狩人提督、着任ス    作:サバ缶みそ味

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西方海域に出ると言ったな、あれはウソだ


*注意!

この提督たちは一式装備です。「一式装備なんて嫌い」「そんな装備でそれはありえない」という方、ごめんなさい!

台本形式となっております!

独自展開があります!


㊶秘匿報告書『G級作戦』 壱

in執務室

 

提督「あ゛あ゛ぁ~、肩こりが~」書類整理

霞「あれから手つかずだったのがいけないのよ。弱音を吐かないでさっさとやる!」

提督「あひぃ~」(;´Д`)

金剛「Hey、ていとくー‼一緒にお茶しませんか?」つ紅茶

提督「おお、金剛。そうだなーお茶にしよーかなー」チラッ

霞「…仕方ないわね。ちょっと休憩よ」

金剛「~♪」

 

提督「霞、次の西方海域ってのはどういう感じなんだ?」

霞「そうね…潜水艦型の深海棲艦が潜んでいたり、戦艦タ級が目撃されているところね…」

提督「ふむ…色々と大変だなぁ」

金剛「ていとくも大変ですネー」つ紅茶

提督「あははは、なんのこれしきさ」

 

金剛「私達よりもでかいMonsterと戦ってたりと提督達はストロングでかっこいいデス‼」

提督「」( ´゚ω゚)・;'.、ブッ

霞「あ、あんた何で知ってんのよ!?」

金剛「え?昨日、鈴谷が熱弁してマシタよー」

提督「あ、はははは」ニガワライ

金剛「でも、ずるいデース。私も見たかったデス」プンスカ

霞「ねえ司令官、そろそろ皆に話してもいいんじゃないかしら?」

提督「うーん‥何人か見てる子もいるし、ちょうどいい機会か。よし、食堂に皆を集めてくれ」

 

__

 

in食堂

 

提督「…というわけなんだ。俺達は冒険しつつ狩人という仕事もしていたってことさ」

アーロ「自然の管理人みたいなもんだなー」

 

長波「ああ、提督達のことなら知ってたぜ?」

時雨「駆逐艦のみんなは知ってたよ?」

 

ベル「な、なんだって!?」

 

潮「よく黒丸さんやミケさんから提督達の話を聞いてました」

初雪「マタタビあげたら喜んで司令官達の活躍を語ってた」

ジン「…」

黒丸「め、面目ないニャ…」テヘペロ

ミケ「ま、マタタビの誘惑には勝てなかったニャ」テヘペロ

 

加賀「通りで、普通の提督とは違うと思っていました」

瑞鶴「あれだけ人離れした提督さん達だもんねー」

長門「ふむ…人知を超える生物と戦っているからこそ提督達は勇敢な感じだったのだな」

高雄「まあ…なんとなくそんな気がしてましたけどね」アハハ

阿武隈「そうだとわかれば納得しますし…」

 

提督「実際の所お前達を巻き込むわけにいかないから黙ってたけど…俺達の事を思う子達だから、無茶する子もいるし…本当のことを話せてよかった」ウンウン

天龍「…なあ提督、もう一つ聞いてもいいか?」

提督「うん?」

 

天龍「孫娘提督の艦娘が言ってた『G級作戦』ってのはなんだ?」

瑞鶴「しおいちゃんとイムヤちゃんだけこの事を知ってるみたいだし、気になるなーって」

 

伊168「司令官、もう話したら?」

提督「そうだなー、話すか。その作戦は俺達がこの鎮守府に着任する前の話、俺が提督になる前の話だ…」

 

____

 

in大本営、講堂

 

元帥「…以上、私からの話は終わる。それと一つ、『自然』を舐めてはいけない…我々、そして艦娘達が海を制しているわけではない、このことを思い慢心しないように‼」

 

新人提督一同『はいっ‼』

 

__しばらくして

 

青年提督「いやー長かったぜー…ほんと眠たかった~」背伸び

幼馴染提督「コラ!ほとんど聞いてなかったでしょ!」ゲンコツ

青年提督「あだっ‼だってさっさと着任して艦娘達とイチャイチャしたかったんだからよー」

幼馴染提督「ほんっとあんたって人は‥‥元帥殿の話は重要な事ばかりなのよ?」ため息

青年提督「でもよー、元帥殿が言ってた最後の『自然を舐めるな』ってのが意味わかんねーし」

 

??「それは…元帥殿は目の当たりにしたのだからね」

青年提督「ああ?おっさん誰だ?なんかダンディだな」

幼馴染提督「ちょ、あんたなんて態度をとってんのよ!?この人は元帥殿の息子、大将の孫市提督殿よ‼」

青年提督「うっそマジで!?あ、ああとすいませんっす!」アタフタ

 

孫市提督「あははは、そう硬くならなくてもいいさ」アハハハ

青年提督「あ、あの…さっきの目の当たりにしたっていうのは…」

孫市提督「うむ…話は長くなるし、別の所で話そうか」

 

__in応接室

 

青年提督「」ガチガチ

幼馴染提督「」ガチガチ

 

孫市提督「あははは、大丈夫だ。取り締まるわけじゃないからさ」つお茶

幼馴染提督「そ、それで…元帥殿は何を見たのでしょうか…?」

孫市提督「そうだね…君たちは新人提督だけど…『G級作戦』というのは知っていかい?」

青年提督「えーと記録によると…1,2年前に『アイアンボトムサウンド』の作戦の時にちらっと出てきた作戦ですよね?」

幼馴染提督「でも、全容が明かされておらず上層部しか知らないみたいですし、新人提督の皆はその作戦自体存在が怪しいとされています」

 

孫市提督「そう。『G級作戦』はあまりにも危険な作戦だったからのと…艦娘達には危険すぎる理由で詳しい内容は教えていない」

青年提督「そ、その作戦は沢山の艦娘達が…犠牲になったからですか?」

孫市提督「いいや…たった4人の男達が遂行した作戦だからさ」

幼馴染提督「た、たった4人!?」

孫市提督「正確にいえばプラス潜水艦の子が2人かな?」

青年提督「そ、その深海棲艦が強敵だったんですか?」

孫市提督「いいや…敵は深海棲艦じゃないんだ…」

青年提督「深海棲艦じゃない?…一体何ですか?」

孫市提督「説明するのは長くなるかな…まずは『G級作戦』が始まる前の話をしよう」

 

__アイアンボトムサウンド、夏季に出現する強大な力を持つ深海棲艦が出現する海域で戦う作戦。大本営と各地の鎮守府との連携をとり、連合艦隊を編成して戦う所謂『イベント海域』だ。この時は私の娘、元帥殿の孫娘提督が総司令としてアイアンボトムサウンドに向け艦娘達と共に戦っていた。___

 

孫市提督「前哨戦、輸送作戦、航空混合決戦…空母棲姫や中間棲姫といった強敵と戦いつつも、我々の連合艦隊が優勢となって勝ち進んでいた…しかし、アイアンボトムサウンドに続く海域へと出撃した時『異変』が起こった」

 

青年提督「…」ゴクリ

幼馴染提督「な、何があったんですか?」

 

孫市提督「とある海域に艦娘達が進んでいた時…海中から謎の襲撃に合い、連合艦隊が全機大破したりと大規模な被害にあった。我々の船もその襲撃に合ったよ…一体何が起こったのかわからなかった」

 

__いくら強豪な艦娘で編成しようがその海域で海中から襲われて撤退する羽目になった。…中にはダメコンを積んでいなかったら全機轟沈していたこともあった。また、その何かを目撃した艦娘もいたが恐怖のあまり何も話すことができなかった。…アイアンボトムサウンドに到達する前に連合艦隊は甚大な被害を被ってしまった__

 

青年提督「その正体はわかったんですか?」

孫市提督「あの時はわからなかった…何かを見たものは『巨大な魚のような何か』だと話していた者もいる」

幼馴染提督「そ、それでどうなったんですか?」

孫市提督「私と娘、元帥殿と上層部で緊急会議を開いた。『あの海域に化け物が潜んでいる』そういう話になり、どうすればいいか誰もが悩んでいた時だった…」

青年&幼馴染提督「???」

孫市提督「元帥殿の近くにいた見たこともない鎧を着た、聞いたことのない地方から来た男が手をあげたんだよ」

 

■■■

 

??「あ、あのーちょっといいですか?」ノ

 

上層部A「む?誰だ貴様は?」

元帥「ああ、彼はこの度提督になる新人だ」

孫娘提督「なによその真っ赤なへんちくりんな鎧は!?提督服はどうしたのよ!?」

??「あははは、あれを着るよりもこの『黒炎王』を着た方がしっくりくるんですよー」

孫市提督「…お前さん、何か意見があったようだけど何かいい案でもあるのかい?」

 

??「はい…その海域、私達に調べさせてもらえませんか?」

 

上層部B「なっ、貴様、何を言っている!」

孫娘提督「あ、あんた新人でしょ!?新人の分際で何をほざくのよ!」

??「まあ新人ですが…話を聞いているとどうも『深海棲艦』ではなくて『別の生物』の仕業のようで気になったんです」

 

元帥「…君はその正体をしっているのかね?」

 

??「はい、まだ確信していませんが…『龍』の仕業でしょうね」

 

‥‥アハハハハハ‼

 

上層部C「何を言うかと思えば…龍なぞ空想の生物だろ!」

孫娘提督「頭がおかしいんじゃないの?」

孫市提督「…」

 

元帥「…何故そう思うんだ?」

??「はい、艦娘という子の目撃証言、提督達の証言を聞いて‥そして『巨大な生物』と聞いてもしやと」

元帥「君は…君たちは『ソレ』をどうにかできるのか?」

??「まあ…撃退はできましょう。『自然』が相手ですし、多少は苦戦しますけど」

 

孫市提督「…あんた、名前は?」

 

クロード「私は『ベルナ』から来ました、クロードと申します」

 

上層部A「べ、ベルナ?」

孫娘提督「聞いたことないわね…」

クロ―ド「本土から遥か遥か遠くの地ですからね」ニッコリ

 

上層部B「元帥殿…もしや彼らが…『ギルド本部』とやらから来た手紙に書かれていた人物ですか?」ヒソヒソ

元帥「間違いない…クロードくん、君の意見も取り入れよう。」

孫娘提督「お、おじいちゃん!?なんでこんな奴の話を聞くの!?」

 

元帥「おじいちゃんではない、元帥だ。今は緊急事態なのだよ、我々はあの海域に潜む『何か』の正体を突き止め対処をしなければならない。彼に心当たりがあるのなら調べてもらおう」

孫娘提督「で、ですが…」

 

元帥「目付け役として…孫市提督、君が彼らをしっかり見張れ」

孫市提督「お、俺ですか!?」

元帥「彼の言っていることが本当かどうか確かめるのだ…そして彼ら『狩人』についてしっかり見て行きなさい」

孫市提督「は、ハンター?」

元帥「クロードくん…我々連合艦隊の為、海を守る艦娘達の為に、精一杯働いてくれ」

 

クロード「はいっ、お任せください!」

 

孫娘提督「‥‥っ」ギリッ




『G級作戦』、提督が鎮守府に来る前の最初の戦い…入ります

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