狩人提督、着任ス    作:サバ缶みそ味

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(`0言0́*)ヴェアアアアアアアア‼ニクラシヤァァァ‼

*注意‼

この提督たちは一式装備です。「一式装備なんて嫌い」「そんな装備でそれはありえない」という方、ごめんなさい!

台本形式となっております!

独自展開があります!


57 提督倒れる、ギルドからの増援

in軍艦

 

アーロ「ふぅ…いきなりの極限化モンスに出くわすなんて焦ったぜ…」

ルルカ「あのセルレギオスは私が探してた極限化個体に間違いないわ…至急、ギルド本部に連絡をとっておくわね」

ベル「はやく体勢を立て直してすぐに討伐しなくちゃ」

ジン「‥‥その前に…」

 

提督「孫娘提督殿、お怪我はありませんか?」

孫娘提督「え、ええ…あなた達が言ってる『極限化』ってなんなの?」

 

提督「本来、『狂竜ウイルス』に感染して狂竜化した生物は暴走して衰弱死をします。しかし、何らかの原因もしくは生命力が強い個体がその『狂竜ウイルス』を克服し『狂竜』の力を自分のものにする状態のことです」

孫娘提督「そ、そんな生物がいるの…!?」

提督「『極限化』する確率はかなり低いのですが…その分、『狂竜ウイルス』を操りより凶暴になります。その場合絶対に討伐しなくてはなりません」

孫娘提督「…あなた達ならできるの?」

 

提督「これ以上被害を出さないためにも…やらな…ければ…」フラッ

 

ドサッ

 

孫娘提督「え?」

提督「」

霞「し、司令官?…ちょっと何いきなり寝てるのよ…」ユサユサ

提督「」

霞「司令官…ふざけないでよ。怒るわよ?」

孫娘提督「!?ちょ、ちょっと!?その手についてるのって…」

霞「え?…うそ、血?」

提督「」

 

霞「司令官…ウソでしょ?ねえ起きなさいよ…起きなさいよ‼」ユサユサ

ジン「…それ以上触るな‼」

霞「ジンさん‼司令官の…血が…血が止まらない!」

ジン「出血がひどい…くそっ『裂傷』状態か…医務室はあるか?」

孫娘提督「あ、あるわ…医療班も呼んでおくわ‼」

 

アーロ「マジか!?状況は?」

ジン「あまりよくない…狂竜ウイルスに感染している恐れもあるし、裂傷もかなりひどい」担ぐ

アーロ「あの時か…応急処置するぜ‼」

ベル「悪いけど急いでもらうよ。下手したらまずいことになるからね」

孫娘提督「わかってる…鎮守府まで急がせるわ‼」

 

霞「し、司令官‼」

ルルカ「今の彼に触れたらダメよ。貴女まで狂竜ウイルスに感染する恐れがあるわ…」

霞「司令官‼いやっ‼いやぁぁぁっ‼」

ルルカ「…今は…辛いけど我慢して…」ギュッ

 

__

 

in鎮守府の医務室

 

 

天龍「提督が倒れたって本当か!?」

 

霞「…」

アーロ「今は街の医者を呼んで医務室で治療している」

長門「治療は?」

アーロ「背中に刺さった刃鱗を取り除いて傷口を塞ぐ治療だ」

孫娘提督「…あの、ジンが言ってた『裂傷』って何?」

 

アーロ「『裂傷』というはセルレギオスという生物が放つ刃鱗が刺さり、傷口が大きく開くような傷を負うことだ。その状態のまま動くと鱗が深く刺さっていき傷がさらにひどくなりより出血する。下手すりゃ失血死する」

孫娘提督「じゃ、じゃああの時…彼はその状態のまま私をずっと担いでいたの…?」

アーロ「自分を責めちゃいけない。あんたを助けるためにあんな無茶をしたまでだ。そうでもしなきゃあんたが危なかったんだ」

 

天龍「それで…なんで俺達は入っちゃいけないんだよ?」

アーロ「今の提督は狂竜ウイルスに感染している可能性が高い。その場合、お前達にも感染しないように隔離して安静にしなきゃなんねえ」

天龍「でもよ…せめて提督の状態を教えてくれよ…‼」

曙「そうよ…金剛さんなんて自分の部屋で大泣きよ‼」

磯風「駆逐艦の何人か泣いている…頼む」

 

ガチャリ

 

ジン「…先生、助かりました」ペコリ

医者「うむ…私もできる限りのことをやったよ。後は彼次第です…」

 

瑞鶴「ジ、ジンさん‼」

天龍「て、提督は大丈夫かなのか…!?」

ジン「…あいつの背に深く刺さっていた刃鱗は摘出できた。傷が治るまで安静しなくちゃならん…」

川内「よ、よかった…」

 

ジン「…ただ…狂竜ウイルスに感染にし、狂竜症を発症していた」

艦娘達「!?」

ジン「しばらくは隔離し、艦娘達の接触は禁止する」

高雄「そんな…」

鈴谷「提督は…助かるの!?」

ジン「‥‥普段、人が狂竜症を発症すれば高熱、体力の低下等の症状が起こる…いつ治るかはあいつ次第だ」

 

天龍「…くそっ‼」ダッ

龍田「天龍ちゃん!?どこ行くの!?」

天龍「決まってんだろ!そのセルなんちゃらって野郎をぶちのめしに行くんだよ!」

ビスマルク「落ち着きなさい!気持ちはわかるけど…一番つらい思いをしているのは霞よ‼」

霞「‥‥」

 

天龍「…くそっ…」壁を殴る

アーロ「皆の気持ちはよくわかるさ…でも、『極限化』した生物は今までお前たちが見てきた生物よりも凶暴だ」

ジン「辛いと思うが‥‥わかってくれ」

 

in工廠

 

ルルカ「…」

ベル「…ルルカ…」

ルルカ「ベル…とっても悔しいの。あれだけ狂竜、極限化生物の対策を立てて、工廠の一部を借りて研究所も建てていつでも対応できるようにしてたのに…」

ベル「…仕方ないさ。今回の極限化セルレギオスがとっても狡猾だったんだ」

 

ルルカ「…それでも悔しいわ…仲間を守れなかったのよ…」

ベル「…大丈夫だよ。提督はすぐに元気になるさ。…覚えてるだろ?提督がイビルジョーに横っ腹を噛まれても、頭装備が取れてナルガクルガの刃翼がもろに当たっても…ヘッチャラだったんだ」

 

ルルカ「‥‥」

ベル「な?今は俺達が極限化セルレギオスを討伐しなくちゃいけry」

ルルカ「どっせぇぇぇい‼」壁に頭突きする

ベル「!?」(;゚Д゚)!?

ルルカ「…あー目が覚めた」

ベル「ル…ルルカ‥さん?」

ルルカ「ベル‼ジンとアーロを呼んで頂戴!すぐに対策を立てるわよ!」

ベル「あの…頭から血が流れてますけど!?」

 

ルルカ「へこたれてる場合じゃないわ‼早くしないとあの極限化野郎が別の生物を狂竜化させて暴走させてしまうわ‼」

ベル「その前に頭の血を止めよ!?」

ルルカ「あの鳥野郎‼今に見てなさいよー‼ハンターを舐めんじゃねえ‼」

ベル「だから頭の血を止めてぇぇぇ!?」

 

__

 

ジン「…対策を立てるというが、どうするんだ?」

アーロ「まずは極限化対策だが‥‥抗竜石【心撃】はあんのか?」

ルルカ「あるのはあるけど…あれ以降、極限化生物がいなくなって、使用時間が短い、再使用まで時間がかかるというデメリットが多いから支給はされていないわ」

アーロ「試作抗竜石ぇ…じゃあ今ある抗竜石でやるしかねえか」

 

ルルカ「でもその件なら安心して。そろそろ来てくれてもいい時間なのだけど…」

五月雨「ルルカさん‼ギルド本部から来たというお客様をお連れしました‼」アタフタ

ルルカ「丁度よかった…増援を呼んでおいたの」

ベル「ルルカの増援ということは…もしや!」

 

 

筆頭ルーキー「ちわーっす!助っ人に来たっすよー‼」ノシ

 

ジン「‥‥」

アーロ「‥‥」

ベル「…」

 

筆頭ルーキー「…あ、あれ?」(;^ω^)

 

アーロ「ルーキーかよ‥‥」

ジン「…ここはせめて筆頭ガンナーかランサー、もしくはリーダーだろ…」

ベル「ルーキーで大丈夫なの?」

ルルカ「ま、まあ…リーダーが信頼して向かわせたんだから…たぶん大丈夫」

 

筆頭ルーキー「ちょっとちょっと!こう見えて真面目っすよ!」

 

ベル「ルーキー、今回の極限化セルレギオスのことだけど…」

筆頭ルーキー「任せてくださいよ。クロードさんの敵討ち、絶対に果たしましょう!」

ジン「…ああ、艦娘達もピリピリしている…早く倒さなくきゃな」

筆頭ルーキー「そのためにも!ギルド本部から『秘密兵器』を持ってきたっすよ!」

 

アーロ「秘密兵器?」

筆頭ルーキー「そう、それは…あれ?…どこやったけ?」ガサゴソ

ベル「…まさかなくしてない?」

 

筆頭ランサー「こら、渡されたものを置いて出ていくんじゃない」ゲンコツ

筆頭リーダー「あだっ!?」

アーロ「きた!筆頭ランサー来た‼」

ルルカ「メイン盾来たわ‼」

ジン「‥‥これで勝つる‼」

 

筆頭ルーキー「ちょ、扱いの差、ひどすぎやしませんか?」

ベル「こういうノリなの…ごめんよ」ポンポン

ジン「それで…秘密兵器というのは?」

筆頭ランサー「ああ、これだ」ゴトリ

 

アーロ「…弾丸?」

筆頭ルーキー「ただの弾丸にあらずっす‼聞いて驚くっすよー」ニヤニヤ

筆頭ランサー「極限化生物は身体がかなり硬化していて、心眼がついていても弾かれたり、弾丸や弓に猟虫も弾かれて攻撃できなかった。しかし、この『極限状態軟化弾』を命中させれば極限化生物の身体が軟化して攻撃が弾かれなくなる」

筆頭ルーキー「しかも‼極限化生物の狂竜ウイルスの力を抑えることができるんっすよ‼」

 

ジン「これを命中させて狂竜化を鎮静化させることができれば…」

筆頭ルーキー「極限化を再発しにくくさせるっす‼」

筆頭ランサー「再発してももう弾かれることはない…しかし、開発するのにコストが高くてな」

筆頭ルーキー「便利なんっすけど…やっとできてこの1発だけっす」

アーロ「…最近開発できた奴だろ…開発が遅いのはぜってードンドルマの狂竜ウイルス研究所の急かす所長とゆっくりな助手のいざこざのせいだろ!」

 

筆頭ルーキー&ランサー「(;^ω^)」

アーロ「図星かっ!?」

ルルカ「一発ある分だけでも有り難いわ。絶対に当ててみせる」

筆頭ランサー「私達も協力して討伐しよう」

ジン「助かる…さて、問題は奴がどこに潜んでいるかだ」

ベル「ゴア・マガラを探して飛んでいるか、もしくは遠くまで飛んで逃げているか…」

ルルカ「前者ね…あいつは自分が見つからないようにゴア・マガラか別の狂竜化させたモンスターを囮にして縄張りをとっているわ。隠れ蓑にしていたゴア・マガラがやられた以上、新しい隠れ蓑を探しているはずよ」

 

筆頭ルーキー「だとすれば探している最中にゴア・マガラか狂竜化モンスターに出くわしたら思う壺っすね…」

ルルカ「…でも、その手を逆にとって誘き寄せる方法が一つあるわ…」

 

__

 

in工廠

 

ルルカ「ふぅ…裂傷対策、狂竜ウイルス対策…これだけあれば万全ね…」

ジン「後は作戦通りに行うだけだな…」

ルルカ「ええ…この一発の弾丸に後は託されてるわね…」

ジン「…不安か?」

ルルカ「‥‥当たり前じゃない。1発しかないんだから絶対に当てなくちゃいけないのよ?」

ジン「…あまり思い詰めるな」

 

霞「…」|ω・`)チラッ

明石「…」|ω・`)チラッ

 

ジン「?どうした?」

霞「…し、司令官の状態は大丈夫かしら…?」

ジン「…あいつなら心配ない。先ほど見たが熱は下がってる。このまま安静にしておけば大丈夫だ」

霞「…よかった…」ホッ

ジン「あいつが目を覚ました時はこっぴどく叱ってやる。心配をかけさせるなって」

霞「…うん…」

 

明石「あ、あのー…この弾丸って1個しかないんですか?」

ルルカ「ええ…とてもコストが高いとか」

明石「…ふむふむ…」ジーッ

ルルカ「?」

明石「あの…ちょっといいですか?やってみたいことがあるんですが…」

 

ジン&ルルカ「?」




潜水夏姫に戦艦夏姫…そして港湾夏姫、重巡夏姫…深海棲艦も夏だね!
水着だけど強すぎやね‼(白目

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