狩人提督、着任ス    作:サバ缶みそ味

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カレーは小宇宙(コスモ)

*注意‼

この提督たちは一式装備です。「一式装備なんて嫌い」「そんな装備でそれはありえない」という方、ごめんなさい‼

台本形式となっております!

独自展開があります!


61 我が鎮守府のカレー作戦

 響だよ。ルルカさんがドンドルマへ帰って3日が経ったよ。司令官もすっかり元気になって『もう大丈夫だ』とか言ってベッドから出て執務室で書類整理するようになったんだ。相変わらず霞は心配そうに司令官の傍で司令官の手伝いをしている。でも…

 

in入渠

 

電「司令官、すこし元気がなさそうなのです」

雷「まだ病み上がりだもの、仕方ないわ」

響「ルルカさんが帰っちゃって寂しいんじゃないのかな?」

暁「ふーむ…司令官の疲れをとることができれば立派なれでぃになれるわね…」

 

磯風「響、話を聞かせてもたったぞ」

響「磯風、何かわかるの?」

磯風「それは…夏バテだ‼」ドヤァ

 

暁&雷&電「夏バテ?」

磯風「うむ、ここのところ暑かった日が続いていただろ?それに司令官は寝たきりだった」

雷「なるほど、それで司令官は元気がないわけね!」

暁「それで、どうすればいいの?」

磯風「夏バテを吹き飛ばすスパイスが必要だ。やはりここは『カレー』だな!」

暁「いい考えね!私達でカレーを作って司令官を元気にしてあげましょ!」

電「な、なのです‼」

 

in執務室

 

提督「ふぇ、フェックション‼」クシャミ

霞「司令官、風邪なの?」

提督「いや、誰か俺の噂でもしたのかな?それしても…机に伏せて寝るのは疲れるんだなぁ」肩こり

霞「当たり前じゃない。溜まった書類を丸一日で済ますなんて疲れるのは必然よ」呆れ

提督「いやしかし、霞が手伝ってくれたおかげですぐに済みそうだよ」ニコニコ

霞「べ、べつに褒めてもなにもでないわよ‼」

 

曙「いやー、にやけちゃうな~」ニヤニヤ

大淀「ふふふ、コーヒーいかがですか?」ニヤニヤ

 

霞「う、うがー‼」

 

in工廠

 

ジン「カレー?」

 

雷「ええ、司令官が喜びそうなカレーを作ろうと思うの‼」

電「どんなカレーがいいのか聞き込み中なのです」

 

ジン「カレー…か」フムフム

 

◆ジン、回想中◆

 

in我らの団

 

ソフィア「今日はカレーのようですよ‼」

ベル「いい匂いだね。これは美味しそうだ」

団長「それじゃあ皆で頂こうか‼」

 

\いただきまーす‼/

 

ジン「……」

加工担当「甘いな…」

竜人商人「…甘いのう」

屋台の料理長「…甘いニャル」

アーロ「イヤイヤイヤ!?甘いどころじゃなくてすっげえ甘いんだけど!?」

ベル「…きょ、今日の料理当番は確か…」

 

 

ウィル「フハハハ‼どうだ?俺のハチミツたっぷり入れた甘口カレーの味は」ドヤァ

 

アーロ「バカじゃねえの!?カレーといったら辛口だろうが‼アグナコトルが火を吹くぐらいのさ!」

ウィル「それはおかしい。カレーといったら甘口だ‼アオアシラが喜ぶぐらいハチミツたっぷりのな‼」

アーロ「この甘口野郎‼だからてめえは甘ちゃんなんだよ‼」ギャーギャー

ウィル「お?やるかこの辛口野郎‼」ギャーギャー

 

団長「ははは!俺はどっちもいけるぞ‼」

提督&加工屋の娘「おかわり‼」

ソフィア「はーい、まだ沢山ありますからね♪」

 

 

ジン「‥‥」

雷「?ジンさん?」

ジン「…隠し味は大事だぞ」

電&雷「???」クビカシゲ

ジン「お前達が作るなら辛口でも甘口でも大丈夫だ。食材は街の商店街で買うといい」

電「ありがとうございますなのです‼」

ジン「楽しみにしているぞ」ナデナデ

雷&電「えへへへ」

 

in街の商店街

 

暁「それでなんで不知火もついてきてるの?」

不知火「磯風がカレーを作ると聞いて急いで駆けつけてきました。念のため私も手伝います」

磯風「不知火姉さん…大丈夫だ。私は食材を斬る担当だ」

不知火「ああ、斬る担当なら安心したわ」ホッ

電「『斬る』時点でおかしいところですよ!?」

雷「よーし、それじゃあ食材を買うわよ‼」

 

響「まずは何を買うの?」

不知火「司令官の夏バテを解消するのなら…野菜カレーがいいかもしれませんね」

暁「よし!それじゃあ八百屋に突撃よ‼」

磯風「む?生魚は入れないのか?」

電「!?」

 

八百屋のおっちゃん「お嬢ちゃん達、買い物かい?」

暁「ええ、司令官のために野菜カレーを作るの‼」

八百屋「へぇ~、そりゃぁ感心だ!じゃあ今日は特別安くしておいてあげよう!」

雷「やったー‼」

 

響「どんな野菜がいいかな?」

不知火「ニンジンやジャガイモの他に、ナスにパプリカ…ズッキーニもいいと思いますよ」

磯風「これはどうだ?」つイチゴ

電「か、カレーに入れるんですか!?」

響「デザート用に買っておこう。これでお願いします」つお金

 

八百屋「まいどっ‼…ふむふむ、カレーの食材か」ウンウン

雷「どんな食材がいいか悩んでるの」

八百屋「そしたらとびっきりいいのがあるぞ?この時期は『ドボルトリュフ』っていうキノコがカレーに合うんだ‼」

 

暁「『ドボルトリュフ』?」

八百屋「おうさ。渓流の苔山に生えてるキノコでな。焼いてよし、出汁によし、カレーによしってな‼」

暁「それいいわね!」

雷「この街の上に渓流があったわね…それじゃあこの後探しにいきましょ!」

 

八百屋「…あっ、この時期はドボルベルクのコブにしか生えてないからそういうのはハンターさんに頼んだ方が…あれ?いない」

 

ジン「‥‥」|д゚)チラッ

 

in渓流

 

雷「よーし、それじゃあドボルトリュフを探すわよ‼」

暁「おー‼」

電「で、でも大丈夫なのです?」ハワワ

 

不知火「そのあたりは心配ありません。地図もありますし、これも持ってきましたから」つ姫竜砲

磯風「黒丸からこやし玉と閃光玉をもらってきた」

響「黒丸曰く、メラルーにマタタビを渡せば安全な道を教えてくれるそうだよ?」

雷「それじゃあまずはメラルーに会いに行きましょ!」

 

__数分後__

 

メラルーA「ウニャ―‼何かよこせニャー‼」

メラルーB「ニャッハー‼アイテム置いておけニャー‼」

 

暁&雷&電「か、かわいい…‼」

不知火「かわいいので怖くないですね…」

磯風「だが黒丸曰く、アイテムを盗むそうだぞ?」

響「…これでいいかな?」つマタタビ

 

メラルーA「やややっ!?マタタビをくれるなんて…なんていい奴だニャ‼」

メラルーB「お嬢さん達、道に迷ったのかニャ?」紳士

 

雷「私達、『ドボルトリュフ』を探しに来たの」

 

メラルーA&B「ど、ドボルトリュフ!?」ギョッ

暁「カレーの食材にぴったりって聞いたから探しに来たのだけど…」

メラルーA「…こ、この先にメラルー、アイルーの縄張りがあるニャ。そこに生えてる『特産タケノコ』があるニャ」

メラルーB「そ、それじゃダメかニャ?」

 

電「ど、どうしてもドボルトリュフがほしいのです」ハワワ

メラルーA「…もしかしたらワンチャンで生えているかもしれない場所があるニャ」

メラルーB「お嬢さん達、このメラルー兄弟が渓流安全ルートをご案内するニャ‼」

 

不知火「ありがとうございます」ペコリ

 

__A地点__

 

磯風「むぅ…木の実しか見当たらないなぁ…」

電「こ、このキノコは?」

メラルーA「それはツルハシイタケだニャ。堅くて美味しくないニャ」

不知火「なかなか見当たりませんね」

 

 

ジャギィ達「( `ω´)ノ」グイグイ

暁「ピャーっ!?スカートを引っ張らないでー‼」

 

__B地点__

 

雷「苔が生えてる場所にあるって聞いたけど…なさそうね」

響「このキノコはどうかな?」

メラルーB「それは特産キノコニャ。それも食べれるニャよ?」

 

オルタロス達「(=゚ω゚)ノ」ワラワラ

暁「きゃーっ!?虫がワラワラしてきたー‼」

 

__C地点__

 

メラルーA「ガーグァを驚かせばビックリして卵を落とすニャ」

メラルーB「栄養価も高く美味しいニャ」

磯風「ふむ、これも卵なのか?」金の卵

メラルーA&B「!?」

 

ルドロス達「( `ω´)三」水ブレス

暁「うわーん!びしょびしょじゃないの‼」

 

__D地点__

 

メラルーA「この先まっすぐ進めば出口ニャ」

メラルーB「このあたりになかったら『ドボルトリュフ』は生えてないニャ」

雷「それじゃあ満遍なく探すわよー‼」

暁「もう帰りたーい!」ウワーン

不知火「もう少しの辛抱ですよ。頑張りましょう」

 

磯風「このキノコはどうだ!」

メラルーA「それ、毒キノコニャ…」

 

響「‥‥」キョロキョロ

 

ズゥゥン

 

響「?遠くで音が…あっ!向こうに見える大きな苔山に生えてるのは『ドボルトリュフ』‼…ん?」目を凝らす

 

 

 

 

ジン「…そのコブに生えているキノコをよこせ‼」つ王牙槌【大雷】

ドボルベルク「(`皿´ #)三」突進

ジン「よっと」回避して力を溜める

 

ドボル「(`皿´ #)」大きくジャンプ

ジン「!?まずいっ‼」緊急回避

ドボル「(`皿´ #)」プレス

ジン「あぶな…」冷や汗

 

ドボル「(`皿´# )〇」尻尾ハンマー

ジン「むっ…その頭、頂く!」回避してハンマー振り下ろし

ドボル「(`皿´ ;)」怯み

ジン「ちっ…まだスタンはしないか…」

 

 

 

響「」( ゚д゚)

 

電「響姉さーん、帰るのですー」

雷「どこにいるのー?はやく帰るわよー」

 

響「…う、うん…」

 

 

in母港

 

 

雷「結局、『ドボルトリュフ』は見つからなかったわね…」

不知火「その分、色んな食材を手に入れたのですからいいんじゃないですか?」

暁「私はスカート噛まれたり、虫がたかったり濡れたりしてひどい目にあったわよ‼」プンスカ

磯風「まあまあ、『ドボルトリュフ』が無くても十分にカレーが作れる」

電「なのです‼」

響「‥‥」

暁「響?どうかしたの?」

響「いや、なんでもない…」

 

ジン「…おかえり。カレーの材料は手に入ったか?」ボロボロ

電「ジンさん、ただいまなのです」

雷「ボロボロじゃないの!?どうかしたの?」

不知火「それに怪我もしてるじゃないですか。何かあったんですか?」

ジン「‥‥派手に転んだだけだ。そうだ、これを渡しておこう」

 

磯風「この大きなキノコは…ドボルトリュフ‼」

暁「ジンさん、これどうしたの?」

ジン「…『散歩』してたら見つけた」

雷「さ、散歩したらあったんんだ…」

ジン「…これ、使うだろ?美味しいカレーを楽しみにしてるぞ」

暁「ジンさん、ありがとう‼」

雷「美味しいカレーを作ってあげるから楽しみにしててね!」

 

ジン「‥‥」ノシ

響「…ジンさん」グイッ

ジン「…ん?」

響「‥‥ありがと」

ジン「…ああ」

 

__

 

提督「おっ?今日はカレーか‼」

雷「そうよ?司令官が元気になるために作ったのよ‼」

磯風「私が野菜を斬ったぞ」

ヨモギ「皆上手に作ってたニャ」

 

提督「どれどれ…うん!うますぎる‼」テーレッテレー

暁「やったー‼」

提督「皆、ありがとう。おかげで元気はつらつだ‼」フンス

不知火「司令官が元気になってよかったです」

電「これでよかったなのです」ウンウン

 

響「ジンさん、おかわりはいるかい?」

ジン「…それじゃいただこうか」

 

 

 

アーロ「」チーン【アーロは力尽きた】

ベル「ちょ、アーロが力尽きてるんだけど!?」

球磨「磯風が作った卵焼きを食べた途端に倒れたクマ」

鹿島「だ、大丈夫ですか!?」アタフタ

加賀「アーロさんは犠牲になったのよ。そう、磯風の卵焼きのね…」




艦これの艦娘達はカレーを作るのは得意だそうですね。
足柄さんは激辛カレー、島風は即席カレー、第六駆逐は甘口カレー。
磯風や比叡は…うん(目を逸らす)

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