子供の頃に夏祭りの屋台で『チョウザメ掬い』というのがありました
天龍「ほんっとすみませんでしたぁぁぁっ‼」
団長「はっはっは、気にするな。それにしてもなかなかのパワーだったな」ニヤニヤ
提督「というか団長、来るなら来るでちゃんと知らせてくださいよー」
団長「いやー、居ても立っても居られなくなってな‼」ハッハッハ
五月雨「提督達のご親友だったんですね…」
霞「司令官達がぶっ飛んでるわけがなんとなくわかった気がするわ…」
提督「まさか一人で来たんですか?」
団長「いや、皆港町に来ているぞ。お前を見かけてなつい走ってしまってはぐれたんだがな。それにしても…」チラッ
レーベ「?」
響「?」
団長「この子達が『艦娘』という海の上を走る子なんだな」
五月雨「はい!私、五月雨って言います!」ニッコリ
霞「私は霞といいます」ペコリ
天龍「お、俺は天龍っていうんだぜ!」
団長「ふむ、元気でいい子達じゃないか!やっぱり世界は広いな!」ワッハッハ
提督「天龍、すまないけどジンたちに『団長が来たって』伝えに行ってくれないか?」
天龍「おう!任せときな!」ダッ
団長「いや大丈夫だ。俺がソフィア達と合流して鎮守府に向かおう。お前たちは鎮守府で待っててくれ」ノシ
提督「あ、だんちょー…ほんとあの人は有言実行する人なんだから」
レーベ「団長さん、とっても賑やかな人ですね」
提督「こうしちゃいられない!みんな、すまんけど俺は急いで鎮守府に戻らなくちゃ!」
霞「いいわよ。私たちも行くわ。」
響「また別の機会に行けばいいしね」
五月雨「よーし、頑張っちゃいます…ひゃっ!?」ズコッ
天龍「ずっこけるなよー」
___しばらくして、鎮守府門前
アーロ&ベル「だんちょおおおおおおっ‼」
団長「アーロ、ベル!元気にしていたか?」ノシ
アーロ「マジで来たんっすか!?ちょう嬉しいですよ!」ウワーン
ベル「団長も相変わらずですね!」
ジン「…ソフィア達も久しぶりだな」
ソフィア「ジンさん‼皆さん、お久しぶりです‼」
加工担当「ここがお前たちの『鎮守府』という所か…」
加工屋の娘「みんな―!やっほー!」ノシ
竜人商人「わっはっは‼こりゃまた賑やかなとこじゃのう!」
屋台の料理長「本当に女の子ばかりで綺麗なのとこニャルね」
提督「みんな…鎮守府にようこそ!部屋も用意しているしゆっくりしてください」
団長「お前たちと久々にゆっくりと話そうじゃないか!お前の提督業の話を聞きたい」
五月雨「それでは『我らの団』の皆さま!鎮守府内をご案内いたしますね!」
ソフィア「この子がジンさん達が言ってた『艦娘』ですね!かわいいですねー」
加工担当「どうやって海の上を走るんだ?…」
加工屋の娘「可愛らしい衣装だね!じっくり見せて!」
五月雨「あわわわ!?そ、そんなに迫られると恥ずかしいです~」アワワ
in工廠
加工担当「ここが艦娘の『艤装』という防具を造っているところか…」キョロキョロ
明石「ぼ、防具じゃないけど…同じ感じかしら」
白雪「ここでは艦娘を建造したり艤装の強化もしているんですよ!」
加工担当「強化…鎧玉を使って強化するのか?」
明石「…ジンさんが鎧玉を使いたがる訳がなんだか分かる気がする」
青葉「遠征から帰投いたしました‼さっそく『我らの団』の加工担当さんにインタビューを…」
加工担当「これが艤装か…」ジーッ
青葉「うぇっ!?あ、あのー、ジーッとみられると照れますよー」アセアセ
加工担当(この子の持ってるもの、新しいライトボウガンのいい案になりそうだ…)ウンウン
白雪「加工担当さん、物凄く熱心に見てますね」
ミケ「あの人は武具防具になるとすっごい夢中になるニャ」
加工担当「そういえば、艦娘の建造は鉱石をどれくらい消費するんだ?」
明石「…アーロさん達が鉱石を使いたがる気もなんとなくわかった気がするわ」
in食堂
屋台の料理長「食堂は結構広いニャル。」
ヨモギ「女将!久しぶりですニャ!」
マシロ「お頭、元気にしていましたかニャ?」
サクラ「親方‼僕たち板前ブラザーズ、日々精進していますニャ!」
龍田「屋台の料理長は女将なのか親方なのかわからないわねー」ウフフ
屋台の料理長「鎮守府内の艦娘全員のごはんを作っていると聞いて私もやる気がでたニャル。今晩は私が料理を振るうニャル」
赤城「豪勢な中華料理と聞いてきました!」ガタッ
磯風「中華と聞いて私も手伝いに来た!」ガタッ
時雨「あ、赤城さんと磯風はそこで待ってて」
五十鈴「わ、私たちが手伝うから大丈夫よ?」
赤城&磯風「(´・ω・`)ショボーン」
in母港
加工屋の娘「すっごーい‼本当に海の上走ってる!」艤装に乗っている
長門「どうだ?もっと速く動くぞ!」
加工屋の娘「いやっほーっ!」
ビスマルク「提督の客人って聞いたけど…」チラッ
ソフィア「すごい武装ですね!スケッチしてもいいですか?」キラキラ
ビスマルク「ま、まあいいわ。構わないわよ!」
ソフィア「どうですか?とっても可愛いですよ!」
ビスマルク「描くのはやっ!?しかもすっごくポップ!?」
竜人商人「不思議な光景じゃのう…海を走る少女、世界はまだまだ不思議でいっぱいじゃ」
皐月「商人のおじいちゃんが乗ってる動く箪笥も不思議だと思うよ?」
竜人商人「わっはっは、これでお相子じゃのう!…ん?その箱に入っているのはなんだい?」
如月「これですか?これは『失敗ペンギンとモコモコ』です。開発に失敗したら出てくる不思議な物ですわ」
竜人商人「‼」
その時竜人商人に電流走る
竜人商人「そ、それはどうするのかのう?」
如月「倉庫に置いているんですけど、そろそろいっぱいになって司令官も対処に困ってるんです」
竜人商人「よ、よければわしが全部貰ってもいいかのう?」
如月「ええ?えっとー…司令官に聞いてみますね?」
__その後、大量の『失敗ペンギンとモコモコ』を持ち帰った竜人商人はバルバレにてそれを売り出し、買い物客やハンター達に好評でバカ売れしたのは艦娘達は知らない__
in執務室
提督「…とまあ、鎮守府に移っても色々とありましたよ」
ベル「提督になって着任するまで長かったけどね」
団長「『我らの団』を離れて、どうやっているか気になっていたがお前たちが元気でよかった!」ワッハッハ
アーロ「ほんと団長来たって聞いた時はビックリしたぜー」
団長「ハッハッハ!お前の言う『さぷらいず』というやつさ!この鎮守府にいる艦娘達を見ているとみんな元気だ。お前たちを信頼しているし、活き活きしている!うらやましいぐらいさ」
ジン「…照れるな」(n*´ω`*n)
金剛「とってもダンディなおじ様デース」チラッ
龍驤「提督達にお茶を運ぶんやけど…」
榛名「さ、五月雨ちゃん大丈夫?」
五月雨「だ、だいじょうぶでーすぅ…」プルプル
不知火「一度に5つも運ぶのに少々無理なのでは?」
五月雨「わ、わたし、頑張りますぅ」プルプル
川内「五月雨ちゃん、頑張って!」
五月雨「し、失礼します!お、お茶を持ってき…」
ズコッ
五月雨「ひゃあああっ!?」湯呑ポーン
提督「おっと」パシパシッ
ジン「…ん」パシッ
ベル「ほいさ」パシッ
アーロ「あっづぅぅぅぅっ!?」
提督「はい、団長」つお茶
団長「おおっ!これは珍しいお茶の渡し方だな!」ウキウキ
五月雨「提督、すごいです!」キラキラ
龍驤「約一名、あかんけどな」
団長「ところで、屋台を建てたりと街の方がとても賑わっていたが何かあるのか?」
提督「夏祭りという祭りの準備だそうですよ」
団長「『なつまつり』?これは面白そうだ!ぜひ見てみたいな!」
ベル「それまでぜひこちらでゆっくりしてください!」
五月雨「それで提督達は夏祭りは誰と一緒に行きますか?」
提督&ベル&アーロ「えっ?」
五月雨「え?」
団長「?」
金剛「これは‥‥Chance‼」キラッ
ジン「‥‥」ズズズ
6月の梅雨グラ、清霜のグラは吹いた。昔はよく傘でそうやって遊んでいたね!