*注意!
この提督たちは一式装備です。「一式装備なんて嫌い」「そんな装備でそれはありえない」という方、ごめんなさい!
台本形式となっております!
独自展開があります!
in鎮守府門前
皆さま初めまして、香取型練習洋巡艦2番艦の鹿島と申します!本日は大本営の指令の元、こちらの鎮守府へ配属されることとなりました‼
鹿島「それにしてもこんな遠いところにも鎮守府があったんですね…」
列車に乗って、飛行船に乗って、馬車に乗って…3日ほどの長旅でやっとここまで着きました。街のごはんも美味しそうでつい道草を食べてしまう始末…でも素敵なところでした!
鹿島「さあ、この鎮守府に着任して頑張ります!」フンス
ミケ「ふぁ~、眠いけど鎮守府門前の掃除をしなくちゃいけないニャ」つほうき
ブルー「…おや?そこのお嬢さん、この鎮守府に何か用かニャ?」つほうき
鹿島「」
‥‥え?猫が二足歩行してしゃべってる!?わ、私が知ってる猫は4足歩行でニャーしか言わないはずなのに!?
チャチャ「今日もはりきって掃除をするッチャ!…オヨ?そこのヒト!どうかしたッチャ?」
鹿島「!?」
‥‥え!?こ、これはなんですか!?小人!?な、なんなんですかこの鎮守府は!?香取姉、助けて!?
天龍「おーい、どうかしたのか?」
ミケ「あ、天龍の姉御さん!」
ブルー「こちらのお嬢さんが鎮守府に用があるらしい見たいニャ」
鹿島「て、天龍さん!よ、よかったー!」ウワーン
天龍「ん?鹿島じゃないか?どうしてここに?」
鹿島「じ、実は、本日こちらの鎮守府に配属になりまして…」アタフタ
__執務室前
鹿島「あの子たちは提督のオトモの方々なのですね…?」
天龍「まあな。俺達の知らない地方から来たからな」
鹿島「それで…なぜ執務室前で待たされてるんでしょうか?」
天龍「あー…たぶん鹿島は今の提督達を見てびびるんじゃないかと…」
鹿島「そんな大丈夫ですよー!初めて会うのに驚いたら失礼じゃないですか!」
天龍「そうか?じゃあ入るぞ…提督!失礼するぜー!」ガチャリ
提督「おお、天龍か。どした?」書類整理中
霞「ごめんなさい、今、書類整理中だから…ってあれ?」
鹿島「」( ゚д゚)
天龍「…まあうん、そんな気がした」
鹿島「な、なんで提督服じゃなくて鎧を身につけてるんですか!?」
天龍「だからいったろ?俺達の知らない地方から来たって」
提督「おーい…というよりその子は?」
鹿島「あ、も、申し遅れました!大本営の指令により本日配属されることになりました、練習巡洋艦、鹿島と申します!よろしくお願いします!」
提督「…えっ?」
鹿島「え?」
提督「あー…ごめん、大本営の指令なんて初耳なんだけど?」
鹿島「ふぇ?あ、あのー、配属前に大本営の宛ての手紙が配属先の鎮守府に届いているはずですが…」
提督「え?そんな通達きてたか?」
霞「いいえ、来てなかったわ」
鹿島「ええっ!?で、でもこの鎮守府に配属されるとこの手紙に…」つ手紙
提督「どれどれ?‥‥うん?これ、違うぞ?」
霞「そうね…一文字違ってるわ」
天龍「本当だ、それに俺達の鎮守府の名前は濁点がついてないしな」
鹿島「…えええええええっ!?」ガーン
__数時間後
鹿島「シクシク」(ノД`)・゜・。
ベル「ただいま~‼北方海域の生態調査、終わったよー‼…って誰この子!?」
長門「どうやら行先の鎮守府を間違えたらしい」
アーロ「どうしてこうなった…」
ジン「…五月雨並みのドジっ子だな」
五月雨「そ、そうなんですか?うぅ~…そんなにドジっ子じゃないつもりでしたのに~」ムスー
鹿島「」ウワーン(ノД`)
アーロ「あらら、油に火を注いじまったな」
五月雨「ふぇえっ!?ご、ごめんなさいぃっ!」アタフタ
ベル「ほらほら、泣かないで元気を出しなって」つハンカチ
鹿島「グスッ、あ、ありがとうございます…」フキフキ
ベル「それで…提督は?」
長門「いま大本営に電話して元帥殿に話を報告しているところだ」
提督「ふー、これは一苦労しそうだ」
天龍「提督、どうだった?」
提督「手紙を出したのは確かで、その鎮守府から『三日たっても鹿島が着任してこない』と報告があったようだ」
鹿島「す、すみません。私がしたことがつい…」ションボリ
提督「それで『もし鹿島が別の鎮守府に着任していたのなら迎いに行く』とのことだったんだが…」
天龍「だが?」
提督「ややこしいことにその鎮守府に『イベント海域』とやらで別の鹿島が来てしまったんだ」
鹿島「ええ!?わ、私…どうしたら…」真っ青
提督「うん、元帥殿からはもし別の鎮守府に着任してしまったのなら報告し、その着任を許可すると」
アーロ「よかったじゃないか!いていいんだな!」
鹿島「ほ、本当ですか!」パアッ
提督「…そのはずだったんだが」
霞「?どうかしたの?」
提督「うちのところに来たと報告したんだけど…うちの鎮守府の名を聞いた途端、『鹿島を迎い入れる予定だった』鎮守府の提督が鹿島を返せと言って来たんだ」
ベル「なんだって!?」
天龍「もう別の鹿島が来てるんだから十分だろ!」
霞「呆れた司令官ね…どんな根性してんのよ」
提督「その提督…元帥殿の孫らしくて、うちの鎮守府のことを聞いたら意地でもそっちに向かうとのことだ」
長門「元帥殿はなんと?」
提督「『いうことを聞いてくれない孫で申し訳ない。どうかよろしく頼む』と。お孫さんは3日後にくるようだ」
霞「厄介なことになったわね…」
鹿島「わ、わたしのせいでこんなことに…ご、ごめんなさい!」ウルウル
ジン「…君は悪くない」
長門「なんとか私達と提督達が説得させよう」
鹿島「は、はい…」
アーロ「ところで元帥殿のお孫さんってどんな子?」
提督「えーと…元帥殿曰く、とにかくかわいい、世界最高かわいい、世界最強かわいい孫」
天龍「…かなりの孫スキーなんだな…」
__3日後
in港町
提督「確かこの時間帯には到着しているはずなんだけどな~」
ジン「…わざわざ来なくてもこっちから行くのに」
アーロ「お、見えたぞ?あの鉄製の船だな?」
ベル「…あの提督服を着た金髪ロングの女の子が提督?」
孫娘提督「…まったく、魚臭いとこね。」シラッ
大和「そうでしょうか?とても活気があって素敵な所だと思いますよ?」ニッコリ
ベル「17、18歳ぐらいだろうかな」
ジン「…ツンツンしてるな」
提督「ようこそお待ちしてました。長旅、ご苦労様です」ペコリ
孫娘提督「なっ、なんなんのあんた達!?私は元帥の孫娘と知っての狼藉かしら!」ギョッ
大和「あ、提督殿、わざわざ迎いに来てくださいましてすみません」ペコリ
孫娘提督「あっ…そう、あんた達がこの街の鎮守府の提督だったわね…」ジロリ
提督「あははは、どうも初めましてかな?」
孫娘提督「子供扱いするな‼」
アーロ「…七光りっぽい」ボソッ
孫娘提督「…場所を変えてちょうだい、魚臭くて鼻が曲がりそうだわ」
提督「それでは…『シー・タンジニャ』はいかがですか?美味しい料理もございます」
大和「まあ、ありがとうございます。そこに行きましょう」
孫娘提督「こ、こら大和!あたしが指示するんだからね!」
inシー・タンジニャ3号店
スモモ「お待ちどうさま、こちら『ポポのタンの猛牛バター焼き』、『ドス大食いマグロのこんがり焼き』ですニャ」
孫娘提督「ね、猫がしゃべって料理を運んできた!?」ギョッ
提督「どうぞ召し上がってください。タンジアの地方じゃ有名な料理店です」
孫娘提督「…け、毛玉とか入ってないでしょうね」ウゲェ…
大和「提督、とっても美味しいですよ!」ムシャムシャ
孫娘提督「あんたは…はぁ、率直に言うわ。鹿島をよこしなさい」
大和「えー、もう私達の鎮守府にはいますよ?」
孫娘提督「う、うるさいわね!」
ジン「…元帥殿はすでに鹿島がいるなら他の鎮守の着任を許可すると言っていたが?」
孫娘提督「お、おじいちゃんはそう言っても私は納得いかないわ!」プンスカ
アーロ「!?ま、まさか…二股!?」
孫娘提督「ちがーう!そんな趣味はないわ‼」
ベル「着任は元帥殿の許可は頂いているんだけど…」
孫娘提督「だから、あんた達のようなわけのわからない鎮守府に着任するのが納得いかないのよ!」
ジン「…」はぁ
アーロ「…」(#^ω^)
孫娘提督「ええい、こうなったら演習で勝負よ!」
提督「演習ですか?」
孫娘提督「2本勝負で勝ったら鹿島の着任を認めてあげるわ。勝負は三日後よ!いいわね?」
提督「三日後ですか!?」
孫娘提督「あら?臆病風に吹かれたのかしら?」ニヤニヤ
提督「三日後でしたら…ここまで来るのに3日かかりますし、今戻って来るのでしたら6日…間に合わないのでは?」
孫娘提督「…い、一週間後よ!いいわね!」ガタッ
提督「ええ!?今からですか!?」
孫娘提督「こ、今度は何よ!?」
提督「もうちょっとこちらでゆっくりすればいいのに…」(´・ω・`)ショボーン
孫娘提督「ああもう!ちょっと観光するわよ!」プンスカ
大和「…面白い提督殿ですね」モグモグ
普通の艦これではすぐに他鎮守府の艦隊と演習ができますが
実際はどんな感じになるのかな?と思い書いてみました
…対戦相手の鎮守府にやってきて試合形式な感じかな?