狩人提督、着任ス    作:サバ缶みそ味

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気が付けば9月。水着も終わり、艦娘達の秋グラにチェンジ。
季節も艦娘達も一段と涼しくなりましたね…サンマ漁が近づいてくる‥

*注意‼

この提督たちは一式装備です。「一式装備なんて嫌い」「そんな装備でそれはありえない」という方、ごめんなさい‼

台本形式となっております!

独自展開があります!


63 南の海へ、孫娘提督の依頼

in鎮守府門前

 

天津風「ここが例の鎮守府ね…」

リットリオ「汽車や飛行船に乗って3日以上、随分と遠い所でしたね。」

天津風「おかげでくたくたよ。ささ、司令官に挨拶しに行きましょ」

 

ダダダダダッ

 

天津風「あれ?何の音かしら?」

リットリオ「こちらに近づいて来ているようですが…」

 

 

明石「こらー‼ジンさん‼待ちなさーい‼」プンスカ

ジン「三十六計逃げるに如かず…」ダダダッ

明石「だからあれほど言っているのに、勝手に鎧玉を使って改ニにしないでって言ってるじゃないですか!」コブラツイスト

 

ジン「…まさかあれほどかっこよくなるとは思わなかった…」ググググ

明石「懺悔してもダメです‼」ググググ

木曾改ニ「あ、明石さん…俺はそこまで気にしていないからいんだけど…」アセアセ

北上改ニ「いやー、まさかパワーアップしちゃうなんてビックリだよー」ニシシ

大井「ジンさん‼ついでに私も改ニにして‼」

 

瑞鶴「ジンさん、またやらかしたのね…」ヤレヤレ

明石「今日という今日は反省してもらいますからね!」プンスカ

ジン「…」テヘペロ

明石「テヘペロしてもダメです‼」ヘッドロック

瑞鶴「あっ、明石さん、ちょっと」

明石「瑞鶴さん、止めないでください!今度という今度は懲らしめないと‼」グググ

瑞鶴「明石さん、あれ‼あれを見て‼」

明石「え?」

 

天津風「」( ゚д゚)

リットリオ「」( ゚д゚)

 

明石「あ、ご、ごめんなさい…ええと貴女達は…」アセアセ

天津風「え、えっと…孫娘提督の指令でこちらの鎮守府に着任することになって来たのだけど…」

リットリオ「い、今、お取込み中でしょうか?」

明石「い、いえいえ‼大丈夫ですよ‼確かこの度私達の鎮守府に着任する予定の…」

 

リットリオ「はい、ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦2番艦、リットリオです」ペコリ

天津風「同じく、陽炎型駆逐艦九番艦の天津風です」ペコリ

ジン「!?…アマツ…だと」ピクッ

瑞鶴「?」

 

ソソクサ

 

ジン「‥‥」|д゚)チラッ

北上「ジンさん、なに隠れてるの?」

ジン「…すまん、つい反射的に…」|д゚)チラッ

 

天津風「ええと…あのいかにも怖そうな鎧を着ている人が提督?」

瑞鶴「いいえ、あの人はジンさんって言って提督じゃないけど提督の補佐をしてくれるわ」

木曾「俺達の鎮守府は提督含めあのような鎧を着てる人がいるぞ」

大井「後は…でかい虫とでかい蟹とでかい鳥を飼ってるわね」

リットリオ「でかい動物ですか?興味があります‼」

明石「それじゃあさっそく提督の所へご案内しますね」

天津風「提督も鎧を着てるって…噂通り変わった鎮守府ね」

 

ジン「‥‥」|д゚)チラッ

瑞鶴「ジンさん、もう行ったわよ?」

ジン「…そうか、すまないことをしたな」ポリポリ

瑞鶴「大丈夫よ。気にはしてなかったし、『アマツ』って単語に何か気になることがあったの?」

ジン「…いや。昔の事だ、気にしないでくれ」ソソクサ

瑞鶴「???」

 

in執務室

 

天津風&リットリオ「」( ゚д゚)

提督「…やっぱりなんで初対面はこう怖がられちゃうのかな?」ションボリ

霞「鎧を外せばいいじゃない」

提督「えー」(´・ω・`)

大淀「ええと、提督はピュアで優しいので大丈夫ですよ?」ニガワライ

天津風「といより第一印象のインパクトがでかすぎよ。この度こちらの鎮守府に着任することになりました陽炎型駆逐艦九番艦の天津風です。どうぞよろしくお願いいたします」ペコリ

 

提督「この鎮守府にようこそ。今後ともよろしくね」ニコニコ

天津風「…」ジー

提督「え、ええと…俺、変な事言っちゃったかな?」アセアセ

天津風「いいえ、マイペースな素敵な司令官だなって思ったの」ウフフ

提督「素敵だなんて…照れちゃうなー」テレテレ

霞「…」ジトー

天津風「霞、大丈夫よ。司令官とは貴女が一番仲よさそうだし?」ニヤニヤ

提督「???」

霞「ほら、クズ司令官。次の人が待ってるんだからさっさとする!」プンプン

提督「お、おおう」

 

リットリオ「Buon giorno。ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦2番艦、リットリオです。よろしくお願いしますね」ペコリ

提督「…ボ」

リットリオ「ボ?」

提督「…ボ、ボン…ぼんじーり」

大淀&天津風「」ズコー

霞「そこはボンジョルノでしょ!?」

提督「ボンジョルノ!?…世界は広いな」ウンウン

霞「…『こんにちは』だけで世界が広いって納得しないでよ…」呆れ

提督「アハハ、悪い悪い。リットリオはイタリアの戦艦と聞く。これからもよろしくたのむ」

リットリオ「うふふ、ありがとうございます」ニコニコ

 

in母港

 

ミケ「それでは鎮守内をご案内するニャ」

ブルー「その後は艦娘寮も紹介するニャー」

 

天津風「ね、猫が二足歩行でしゃべってる…」

リットリオ「孫娘提督殿が『あそこの鎮守府は飛びぬけて変わっている』っておっしゃってましたけど…まさしくその通りですね!」

 

島風&長波「あーまーつーかーぜー‼」ダダダッ

天津風「きゃぁっ!?島風、それに長波!?」

島風「天津風‼会いたかったよー‼」イヤッホー‼

長波「随分と遅い着任だったな‼」ニシシ

天津風「まったく、あんた達は…世話が焼けるわね」ニガワライ

 

アーロ「おっ?島風のお姉さんか?」

長波「うんにゃ、天津風のデータをもとに建造されたのが島風なんだ。まあ姉に近いのかな?」

アーロ「そうかそうか。じゃあ天津風は島風と長波の姉貴分ってやつか」

天津風「ちょ、姉貴分って…ま、まあ悪くはないわね…」

島風「天津風‼一緒にあそぼ―‼」グイグイ

長波「姉貴‼はやく遊ぼうぜ‼」グイグイ

天津風「わ、わかったから。そんなに引っ張らないで‼」アセアセ

 

島風「よーし、それじゃあアーロさんで超合体ビックウェーブタイフーンごっこやろう!」

天津風「なにそれ!?よくわからないんだけど!?」

長波「島風、ついでに雪風と初霜も呼んで超合体ビックウェーブハピネスタイフーンにしようぜ‼」

島風「長波、あったまいいー‼」

天津風「ちょ、意味が分からないんですけど!?」

アーロ「じゃあ俺はまた『ドスランポス仮面』の役か…」

天津風「いやだから…誰か説明して!?」

島風「それじゃあ中庭にいこ―‼」グイッ

天津風「あ~れ~っ!?」(;゚д゚)

リットリオ「」ポカーン

 

 

ベル「おやっ?もしかして新しく着任したっていう海外艦の子?」

リットリオ「あ、はい。リットリオっていいます。」

ベル「俺はベル。向こうで島風と長波をおんぶにだっこしてるのがアーロ。今朝明石さんに〆られたのがジン。よろしくね!」

リットリオ「はい‼それにしても…この鎮守府と街は随分と変わってますね。本土とは全く違ってビックリしました」

ベル「まあね。普通の鎮守府とは違うかな?」ニガワライ

リットリオ「でも、提督もベルさん達も素敵で、この鎮守府は楽しそうです」

 

鹿島「ベルさーん。お待たせしましたー‼」アタフタ

ベル「鹿島、慌てなくていいのに。俺はいつだって待てるさ」

リットリオ「?これからどこか行くのですか?」

ベル「ああ。これから鹿島と一緒に下の街でお買い物だよ」

鹿島「ベルさんと一緒‥ウフフ、嬉しいです」ホンワカ

 

龍驤「いっちょ、デートって言えばいいのになー」ニヤニヤ

摩耶「だよなー。ほんと初々しいよなー」ニヤニヤ

リットリオ「Wow!所謂ジャパーンでいう…フーフって言うヤツですね!」

ベル&鹿島「!?」顔真っ赤

リットリオ「微笑ましいですね!」ホンワカ

ベル&鹿島「(((*ノωノ)))」テレテレ

 

ミケ「あー、甘いニャー。苦いコーヒーが欲しいニャー」

ブルー「もう爆発すればいいのにニャー」

龍驤「いやもう見てて微笑ましいわ」

 

in執務室

 

提督「いやー、海外艦の子も来てどんどんうちの鎮守府は賑やかになってきたね」ノンビリ

霞「のんびりするのはいいけれど‥‥ちゃんと海域へ出撃することも忘れないでよね」

提督「大丈夫。怪我で随分と皆に待たせちゃったからな、待ちに待った出撃だ」ナデナデ

霞「ん…ちゃ、ちゃんと考えているなら心配ないわね…」テレテレ

 

大淀「提督、お電話です」

提督「電話?誰かな」

大淀「孫娘提督殿からお電話ですよ?」

提督「うむ、ありがとう…も、もしもし?」

 

孫娘提督『忙しいところ悪いわね。もう快調かしら?』

提督「はい。おかげさまで。そうだ。特別任務報酬の天津風、リットリオは無事に鎮守府に着任しました。本当にありがとうございます」

孫娘提督『そう腰を低くしなくていいのに…。今日、貴方の所に電話を掛けたのは貴方達にやってもらいたいことがあるの』

提督「?やってもらいたいことですか?」

 

孫娘提督『貴方達には南方海域に進出し、サンゴ礁沖、サブ島沖、そしてサーモン海域にある艦娘達の補給拠点の奪還をお願いしたいの』

提督「補給拠点、ですか?」

孫娘提督『ええ、南方海域には装甲空母姫、南方棲戦鬼といった強大な深海棲艦がいてね。海域攻略の際、道中のワンパン大破して即撤退を解消するために貴方達が着任する前に設立した拠点なの。そこの拠点で中破大破した艦娘達の修復、燃料弾薬と食料の補給を行っていたわ』

提督「なるほど、修復もできたりと便利ですね」

孫娘提督『だけど…各海域で襲撃があって補給拠点が奪われてしまったの』

提督「それは深海棲艦の仕業ですか?」

孫娘提督『最初の頃は私も深海棲艦の仕業だと思ってたのだけど…貴方達と接してからは深海棲艦の仕業じゃないと思えてきたわ』

 

提督「…どのようなものか詳しく教えてくれませんか?」

孫娘提督『ええ…サンゴ礁沖の補給拠点は頑丈な壁や鉄塔が切り倒されてたの。とても切れ味のある大きな刃物を持つ何かに襲われたと言ってたわ。サブ島沖の補給拠点では…いつの間にか食料が消えてたり、誰かに見られているのに誰もいないという不気味な事があったり、そして濃霧や毒霧が発生したりと被害が多かったわ。』

提督「…」

孫娘提督『そしてサーモン海域の補給拠点は…重傷者が出たり艦娘達も大怪我をしたりとあそこがとても被害が深刻なの。彼らが言うには…『金色の毛を持つ鬼』に襲われたって言ってたわ』

提督「…」

 

孫娘提督『もし貴方に心当たりがあるのなら…』

提督「…す、すみません、全部心当たり大ありです…」(;´Д`)

孫娘提督『‥‥あ、貴方達の故郷はどんだけ恐ろしい生物がわんさかいるのよ…まあいいわ。心当たりがあるのが助かるわ。』

提督「…孫娘提督殿。南方海域の補給拠点の奪還、やりましょう」

孫娘提督『…ありがとう。でも、貴方達も無理して大怪我だけはしないで頂戴。私も貴方達の艦娘達も心配するんだから』

提督「承知しておりますよ。大怪我したら霞に怒られちゃいますから」

孫娘提督『…頑張って。困ったことがあったら言ってちょうだい。私もおじいちゃ…元帥も全力でサポートするわ』

 

提督「…ふぅ」

霞「…司令官」心配そうに見る

提督「…次の海域は俺もお前たちも全力で頑張んないとな」ナデナデ

霞「…ええ、勿論よ。頑張りなさい」

 




 焼き切るブレイド、毒霧ステルス、そして金色の鬼…MHX、MH4Gでスキンシップで戦ってみると…改めてハードスケジュールだなと感じてしまった(;´・ω・)
な、南方海域は難しいし、いいよね?(目を逸らす)

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