遊戯王が当たり前?→ならプロデュエリストになる!   作:v!sion

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パック買いました。バジェ楽しいですね。結局餅カエル出ますけど...もっちー!!




第二十四話 非情なる一撃

「Cブロック開始からまだ数分しか経っていませんが...はやくもフィールドに変化が現れていますね!」

 

Cブロックの初戦は先攻で制圧する者と長期戦の準備を始める者で綺麗に分かれた。どちらにせよこの調子だとCブロックの優勝者が決まるのにかなりの時間を要しそうだ

 

「すっごいぶん回してる人いるねー」

「楠さん...BF(ブラックフェザー)であのフィールドは厳しいのでは?」

「知樹なら大丈夫でしょ!」

「私は蛭谷さんの方が心配ですね...」

「いきなり[グレート・マグナス]出されちゃってるわね...」

 

観客席の友に心配される知樹と蛭谷。その当人達はそんな事も知らずに己の実力を発揮するだけだとカードを引く。

 

ーーー

ーー

 

ー東野vs城ヶ崎ー

 

「俺のターンです!...まずは[手札抹殺]を発動!手札を入れ替えます!」

 

「僕は1枚捨てて1枚引くよ」

 

東野は手札で腐っていた[おジャマ・イエロー]を捨て、新しいカードを手札に招いた。手札を入れ替えたのは東野だけでなく。城ヶ崎は5枚のカードを手にした

 

「...よかった![おジャマ・ナイト]と[おジャマ・キング]をリリース!」

 

「なっ!?」

 

「[溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム]を貴方の場に特殊召喚!」

 

    [溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム] ATK 3000

 

「僕のロックを...っ!」

「...すみません!」

 

召喚権の放棄により、モンスターゾーンのロックをかき消す悪魔を用いた。しかし相手に3000もの攻撃力のモンスターを与えてしまい、自らの召喚権も使えなくなるこのモンスターはどのデッキにも入るカードではない。城ヶ崎は何デッキなのだろうか

 

「フィールド魔法[混沌空間]を発動、[闇の誘惑]を発動!2枚ドローして...[地縛神 Ccapac apu(コカパクアプ)]を除外します!」

 

    [混沌空間] カオスカウンター0→1

    

「じ、地縛神...七人衆だったんだね...」

([混沌空間]...カウンター10個もたまるのかな?)

 

「...[忍び寄る闇]を発動ぉ!墓地の闇属性モンスターを2体除外してデッキからレベル4・闇属性モンスターをサーチする!」

 

「う、うん...」

(声でかくなってきたな...)

 

「俺は[デーモンの将星]と[ネクロ・フェイス]を除外するぞ!?」

 

「ね、[ネクロ・フェイス]!?」 

「[ネクロ・フェイス]の効果だ!強制効果でお互いのデッキトップ5枚を除外する!」

 

サーチに割り込み[混沌空間]のカウンターを大量に稼いだ。東野はおジャマモンスター2体。城ヶ崎は...

 

    [混沌空間] カオスカウンター1→9

 

「お前の除外したモンスターはおジャマ2体だけか...俺のモンスターは[デーモンの騎兵]、[ダーク・クリエイター]、[ダーク・グレファー]、[ゾンビ・キャリア]が除外されたぜ?」

 

「...墓地失礼。[手札抹殺]といいどれだけモンスターがいるんだい...というか口調変わってない?」

 

「ケッ...[デーモンの騎兵]をサーチするぜ。墓地の[ヘルウェイ・パトロール]の効果発動だ!除外して手札の攻撃力2000以下の悪魔族モンスターを特殊召喚する!行きな、[デーモンの騎兵]!」

 

    [デーモンの騎兵] ATK 1900

 

    [混沌空間] カオスカウンター9→10

 

「俺の場にデーモンモンスターがいる時[デーモンの将星]は特殊召喚できるぜ!行きな、[デーモンの将星]!」

 

    [デーモンの将星] ATK 2500

 

「この方法で特殊召喚すると場のデーモンを破壊しなければいけねえ...[騎兵]を破壊する」

 

将星と名乗るデーモンの登場。かるい条件で現れたがその横暴な効果に[デーモンの騎兵]が被る。その場を後にした

 

「破壊された[騎兵]の効果発動だ!墓地のデーモンモンスターを特殊召喚する!行きな、[デーモンの巨神]!」

 

      [デーモンの巨神] ATK 2500

 

「随分色々出でくるけど...3000は超えられていないじゃないか...?」

 

「うるせえな、だったらこいつだ装備魔法[堕落(フォーリン・ダウン)]!装備対象のコントロールを得る![ラヴァゴ]を返しな!」

 

「き、君が勝手に送り付けてきたんじゃないかっ!?」

 

城ヶ崎の手札から東野の場、そして最終的に城ヶ崎のフィールドに戻ってきた[ラヴァ・ゴーレム]。スタンバイにコントローラーに1000バーンの効果があるが、やはり攻撃力3000の数字は馬鹿にできない

 

「ついでだ、[混沌空間]の効果発動!カウンターを10個取り除いてレベル10の除外されているモンスターを特殊召喚する!この混沌に満ちた大地を蝕み、魔に抗う愚者共を捻り潰せ!行きな、[地縛神 Ccapac Apu(コカパクアプ)]!」

 

    [地縛神 Ccapac Apu(コカパクアプ)] ATK 3000

 

「バトルだ![ラヴァゴ]と[将星]と[巨神]でダイレクトアタック!死ねぇ!!」

 

合計攻撃力はちょうど8000。余りにも強引なロックの突破と辛辣な扱いに東野は何も言えない。急な性格の変わりようも霞んでしまう絶望感に飲み込まれた...

 

「ひ、ひどいな...せめて地縛神で攻撃してよ...」

 

     8000→5000→2500→0

             東野LOSE

   

 

ーーー

ーー

 

ー楠vs遠山ー

 

「俺のターン。引いたら使おうか、[強欲で貪欲な壺]を発動、2枚ドローするぞ」

「さて...[黒い旋風]を発動、そして[BF(ブラックフェザー)-精鋭のゼプュロス]を通常召喚する」

 

   [BF(ブラックフェザー)-精鋭のゼプュロス] ATK 1600

 

「[旋風]の効果を使わせてもらうが?」

 

「ダメだな、[フレシア]の効果発動!デッキの[底なし落とし穴]を墓地に送りその効果を使う![ゼプュロス]を裏守備にする!」

 

[フレシア]が宣言に呼応し、愛梨のデッキから[底なし落とし穴]のカードを持ってくる。そのカードを光の粒子に変え、自らの体に纏う。その光は今で出来た[ゼプュロス]に向かい、裏に変えそうと輝く

 

「チェーンして速攻魔法[スワローズ・ネスト]を発動する。場の鳥獣族モンスターをリリースして、デッキから同じレベルの鳥獣族モンスターを特殊召喚する![BF(ブラックフェザー)-弔い風のデス]を特殊召喚!」

 

    [BF(ブラックフェザー)-弔い風のデス] ATK 1000

 

[ゼピュロス]は穴に身を預けることなく、上手く仲間と連携し、躱した。場にBF(ブラックフェザー)を維持することに成功したが

 

「[デス]の効果で自身のレベルを...」

 

「何だ躱すのか?なら[強制脱出装置]だ、[デス]を戻せ!」

 

隠されていたカードは少し古めの罠。場にBFがいないとBFは特殊召喚出来きないため、このままだとモンスターゾーンを開けてターンを返すことになりそうだ

 

「さあどうする?突破どころかこのまま返すか?」

 

「いいや、[ワン・フォー・ワン]を発動、手札の[デス]を捨ててデッキからレベル1モンスターを特殊召喚する、[BF(ブラックフェザー)-突風のオロシ]を特殊召喚!」

 

   [BF(ブラックフェザー)-突風のオロシ] DEF 600

 

「くっ...BF(ブラックフェザー)が!」

 

「[BF(ブラックフェザー)-砂塵のハルマッタン]を特殊召喚、効果で[オロシ]のレベルを自身に加算する」

 

 [BF(ブラックフェザー)-砂塵のハルマッタン] ATK 800 ☆2→3

 

「[BF(ブラックフェザー)-黒槍のブラスト]を特殊召喚、墓地の[ゼピュロス]の効果発動、[ブラスト]を手札に戻し、特殊召喚!もう1度[ブラスト]を特殊召喚!さらに[BF(ブラックフェザー)-疾風のゲイル]を特殊召喚!」

 

  [BF(ブラックフェザー)-黒槍のブラスト] ATK 1700

 

  [BF(ブラックフェザー)-精鋭のゼピュロス] ATK 1600

 

  [BF(ブラックフェザー)-疾風のゲイル] ATK 1300

  

「レベル4の[BF(ブラックフェザー)-精鋭のゼピュロス]にレベル1の[BF(ブラックフェザー)-突風のオロシ]をチューニング、シンクロ召喚!現れろ[TG(テッグ・ジーナス) ハイパー・ライブラリアン]!」

 

    [TG(テッグ・ジーナス) ハイパー・ライブラリアン] ATK 2400

 

「レベル3の[BF(ブラックフェザー) 砂塵のハルマッタン]にレベル3の[BF(ブラックフェザー)-疾風のゲイル]をチューニング、闇夜に紛れしその星屑、ここに旋風を巻き起こし、黒き輝きを灯せ!シンクロ召喚!現れろ[BF(ブラックフェザー)-星影のノートゥング]!」

 

  [BF(ブラックフェザー)-星影のノートゥング] ATK 2400

 

「[ラリアン]の効果でドロー、[ノートゥング]の効果で[イグニスター]の攻撃力を800ポイント下げ、相手に800バーンだ。...いい引きだ。[BF(ブラックフェザー)-極北のブリザード]を通常召喚、効果にチェーンして[旋風]の効果でデッキから[オロシ]を手札に加える。[ブリザード]で墓地の[デス]を特殊召喚!」

 

   [BF(ブラックフェザー)-極北のブリザード] ATK 1300

 

   [BF(ブラックフェザー)-弔い風のデス] ATK 1000

 

「[デス]の効果で[デス]自身のレベルを1下げる」

 

   [BF(ブラックフェザー)-弔い風のデス] ☆4→3

 

「[オロシ]を特殊召喚、レベル6の[BF(ブラックフェザー)-星影のノートゥング]にレベル1の[BF(ブラックフェザー)-突風のオロシ]をチューニング、黒き羽を司りて、BF(ブラックフェザー)の名の元に飛翔せよ!BF(ブラックフェザー)に尽力せよ!シンクロ召喚、現れろ[BF(ブラックフェザー) T(テイマー)-漆黒のホーク・ジョー]!」

 

   [BF(ブラックフェザー) T(テイマー)-漆黒のホーク・ジョー] ATK 2600

 

「[ラリアン]でドロー。レベル4の[BF(ブラックフェザー)-黒槍のブラスト]にレベル3の[BF(ブラックフェザー)-弔い風のデス]をチューニング、名刀片手に舞え、黒き千鳥!天を背に、一時の雨より獲物を屠れ!シンクロ召喚、現れろ[A(アサルト) BF(ブラックフェザー)-驟雨のライキリ]!」

 

  [A(アサルト) BF(ブラックフェザー)-驟雨のライキリ] ATK 2600

 

「[ホーク・ジョー]の効果で墓地の[ノートゥング]を特殊召喚!」

 

  [BF(ブラックフェザー)-星影のノートゥング] ATK 2400

 

「[ライキリ]の効果発動!場のBF(ブラックフェザー)の数まで相手フィールド上のカードを破壊する![ブリザード]と[ノートゥング]と[ホーク・ジョー]がいるため3体破壊だ、[イグニスターP(プロミネンス)]を残してすべて破壊する」

 

「クソ...通す...」

 

[ライキリ]の手にする刀に黒い雷が纏う。知樹の場のBF(ブラックフェザー)の数、3回唸る。愛梨の場の[マジェスター]達は斬撃に構えるが、[ライキリ]の一閃を防ぐことは出来ず各々爆散する

 

「くっ!?まさか!」

 

「レベル6の[BF(ブラックフェザー)-星影のノートゥング]にレベル2の[BF(ブラックフェザー)-極北のブリザード]をチューニング、シンクロ召喚!現れろ[クリスタル・ウイング・シンクロ・ドラゴン]!」

 

 [クリスタル・ウイング・シンクロ・ドラゴン] ATK 3000

 

「一応ドロー。バトルだ、[クリスタル・ウイング]で[イグニスターP(プロミネンス)]に攻撃だ!」

 

高レベルモンスター相手にはかなり強い[クリスタル・ウイング・シンクロ・ドラゴン]。BF(ブラックフェザー)の数が足りなくともその龍の攻撃があれば[イグニスター]相手にはそのまま3000ダメージが与えられる。成すすべもなく、[イグニスター]はシンクロ龍に粉砕される

 

愛梨 LP 7200→4200

 

「終わりだ。[ライキリ]と[ホーク・ジョー]でダイレクトアタックだ!」

 

BF(ブラックフェザー)のシンクロ体はそれぞれ天高く飛翔し、愛梨に狙いを定める。愛梨に守る手段は無く全てをその身に傷つけることでしか受け入れられなかった

 

「わ、私がワンキルされるのか!?」

 

この決闘(デュエル)、知樹は1ターンしか使っていない。BF(ブラックフェザー)の猛攻にはあの程度の布陣では対応出来ないということだろう

 

      LP 4200→1600→0

            愛梨LOSE

 

ーーー

ーー

 

ー小鳥遊vs藍原ー

 

「...私のターン」

 

小鳥遊は静かにドロー処理を終え、手札と相手フィールドを交互に見る。そして行動に移す

 

「......フィールド魔法[不知火流 転生の陣]。手札を捨てて除外されてる...[妖刀-不知火]を墓地に戻す...」

 

[妖刀-不知火]は墓地シンクロ効果がある。墓地に送られたターンには使用出来ないが、[転生の陣]は墓地に“戻す“効果。制約には触れていない

 

「...墓地の[妖刀-不知火]の効果...さっきのコストの[不知火-影者]と一緒に除外して...合計レベルのアンデットシンクロモンスターを特殊召喚する...行って[アンデット・スカル・デーモン]」

 

  [アンデット・スカル・デーモン] ATK 2500

 

「...この子のお陰で...私のアンデットモンスターは効果破壊されなくなる...」

 

「破壊体勢っ...?[スカル・デーモン]の素材は[ゾンビ・キャリア]が必要じゃ...」

 

「...[妖刀-不知火]は正規のシンクロ召喚じゃないから...いいの」

 

[アンデット・スカル・デーン]の本来のシンクロ素材は[ゾンビ・キャリア]とアンデットモンスター2体以上。効果とステータスはなかなかだが、出しづらさがネックだ。墓地の[妖刀]を使用することにより消費がかなり抑えられた

 

「...除外された[影者]の効果...除外されている不知火モンスターを特殊召喚する...[転生の陣]があると2体特殊召喚できる...[宮司]と[妖刀]を特殊召喚...」

 

     [不知火の宮司] ATK 1500

 

     [妖刀-不知火] ATK 800

 

「もう...いらない、[アンデッド・ワールド]を発動...皆アンデット...」

 

「あ!」

 

もう[連契]での妨害は不可能だ

 

「...[ライトロード・アサシン ライデン]を通常召喚...効果でデッキトップ2枚墓地に送る...[ゾンビマスター]、[ユニゾンビ]...」

 

「な、なに...その落ち方...」

 

  [ライトロード・アサシン ライデン] ATK 1700

 

「レベル4の[不知火の宮司]と[ライトロード・アサシン ライデン]で...オーバレイ、行って[ライトロード・セイント ミネルバ]」

 

  [ライトロード・セイント ミネルバ] ATK 2000

 

「効果...デッキトップ3枚を墓地に送る...[馬頭鬼]、[ライトロード・ビースト ヴォルフ]、[光の援軍]...」

 

「うっ...」

 

「...[ミネルバ]の効果でドロー...[ヴォルフ]の効果で特殊召喚...」

 

 [ライトロード・ビースト ヴォルフ] ATK 2100

 

「墓地の[馬頭鬼]の効果...除外して墓地のアンデットモンスター特殊召喚...行って[ユニゾンビ]」

 

     [ユニゾンビ] ATK 1300

 

「[ユニゾンビ]の効果...手札を捨てて[妖刀]のレベルを1つ上げる...」

 

     [不知火-妖刀] ☆2→3

     

「...[ユニゾンビ]のもう1つの効果...デッキのアンデットモンスターを墓地に落とし...[ユニゾンビ]のレベルを1つ上げる...」

 

     [ユニゾンビ] ☆3→4

 

「...レベル4の[ライトロード・ビースト ヴォルフ]に...レベル3の[妖刀-不知火]をチューニング...行って[月華竜 ブラック・ローズ]...」

 

    [月華竜 ブラック・ローズ] ATK 2400

 

「[ブラック・ローズ]の効果...[ペトルフィン]を手札に戻す...」

 

「チェーンします![ペトルフィン]をエクストラデッキに戻して...[霊獣使いの長老]と[精霊獣 カンナホーク]を特殊召喚!」

 

    [霊獣使いの長老] DEF 1000

 

    [精霊獣 カンナホーク] DEF 600

 

「...なら墓地の[馬頭鬼]の効果...墓地の[宮司]を特殊召喚...」

 

    [不知火の宮司] ATK 1500

 

「...レベル4の[不知火の宮司]にレベル4の[ユニゾンビ]をチューニング...行って[戦神-不知火]」

 

    [戦神-不知火] ATK 3000

 

「...この子は特殊召喚すると...墓地のアンデットモンスターを除外して...その攻撃力を貰う...[宮司]を除外...」

 

    [戦神-不知火] ATK 3000→4500 

 

「[宮司]が除外されると...相手のモンスターを破壊する...[長老]を破壊...」

 

「くっ...モンスターが...」

 

攻撃力アップ効果に破壊効果がついた。[アンデット・ワールド]がある今は墓地のどのモンスターをも選択出来るが、攻撃力アップよりも効果が噛み合っている[宮司]を選んだようだ 

 

「...バトル。[ミネルバ]で[カンナホーク]に攻撃...」

 

[ユニゾンビ]の効果を使用するとそのターンアンデット族モンスターしか攻撃宣言出来なくなる。便利な効果には制約があるものだが[アンデット・ワールド]がある今、全て攻撃可能だ。アンデットと化した[セイント ミネルバ]が敵の場を開ける

 

「終わりね...[アンデット・スカル・デーモン]と...[ブラック・ローズ]と[戦神]でダイレクトアタック...」

 

その決闘(デュエル)もワンキルで終わった...

 

「...もう終わりなのね」

 

    8000→5500→1000→0

           (ベル)LOSE

        

 

 

ー児島vs高城ー

 

「...もう何人か決着ついたみたいね」

 

「およ?...本当ですね~まあまあ、私たちはゆっくりやりましょうよ~?」

 

児島が視線をフィールドに戻す

 

高城 手札:5枚 LP 7200

 

モンスター/ [マジェスペクター・ユニコーン] ATK 2000

  

     / [マジェスペクター・ユニコーン] ATK 2000

   

     / [マジェスペクター・キャット] DEF 1800

 

     / [マジェスペクター・ラクーン] DEF 900

 

魔法・罠 / [マジェスペクター・スーパーセル]

 

     / リバース3枚

 

「...そうね、ゆっくりね...」

 

こちらもまた絶望感がすぐそこに迫っていた...

 

 




ワンキルのスーパーセールです、スーパー・セルじゃないです


~おまけ~

「そういえば...うん、確かに参加者3年生多いね」

「あら、本当ね」

「うん?...あの人...」

「どうした?また知り合い見つけた??」

「あそこの知樹の相手のオレンジの髪の女の子!カードショップで3vs3やった人じゃない!?」

「...あ、本当ですね!あっちには私が決闘(デュエル)した人もいます!」

「...皆さん大変仲が宜しいようで...」 
(また私がいない時の話ね...)

「...さ、西条も今度都心部のカードショップ行こうか!?」

「そ、そうですよ!皆で、皆で行きましょ!!」

「...ありがとうございます」

(この子不憫ね...)
《西条殿...》

「ん?...慎也!あのキラキラネームの子さ!」
「やめろ」

「学年見てみ!」

「学年?...ってあいつ2年生かよ!?」

「喋り方が大人びいてたので先輩なのかと思ってました...なんだが頭にきました!」

「どしたの?」

「だってあの人!村上さんの事で私に煽ってくるんですもん!しかも後輩だったなんて!」

「そ、そうなんだ...」

「詩織それ本人に言っちゃダメじゃないのかしら」

(俺後輩に何言われたんだろ...)

『殿...』


ぶっちゃけどうですか?

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  • 読みたいけど無くなったら読まない
  • 普通
  • 無くてもいい
  • 読むのが億劫

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