体も破壊だ!」
「グググ...!」
民の言葉に、神は憤怒を隠さない。ターン1でない破壊効果が壁を薙ぎ払っていく。もし神の逆鱗に触れていなくとも、[ラー]の独壇場になる事は変わらないだろう
渡邉8100→6100
「バトルだ、[ラーの翼神竜]でお前の[
「う、あ...だ、誰が[ラーの翼神竜]を...使うなんて...」
「言わなかっか?俺のデッキは”アロマ植物神ラー”だと...いささか無理があるか」
「くそがァァ!!」
LP4000→0
エクシーズ使いLOSE
「[レッド・リゾネーター]と[ダイガスタ・エメラル]でお前の[邪眼神トークン]に攻撃」
「...別に必要ない」
低攻撃力の[レッド・リゾネーター]すらも攻撃に参加させ、余ったトークンの処理を始めた。[スピリット・バリア]があるからこそのプレイングであり、儀式使いのトークンを2体処理するとエンドフェイズに移行した
「あと2人...カードを1枚セットしてターンエンドだ」
渡邉 手札:2枚 LP6100
モンスター/ [ラーの翼神竜] ATK 9000
/ [ダイガスタ・エメラル] ATK 1800
/ [レッド・リゾネーター] ATK 600
魔法・罠 / [神の恵]
/ [スピリットバリア]
/ リバース1枚
フィールド/ [森羅の霊峰]
「俺のターン...っ!«цпкпошп»を召喚!効果で...[デモンズ・チェーン]を発動。攻撃も許さない」
「あ...く、くそが...カードを1枚セットしてターンエンドだ」
儀式使い 手札:3枚 LP 7000
モンスター/ «цпкпошп» ATK ?
魔法・罠 / リバース2枚
「何やってやがる!俺のターンドロー...っ!」
「いいカードは引けたか?」
「なめやがって...«цпкпошп»を発動!墓地の«цпкпошп»5枚を戻して2枚ドロー!...っ!これで終わりだ、«цпкпошп»を発動!墓地の«цпкпошп»4体を除外し、«цпкпошп»を融合召喚!!」
«цпкпошп» ATK ?
「さらに«цпкпошп»を発動。バトルだ!«цпкпошп»で[ラーの翼神竜]に攻撃!」
「手札の[ジュラゲド]の効果を発動。特殊召喚する!」
渡邉 LP 6100→7100
[ジュラゲド] ATK 1700
「...だからなんだ!«цпкпошп»で、[ラーの翼神竜]に攻撃を続行!ダメステに«цпкпошп»を発動させる!」
「ならチェーンして[ジュラゲド]の効果を発動。リリースし、[ラーの翼神竜]の攻撃力を1000ポイントアップさせる!」
「...チッ!」
[ラーの翼神竜] ATK 9000→10000
「[リミッター解除]に今度は[
「黙れ!」
融合使い LP 2500→1600
敵は教えてはくれなかったが、ダメージで正解だとわかる。[ジュラゲド]の効果をダメージステップに使用した事により、神を前に逃げ出すことすら出来ずに、破壊されてしまった
「破壊された«цпкпошп»の効果だ、墓地から«цпкпошп»を特殊召喚する!」
«цпкпошп» ATK ?→?
「«цпкпошп»で...[ダイガスタ・エメラル]に攻撃だ!」
「通す」
「...チッ!ターンエンドだ!」
融合 手札:0枚 LP 1600
モンスター/ «цпкпошп» ATK ?
/ «цпкпошп» DEF ?
/ «цпкпошп» DEF ?
魔法・罠 / なし
「俺のターンドロー、[神の恵]で500LP回復する」
渡邉 LP 7100→7600
「さて、本物の神がいるんだ、恵はもう要らないな。[神の恵]と[スピリットバリア]と[デモンズチェーン]を墓地に送る!」
「まさか...2回目だと!?」
「[神炎皇ウリア]を特殊召喚!!」
[神炎皇 ウリア] ATK 0→9000
「な、なんだと...」
「最後は神様がおさめてくれるそうだ、[ラーの翼神竜]の効果を発動。お前の«цпкпошп»を破壊する!」
「う、うそだ...」
渡邉 LP 7600→6600
「ついでだ、[ウリア]の効果を発動。お前の場のセットカードを破壊する」
「...うそだ」
「いいやバトルだ、[ウリア]でお前の«цпкпошп»に攻撃!”ハイパー・ブレス”!!」
「う、わあああ!!」
LP 1600→0
融合使いLOSE
「次はお前だ、[ラーの翼神竜]でダイレクトアタック!”ゴッド・ブレイズ・キャノン”!!」
「まさか...お前が”希望”だったのか...?」
LP 7000→0
儀式使いLOSE
ーーー
ーー
ー
ドサッと目の前で最後の敵が倒れた
渡邉が勝利し、敵は敗北した。それだけの事
「...ハッ、ハァハァ...ふぅ」
長い
「か、勝てたか...いや、敵のプレイングミスも多かった。5人だと油断していたのか...?」
何がともあれ5人を相手に勝利することが出来た。ポケットの中の端末を手に取る。少し操作するとすぐにしまい、椅子を引くことなく乱暴に机に腰掛けた
「今回の勝利は...聖帝での
渡邉の脳内には聖帝での様々な出会いや体験。聖帝の生徒達は皆自分のスタイルを持ち、自分の
「優勝など興味無かったが...やはり参加してよかったな...」
「ハァハァ...そうだ!早く皆木達の元にっ!」
机から離れるとデッキを元に戻し、気絶している黒服を跨いで部屋を移動する。しかし、まだ部屋を出るわけには行けない問題を見つけてしまった
「お、お前なんでここに...?」
辛くも勝利ですね。[
〜おまけ〜
時は遡り、一週間前。構内大会の様子
時刻はもう少しで12時に差し掛かるところ、渡邉はいた
「...」
「あれ?渡邉君じゃないか、随分早いんだね」
「ん?...あぁ、齋藤か。なんだお前こそ早いな」
「まぁね。隣いいかい?」
「もちろんだ」
聖帝の4年生。学部は違くとも
「楽しみだね!オレらは特に今年しか参加できないから悔いのないようにしないと!」
「あぁ、その通りだな」
「でも渡邉君が珍しいね?大会とか1番とかには興味ないかと思ってたよ」
「まぁ、確かに俺自身はそういうのにあまり興味ないが...」
明るく饒舌な青年と、冷静で口数の少ない強面の2人。彼らは対照的であるが、齋藤の真っ直ぐな疑問が、昨日今日知り合った関係では無いことを物語っていた。少し口ごもると渡邉はレスポンスに励む
「その...
「なるほど。でもやっぱり色んな子と
「...あぁ、数少ない趣味だしな」
少し恥ずかしそうに話す渡邉。彼がここまで素直に心境を話すことは珍しく、その2人の元に新たな4年生が現れた
「おう?齋藤に渡邉じゃねえぇか!ガッハッハッ!お前さん達早い到着じゃねえか!」
新たな強面の男がジャージ姿で現れた。首に巻いたタオルで汗を拭い、遠巻きから齋藤達に声をかけてきた
「やぁ早乙女君。また家から走って来たのかい?」
「おう!ただまぁ予定よりも随分早く着いちまってな」
「...相変わらず体力が有り余っているんだな」
「ガッハッハッ!どうだ、渡邉?お前さんさえ良ければいつでも鍛えてやるぞ!?折角良い筋肉を持っているんだからな!」
「また今度な」
「連れないな!よっと」
早乙女も齋藤の隣に位置取り、3人仲良く会話を続けた。13時に開会式が始まるため、まだまだ時間は残っている
ーーー
ーー
ー
「ウチの喫茶店さ、外に灰皿置いてるんだけど。バイト中それの水変えに行く時毎回ひどい匂いでさ...タバコ吸わないけど美味しいのかね?」
「確かにな...灰皿は見た目も匂いも酷いな」
「俺は村上から1本もらったがな!香りのイイヤツやハッカのヤツやら色々あるらしいな!だが喫煙所は確かにひどい匂いだったな!」
「へぇー、オレも吸ってみようかな?」
「止めておけ、その村上は日に日に量が増えてると嘆いていたぞ」
「ガッハッハッ!何事も程々かいいってことだな!」
「おや?噂をすれば村上君がガールフレンドと一緒にいるよ」
「おお!村上!!今来たのかー!?」
「あ、早乙女さん...おはようございます」
「おう!特別枠!期待してるぞ!!」
「は、はい...」
遠巻きから慎也と早乙女の会話をするが、慎也は明らかに苦笑いだった
「村上さん?どうしました?」
「いや...あの4年生組、なんで花壇見つめながら会話してるんだろうって...」
「あ、渡邉君。この花なんていいんじゃない?」
「コスモスか...最盛期には少し早いが状態もいいな...」
「お前さん、もしかして押し花メインで今日来たんじゃないだろうな!?」
「...時間が丁度いいから早く来ただけだ。もちろんメインは構内大会だ」
ぶっちゃけどうですか?
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読みたいからやめて欲しくない
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読みたいけど無くなったら読まない
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普通
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無くてもいい
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読むのが億劫